【まるっと中野】古建築物を訪ねて、プチトリップ気分。【哲学堂公園】(後編)
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更新日:2024年7月9日
こんにちは。ナカノ観光レポーターの「ねむねこ」です。
東洋大学の創設者の井上円了によってつくられた「哲学堂公園」。古建築物の公開日に訪問し、イチオシを紹介!後編はこちらからスタートです。
お釈迦さまを祀った建物<四聖堂(しせいどう)>
最初に建立された古建築物「四聖堂(しせいどう)」。公開日は、釈迦涅槃像(しゃかねはんぞう)を見ることができます。
寝ている像って、珍しいですね。実は毎年決まった位置があり、東洋大学の方が調整しているそうです。
公開日でも階段を上がったところまでで中に入ることはできませんが、今回は取材のため特別に畳に上がらせてもらいました。
横顔のアップ。立派な福耳が印象的です。
独特な手の組み方。
天井には、井上円了が影響を受けた哲学者四人の名が書かれています(孔子、釈迦、ソクラテス、カント)。
心を表す赤色の球灯。ハート柄がとってもキュート!
最推し!読書が真理に導く<絶対城(ぜったいじょう)>
「木の下に幽霊が出る」と騒がれたことから名づけられた「幽霊梅」。井上円了が駒込の自宅から移植した梅の木で、現在は3代目なのだとか。梅の重さでしなった枝が、まさに幽霊のような心もとなさを感じます。
この幽霊梅を右に曲がったところにあるのが、「絶対城」です。
中を覗いてみると…
読書堂と書かれた入口の向こうには、本好きであればワクワクするような光景が。
木製の棚に井上円了に関する本などが並んでいます。よく見ると、横に倒れている本も。昔の本棚なので縦に入らない本も多く、あえて横にしているとのこと。図書館から不要になった本が寄贈されているそうです。
本棚の横にパイプ椅子があるので、ここで本を読むことができます。
児童書もありました。お子さんも楽しめますね。
2階からの風景。1階の奥に、四聖の一人、孔子像が鎮座。公開日に合わせて展示コーナーやコンサート会場になることも。
「あらゆる書物を読み尽くせば、物事の真理を理解できるようになる」という道理に基づき建てられた絶対城。多くのことを知るためには、今も昔も、読書が大切ですね。
公開日はスタッフ常駐で安心
古建築物の一般公開は自由見学ですが、事前に哲学堂公園管理事務所に申し込むと、ガイドの方に案内していただけます。(現在ガイドツアーは研修中のガイドとなるため、1時間の短縮版で行っています)
この日は、宇宙館の前にスタッフの方がいて、困りごとがあっても安心でした。
中野区で一番大きな公園、哲学堂公園。他にも、唯心庭の水辺や、哲学の庭の彫像など魅力がいっぱいです。公式インスタグラムでは、季節の花やイベント情報も。みなさんも、ぜひ訪れてみてください。
哲学堂公園
所在地:中野区松が丘1丁目34-28
アクセス
西武新宿線「新井薬師前駅」から徒歩12分
都営大江戸線「落合南長崎駅」から徒歩13分
電話:03-3951-2515
休園日:年末(12月29日から31日)
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このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。