【まるっと中野】古建築物を訪ねて、プチトリップ気分。【哲学堂公園】(前編)
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更新日:2024年7月9日
はじめまして、「ねむねこ」です。2024年度からナカノ観光レポーターになりました。これからよろしくお願いします。
今回は、哲学堂公園を紹介します。東洋大学創設者の井上円了が、哲学を一般の人にも広めるために作った公園。古建築物(四聖堂、六賢台、絶対城、宇宙館、無尽蔵)の内部は、毎月第1日曜日の公開です。貴重な機会なので、公開日に合わせて行ってきました。
まずは駐輪場探しから
中野駅から自転車で中野通りを北上し、約10分で弓道場近くの入口に到着。園内は自転車通り抜け禁止なので、自転車を押して歩きます。
ちなみに新青梅街道沿いの駐輪スペースは、弓道場利用者専用です。
青紫や淡い色のアジサイが綺麗に咲いていて、ほっこり。左側は野球場です。
道なりに進むと開けた場所へ。テニスコート周辺のスペースに自転車を停めることができました。土を踏みしめると、「公園に来た」ことを実感。身軽になったところで、古建築物を見に行きます。
入口からユニーク!哲学の世界への入口<哲理門>
こちらの「哲理門」を通ります。名前はクールなのですが、なんだか怪しい雰囲気。門なのに、両側の柱は柵状になっています。
恐る恐る左の柱に近づいてみると…
「妖怪門」「幽霊」の文字が。しかも、柵の中に何かが見える。覗いてみると…。
なんとも古風な幽霊。浅草花やしきのお化け屋敷を思い出します。
右の柱の中には、天狗が。
ガイドマップによると、「物質の世界、精神の世界には根底に『理外の理』という不思議なことがあり、物質の世界の不思議を天狗に、精神の世界の不思議を幽霊で表したもの」とのこと。
言葉だけだと難しいので、木像にして視覚で伝えようとする工夫から、哲学の普及に生涯をささげた井上円了のパッションが感じられます。
瓦には哲学の「哲」が彫られていて、とても凝った造り。古建築物の一つ、「無尽蔵」の室内でこの瓦を間近に見ることができます。
門をくぐると、「時空岡(じくうこう)」という広場に出ます。周りを取り囲むように並ぶ古建築物。
今回は、イチオシ3つを紹介します。
哲学堂公園のシンボル<六賢台(ろっけんだい)>
ひときわ目を引く赤い、「六賢台(ろっけんだい)」。
三層六角形の建物で、東洋の六賢人*を祀っています。(*聖徳太子、菅原道真、荘子、朱子、龍樹、迦比羅仙)
天狗の瓦がチャームポイント。
普段は扉が閉まっていますが、公開日は中に入ることができます。
階段は急なので、気をつけて上りましょう。
二層目では、井上円了の収集物を写真で紹介。実物は、中野区立歴史民俗資料館に保管されています。
三層目は、ガラス越しから時空岡が見下ろせます。六方向からのパノラマにワクワク。
長くなってしまったので、続きは後編でご紹介します。
哲学堂公園
所在地:中野区松が丘1丁目34-28
アクセス
西武新宿線「新井薬師前駅」から徒歩12分
都営大江戸線「落合南長崎駅」から徒歩13分
電話:03-3951-2515
休園日:年末(12月29日から31日)
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このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。