【まるっと中野】開店1周年おめでとう！「たきび」のうた発祥の地「ぱん工房たきびのおうち」

こんにちは。ナカノ観光レポーターの「ちいたん」です。ちびナカノさんも一緒です。
かきねの かきねの まがりかど。「たきび」のうた（作詞：巽聖歌、作曲：渡辺茂）を歌ったことがある方は多いのではないでしょうか？この童謡のモデルになったと言われる垣根が、中野に現存しているんです。けやきの大木も残され、当時(昭和初期)の面影が感じられます。

(「たきび」のうた発祥の地)

その一画に、パン屋さんがあると聞いてやってきました。2024年9月1日に1周年を迎えた「ぱん工房たきびのおうち」です。

道順はショップカードの地図を参考にどうぞ。西武新宿線「新井薬師前駅」から約6分歩くと、かわいい外観が見えてきます。

店主の鈴木麻衣子(すずきまいこ)さんにお話を聞くことができました。店内に並ぶ約35種類のパンは、おひとりで作っているんですって。
―開店1周年を迎えていかがですか？
「慣れてきて、常連さんの好みに合わせたパン作りもできるようになりました」

―お店をはじめた経緯を教えてください。
「ずっと『魔女の宅急便』に出てくるようなパン屋さんになりたくて、大手のパン屋で商品開発など10年くらい修行しました。父が台風などで倒れてしまうのを心配した大木があったのですが、断腸の思いで伐採して、その跡地にパン屋さんを開きました」

店内の小物もとってもかわいいね、ちびナカノさん。

―お店のこだわりはなんですか？
「国産小麦粉、バター、牛乳、卵など素材にこだわり、自分が納得いく材料を使っています。また、飽きがこないように新商品や季節商品作りにも力を入れています」
この日も新商品の「ナスとボロネーゼのフォカッチャ(税込み340円)」が並んでいました。

ちいたんは、もちもちとした食べ応えの「国産小麦のクラッシックバゲット(税込み310円)」の大ファン。店内いっぱいに焼きたてのいい香り。

―人気メニューはなんですか？
「一番は『クロワッサン(税込み260円)』です」
ふんわりしっとり、濃厚なバターと塩気がたまらない。

「人気二番目の『はちみつゴルゴンゾーラ(税込み330円)』は、リピーターが多いです」

「『あんパン(税込み180円)』や『豆パン(税込み230円)』も人気ですね。開店当初は母が炊いた小豆を使っていました。今は使っていませんが、また復活させるかもしれません」

―裏メニューはありますか？
「裏メニューと言っていいか分かりませんが、『クロワッサンクロックムッシュ』です。クロックムッシュはいつも出しているのですが、クロワッサン生地のものはめったに出していません」

―食パンのおいしい食べ方を教えてください。
「もっちりしているので、厚めに切ってトーストして食べるのがオススメです」

―おいしいパンを作る秘訣はありますか？
「気温に合わせて、パンが安定するように作っています。素材へのこだわりなどもありますが、やっぱりモチベーションですね。楽しく作るのが一番です」

―これからお店をどんなふうにしていきたいですか？
「近所の方がいっぱい来てくださるので、できる限りリクエストにも応えていけるような身近な存在でいたいと思っています。たとえば『全粒粉パン』は、健康志向のお客様からのリクエストでできました」

今日も取材のついでに、たくさんお買い上げ。ちいたんオススメの「フリュイ(税込み420円)」は、ラム酒に漬け込んだドライフルーツとライ麦生地のバランスが良く、クルミがいいアクセントに。皆さんも一度食べてみてください。

子どものおやつには、外はザクザク中はしっとりの「バニラメロンパン(税込み200円)」と、ほろほろ食感で甘さ控えめの「スコーン(税込み140円)」を買いました。

「ちびナカノさんの分もちゃんとあるよ」

垣根にマッチしたかわいいお店で出会ったパンに大満足の、ちいたんとちびナカノさんでした。お店の前にはリードフックもあります。お散歩がてら、お気に入りのパンを見つけてみてくださいね。

所在地：中野区上高田3‐26‐10
アクセス：西武新宿線「新井薬師前駅」より徒歩約6分
営業時間：9時から17時(パンがなくなり次第終了)
定休日：水曜日、木曜日、不定休
電話：03-5942-7099
価格は取材当時のものです。