【まるっと中野】中野の隠れた魅力、アジアポップカルチャーを探して-ファンミーティングの聖地で会いましょう-

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更新日:2023年10月16日

アジアポップカルチャーと中野の繋がりを探しにいこう

ちびナカノさん


こんにちは。ナカノ観光レポーターの「カミヤマ マドカ」です。

「中野はサブカルチャーだけじゃない」といわれたら、きっと頭に浮かぶクエスチョンマーク。今、世界中から注目を集めるアジアポップカルチャー。韓国だけではなく、中国、台湾、タイ、ベトナムなどのアジアを感じられるまち、中野。
中野に住む人々は多国籍で面白い。「今回はアジアのポップカルチャーでよいですか?」とちびナカノさんに話すと、少しワクワクしている様子でうなずいた。そういえば、「自分の好きなものを持ち、好きで繋がり、生きている」とナカノさんは話していたなと思い出す。

サンプラザ


中野にいると、たいがいのことは気にならない。非日常のツーリズムではなくて、暮らしの延長にある、長く味わいたいものが、中野にあるアジアポップカルチャーなのだから。
多国籍でミクスチャーなまちの隠れた魅力、中野とアジアポップカルチャーの繋がりをちびナカノさんと探してみたい…。

「中野はファンミーティングの聖地なんです」…知っていますか?

サンプラザ


韓国カルチャーは昔から好きだったが、ここ数年は韓流ドラマやK-POPに触れない日はないくらい生活が変わった。自分の国と近い国について考えはじめ、これもステイホームが続く日々が与えてくれた気づきの一つだった。新型コロナウイルス感染症の影響で遊びに出かけることも控えていた時期、仕事の帰り道で韓国に留学していた後輩と、韓国カルチャーと出身地について話した。「私は生まれも育ちも中野」と彼女に言って返ってきた言葉…「中野といえばファンミーティング(ファンとの交流イベント)の聖地ですよね」。彼女はつづけて、自分がずっと応援しているアイドルの日本デビューイベントの会場が、中野サンプラザだったことを嬉しそうに語っていた。
「ファンミーティング」とは、韓国発祥のファンとの交流がメインのイベントである。もちろん日本でも、ファンとの交流イベントは以前から行われていたが、日本のものとの違いは、よりアーティストとファンの距離がとても近く、イベントの内容も質問コーナー、歌、料理、お手紙、抽選会などアットホームなものが多いことが特徴だ。今では、日本のアーティストもこのようなファンミーティングを行うことが増えている。

第一次韓流ブームから四次韓流ブーム、そしてアジア全体をエンタメでつなぐ中野の底力

ちびナカノさん1


中野にずっと住んでいて「ファンミーティングの聖地」だなんて頭の片隅にすらなかったが、私は後輩のその言葉がずっと心に残っていた。はじまりは、中野サンプラザが韓流スターの来日ファンミーティングや、コンサートなどの会場として使用され始めた第一次韓流ブーム(2003年~2011年)までさかのぼるという。

ちびナカノさん


第二次韓流ブーム(2010年~2015年)の頃からは、日本デビューするK-POPグループも多くなりコンサート会場として使用されることが増えてきた。その後は第三次韓流ブーム(2015年~2017年)、第四次韓流ブーム(2020年~現在)を経て、アジア全体を通してエンターテインメントにはなくてはならない場所となっている。そういった背景から、「ファンミーティングの聖地」と一部では呼ばれているのだ。

ちびナカノさん


2021年、感染症の流行する世の中となったが、中野サンプラザでは、私の好きなK-POPグループがフィルムコンサートを開催していた。コンサートは見られなかったが、グッズを買いに行ったことを今でも覚えている。逆境を跳ね除け、時代を超えてエンタメとファンを繋ぐ中野の底力である。

