【まるっと中野】ナカノからカンヌへ!第1回中野ショートフィルムフェスティバル「ナカンヌ」の担当者に直撃インタビュー

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更新日:2025年4月8日

こんにちは。ナカノ観光レポーターの「しの」です。2024年度は、「ねむねこ」として活動していましたが、2025年度より新しいネームにしました。よろしくお願いします。
皆さんは、中野ショートフィルムフェスティバル「ナカンヌ」をご存じでしょうか。ナカンヌとは中野区を舞台にした動画作品のコンテストで、第1回は一次・二次審査を経て、2025年3月8日にノミネート作品の上映会(最終選考)と授賞式が行われました。
私も、このナカンヌに向けて動画を制作し、応募したのですが、残念ながら一次審査で敗退してしまいました。それでも、参加したことによりナカンヌへの思い入れが高まったため、今回担当者である中野区 区民部 文化振興・多文化共生推進課 シティプロモーション係の中村さんにお話を伺ってきました。

ナカンヌ上映会&授賞式ポスター

ナカンヌ開催の背景:「ナカノミライプロジェクト」とは

ナカンヌの担当者

――ナカンヌの担当ということは、ナカンヌの発案者も中村さんですか?
中村さん「ナカンヌは、中野区内14企業の社員と中野区職員による『ナカノミライプロジェクト』で企画しました。このプロジェクトでは中野を元気にするために毎年いろいろな企画に取り組んでいて、昨年度は子育て情報冊子を、一昨年度は中野駅周辺の移り変わりを残すインタビュー動画を作りました」

――主催が中野区なので、てっきり区職員の方が企画したのだと思っていました。今回、なぜ動画コンテストを開催することになったのでしょうか?
中村さん「このプロジェクトが7年目を迎え、これからの展開として区民協働と情報発信の『軸』が必要だということになりました。区役所が移転して1階に大きなモニターができたことや、区内大学との連携など、動画で情報発信する下地が整ったことも理由になります」

――チラシに「第1回」と書かれていますが、第2回も開催されますか?
中村さん「やります!今後のまちの変化に合わせてナカンヌが成長していき、ゆくゆくは『中野といえばナカンヌ』となってくれれば良いなと思っています」

ナカンヌの企画で、大変だったこと

大変だったことを語る

――動画の募集開始が2024年秋でしたが、企画会議が始まったのは夏頃でしょうか?
中村さん「そうです。ナカノミライプロジェクトのワークショップで、『どういう部門を設けようか』とか『動画の制限時間を何分にしようか』などを議論しながら、コンテストのルールを固めていきました」

――企画をしていて一番大変だったことは何ですか。
中村さん「中野区として動画のフェスティバルをやったことがなかったので、すべてが手探り状態で進めていかなければならなかったことですね。無事に形ができあがったので良かったです」

――応募総数101作品という数は、どのように感じましたか。
中村さん「予想よりはるかに多く、ありがたかったです。ちなみに部門別の内訳は、U-18・ショート(1分以内)が45、レギュラー(1分以上5分以内)が56作品でした」

主催者や審査員の思い

ナカンヌへの思いを語る

――応募作品を制作するにあたって気になっていたのですが、どういった動画を主催者側は求めていたのでしょうか?
中村さん「特にテーマの制限はなく、『あなたが思う中野』を伝えてほしいです。自由度が高い方が難しいとは思うのですが、中野のこの部分が好きっていうのは人によって違うと思うので、その人が感じる中野の良さを伝えてほしいという気持ちでいました。また、審査員の上田慎一郎監督が授賞式で『みんなそんなに中野に媚びなくていいんだよ』と話していたように、プロモーション動画や観光動画に寄せ過ぎなくてもいいんですよね」
――なるほど。中野区主催とあって、私は区のプロモーションを意識しすぎていました。そうではなくて、自由な発想でいいんですね。

――最終選考ノミネート作品は、ショート部門5作品に対して、レギュラー部門は6作品でしたね。
中村さん「レギュラー部門の1作品だけ、ナカノミライプロジェクトで制作した動画をエントリーしています。これもワークショップの中で、動画の企画から撮影まで区内企業の社員と中野区職員で挑戦しました。班ごとに作った5本の動画の中から、最終選考会に参加する1本が選ばれた形です」

最終選考は和やかムード!オーディエンス投票も

最終選考会

ノミネート作品の上映会(最終選考)と授賞式は中野区役所1階イベントスペース「ナカノバ」で行われ、入場無料で誰でも観覧できました。
――当日の雰囲気を教えてください。
中村さん「ナカンヌ自体が手作り感のあるフェスティバルであるように、コンペの要素がありながら、和気あいあいとした雰囲気でしたね。ノミネート作品を手掛けた監督(制作者)のほかに、出演者の方も来ていたので、『あの動画に出ていたあの人だ』とみなさん楽しそうでした」

オーディエンス投票

――審査員による選考に加えて、オーディエンス投票もあったのですね。
中村さん「『自分が選んだ』という来場者にとって能動的な要素があれば良いなという思いから、このような仕組みを設けて、最多得票作品にオーディエンス賞を贈呈することにしました」

――ナカンヌを終えてどのように感じましたか。
中村さん「どの応募作品からも、みなさんが中野を愛していることが伝わってきました。これが、ナカンヌをやってみて嬉しかったことですね。どうしても最終選考に進む作品を決める必要があったので、一次・二次審査で落選となってしまったものがたくさんあったのですが、どれも素晴らしかったです。応募していただいたみなさんに、感謝の思いを伝えたいです」
――私も含めて、頑張って制作して応募したけれど、最終選考に進めず悔しい思いをした方がたくさんいらっしゃると思うので、今回ナカンヌの作品に携わった全員に中村さんの思いが伝わるといいなと思います。

おわりに。ナカンヌに対する、未来への希望

担当者から一言

――最後に一言、お願いします。
中村さん「『ナカノからカンヌへ』という副題は、半分冗談で、半分は本気です。ナカンヌを通じてクリエイターたちが切磋琢磨し合う中で、いつか国際映画祭で受賞するくらいの世界的な映像クリエイターが、ここ中野区から輩出されることを願っています」

インタビューの中で、2024年度に開催された映像制作ワークショップを、2025年度も開催予定であることを教えてもらいました。第2回「ナカンヌ」に向けて、これからも映像制作力を磨いていきたいと思います。

【グランプリ決定!】中野ショートフィルムフェスティバル「ナカンヌ」

https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/kanko/city-promotion/Nakannu_GRANDPRIX.html

お問い合わせ

このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。

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