【まるっと中野】お酒とごはんで人生の寄り道をしたい日に。「アジアン酒場Sloth(スロース)」でスローな夜を楽しむ
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更新日:2023年8月3日
こんにちは。ナカノ観光レポーターの「奥山 行(おくやま ゆき)」です。
今回は、私たちの大好きな居酒屋「アジアン酒場Sloth(スロース)」に行ってきました。友人の紹介で訪れてから、居心地の良さにすっかり惚れ込んでしまいました。ふと人恋しくなる時に、自然と足が向くお店です。店長の古谷さんご夫婦にお話を伺いました。
(駅前のざわめきから少しだけ離れて、ビルの2階にひっそり広がる隠れ家)
店名のSloth(スロース)は、日本語でナマケモノという意味。「思う存分ゆったりのんびりなまけてください」というお店のイメージ通り、学生時代に集まっていた友達の部屋を思い出すような、最高にくつろげる空間が広がっています。
(店長の古谷育子さん(写真左)と、古谷威一郎さん(写真右)。仲良しのおふたり
アジアン酒場Sloth(スロース)は、2023年2月に5周年を迎えました。「2人ともアパレルの仕事をしていて、今でも続けています。元は世田谷に住んでいて、その頃から『一緒にカフェやレストランのようなお店をやりたいね』と話していました」と育子さん。
(バーカウンターの壁には、各周年記念のツーショットポスターがずらり)
都内で物件探しをしていたところ、スケートボード繋がりの友人たちに会うためよく訪れていた中野が候補に上がったそうです。「中野はとてもシブい街ですよね。ハシゴしてのんびり飲み歩く雰囲気が好きですし、魅力的な個人店が多いところも気に入っています」と威一郎さん。中野にぎわいフェスタへの出店も経験し、ますます中野を身近に感じるようになったとのこと。
(ゆらゆら揺れる電飾と、ナマケモノのシルエットが目印)
(電飾をくぐった先にもナマケモノが!階段を上って…)
(ナマケモノの表札があるドアを開ければ到着。ようこそ!)
お客さんを案内してくれる、この印象的なナマケモノのシンボル。威一郎さんお手製の消しゴムスタンプを元にしたものだそうです。手彫りの温かさを感じるデザインは、一度見たら忘れないかわいらしさ。和みます。
(店内はこんなにオシャレなのに、実家のような安心感に満ちています)
「新井薬師前駅周辺は、まちの居心地がよく、寺社もかっこいいのですぐに好きになりました。不動産屋に飛び込んで、紹介してもらった最初の物件がこのお店です。私たち2人とも直感で物事を判断するタイプなので、ひと目で気に入り、即決しました」とのこと。「1階の路面に比べると、2階はお客さんが入りづらいかな…」といろいろ不安はあったそうですが、「結局なかなかいい感じに落ち着いた」と話してくださいました。
(メニューは手作り。ハイセンスな誌面でついページをめくってしまいます)
アジアン酒場の名の通り、メニューはどれもお酒によく合います。アルコールなしの夕ごはんとしても大満足な一品ばかりなので、ぜひソフトドリンクとも一緒にどうぞ。
(小籠包に似た蒸し餃子、モモ 650円。スパイスの効いたタレにつけてどうぞ)
メニューにはタイ人のシェフから教わったというレシピがいっぱい。本場の味にこのお店ならではのアレンジが加わり、訪れる人の胃袋をがっちり掴む仕上がりになっています。
(ズッキーニとしめじの三角春巻き 700円。かわいい見た目にガッツリ食べ応え)
こちらの三角春巻きは、Slothオリジナルの「トルコ風春巻き」。ヨーグルトソース、クミン、そしてミントが爽やかで、ジューシーな食べ応えです。意外な組み合わせに思えますが、食べてみると「そうそう、こういう味好きなんだよね」とどこか懐かしく感じる不思議。一皿ペロリと食べてしまいます。
(みんな大好き鶏肉のせごはん、カオマンガイ 950円。肉がやわらか〜い!)
(タイの定番ひき肉炒めごはん、ガパオライス 950円。カリカリ目玉焼きと合う〜)
お二人によると、「一番大切にしているのは、豊かで心地よい『場』を作ること。そこにおいしいごはんがあったらもっといいよね、というスタンスでメニューを考えています」とのこと。私が初めてお店を訪れた時も、まず店内の雰囲気と居心地のよさに驚き、続いて注文した食事がおいしくて嬉しくなっちゃう……という流れで好きになりました。初めて食べるのに馴染み深く、夢中になって箸が止まらないのがSlothのごはんです。
(ベトナムをイメージした黄色い壁。日本の色使いとは少し違った装い)
お客さんは口コミで来店する方を中心に、デザイナーなどのクリエイティブ職、DJなど音楽に携わる人、ダンス関係者も多いとか。「中野はダンス活動が盛んで、練習終わりにグループで寄ってくださることもよくあります。ダンスバトルのジャッジを頼まれることもあるんですよ」と威一郎さん。表現者やクリエイターが自然に集まり、くつろぎながらインスピレーションを受けられるお店なんですね。
(イベント時に活躍するDJブース。中野にぎわいフェスタの提灯を発見!)
(お店の守り神のようなアート作品とちびナカノさん。夜はこれからだ!)
(壁を飾る作品の中には、店内で個展を開いたアーティスト達のものもあります)
Slothの今とこれからについては、「ナマケモノがぶら下がる『木』みたいな存在でありたいと考えています。忙しい毎日を乗り切るお客さんたちに、このお店では思う存分怠けてほしい。安心してぶら下がれる心の支えでありつつ、このお店からまた新しい可能性が枝分かれして、新たな出会いにつながる。そんな人が人を呼ぶ、ドラマが生まれる場所でありたいです」とのこと。
(「おかえりなさい」の声が聞こえてきそうなキッチン。今日もお疲れさま)
「ごはんだけ食べに来るお客さん、さっと一杯飲んで帰るお客さん、ただ話したいだけのお客さんなど、本当にみなさんそれぞれの過ごし方で楽しんでいます。最近は海外出身の方も増えて、新しいコミュニティが広がっています」と育子さん。「入口が目立たないので、最初に入る時だけちょっと勇気がいるかも。毎日がホームパーティーみたいなお店なので、気軽に来てくれると嬉しいです」と威一郎さん。
素敵な店長2人の笑顔と人柄が、「のんびり」を求める人々を惹きつける。「アジアン酒場Sloth(スロース)」はそんな都会のオアシスです。私が上京した当時にも、こんなお店が近所にあればよかったな…と思うくらい、孤独や疲れを温かく溶かしてくれます。
癒しを求めるナマケモノの皆さま、私たちと一緒にゆったりのんびり、ぶら下がって怠けに行きませんか。
アジアン酒場Sloth(スロース)
所在地:中野区上高田3丁目40-3 山田ビル2F
アクセス:西武新宿線「新井薬師前駅」南口より徒歩2分
営業時間:19時00分~24時00分
定休日:火曜日、水曜日
Instagram https://www.instagram.com/sloth_food/?hl=ja
Twitter https://twitter.com/sloth82298648?lang=ja(外部サイト)
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このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。