希少なジョージアワインを楽しめる、「アンバースタイル」は日本一○○なお店!?【まるっと中野】
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更新日:2026年7月13日
こんにちは!ナカノ観光レポーターのいるかです。
「日本一○○なお店」
という言葉を聞くと、思わず好奇心をくすぐられませんか。そんな「日本一〇〇なお店」が中野区にはあります。今回は、環七通り沿いの野方駅北口バス停の目の前にある「Amberstyle(アンバースタイル)」を紹介したいと思います。
Amberstyle(アンバースタイル)とは?

「Amberstyle(アンバースタイル)」は、畳一畳ほどのスペースの日本一小さなジョージアワイン専門店です。ところでみなさん、ジョージアって知っていますか。コーヒー名、アメリカの州名ではありません。黒海とカスピ海の間にある東欧の国なんです。かつて活躍した栃ノ心という大相撲の力士の出身国でもあります。そんなジョージアで生産されたワインを専門に販売するこちらのお店。2022年9月にオープンしてもうすぐ4年が経ちます。営業時間は、火曜日と金曜日の10時30分~14時30分までの週2日、1日4時間のみ。かなりのレア営業ですね。お店の前を通ったことがある方は、”中々やっていないけれど、どんなお店なんだろう”と気になったことがあるかもしれません。
店名「Amber Style」に込められた意味
ジョージアワインは“オレンジワイン”として知られ、主な原料は白ワインと同じです。しかし、白ワインが白ブドウの果汁のみで醸造するのに対し、ジョージアワインは赤ワインの醸造方法と同じように、白ブドウの皮や種も一緒に醸造する手法で作られます。長く熟成することで美しい琥珀色になることから「琥珀」や「琥珀色」を意味する「amber(アンバー)」という英単語をとって“アンバーワイン”とも呼ばれています。この“アンバーワイン”にちなんで、「アンバースタイル」という店名になったそうです。
ジョージアワインとは
今から8000年前にジョージアでクヴェヴリと呼ばれる甕(かめ)を家の地中に埋めてワインを醸造する"クヴェヴリ製法”が確立されました。これがワインの発祥とされており、ジョージアは「ワイン発祥の地」として知られています。この"クヴェヴリ製法”で作られたワインをジョージアワインと呼びます。農薬や化学肥料を一切使用しないオーガニックワインで、葡萄を傷めないように時間をかけて丁寧に手摘みし、酸化防止剤も微量しか使われていないそうです。この伝統的な製法が2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されて以降、注目されるようになりましたが、生産数が少ないことから「飲みたくても手に入らないワイン」と言われているそうです。

店主さんとジョージアワインとの出会い
店主の高岡さんがジョージアワインと出会ったきっかけは、“お母さんのような存在”と慕う“ホンママリコさん”という一人の女性との出会いでした。「たまたま道端で会って、そこからもう仲良くなっちゃって」と話す店主の高岡さん。当時、ボランティアや地域活動に興味を持っていた高岡さんは国際協力NGOの途上国支援で色々な国を回っていたホンマさんの話に惹かれ、仲良くなったという。ホンマさんは海外で活動していましたが、東日本大震災を機に仕事を辞めて日本に戻ってきたそう。海外で活動する中でジョージアのワインに魅了されていたホンマさんは、ジョージアワインを売って東日本大震災の復興支援をしようと思い、なんと退職金を全て投じてジョージアでぶどう畑を購入。ご自身で葡萄を栽培し、ワイナリーを造ったそうです。ホンマさんとのご縁が、高岡さんとジョージアワインを繋ぎました。
(左)高岡さん (真ん中)娘の芽生さん(右)ニーナ・アナニアシヴィリさん(ジョージア出身の著名なバレエダンサー。ジョージアワインをプロデュースされています)
なぜ野方のこの場所だったのか
この場所で店を始めた理由は、意外にも“空きスペースの活用”だったそうです。元々、ビルのオーナーのスズキさんとお知り合いだったそうで、「ここのスペースが空いちゃってて、使い道がなくて困ってるんだよね」という相談を受けたことが、この店の始まりだったそうです。確かに畳一畳ほどの小さな空間は、一般的な店舗として使うには狭すぎます。

