沙央くらまがご案内 中野のアチコチいいところ「原点はここに!宝塚受験校『東京アートスクール』で恩師・三井まこ先生に特別インタビュー(後編)」【まるっと中野】

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更新日:2026年5月15日

こんにちは。宝塚歌劇団出身、現在は俳優として活動している沙央(さおう)くらまです。中野区野方が拠点の宝塚受験校「東京アートスクール」の主宰・三井まこ先生にインタビュー。後編は、まこ先生が感じる時代の変化や中野との関係を伺いました。

三井まこ先生が感じる時代の変化

鏡の前でポーズをとる三井氏

沙央 「40年と長い歴史があって、宝塚を目指してたくさんのお子さんが入ってきますが、時代ごとの変化って感じますか」

三井 「親御さんの変化を感じますね。以前は、宝塚入れたいとか、踊りを習わせたいとか、芸に対して純粋な気持ちが強かったです。

けれどもここ数年はまず会った途端に『この子宝塚に入れますか?どうですか先生?』と結果論なんですよね。『入れるとおっしゃったらレッスンを受けさせます。ダメだったら結構です』って。何もしてない時から受かる受からないは誰にも分からないと思います。例えば『もしこの子受かりますよ』っておっしゃる先生がいたら、それは嘘ですね。なぜなら試験官は1人ではない。

そういう風に先に結果を求めることが、今の時代は割と多いですね。まず努力。努力することの大切さを教えてあげたいのに、受かるか受からないか、結果でやるかどうかを決めるっていうところがまず間違っている。
それはどこの世界でも同じだと思います。特に芸の世界ではあり得ない」

沙央 「先生としては志のある生徒さんだったらどなたでも拒まずでしょうか」

三井 「もちろん。全然できなくても一生懸命やることが最大のポイントです。
パッと見てスタイルが良くて宝塚的な容姿があってこの子向いてるなと思っても、本人がやる気がないという場合は全然勧めないですね。やめた方がいいと思います」

スタッフ 「くらまさんはどうでした?」

三井 「ジュニアクラスからいるから突然来たわけではなく、明るいからこういう世界に向いていると思いましたね。まず明るくないとダメです。どの世界も一緒ですよ。宝塚だからって言うんじゃなくて、どの世界でもそう。暗い人はダメじゃないですか。マイナス思考はダメじゃないですか。常にチャレンジャーであるべきだし、常にプラス思考であるべき。どの世界も一緒です。ここだからこうということはないと思う。最終的には人間性、誠実であるかどうか」

インタビュー中の沙央氏

沙央 「先生のこのパワフルさに影響を受けて性格変わる方もいらっしゃいますよね」

三井 「大勢いましたね。暗い子が明るくなって。
斜めに捉えるのは本当に合っていることを言っているんだろうかとか、お互いはわかるじゃないですか。その子をまずまっすぐにさせなきゃいけない」

沙央 「ご指導される上でも最初は気持ち、心構えですか」

三井 「やる気のない人にいくら教えたって上手くならないです。シンプルに全てのことに言えます。まずはやる気。何かをしたい、成し遂げたいっていうものがなければ無意味ですよね。やる気があることが一番だから無気力にならないでねってことは言います。まず意欲的であること。結果は相手がくれるわけだから、それにはプラス思考が重要だと。『こんなことやったって』とか思っていたら絶対何やってもうまくいかない」

沙央 「だから背中をパンとたたいて見送ってくださるんですよね」

三井 「受験のときに私は大阪まで行かないので、お稽古場の出るときに『行ってきな!』ってドーンって。気合い入れですよね」

沙央 「私も思い出します。
必ず落ちる子がいるじゃないですか。落ちてもまだチャンスがある人もいるし、そこで終わる最後の年齢の人もいるわけで。やっぱりもう1回受けようっていうのを思うまでの間、特に若い時期なので、そこのケアとかもすごい大変だっただろうなって。

私もそういう子に電話したりして、でも『そんなことは心配しない。自分のことに集中しなさい。あなたの言ったことで戻ってきても、本人のやる気がなかったら絶対にそれは続かないから、あなたが関わることじゃないの』って言っていただいて。もう何度も何度も。『10人いても10人に好かれようとしないの』って」

三井 「みんな好みはバラバラじゃないですか。甘いものが好きなら、辛いものが好きな人もいる。だからその10人それぞれに自分の今を振り回されない方がいいってことを言います。

ダンスとか歌とかだけじゃなくて、人として大切なことも伝えたいなと。そうでないと宝塚入ってからもやっていけないし、宝塚に一生いるわけじゃないので、やめたあともやっていけないし。一番多感な時期に『人生とは』っていうのはちゃんと教え込みたいんです。でも中学一年生の子に言ってもその時はわからないから劇団を退団した後に『まこ先生がおっしゃったことが今よくわかります』ってみんな言いますね。でもわからなくても伝えたいことってあるじゃないですか。

数字を追うことにも疑問を感じて以前ほど受験にはガーってならないです。もちろん教えないわけじゃなくて希望者がいれば教えます。ただ世の中の風潮で、結果論で『受かりますか受かりませんか』とか、合格者数ばかり追いかけるのについていけなくて。純粋に何か指導したい。それで今の方法でいいだろう、と思っています。今はいい意味ですごく幸せですね。命を削るって言ったらオーバーですけど、受験生を抱えるとその子の一生を左右する問題なので眠れなくなるし、具合悪くなっちゃうのね」

