【まるっと中野】ごはんの旨い居酒屋を知っていると心に余裕ができる。野方「高ちゃんの台所」

こんにちは。ナカノ観光レポーターの「よしを」です。
色々世知辛いこともあるけれど、ごはんの旨い居酒屋を知っているだけで心に余裕ができる。しんどいときも、旨いめしと酒があれば少しは元気になる…らしい。
人間って結構単純にできてるのかもしれない。

西武新宿線 野方駅を下車して、南口から目の前の交番の脇を5分ほど歩くと、「高ちゃんの台所(ごうちゃんのだいどころ)」という黄色い提灯が見えてくる。
韓国料理がメインのお店だが、ここはむしろ「ごはんが旨い居酒屋」としての印象が強い。店内はテーブル席や座敷が備わっており、大人数でも利用できる広さ。カウンターも居心地がよい。

カウンターの上に連なるメニューに目移りしながら、この店のナンバー1「海鮮チヂミ」を注文する。

　(海鮮チヂミ 800円)

キンキンに冷えたレモンサワーでお通しをつまみながら待つこと数分(このお通しも日替わりで素敵)、満を持して現れたナンバー1人気メニュー。ごま油のいい香りに包まれたサクサクの生地には、大ぶりのイカとエビがゴロゴロと埋まっている。タレにくぐらせながら崩れないようにほおばるのが、何気に楽しくてそしてなによりも美味しい。

サイズもあって、一人で食べると相当の満足感。チヂミをつまみはじめた時にはまだ一杯目のレモンサワーが半分残っていたが、気が付くと二杯目が終わろうとしていた。

こっそりビールをひっかけながら店主の高ちゃんは話す。
「ここは韓国料理の店かもだけど、それだけとは思われたくないんだよネ」

韓国在住時から飲食に携わること29年。来日前から和食の経験も長いためか、ここで出る料理は、しっかりと出汁の効いた、風味の奥底に家庭料理、それも実家の家族が作ってくれる得意料理のような、ほっとする味がする。

具だくさんのプルコギも、チーズたっぷりのトッポギも、ふわふわの揚げ出し豆腐も、高ちゃん渾身の角煮も、たぶん韓国料理なんだろうけどまた別のベクトルで昇華した「旨いもの」なのだろうなという安心感がある。
旨いめしでちょっとほっとしながら酒がすすむ。それがこのお店だ。
飲食激戦区の野方で9年目を迎える実力は、やはり伊達ではない。

近くへお立ち寄りの際は覗いてみてほしい。
テイクアウトもやってるよ！

所在地：中野区野方5-30-10
アクセス：西武新宿線「野方駅」南口より徒歩約5分
電話：03-5356-7257
営業時間
月曜日、水～日曜日、祝日、祝前日
12時00分～翌0時00分(料理ラストオーダー23時00分、ドリンクラストオーダー23時30分)
定休日：火曜日