【まるっと中野】中野区役所にある“平日だけの憩いの場”へ行こう！　#1中野満点食堂編（閉店）

中野満点食堂は、2024年3月29日に閉店しました。

こんにちは。ナカノ観光レポーターの徳永留依子(とくながるいこ)です。
中野区に住んでいると必ずお世話になる場所、それは中野区役所。中野区に住んで9年になる私も、ことあるごとに足を運んでいます。

区役所でのさまざまな手続きは、暮らしのために必要不可欠なこと。一部の手続きは日曜日もやっているので、平日は仕事…という方は助かるのですが、私としてはできれば平日、それもお昼頃に訪問したい場所です。それは混雑を避けるため、というわけではなく、その時間帯の区役所でしか出会えないものを楽しみにしているから。おかげさまで、私にとって区役所はただの行政施設ではなく“あの場所へ行けるチャンス！”という、ボーナススポットとなっています。

2階にある「中野満点食堂」をご存知ですか？区役所で働くみなさんはもちろん、それ以外の方でも利用できる食堂なんです。営業時間は平日の11時00分から15時00分。この時間帯に区役所に行けたときには、私は絶対にここでお昼を食べます。
12時00分から13時00分のピーク時間は非常に混み合うので、少し早めがおすすめ。リピーターも多く、利用者の半分以上は一般のお客さんなんだとか。

業務に勤しむ職員のみなさんを横目に食堂へ。質実剛健というのか、インダストリアルな魅力というのか、飾らない店構えがかえってワクワク感を盛り上げます。

入り口で食券を購入するカフェテリアスタイル。店長の加藤忠春さんにお話を聞いたところ、人気メニューは「日替わり定食」と、週替わりの「一汁三菜定食」とのこと。麺類やカレーにはレギュラーメニューに加えて週替わりメニューがあり、この日は「山菜おろしそば・うどん」「味玉ラーメン」「チキンカツカレー」がラインナップ。一期一会感があって何度来ても楽しいです。価格は麺類360円から、定食580円からと非常にリーズナブル。ちなみに、これらのメニューはすべて加藤さんが献立を考えているそうですよ！

この日の日替わり定食は「チキンソテー和風おろしソース」と「鯖竜田揚げ　柚子胡椒ソース」。これは迷ってしまいます。

(ごはんの量の表示。年中カロリー計算している私にはかなりありがたい)

この日は人気メニューのひとつ「一汁三菜定食」をいただきました。遅い時間だと売り切れていることが多く、確実に注文するならやはり早めに行くのがベター。

さらに一品おかずが増える「小鉢付き」もあります。おすすめです。

　(食券を握り締め、「一汁三菜」と書かれたカウンターへ)

　(テンションの上がる瞬間！)

ボリューム満点、新鮮な野菜たっぷりで価格は620円。「肉・魚、バランスのよい献立にこだわっています。また一汁三菜定食と日替わり定食は、実は原価が結構かかっていて(笑)、価格に対する満足度が高いのもおすすめポイントです」と加藤さん。たしかに、このお値段で、こんなに品数豊富で健康的な食事はなかなかありつけません。

一汁三菜どころじゃないおかずの数！　雑穀ごはん好きとしては、曜日限定・オリジナルブレンドの「七穀米」もうれしい。

そして加藤さんにずばり、中野満点食堂の魅力を聞くと「早い、安い、普通(うまい)！気兼ねなく利用できること」。「普通！」というのには少し笑ってしまいましたが、どのお料理も安心感のある家庭的なおいしさで、これはある種「普通」というべき魅力なのかもしれません。また店内にはどこかまったりとした「暮らしの匂い」というか、「中野区民の日常」が流れているような気がして、それもまた尊い「普通」なのかもなあと、私は勝手に思っています。

窓の外に広がる平日の中野区。区民の暮らしを支える区役所で、「日常」を感じられる空気感もまた魅力なのです。

「おいしさは大前提として、こだわりは“安全な食事”。お客様に対してまじめに取り組むのが一番です」と加藤さん。最後にお客さんへのメッセージをお願いすると、「中野満点食堂の由来ですが、『ご来店いただいたお客様に満足していただき、満点をつけてもらえるようなお店にしたい』という思いを込めています」と話してくれました。私の採点(なんだかおこがましいですが)、もちろん満点です！

日々心を込めて料理が作られている中野満点食堂。中野区民もそうでない人も、ぜひホッとくつろぎに行ってほしいです。曜日限定のメニューもあり、何度訪れても新鮮ですよ。

所在地：中野区中野4-8-1中野区役所2階
アクセス：JR中央線「中野駅」北口より徒歩3分
営業時間：11時00分～15時00分(ラストオーダー14時30分)
定休日：土曜日、日曜日、祝日、年末年始