高岡さんは、「この場所は、貸すにしても難しいし、用途もよく分からない空間だったんです。物をたくさん置くようなお店にも向いていなくて。そんな時、ワインセラーを置くにはぴったりだなと思いつきました。ちょうど(ジョージア)ワインもあるし、ここで週2ぐらいで売ったら、喜ぶ人がいるかもしれない。そこで、友達を誘って、ここでお店を始めることになりました。」と笑顔で話してくれました。高岡さんは、ワインを欲しい人に買って楽しんでもらいたいと考えています。そんな高岡さんの想いが、「日本一小さなジョージアワインのお店」がとして実を結びました。この店舗での販売以外にも、百貨店のワイン展にも出店されたりするそうです。
店内はこんな感じ




引き戸の扉を開けた瞬間、小さなテーブルと椅子一脚が目に入ります。思わず「取り調べ室?はたまた高速道路の料金所?」とツッコミたくなるような、シンプルでミニマムな空間。コンクリート打ちっぱなしの壁には、ホンマさんの葡萄畑の写真やジョージアの国旗が揺れています。入って左側にあるワインセラーには、ジョージアワインがずらりと並んでいて10種類ほどありました。中には、2018年に伝統製法で世界一にも輝いた「VAZI+クベブリ カツィテリ2012」も!

他にも倉庫に保管しているものもあるそうです!
まず手に取るならコレ!おすすめしたいジョージアワインとは?
撮影時にあったジョージアワインの中で初心者におススメなのはセミスイートのこちらの3本だそうです。他国産のものに比べて葡萄自体の糖度が高く、加糖しない自然な甘さのセミスイートワイン(※)が作れるのだとか。
(※中甘口ワインのこと)
ロゼ セミドライ 真ん中:オジャレシ セミスイート 右:テトリ セミスイート
この中の「OJALESHI(オジャレシ) 赤 セミスイート」を後日、スプラ(※ジョージアの伝統的な宴席。家族や友人が集い、ワインを酌み交わしながら語り合う文化)の精神にならい、葡萄畑や景色を思い浮かべながら、酒徒と共に実際に飲んでみました!少し冷やすといいとのことだったので冷蔵庫で3時間ほど冷やしてからいただきました。

コルクを抜いた瞬間からしっかりとした華やかな葡萄の良い香りが。

まるで、ジョージアの葡萄そのものをかじっているかのような、果実本来の旨味や甘さが凝縮されていました。「OJALESHI(オジャレシ)」は、ヨーロピアンスタイル製法(ステンレスタンクを使用し、温度管理や衛生面を徹底した近代的なヨーロッパ式の醸造方法)で作られていてミネラルも多くさっぱりとしていると高岡さんからうかがっていた通り、とっても飲みやすい印象です。赤ワインというと舌触りに重みがあって、後味がずっしりと残るイメージですが、こちらはさっぱりとしていました。甘みもありますが、加糖していないので変に甘ったるい感じではなくナチュラルな甘さ。ついつい飲み過ぎちゃいそうなワインでした。スパイシーな料理と合うということだったのでタンドリーチキンと一緒に飲みましたが、辛さが程よく中和されて料理とのバランスも良く、美味しくいただけました!冷やして飲むワインですので、これからの時期にぴったりな一本だと思います♪
赤ワインですと、こちらの「gvino サペラビ」もおすすめだそうです。

葡萄を皮ごと漬け込んだオレンジワインだと、「キシ」が比較的飲みやすいそうです。オレンジワインは味のインパクトが強い分、種類によって好みがわかれるそうですが、価格帯が3,000円台~5,000円程度と割とお手頃なので、飲み比べてみるのも良いかもしれないですね。
今後について
「こんな小さな店なのに」と笑いながらも、高岡さんが思い描くのはワインショップの枠を超えた役割。地域イベントへの参加などを通じて街とのつながりを深め、小さなこの場所が人と人を結ぶハブとして育てていきたいと言います。ワインとの出会いだけでなく、人や地域との新たな出会いが生まれる場所となったら素敵ですね。そんな小さなお店の大きな想いが詰まった「Amberstyle(アンバースタイル)」でお気に入りの1本を探しに足を運んでみてはいかがでしょうか。
Amberstyle(アンバースタイル)
所在地:東京都中野区野方6丁目10ー8 鈴木ビル1F
アクセス:関東バス・都営バス「野方駅北口」目の前
西武新宿線「野方駅」より徒歩3分
営業時間:火、金の10時30分~14時30分
定休日:水~木、土~月
支払方法:現金、カード、電子マネー、QRコード
公式HP:
https://amberstyle.jp/(外部サイト)
Instagram:
@_amberstyle_(外部サイト)
お問い合わせ
このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。