沙央 「改めてなんですけど生徒さんに対して期待することはなんですか」

三井 「人として“いい人”であればいいんじゃないでしょうか。神様である必要はないけど、他人から『嫌な人だよね』って思われない人であってほしいと思います。ズルをするとか、要領だけで進むとか、そういうことを私はできないので。大変であってもコツコツと進んでほしい。すべて当たり前のことですけど」

三井まこ先生と中野区

三井氏の宝塚現役時代の写真

沙央 「先生は中野のご出身ですか」

三井 「中野区出身で、沼袋小学校を出ました。だから故郷にスクールをと思いました。

私はクラシックバレエを6歳から習って、ボリショイバレエ団のメッセレル先生に大変可愛がっていただいたんです。15歳でボリショイバレエ学校に留学する予定だったのですが、それが自費留学じゃなくて国家が全部面倒を見る留学で、その学校を卒業した後に何年間か国家に対して奉仕して踊らなきゃいけないっていう条件付きでした。

ただ15歳で日本を離れてなおかつ何年間も日本に帰って来られないことが嫌でその時にたまたま宝塚を見つけました。歌もずっと歌っていたので、ここだったら歌もバレエもできるということで受験したんです。だから他の受験生とは全然タイプが違って宝塚のこともよく知らなくて。歌と踊りがやりたくて選んだ学校が宝塚だったんです」

沙央 「巡り合わせですね」

三井 「そうですね。だからたぶん宝塚の中でも異質な存在だったと思います」

沙央 「エンターテインメントをやっていく上で、中野から影響されたことってありますか」

三井 「ごめんなさい、ないかも(笑) ニューヨークに影響されました」

インタビュー中の沙央氏、三井氏

沙央 「中野でお気に入りのお店とかスポットはありますか」


三井 「中野に住んでいるので中野のサンモール、ブロードウェイはほぼ連日行っていますね。商店街の人から『いつも急いでいらっしゃいますね』と声をかけられます。時間がもったいなくて、それくらい動いています」


沙央 「私もたまたま行ったレンガ坂商店会のお寿司屋さんで『宝塚といえば三井まこ先生が忙しいのかいつも急いでいて、何貫か必ず決められたものを出したら食べてすぐに帰ってしまわれて』みたいな」


三井 「コース料理でも30分で。お店の方に30分から40分までで出してって。ゆっくりする時間がなくて。やらなきゃいけないことがたくさんで、今日も朝8時まで仕事していました。寝てないから眠くて。でもくらまさんと約束したし、そのあとも用事を入れて、それでディナーショーもやっているから、結局そういう風になってしまう。でも自分で選んだ道でそれをやるって決めたのは自分なので。


毎日忙しくて外食だから、中野だったらここ、新宿だったら、銀座だったらここって全部ローテーションを決めています。和食と洋食、お蕎麦とか、全部重ならないように動いています。美味しいものが大好きで、美味しいものを食べなくて何が人生って感じで。


皆さん重要ですよ、食べ物。美味しいお食事、メンタル、明るくいること、それで絶対に病気にならない。だから朝8時まで起きて仕事しても倒れないのは、食事のお陰ですね。


若いときはお腹いっぱいになればどこでもいいって感じで食べていたのですが、ある一定の年齢を超えたら、いかに食が重要かということに気がつくと思いますね。それができるようにするために一生懸命働けばいいんです。美味しいものを食べたら当然高いじゃないですか。でも働けばペイできるじゃないですか」

沙央 「1軒あげるとしたらこのお店ってありますか」


三井 「何軒も回っているので1軒って言われると難しいんですけれど、例えばイタリアンなら野方のチッチョベッロかしら」


沙央 「今、中野は再開発で変化の真っ最中です。先生がこれからの中野に期待することはありますか」


三井 「難しい質問ですね。あんまり人に期待しないタイプ、自分がやるべきことをやって生きていくっていうタイプなので。外食をよくするので、ベストなところに美味しいお店が増えないかなって毎回思っていますけど」


沙央 「美味しいお店がたくさん入るといいですね」


三井 「生きる糧じゃないけど、美味しい食事を摂ると幸せじゃないですか。だから美味しいレストラン入ると嬉しいですね」


沙央 「いっしょに開拓しましょう。
最後にこの記事読んでくださる方にメッセージをお願いします」


三井 「明るく楽しく生きていきましょう、一度の人生」


沙央 「ありがとうございました」

ポーズをとる沙央氏、三井氏

東京アートスクール

所在地:東京都中野区沼袋3-17-11
TEL:
問合せ 03-3571-4358
スタジオ 03-3385-8668
HP: 新規ウインドウで開きます。http://tokyo-art-school.com/(外部サイト)

三井まこ

宝塚歌劇団出身
宝塚音楽学校 皆勤賞 努力賞 受賞
宝塚歌劇団財団中 新人賞 努力賞 舞踊賞 受賞
ボリショイバレエ団のメッセレル先生に個人指導を受けボリショイバレエ学校へ留学予定も、歌も学びたく宝塚へと進む。
宝塚歌劇団在団中より、JAZZダンス・TAPダンス・バレエレッスンとブロードウェイミュージカル観劇のために、毎年一人で渡米。
退団後は、自身の夢であるディナーショー活動をするため、ベースの仕事としてクラシックバレエ、ジャズダンス、声楽をトータルで指導する東京アートスクールを設立。

-イベント情報-

三井まこ パリ祭 ディナーショー
開催日 2026年7月13日(月曜)
セルリアンタワー東急ホテル ボールルーム(地下2階)
ディナータイム 6時00分~7時15分PM
ショータイム 7時30分~8時40分PM
35,000円(料理・飲み物・税金・サービス料含む)
チケットお申し込み先 03-3571-4358

お問い合わせ

このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。

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