【まるっと中野】東中野で出会う、洗練された一杯。名店「メンドコロKinari」
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更新日:2025年7月25日
こんにちは。ナカノ観光レポーターの「ちいたん」です。ちびナカノさんも一緒です。
今日ご紹介するのはJR「東中野駅」東口からほど近い「メンドコロKinari(キナリ)」。2018年5月16日オープン。きみどり色のビルが目印です。
定番メニューは、RAMEN「濃口醤油」(税込¥900)、「塩」(税込¥950)、「山椒 白醤油」(税込¥980)の3種類。それに加えて、季節限定メニューも登場します。
白醤油が気になり食べてみて以来、すっかりハマってしまった「山椒 白醤油」を発券。お支払いは現金のみです。
店内にはジャズが流れています。ジャズ調のサザンオールスターズが流れることもあるそう。
ラーメンらしからぬ、スタイリッシュな見た目です。早速、「いただきます!」
香り高い山椒は、ぴりりとするのにやわらか。雑味のない、さっぱりとしたスープ。
「これはいい!後からやってくる旨味の正体はなんだろう!?」
シャキッとしたコシのある細麺の喉ごしがたまりません。なめらかな穂先メンマ。低温調理された鶏と豚のチャーシューは、肉本来の旨味が感じられ、淡泊な味わいです。全体のバランスを崩さないほうれん草と、海苔がコクをプラスします。
かわいい蓮華で麺とスープを一緒にすくって食べるのがおすすめ。気を付けないとおいしくてスープだけ飲みほしてしまいそう。味変には、粗挽きブラックペッパーや燻製酢をどうぞ。
替え玉ならぬ「あえ玉」(税込¥300)がまた、味わったことのない不思議な風味で、パスタのような食感。
スープを飲み終えるまでいい香りが続き、後味も最高。あっという間の完食でした。今まで出会ったことのないラーメン…まるで芸術作品を味わったかのような余韻が残ります。ここでしか味わえないというスペシャル感に満たされました。興奮しつつ、「ごちそうさまでした」
オーナーの越川一彦(こしかわかずひこ)さんにお話を伺いました。
―店名の由来はなんですか?
「漂白する前の生成り色からです。お客さんに好きな色に染めてもらいたいという意味合いでつけています」
―東中野にお店を開いた経緯を教えてください。
「もともとバルをやっていたのですが、駒込でラーメン屋『きなり』をやっていた知り合いが店を閉めることになり、『一緒にどうだ』と誘われて、東中野にこの店を出しました。今、師匠は飯能でお店をやっています。ラーメン作りは4か月ほどかけて習いました」
最初は、ラーメン作りのスピード感に慣れるのに苦労したとのこと。麺を茹でる55秒に追われている感覚だったそうです。
―おすすめはありますか?
「好きなものを選んでいただければ。一番でるのは、『山椒 白醤油』ですね。定番の3種を食べれば、口に合うかどうか分かると思います」
―お店のこだわりやコンセプトはなんですか?
「味のブレをなくして、Kinariらしいスープにまとめることです。コンセプトは『お年寄りが毎日食べられるラーメン』です」
普通のラーメンに比べて、油が5分の1と聞いて改めて驚きました。体にやさしいですね。
―スープが複雑で繊細だと感じましたが、だしは何で取られているんですか?
「ベースは煮干しです。鰹節、マグロ節なども入れていています。貝だしはムール貝。野菜はミキサーで細かくして煮込みます。”ミルポア”といって、塊よりも時間がかからず味が浸透しやすいんです。そして鶏だしと椎茸だしの合わせて5種類。それぞれ素材にあった調理法とベストなタイミングで作り、ブレンドしています」
たくさんの素材と手間暇のかかったスープと聞いて納得です。
「面倒くさいですよ」と越川さん。家で再現しようと思ってもこれはマネできません。
「醤油の量は、普通のラーメン屋さんの半分くらいしか使っていません。温度で感じる味は変わるので、まず鶏、次に煮干し、さらにその次に貝や椎茸の味と、最後まで飽きずにおいしく食べていただけるように気持ちを込めて作っています」
「ちいたん」は、この絶妙なスープのバランスに、ラーメンの概念がくつがえされました。
―お客さんはどんな方が多いですか?
「女性の方が多いと思います。試作のトマトのガスパチョRAMENも女性向けです」
独創性に溢れたアイデア!これは楽しみです。
テーブル席があるので、お子さん連れでも安心です。
―東中野はどんな街ですか?
「不思議な街ですね。変わってます。飲食店も多くて、独特な雰囲気で多様性のある街です。亀戸出身なんですが、いい人が多くて、下町っぽくて気に入っていますよ」
後日、「ちいたん」が行くときはいつも売り切れだった、季節限定メニュー「冷製白味噌」(税込¥1,000)をいただくことができました。
宮崎の郷土料理、冷や汁から着想を得て、アジが入っているそうです。味噌は信州の白味噌と西京味噌の合わせ味噌。カカオニブがアクセントと聞いて驚きました!
これは暑い日も通ってしまうね?ちびナカノさん。あれ?越川さんと仲良しになってる。
ラーメン店が増え、ラーメンの街になった東中野に、長く続いていってほしい名店です。
※季節限定メニューは取材時のものです。
メンドコロKinari
所在地 中野区東中野1丁目51-4
電話番号 03‐6279‐1273
アクセス JR総武線 東中野駅 東口から徒歩1分
都営大江戸線 東中野駅 徒歩4分
営業時間 11時30分から14時30分
18時00分から20時30分
定休日 水曜日
X(旧Twitter) @kinari69784318(外部サイト)
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このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。