【まるっと中野】<むし社>知らなかった虫の魅力に出会えるお店!(第2回:昆虫標本と生き虫編)

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更新日:2025年8月15日

昆虫標本
シラフゴライアスハナムグリの標本

「むし社」が手がける昆虫ショップの魅力をお届けする第2回。
昆虫専門の出版社として知られる「むし社」は、1971年に中野で創業し、2019年に現在本社を構える中野区大和町へ移転しました。
今回はそんな“虫の聖地”から、実際に販売されている昆虫標本と生き虫の世界を、ナカノ観光レポーター「KanaNaka」がご紹介します。

博物館クラスの昆虫標本コーナー

昆虫標本2

引き出しをそっと開けると、そこには色鮮やかな昆虫たちの世界が!

オオルリアゲハ
オオルリアゲハの標本 セラム島産/西イリアン産/ティミカ島産

世界各地から集められた、クワガタやカブトムシなどの甲虫、チョウやカマキリなどの昆虫標本が144箱にぎっしり。はじめて目にする珍しい虫も!

展翅板と飯島社長

社長の飯島さんが、標本作りに使う「展翅板(てんしばん)」を見せてくださいました。
むし社の標本は、その丁寧な仕上がりから、昆虫愛好家の間でも定評があります。
また、大切に飼っていた昆虫が☆(星)になった※とき、標本にして思い出を残すという選択肢も。
必要な道具の準備から制作まで、すべてむし社が相談に乗ってくれます。

※命が尽きること。昆虫愛好家が表現をやわらげるために使う言い回し。

昆虫標本3

天然の美しい色彩、いのちの息吹が宿る見事な造形。
生きている虫に触れるのが少し苦手なKanaNakaでも、
標本はいつまでも眺めていられそうです。

標本箱
桐製標本箱(小)

選んだ標本は、専用の標本箱に入れてもらえます。
保管して時々楽しむ方、インテリアとして飾る方も多いそう。
ただし蛍光灯の光などで色褪せることがあるため、飾る場所にはご注意を。

虫たちの鼓動が響きあう、“いのち”のインスタレーション

イボタガの幼虫

標本コーナーを眺めていると、背後で激しく動き回る生き虫の気配が…
そこにいたのは、「春の三大蛾」とも呼ばれる大型蛾、イボタガの幼虫でした。
成虫になると、その翅(はね)にはフクロウの顔のような、芸術的な模様が現れるそうです。

ニシキキンカメムシ

さらに、興味津々で観察していると、昆虫カメラマンの山口さんが非売品のニシキキンカメムシを見せてくださいました。「生きた宝石」といわれる、美しく希少な昆虫です。

ニシキキンカメムシの交尾の様子

すると…なんと交尾の瞬間に遭遇!
このニシキキンカメムシは、餌となるホンツゲの産地で大量発生し、むし社へ届けられたものだとか。
中野でこんな貴重な場面に立ち会えるなんて--さすが虫の聖地、感服です。

クワガタだけで約50種!生き虫コーナーは動く昆虫図鑑

クワガタのペア
アルキデスヒラタクワガタ(ペア)

国内外から集められた生きたクワガタやカブトムシたちが、元気に足を動かしています。

ニジイロクワガタのペア
ニジイロクワガタ(ペア)

むし社の店頭で生体販売が始まったのは、1990年代後半のオオクワガタブームがきっかけでした。
ブームの火付け役のひとつとなったのが、クワガタの生体輸入解禁です。
その後、初めて日本にやってきたのが“世界で一番美しいクワガタ”といわれる、オーストラリア原産のニジイロクワガタです。

ロドリゲスカブトハナムグリのペア
ロドリゲスカブトハナムグリ(ペア)

季節によっては、クワガタやカブトムシ以外の昆虫にも出会えます。
こちらはフィリピン・パラワン島産のかわいいハナムグリ。

ヘラクレス・ヘラクレスのオス
ヘラクレス・ヘラクレス(オス単品)

いました…世界最大のカブトムシとして知られるヘラクレスオオカブト!
その寿命は、一般的なカブトムシよりも比較的長く、約1年といわれています。

ヘラクレス・ヘラクレスのメス
ヘラクレス・ヘラクレス(メス単品)

カブトムシは、10種ほどを展示・販売しています。
どの昆虫も、ペアで購入すれば繁殖にもチャレンジできますね。
産卵や繁殖に必要なマット類も、もちろんむし社におまかせあれ。

じっくり育てる“虫育”のススメ

オオクワガタの幼虫が入った菌糸ビン
オオクワガタの幼虫

香川県綾川町産のオオクワガタ幼虫が入った菌糸ビン。
自然界では、特定のキノコが生えた朽ち木を幼虫が好むとされており、そのキノコ菌を培養したオガクズでできているのが、この菌糸ビンです。


ゴホンツノカブトの幼虫

成虫までの道のりが楽しみな、クワガタとカブトムシの幼虫たちも国内外からやってきます。
生体の取り扱いは取材時の情報です。最新の状況と価格についてはお店でご確認くださいね。

“虫好き”予備軍、集合!むし社で虫デビュー

2回にわたりご紹介してきた、むし社の魅力。
お届けできたのは、ほんの“触角の先”にすぎません。
軽い好奇心からふらりと入ってみると、いつの間にか昆虫の見え方が変わっている?!
――あなたもそんな体験をしてみませんか?
すっかり虫目線のナカノ観光レポーターKanaNakaでした。

それでは最後に、むし社 代表取締役社長・飯島和彦さんからのメッセージをどうぞ。

集合写真

「日本人は昆虫に対する興味が非常に高い民族で、ホームセンターや百円ショップで簡単に虫かごや網が手に入るという環境は日本特有の文化であり、世界広しと言えど他の国々では見られないものです。

もしこの記事を読んで少しでも昆虫に関心を持った方がいらっしゃれば、ぜひむし社に足を運んでみてください。皆様のご来店をお待ちしております。」

有限会社 むし社

所在地:中野区大和町1-4-2 白鳳ビル302号室(1階マルエツプチ)
アクセス:JR中央・総武線「高円寺駅」北口より徒歩10分
営業時間:11時00分 ~ 19時00分(12月31日・1月1日休業)
電話:03-5356-6416 FAX:03-5356-6452
ホームページ:新規ウインドウで開きます。http://mushi-sha.life.coocan.jp/(外部サイト)
オンラインショップ:新規ウインドウで開きます。https://www.mushi-sha.co.jp/(外部サイト)
X:新規ウインドウで開きます。https://x.com/mushi2091(外部サイト)

お問い合わせ

このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。

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