妖怪博士 井上円了ゆかりの地で聞く講談―毎月第3土曜開催『哲学堂辻講釈』―【まるっと中野】
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更新日:2026年7月8日
哲学堂辻講釈インタビュー-若手講談師たちに聞く「講談の魅力」-
皆さんこんにちは!
中野区観光大使、そしてナカノ観光レポーターの神田山緑です!
今日も歴史の舞台を、講談調で楽しくレポートしてまいります~
歴史上の人物が生き生きと動き出し、時には笑い、時には胸を打つ――。
いま若手講談師たちが熱を込めて挑む「哲学堂辻講釈」。
2010年4月28日「哲学堂辻講釈」は、お客様わずか3名から始まりました。あまりの少なさに、哲学堂のスタッフの方がスタッフ用のオレンジ色のジャンパーを脱ぎ、お客様役となって加わってくださり、6名で幕を開けたことを、今でもよく覚えております。
そこから少しずつ、10名、15名、30名とお客様が増え、多くの方々に支えられながら続いてまいりました。
そして今、その想いは代を重ね、若い講談師たちへと受け継がれております。
そこで今回は、「哲学堂辻講釈」に出演する若手講談師たちに、“講談の楽しみ方”や“見どころ”についてインタビューいたしました。

宝井琴人 ―「映画を見るように気楽に楽しんで」
― 講談の楽しみ方を教えてください。
「講談は、私たち講談師が舞台に出て、歴史をもとにした物語を語る芸能です。
難しく考えず、映画を見るような感覚で、ゆったり座って聞いていただければと思います。
服装もまったく気にしなくて大丈夫です。着物で来てももちろん素敵ですが、普段着で気軽に来ていただければ嬉しいですね」
― 落語との違いはどんなところですか?
「落語は八っつぁん熊さんといった長屋の人々の日常を描くことが多いですが、講談では織田信長や宮本武蔵など、歴史上の有名人物が数多く登場します。
歴史の世界に入り込めるのが、講談の大きな魅力だと思います」
― 最後にひとことお願いします。
「若手一同、頑張っております。入場料も1000円、途中入退場も自由ですので、本当に気軽に遊びに来ていただければと思います!」
一龍斎貞昌 ―「歴史の中へタイムスリップする感覚」

― 講談と落語の違いを教えてください。
「まず見た目が違いますね。
落語は座布団に座って語りますが、講談は“釈台(しゃくだい)”という机を前に置き、張り扇で『パン!』と調子を取りながら語ります。
また、講談は“実際にあった出来事”をもとにした話が多いのも特徴です。
『赤穂義士伝』や『清水次郎長伝』など、歴史や侠客の世界を描く重厚な物語が数多くあります」
― 講談ならではの見どころは?
「講談を聞いていると、昔の時代へタイムスリップしたような感覚になるんです。
『こんな人物がいたんだ』『こういう歴史が積み重なって今があるんだ』――そんなことを感じながら聞くと、より深く楽しめると思います」
― 初めての人は少し敷居が高そうに感じます。
「全然そんなことありません。
ふらっと来て、ぱっと見ていただければ大丈夫です。日本人ならきっと分かります(笑)。気軽に来てください!」
― 最後にひとことお願いします。
「皆様、今後とも哲学堂辻講釈をよろしくお願いいたします!」
田辺凌々 ―「同じ演目でも、流派でまったく違う」

― 講談にはどんな演目がありますか?
「講談には本当にたくさんの演目があります。
大きく分けると、神田派、宝井派、一龍斎派、田辺派という四派がありまして、それぞれに伝わる話があります。
面白いのは、同じ『宮本武蔵』でも流派によって内容や人物像がまったく違うこと。
講談師自身が講談本をもとに台本を作るので、同じ題材でも語り手によって全然違う作品になるんです」
― そこが講談の面白さなんですね。
「ええ。同じ演目でも誰がどう人物を描くかで、その講談師の個性が見えてくる。
演芸場に通ううちに、その違いが分かってくると、どんどん講談が面白くなるんですよ。これは落語にはあまりない魅力かもしれません」
― 演目にはどんな種類がありますか?
「古典なら『宮本武蔵』『塚原卜伝』など武芸者の話、『赤穂義士伝』のような忠臣蔵もの、さらに怪談もあります。
一方で“新作講談”も盛んです!
現代の有名人や新しい事件を題材に、今の時代の講談を作る講談師もたくさんいます。
つまり講談は、昔の話だけではなく、どんな時代の物語でも語れる芸能なんです」
― 最後にひとことお願いします。
「『哲学堂辻講釈』は前座だけの会なので、普段の寄席では見られない挑戦する姿を見ていただける場所なんです。
新しい読み物に挑戦したり、試行錯誤したり――そんな成長の過程も含めて楽しんでいただけたら嬉しいですね。よろしくお願いいたします!」
神田山兎 ―「女性講談師ならではの表現も見どころ」

― 女性ならではの講談はありますか?
「ありますね。
『は組小町(はぐみこまち)』や『曲馬団の女』など、女性が主人公の講談はたくさんあります。かっこいい女性や、強く生きる女性を描いた作品も多いんですよ」
― 男性講談師との違いはありますか?
「男性と女性では、着物の華やかさも違うんです。
男性は芸の邪魔にならない色合いを好みますが、女性は華やかな着物が多いです。
ですから、女性講談師を見るときは、そうした着物の柄なども見ていただくのも面白いと思います」
― 最後にひとことお願いします。
「今は女性出演者が私一人になってしまいましたが、ぜひ楽しみに見ていただけたら嬉しいです。そして、この哲学堂公園は、創設者の 井上円了 が“妖怪博士”とも呼ばれたこともあり、園内には天狗や幽霊の像もあります。怪談や妖怪ととても相性の良い場所なんです。
私も怪談や妖怪の講談をたくさん語って、この公園の魅力を地域の皆さんに伝えていけたらと思っています。どうぞよろしくお願いいたします!」

【出演者紹介】
◆田辺 凌々(たなべ りょうりょう)
師匠:田辺 凌鶴
前座になった日:2023年5月1日
趣味・特技:銭湯巡り、映画鑑賞
◆宝井 琴人(たからい きんと)
師匠:宝井 琴鶴
前座になった日:2023年7月1日
趣味・特技:読書、ロシア語(遅々として進まず)、チェス(かなり弱い)、アップルパイ巡り(食べ専門)
Note:
https://note.com/takaraikinto(外部サイト)
◆一龍斎 貞昌(いちりゅうさい ていしょう)
師匠:一龍斎 貞寿
前座になった日:2024年1月1日
趣味・特技:世界の国名を聞くと首都を答えられること
◆神田 山兎(かんだ さんと)
師匠:神田 山緑
前座になった日:2024年1月1日
趣味・特技:うさぎグッズ集め、激辛探索
X:
https://x.com/sanryokuichimon?s=21(外部サイト)
Instagram:
https://x.gd/EPtmr(外部サイト)
哲学堂辻講釈
■会場 哲学堂公園 宇宙館または鬼神窟
■日時 毎月第3土曜日開催予定 11時00分開演(10時30分開場)
■木戸銭1000円
■お問い合わせ先 03-3951-2515(哲学堂公園事務所)
※出演者、日時などは哲学堂公園ホームページにてお確かめください。
https://www.tetsugakudo.jp/(外部サイト)
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このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。
