【まるっと中野】「野方食堂」~東京西側最後の民生食堂で、研ぎ澄まされた<普通の料理>をいただく~

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更新日:2023年8月3日

こんにちは。ナカノ観光レポーターの「よしを」です。

ちびナカノさん

民生食堂というものをご存じだろうか。
戦中戦後の食糧難を背景に、「外食者に対して、低廉で栄養価の高い食事を供食するとともに、災害時における一般都民に対する供食事業を円滑に進める(東京都民生食堂指定要綱)」ことを目的に制定された、かつて都民の食事を支えた食堂制度のことである。
この制度は昭和44年に役目を終え、それぞれ一般の食堂として営業を続けていたが、令和2年に高円寺の「天平」が閉店し、今回紹介する「野方食堂」が東京西端の元民生食堂となった。

昭和11年に創業した野方食堂。今の店主は三代目の斎藤さん。
「当店はたくさんのメニューがありますが、その多くは初代の祖父から受け継いだものです。時代に合わせて変えている味もありますが、基本は昔のまま<普通の料理>に丁寧に取り組んでいます」

店内

鯖の味噌煮、オムライス、アジフライにナポリタン…。<普通の料理>と三代目は謙遜するけれど、どれも長年時代に合わせて研ぎ澄まされてきたメニューたちだ。
一番人気のA定食(1,000円 税込)ももちろんその一角。しっとりした生姜焼きと、衣がサクサクの唐揚げの二枚看板が堂々と鎮座する。一日に30食も注文が入るのも納得のメニューだ。

A定食

定食はご飯大盛が無料なのもうれしい。アジフライも肉厚で大満足。

アジフライ

厨房

比喩も強調も一切なしに、野方の民の肉体の数パーセントは野方食堂の料理で構成されているのではなかろうか。それぐらい長年、このまちを支えてきたのがこの食堂なのだ。
最強の<普通>を味わいに訪問してみてはいかがだろうか。

野方食堂

所在地:中野区野方5丁目30-1
アクセス:西武新宿線「野方駅」南口より徒歩1分
電話:03-3338-7740
営業時間:11時30分~15時00分、17時30分~22時30分(30分前ラストオーダー)
定休日:木曜日、不定期

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このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。

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