【まるっと中野】昭和6年創業の、手作りにこだわるそば処「かしわや」
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更新日:2024年11月11日
ハロー!ナカノ観光レポーターの「Kimder Garden(キムダーガーデン)」です。西武新宿線「都立家政駅」から徒歩10分の住宅街にあるそば処 「かしわや」をご紹介します。
かしわやの始まり
3代目店長の横山 誠(ヨコヤマ マコト)さんに、お話を伺いました。この地で生まれ育った横山さんのおじいさんが創業。三男だったおじいさんが「商売を始める」ということで、実家から土地を分け与えられたそうです。
「お座敷席の七福神は、3回目の建て替え時に絵師が来て、壁に直接描いてもらった縁起のいい絵」と教えてくれたのは、オーナーでもある横山さんのお母さま。
かしわやのこだわり
かしわやでは、麺もつゆも自家製にこだわっています。麺は、そば、うどん、きしめんの3種類。
一日10舟(打った麺を乗せる長方形の箱のこと)、週末は15舟作るそうです。
(鴨南蛮そば)
一番の人気は、天ざる。季節を問わず注文が多い、ダントツの看板メニューです。
(天ざる)
次点は、イベリコ豚せいろ。鳥インフルエンザが猛威を振るった7から8年前に、鶏肉の代わりにイベリコ豚を使ったのがはじまりです。
今回初めてきしめんを注文し、関西風の透明な出汁にびっくり。きしめんも自家製麺にしている理由を横山さんに聞いてみると、「仕入れた真空パックの麺を茹でると4分ほどかかるけど、自家製麺は1分ほどなので、茹で時間を短縮できるから」と明快な答えが返ってきました。
(天ぷらきしめん)
「お酒はそんなに呑まない方だけど、自分が美味しいと思ったものを置いている」と話す横山さん。十割蕎麦焼酎「粋蕎(いっきょう)」は、酒販店では販売していない貴重な逸品。ほかにも「剣岳」や「ねぶた」があります。
おつまみは、板わさ、焼きなす、肉豆腐などの定番メニューから、じゃこ天、鴨焼き、砂肝塩焼まで豊富なラインナップ。どれを選ぼうか迷ってしまいます。
創業100周年に向けて
横山さんに、創業100周年に向けた抱負を伺ったところ、「味を変えないこと。材料など時代に合わせて変えるところはあるかもしれないが、味の基本はそのまま保ち続けていきたい」と話してくれました。
メニューと一緒に飾られている動物の絵は、写真と勘違いするほどのリアルさ。近所の画家が描いてくれたものだそうで、人とのつながりを大切にしているところも、この地で長くお店を続けている秘訣なのかもしれません。
90年以上の歴史があるお店なのに、いい意味でカジュアルなのは、店長をはじめ店員のみなさんの親しみやすさにあると感じました。
中野区内の飲食店には珍しく、お店の前に駐車場を完備。
川北橋から見える緑の看板が目印。地域で愛されるそば処「かしわや」に、ぜひお立ち寄りください。
See you!
そば処 かしわや
所在地:中野区若宮2-4-19
アクセス:西武新宿線「都立家政駅」から徒歩10分
電話:03-3330-5396
営業時間:11時から14時、17時30分から20時30分(土曜日は20時まで)
定休日:火曜日
https://sobadokoro-kasiwaya.com/(外部サイト)
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このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。