【まるっと中野】なかの芸能小劇場で開催のディープなお笑いライブ「笑いの○○」
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更新日:2024年7月8日
こんにちは。ナカノ観光レポーターの「コップよねしろ」と申します。本業ではお笑い芸人をやっています。
皆さんはお笑いといえば何を思い浮かべるでしょうか?テレビで見るもの、ラジオで聞くもの。最近ではYouTubeのチャンネルも思い浮かぶかもしれません。
「いやいや、お笑いは生で見るよ」という方、その時点でかなりのお笑い通だとお見受けしますが、そんな方にさらにディープな世界への誘いとして、とある地下お笑いライブを紹介します。メディアでしかお笑いを見たことがない方にもオススメです。
その地下お笑いライブは、基本的には木曜日の18時30分から、月に3回ほど開催。会場の「なかの芸能小劇場」は、中野駅北口から徒歩5分の中野区社会福祉会館「スマイルなかの」2階にあります。芸能振興のためにつくられた劇場で、若手芸人に優しいまち、中野らしい施設のひとつです。
30組前後のこれから売れる(かもしれない)芸人が出演するほか、舞台やイベントで活躍する俳優がアシスタントMCとして無骨な地下の笑いに華を添えています。
公演時間は2から3時間で入退場自由、席も自由、料金も自由…ではなく600円、といった具合で、お客さまファーストなライブといえるのではないでしょうか。
ライブのタイトルは、「笑いの○○」。笑いの泉、笑いの種、笑いの源、笑いの輪…と様々なバリエーションがあり、そのことについてとある出演芸人に突撃取材をしてみたところ、「ライブタイトルの違いは、主催者であるペイシャンス中村さんのみぞ知る…」と話したきり、虚空を見つめたまま何も答えてくれなくなってしまいました。私が知る限りだと、有識者以外は、どのライブに行っても同じに感じ、そして楽しめるはずです。
ライブの創始者でもあるペイシャンス中村さんですが、実は「まろやか中村」という芸名で自らお笑い芸人としても活動しており、なんとメディアへの出演経験もあるのだとか。カメラを向けると「ワイがお笑い界のてっぺん取ったるでー!」と言わんばかりの表情でポーズを決めてくれました。これからの活躍に目が離せない芸人のひとりです。
そんな中村さんですが、主催者としてライブに携わる際は、運営として受付から舞台監督までこなすというマルチタスクぶり。様々な表情を見せてくれるところも、彼の魅力といったところでしょうか。実際、彼に会うためにライブに来るお客さんもいるとかいないとか。YouTubeチャンネルもお持ちとのことですので、気になる方はぜひ検索してみてください。
愉快なお話を聞いていると、あっという間に開場の時間に。この日はすでに待機列が出来るほどの盛況ぶり。開演の10分前に受付が始まるというタイトさに、どうなるものかと固唾を飲んで見守っていると、開場の呼びかけとともに中村さんが手際よく受付をこなし、会場に入っていくお客さん一人ひとりを温かい視線で見送っていました。
ライブには合計31組の芸人が出演。コンビが多めですが、ピンやトリオももちろん出ています。持ち時間は1組につき3分ほどで、漫才やコント、フリップ、音ネタなど多種多様の演目です。
公演中は終始会場が割れんばかりの爆笑…とはさすがにいえないものの、芸歴1年目の若手から20年を超えるベテランまでが、明日のスターを目指して磨き続けるネタは一見どころか二見三見の価値アリ。
「売れる前から知っていた」という先見の明マウントは本当かどうか疑わしいことも多いですが、このライブに関しては馬乗りでタコ殴りが出来てしまうほどのマウントを取れることでしょう。
ライブ後、会場をあとにするお客さんからは、「今日も最高のライブでした」「思い切り笑ってストレス解消できました」「1組でも売れる芸人が今日の出演者の中にいてくれたら良いなと思います」というような満足げな表情が見て取れました。
そんな思いを味わってみたい皆さんは、日常にある非日常を感じに、なかの芸能小劇場まで足を運んでみてはいかがでしょうか。
なかの芸能小劇場
所在地:中野区中野五丁目68番7号(スマイルなかの2階)
アクセス:JR中央線「中野駅」北口から徒歩5分
電話:03-5380-0931
窓口受付時間:9時から19時
施設利用時間:9時から22時
休館日:毎月第3月曜日(休日にあたるときはその翌日)、年末年始(12月29日から1月3日まで)
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このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。