アニサキス食中毒に注意してください
ページID:178300249
更新日:2025年3月13日
生鮮魚介類に寄生したアニサキスによる食中毒が発生しています。
令和6年は東京都で食中毒が111件発生しています。このうち、34件がアニサキスによるものでした。
アニサキスとは
アニサキスは、寄生虫の一種です
アニサキスは、クジラやイルカなどの海にすむほ乳類の体の中で成虫になり、その幼虫はサバやサケ、イカなどの魚介類に寄生します。
アニサキスの幼虫は、半透明白色の渦巻き状で、長さは2センチメートルから3センチメートル、幅は0.5ミリメートルから1ミリメートルくらいです。
魚介類の鮮度が落ちると、アニサキスの幼虫は、内臓から筋肉に移動することが知られています。
アニサキスが寄生する主な魚介類
サバ、イワシ、カツオ、サケ、イカ、サンマ、アジなど
アニサキス食中毒の症状
アニサキス食中毒は、症状の程度により劇症型と緩和型に分けられ、さらに、感染する部位の違いにより、胃アニサキス症及び腸アニサキス症に分けられます。
劇症型では、再感染により、じんましんなどのアレルギー症状を起こすことがあります。
アニサキス食中毒の多くは、胃アニサキス症です。
激しい腹痛があり、アニサキスによる食中毒が疑われる際は、速やかに医療機関を受診してください。
胃アニサキス症
食後8時間以内に、激しい腹痛、吐き気、おう吐等を生じます。
腸アニサキス症
食後数時間から十数時間以内に、激しい下腹部痛等を起こします。
なぜアニサキスによる食中毒が起きるのか
通常、アニサキスが寄生している魚介類を、生又は加熱不十分な状態で食べると、アニサキスは人の体内では成虫になれないため、ふん便とともに排泄されます。
しかし、まれに胃壁や腸壁にアニサキスが侵入して、アニサキス食中毒が起こります。
アニサキス食中毒の予防方法
・魚を購入する際は、新鮮な魚を選びましょう。また、丸ごと1匹で購入した際は、速やかに内臓を取り除いてください。
・魚の内臓は、生で食べないでください。
・アニサキスの幼虫は、半透明白色の渦巻き状で、長さが2センチメートルから3センチメートルくらいです。目で見えますので、調理の際にアニサキスがいないか確認してください。
・60℃以上1分間の加熱又はマイナス20℃24時間以上の冷凍により死にます。加熱や冷凍により、予防できます。
※一般的な料理で使う程度の調味料(酢、ワサビ、しょう油など) の量や濃度では、アニサキスは死にません。
関連情報
お問い合わせ
このページは健康福祉部 生活衛生課(中野区保健所)が担当しています。