【まるっと中野】人から人へとつながるお店「日本酒バル 中野青二才」

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更新日:2023年10月19日

こんにちは。私たちは、明治大学国際日本学部 佐藤ゼミナールの「チームららざ」です。
みなさんは「日本酒」にどんなイメージを持っていますか。
今回私たちは、日本酒の魅力を知るべく「日本酒バル 中野青二才」を取材しました。

はじまりは「よかったら1杯乾杯しませんか?」

中野駅南口からすぐのレンガ坂にある「日本酒バル 中野青二才」は2023年で11年目を迎えるお店です。
お店の原点は、オーナーの小椋さんがやっていた居酒屋風飲み会プロジェクト「井の村」。日曜日に井の頭公園でブルーシートを広げて、周りを歩く人に声をかけ一緒にお酒を飲むというもの。数年続けるうちに築かれていった人とのつながりが、今の青二才のルーツです。
お店の名前「青二才」には、「自分たちはまだ一人前ではない。いつまでもおごらずに成長し続ける」といった意味が込められています。系列店の中で中野青二才が一番古く、10周年のときにスタッフみんなでお店の壁に年表を書いたそうです。
ロゴが目を引く素敵なお店に入ってみると、日本酒なのに洋風の造り。おしゃれな洋楽が流れています。

外観
(外観)

店内
(店内)

少ない量からも楽しめるように

日本酒は、1合または半合で提供するお店が多いのですが、青二才ではより少ない3勺から飲めます(1合=10勺=180ml)。
「たくさん飲むと悪酔いするイメージで、手が出しにくいお酒と思っているお客様が特に若い方に多いです。少量の3勺から提供することで、そんな方にもちょっと試してみようかなと思っていただけます。気軽にいろんな日本酒を試して、お気に入りのお酒に出会ってほしいです」と語る店長の井上さん。
日本酒へのハードルを下げ、自分の好きな銘柄を探してほしいというこだわりを感じ取ることが出来ました。

日本酒メニュー
(日本酒メニュー)

常時数10種類もの日本酒がお店に置いてあり、週や日によってラインナップが変わるのも魅力。取材当日のメニューには、人気で調達が難しい「本日の特別酒」のほか、北は山形から南は福岡まで各地の日本酒がありました。
また、熱燗向きのものがあり、温度のバリエーションも楽しめるような工夫がされていました。

店長の井上さん
(店長の井上さん。笑顔が素敵な方でした!)

日本酒初心者の方でも楽しめる「雰囲気オーダー」

「雰囲気オーダー」とは、日本酒に詳しくない方や、たくさん種類があって選べないという方におすすめのオーダー方法です。リストに書かれたワードを伝えることで、その日の気分に合った日本酒を店員さんが選んでくれます。飲み慣れていない人でも安心してオーダーできますね。実際に、「ふわっとした」「華やいだ」「インパクトの強い」の3種類のワードで、店員さんに選んでもらいました。

雰囲気オーダーのメニュー
(雰囲気オーダーのメニュー)

日本酒

右から、

  • 「ふわっと」千葉、寒菊銘醸、OCEAN99青海-Summer Sea-2023 無濾過生原酒
  • 「華やいだ」福島、花泉酒造、七ロ万
  • 「インパクトの強い」京都、向井酒造、伊根満開 古代米酒

いずれも3勺430円。

飲んでみると、どれもオーダーした雰囲気通りでビックリ!OCEAN99は、口当たりが軽く、ふわっとした舌触り。優しい印象ですが、最後にはキレもありました。七ロ万は、桃やマスカットのような華やかな香り。ハッキリとした味わいで飲みごたえがありました。伊根満開は、赤ワインのような外観が印象的。ブドウのような甘みと酸味が感じられ、インパクトの強いお酒でした。
一言お酒の雰囲気を伝えるだけで、香りや味わいが全く異なるものと出会うことができ、日本酒の奥深さを感じました。

人と人をつなぐ店でありたい

「お客様は高齢の方から若い方まで様々。最近は女性も日本酒に興味を持ち、特に若い女性のお客様が増えています」と笑顔で語る井上さん。また、入国制限の緩和により、外国人のお客さんも増えていると教えてくれました。外国人のお客さんとコミュニケーションを取るのは簡単ではないですが、大満足で帰ってくださる方もいるそうです。中にはリピートする方も。
「お客様はスタッフや常連仲間、つまり”ひと”に会いに来てくれる」と井上さん。常連さんの中には仕事終わりに毎日通う方もいるとのこと。新規のお客さんももちろんありがたいですが、頻繁に訪れてくれる方とのつながりも大切にしています。

料理長とオーナーのこだわり料理

席に案内してもらって、お通しの「鶏肉の揚げ出し」をいただきました。ネギと大根おろしが盛り付けられていて、サクッとした歯ごたえ。出汁の優しい香りが印象的でした。

鶏肉の揚げ出し
(鶏肉の揚げ出し)

メニューを見てみると、名前だけで食欲をそそるものばかり。料理長とオーナーが作りたいと思ったものをメニューに載せているそうです。
井上さんのおすすめは「燻製かずのこのクリームチーズ」と「熱海直送 究極の鯖干物みりん干し」。その二品をいただくことにしました。干物は、「スーパー干物クリエイター」と称される藤間さんに熱海から送ってもらっていて、この方の干物を個人で買おうとすると1年待ちなんだとか。青二才で提供出来るのは、オーナーが藤間さんと昔からのつながりがあるおかげだそうです。

料理メニュー
(料理メニュー)

先に運ばれてきたのは「燻製かずのこのクリームチーズ」。クリームチーズに練りこんだかずのこが、ブロック状に成型されています。食べるとすぐ燻製の香ばしさが口いっぱいに広がりました。適度な塩味がお酒に合うので、おつまみにぴったり。かずのこのプチプチとした食感も楽しむことができます。
続いて「熱海直送 究極の鯖みりん干し」が運ばれてきました。その大きさにちびナカノさんも思わずこの表情。お箸で割ってみると、焼きたての身がほろほろとほぐれます。うまみが口いっぱいに広がりジューシー。甘味の効いた味付けで食べやすく、美味しかったです。注文した日本酒とも良い相性で、より一層お箸が進みました。

「燻製かずのこのクリームチーズ」と「熱海直送 究極の鯖みりん干し」
(「燻製かずのこのクリームチーズ」と「熱海直送 究極の鯖みりん干し」)

最後に

今回取材させていただいた「日本酒バル 中野青二才」は、お酒を通して人とのつながりを感じられるお店でした。
最後に、店長の井上さんから、これから来るお客さんにメッセージをいただきました。
「日本酒に苦手意識を持たずに、気軽に飲みに来てほしいと思います!」
井の頭公園で生まれたつながりが、今は中野で人と人をつないでいる。そんなつながりの店「日本酒バル 中野青二才」に一度訪れてはいかがでしょうか。

日本酒バル 中野青二才

所在地:中野区中野3-35-7松井ビル1F
アクセス:JR「中野駅」南口より徒歩2分
営業時間:平日17時00分から25時00分(ラストオーダー24時30分)
土日祝16時00分から25時00分(ラストオーダー24時30分)
定休日:不定休

お問い合わせ

このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。

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