ファンダムはまちを巻き込み新しいムーブメントを起こす、推し活が商店街の魅力になる

ポスターとちびナカノさん


ちびナカノさんが、中野サンモール商店街で流れる音楽と飾られたポスターに目を輝かせていた。ちょうど、ちびナカノさんと取材で訪れていたタイミングの11月4日、タイの俳優・歌手 Mew Suppasit(ミュウ スパシット)さんの初来日ファンミーティングが中野サンプラザで開催されていた。今回、Mewさんのファンダム(主にSNSを介して集まったファンの団体等)のMewlions(ミュウリオンズ)が、Mewさんの来日を記念した企画をいくつか立ち上げ、有志のファンたちとともに「Mew Welcome to Japan Project(ミュウ ウェルカム トゥ ジャパン プロジェクト)」として、中野サンモール商店街をジャックする応援企画を行った。

フライヤー


(中野サンモール商店街で開催したMewさんの応援企画のフライヤー 画像提供:Mew Welcome to Japan Project)


韓国発祥のファンカルチャーがここ数年で勢いを増し、世界中に広がっている。まちや公共機関を使い、ファンダムが自主的にアイドルや俳優の誕生日や、CDのリリースなどを祝って広告を出すことを「応援広告」という。さらにこの「応援広告」に慈善活動、社会貢献を結びつけた動きも日本でも増えているという。

ファンアートディスプレイ


(甘味処 梅家の店頭ショーケースを使ったMewさんのファンアートディスプレイ 画像提供:Mew Welcome to Japan Project)

この応援企画のきっかけは、中野に所縁のあるファンからの問い合わせだった。以前から、中野サンプラザで公演を行うアーティストに対して、中野サンモール商店街では楽曲をBGMとして流すなどの取り組みを行っていた。それを知ったファンの一人が、中野サンモール商店街振興組合に「商店街にMewさんの曲を流すことはできますか?」と直接、確認したという。中野サンプラザで来日公演を行うアジアのアーティストの応援企画を行うことは、初めての試みであった。そして今回、商店街とファン、プロジェクトメンバーがしっかりと対話していたからこそ、まちの雰囲気を大切にした温かい応援企画が実現したのである。「参加者によろこんでほしい」と甘味処 梅家では、店頭ショーケースをMewさんのファンアートでデコレーションするなど、若い世代からシニア世代まで楽しめる、ファンの集うカフェのような場所を提供していた。

ファンミーティングの聖地で会いましょう

サンモール商店街の柱


商店街の一角、一本の柱の周りに人だかりができていた。柱の前にいたファンの方に聞くと、実はMewさんが、自身のポスターが貼られたこの柱の写真を、SNSに投稿していたという。Mewさん自身も日本のポップカルチャーが大好きで、コンサートでも日本のアニメの主題歌を歌うほど。ファンミーティングの合間に中野サンモール商店街だけでなく、中野ブロードウェイにも訪れたそうだ。まさに聖地巡礼、色々な国のファンが年齢や性別を分け隔てなく会話している様子にこちらも笑顔になる。

ポスターとちびナカノさん


「推し活」というワードを見る機会が増え、好きなものを好きだと声を大にして言えると、日常にほんの少しだけ後ろめたさがなくなっていき、自分自身や他人を愛することに繋がる。「昔から中野は『推し活』を受け入れて、優しく応援してくれるまちですよ」とちびナカノさんに話すと、「そんな中野に憧れてやってきた」と答えるちびナカノさんの姿がきらきらと輝いている。

中野サンモール商店街


「ファンミーティングの聖地」、中野五丁目に新しい風が吹くような気がする。中野サンモール商店街だからこそ出来る魅力、時代とともにエンタメとまちの関わりがリズミカルにムーブメントを生んでいくだろう。

ポーズを決めるちびナカノさん


(中野サンプラザ前、アイドル気分でルダハートポーズをしてくれたちびナカノさん)

変化を受け入れて、可能性を大切に育てていくことから未来のストーリーが始まることを願う。
合言葉は、「ファンミーティングの聖地で会いましょう!!」

中野サンモール商店街振興組合

所在地:中野区中野5-67-1
電話:03-3387-3586
Instagram
新規ウインドウで開きます。https://www.instagram.com/nakano_sunmall(外部サイト)

Mewさんのファンミーティングについて詳しく知りたい方は、Mew Welcome to Japan Projectで検索してください。

お問い合わせ

このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。

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