【まるっと中野】伝統と革新の融合「大和町八幡神社 大盆踊り会2024」を振り返って

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更新日:2024年8月29日

大和町八幡神社

ハロー!ナカノ観光レポーターの「Kimder Garden(キムダーガーデン)」です。

2024年7月20日に大和町八幡(はちまん)神社で開催された「大盆踊り会2024(通称、DAIBON)」。余韻が残る1週間後に、主催者で、大和町八幡神社 禰宜の関 龍太郎さんにお話しを伺いました。

鳥居

DAIBON以前の八幡神社盆踊り

-かつて八幡神社の盆踊りは、夏休みに行われるお祭りのひとこまでした。どのような経緯で進化したのでしょうか。

関さん「子どもの頃は、射的や金魚すくいなどの屋台が所狭しと並び、地元の老若男女で大賑わいでした。しかし、年々屋台や盆踊りの踊り手さんが減っていくのを肌で感じ、もっと活気のある盆踊りにできないかと考えるようになりました」

手水

2016年「第ゼロ回」DAIBONの開催

音楽好きで日々アンテナを張っていた関さん。盆踊りのアップデートにいち早く取り組んでいた岸野雄一さんにコンタクトを取り、残り2週間という短期間でできる限りの改善に着手。このお祭りに合うアーティストを紹介してもらい、スピーカーも拡声器型からライブ用のものに変えて開催しました。若い世代と地元の方々がともに輪になり、低音の効いた炭坑節を笑顔で踊る姿に、今後の道筋が見えたそうです。

狛犬

「大和町のお祭り」を意識する関さんは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による休止を2年挟んだ2023年から、地元の方々が主役の「生唄生演奏盆踊り(生盆)」をスタート。地元在住の「チンドン!あづまや」らの生演奏で、バリエーションに富んだ歌い手が盛り上げます。

園庭

DAIBON2024を振り返って

2024年の「生盆」は、大和町在住のプロ歌手、社会福祉協議会(大和町担当)、地元消防団などに関さんがオファー。私たちKimder Gardenも、取材を申し込んだ時に誘っていただき参加しました。「大和町周辺にお住いのみなさん、ぜひ唄いませんか?」と話す関さん。

当日一番会場が沸いたのは、幼稚園児と保護者による園オリジナルの「やはた音頭」。やぐらで踊っていた関さんは、「この子たちが大きくなって、未来をつないでいくんだ」と胸が熱くなったそうです。

お地蔵様

一夜限りのDAIBON2024に、約1,500人が集結。
チラシの掲示は大和町のみで、SNSでは日時くらいしか発信していませんが、評判を聞きつけて遠くからも人が集まるようになりました。
「会場が幼稚園の園庭ですので決して広くはなく、地元の人たちが入れなくならないように、出演者は敢えて発表しないことにしています。また、境内の外に音が漏れない音響設計にこだわっていて、その甲斐もあり今年もありがたいことに苦情はありませんでした」と関さんは話します。

関さん

これからのDAIBON

「恒例の『ラジオ体操』にキーボード奏者のエマーソン北村さんが加わってもっと面白くなったように、既成のものや身近なものをアップデートして、地元の方にももっと参加してもらえるようなお祭りにしたい」と語る関さん。
幸いにも大きな事故が一度もないことを、このように話してくれました。「楽しい雰囲気を保つために、みんなが自然と思いやりを持って、その場にいるおかげだと思います」。

地元の人と遠くから来る人たちが一緒になって、「DAIBON」という心地よい場を作っているのですね。
来年のDAIBONが今から楽しみです。
See you!

大和町八幡神社

所在地:中野区大和町2-30-3
アクセス:西武新宿線「野方駅」より徒歩15分

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このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。

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