東中野名店会に息づくロシア料理店「コ・トゥ・タモ・ペヴァ」【まるっと中野】
ページID:853582336
更新日:2026年8月17日
コ・トゥ・タモ・ペヴァ店舗外観
ハロー!ナカノ観光レポーターの「Kimder Garden」です。
JR総武線・東中野駅東口改札南側出口を出て徒歩7分。
東中野名店会の中程にあるロシア料理店「 Ko・To・Tamo・Peva(コ・トゥ・タモ・ペヴァ)」を紹介します。
店内から東中野名店会の通りを眺める
満席の店との出会い
そもそもKimder Gardenがこの店を知ったのは、取材のため中野東図書館へ向かう途中のこと。
ランチタイムが終わる時間帯にもかかわらず、満席だったことが印象に残りました。
そんな折、近くで働く親戚から「美味しい店」と聞き、実際に足を運ぶことにしたのです。
まずは、味わいたい一品から
さて、気になるお料理から紹介しましょう。

まずはシャシリク(羊の串刺し)。通常の串刺しではなく、皿盛りで登場したのはうれしい驚きでした。ウズベキスタン風ピラフが付いてきます。
お店で人気のメニューは、ピロシキとボルシチ。
店主のお勧めは、先ほどのシャシリクやニシンのマリネ、ブルーチーズパイです。
一緒に提供されるパンは、店主の手作り。

こちらの大きなロールキャベツは、げんこつ一つ半ほどの迫力。焼きブロッコリーとトマトも美味で、満足感のある一皿でした。
前菜盛り合わせとモルスソーダにジョージアワイン
ドリンクでは、モルスソーダがおすすめです。モルスとは、数種類のベリーを漬けた自家製シロップのこと。それをソーダで割った甘酸っぱいドリンクです。

ランチメニューのメインディッシュは、ローストポークとエビのつぼ焼き。食後の紅茶とともに、ゆっくり楽しめます。
旧ソ連の「ダーチャ」風の空間で
カウンター席、おひとり様席とお勧めメニューとちびナカノさん
料理とともに味わいたいのが、この店ならではの空間です。店内は、旧ソ連のダーチャ風のインテリアでまとめられています。
ダーチャとは、週末を過ごす菜園付き別荘のこと。レンガや木材を使い、自分たちの手で建物を造る人もいます。その言葉のとおり、インテリアは、自然の温もりを感じる素朴なスタイルです。
細部にも遊び心があり、布製のコースターなどに、かわいい刺繍が施されています。
こちらは店主の奥様のお母様によるお手製なのだとか。どこか家庭的な温かみを感じました。
店主が敬愛するデヴィッド・ボウイ。店内の一角には、写真やアルバムが飾られています。
一方で、店内には軽快な洋楽が流れています。
というのも「70年代のロックが好き」という店主。取材中にはビョークやフェイ・ウォン、Oasisなども流れていました。
音楽の話になると表情が一段と柔らかくなり、好きなアーティストについて語る姿が印象的でした。
こうしてロシアや東欧の雰囲気を感じながらも、どこか肩の力の抜けた空間となっています。
店主・佐々木洋一さんに聞く
今後の方針について、ケースに入ったままのちびナカノさんに相談する佐々木さん
そんな店を営む、店主の佐々木洋一さんにお話を伺いました。
お店は2010年秋にオープン。もともとは奥様と2人で営んできました。
現在は、奥様は療養中のため、佐々木さんひとりで運営しています。
パン屋からロシア料理の世界へ
高校時代は、パン屋でアルバイトをしていたという佐々木さん。
レストランも併設していたその店では、配膳に加え、パンの成形も経験しました。
そこで、フレンチ出身のシェフとの出会いもあり、食べ物を作ることに興味を持ったといいます。
その後、結婚を機に、新宿の老舗ロシア料理店「スンガリー」で働き始めました。
実はKimder Gardenが通っていたスンガリー西新宿店(スバルビル建替のため閉店)で働いていたと聞いて、奇遇に感じました。
ディナーメニュー表
ところで、店名の「コ・トゥ・タモ・ペヴァ」は、旧ユーゴスラビア映画『歌っているのは誰?』の原題に由来しています。
東欧文化に関心のあった佐々木さんは、ビデオショップで働いていた弟さんに勧められ、レンタルビデオでこの映画を観たそうです。
少し覚えにくい店名ですが、一度聞くと不思議と気になります。
そのためか、実は私たちKimder Gardenは、この店を「タモさん」と呼んでいます。
一方、親戚によると、職場では「ロシア」と呼ばれているのだとか。
それぞれが親しみを込めて呼んでいるところに、この店の愛されぶりを感じました。
常連に支えられる東中野の店
テーブル席から眺めるレジ付近-その奥に厨房が
中野区民でもある佐々木さんは、東中野というまちの魅力を「人の温かさ」だと話します。
実際、地域のお客様とのつながりは深く、「お客様に支えられて成り立っています」と語ります。
なかでも、開店当初から通う常連客とのつながりは、この店の魅力のひとつです。
当時赤ちゃんだった常連客の息子さんは、いまや大学生。
「ひとり営業で大変でしょう。うちの息子をアルバイトで使ってください」と申し出てくれた人もいたそうです。
また、食べ終わったお皿を、佐々木さんが運びやすいようにと、さりげなくテーブルの端に重ねてくれるお客様もいるのだとか。
お客様は地元の方がほとんどですが、最近は国際色も豊かで、中華圏や欧州からのお客様も増えています。
どうやら中華圏では、日本の「食べログ」のようなグルメサイトに掲載されているのか、それを頼りに来店される方もいるそうです。そのほかの国々からは、インターネットの書き込みを見て足を運ぶお客様も。
日本を訪れたさまざまな国の人たちが、わざわざ 日本のロシア料理を食べに来る。 なんとも不思議で面白い現象ですね。
これからの挑戦
ピロシキとボルシチ
最後に、これから挑戦してみたいことについても聞きました。
ロシア・東欧料理に加え、中南米料理など世界各地の料理を研究し、新しいメニュー作りにも挑戦してみたいという佐々木さん。
インターネットで世界中の情報に触れられる時代でも、「自分で体験し、納得したものを出したい」と話します。
こうして東中野の一角で、ロシア料理を軸にしながら、世界のまだ見ぬ味への探求は続いています。
温かな人のつながりに支えられた「コ・トゥ・タモ・ペヴァ」。東中野を訪れた際は、ロシアや東欧の味を楽しみに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
コ・トゥ・タモ・ペヴァ
〒164ー0003 東京都中野区東中野1丁目15ー3
JR総武線・東中野駅 東口改札南側出口から徒歩7分
営業時間:ランチタイム 12時00分から14時30分(ラストオーダー14時00分)
ディナータイム 18時00分から22時00分(ラストオーダー21時30分)
定休日:日曜日
TEL:03-6325-7116
支払方法:現金、QRコード決済可(PayPay、d払い、au PAY)※カード不可
お問い合わせ
このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。
