ロタウイルス予防接種(定期予防接種)

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更新日:2024年3月28日

ロタウイルス胃腸炎とは

  • ロタウイルスによって引き起こされる急性の胃腸炎で、乳幼児期(0~6歳ころ)にかかりやすい病気です。
  • ロタウイルスは感染力が強く、ごくわずかなウイルスが体内に入るだけで感染してしまいます。
    ふつう、5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれています。
  • 大人はロタウイルスの感染を何度も経験しているため、ほとんどの場合、症状が出ません。
  • しかし、乳幼児は、激しい症状が出ることが多く、特に初めて感染したときに症状が強く出ます。
  • 主な症状は、水のような下痢、吐き気、嘔吐(おうと)、発熱、腹痛です。
    脱水症状がひどくなると点滴が必要となったり、入院が必要になることがあります。
  • 5歳までの急性胃腸炎の入院患者のうち、40~50%前後はロタウイルスが原因です。

参考

ワクチンの効果・副反応

  • ロタウイルスワクチンは2種類あり、どちらも生ワクチン(弱毒化したウイルス)で、飲むワクチンです。
    医療機関で相談し、どちらかのワクチンを選んでください。
    2種類とも同様の効果があります。
    2回接種を受けるものと3回接種を受けるものがあり、最初に受けたワクチンと同じワクチンで、決められた回数の接種をしましょう。
    なお、途中からワクチンの種類を変更することはできませんので、最初に接種したワクチンを2回目以降も接種します
  • ロタウイルスワクチンを接種することにより、ロタウイルス胃腸炎による入院患者を約70~90%減らすことができたと報告されています。
  • 通常みられる副反応として、腸重積症状(ぐったりする、顔色が悪い、繰り返し起きる嘔吐(おうと)、胃腸炎、繰り返す不機嫌、血便(イチゴゼリー状)、お腹の張り等)、咳や鼻水が出たり、熱が出たりすることがあります。
  • きわめてまれに重い副反応として、ショック、アナフィラキシー(じんましん、呼吸困難、顔が急に腫れる、発しん、舌が腫れる)などの反応がみられることがあります。

参考

対象者・費用

定期予防接種としての、ロタウイルス予防接種の対象者は、下記1から4までのすべてに該当するお子さんで、費用は無料です。
1.中野区にお住まいの方
2.令和2年8月1日以降に生まれた方
3.ロタリックスは出生6週0日後から24週0日後までの方。
4.ロタテックは出生6週0日後から32週0日後までの方。

ワクチン接種が受けられないお子さん

  • 摂氏37.5度以上の熱がある
  • 重篤な急性疾患にかかっている
  • 過去に同じワクチンで強いアレルギー反応が出た
  • 未治療の先天的な消化管障害がある
  • 過去に腸重積症をおこした
  • 重症複合型免疫不全(SCID)がある
  • 医師が不適当な状態と判断した

接種回数

どちらのワクチンも、初回は、出生6週0日後(標準的な接種開始は生後2か月)から、出生14週6日後までに接種します(出生15週0日後以降の初回接種はおすすめしません)

ワクチン名

ロタリックス(1価)

ロタテック(5価)

接種時期

出生6週0日後から24週0日後

出生6週0日後から32週0日後

接種回数

2回接種(27日以上の間隔をあける)

3回接種(27日以上の間隔をあける)

接種後、
特に注意する事

どちらのワクチンも、接種後(特に1~2週間)は、腸重積症の症状に注意し、症状が見られた際には、すみやかに接種した医療機関を受診してください。

『出生○週○日後から』の考え方

  • 生まれた日の翌日から起算して、生まれた日の翌日を出生0週1日後と考えます。
  • 『出生○週○日後から』とは、『○週○日後』の日を含みます。
    例えば、令和2年4月1日生まれの人であれば、『出生1週後から』は『令和2年4月8日から』という意味になります(4月8日は含まれます)。
    『出生○週○日後から』は、『生後○週に至った日の翌日から』と同義で、4月8日は含まれます。

『出生○週○日後まで』の考え方

  • 生まれた日の翌日から起算して、生まれた日の翌日を出生0週1日後と考えます。
  • 『出生○週○日まで』とは、『○週○日後』の日を含みます。
    例えば、令和2年4月1日生まれの人であれば、『出生1週6日後まで』は、『令和2年4月14 日まで』という意味になります(4月14 日は含まれます)。
    『出生○週○日後まで』は、『生後○週に至る日の翌日まで』と同義で、4月14 日は含まれます。

接種を受ける前の注意

  • お子さんのお腹がいっぱいだと、上手にワクチンが飲めない場合があります。
    接種前30分ほどは授乳を控えることをすすめます。
  • 上手に飲めるよう、医師、看護師の指示に従ってください。
  • なお、ワクチンがうまく飲めなかったり、吐いたりしてしまった場合でも、わずかでも飲み込みが確認できていれば、ワクチンの効果に問題ありませんので、再度接種する必要はありません。

接種を受けた後の注意

  • 接種直後は、医療機関で30分ほど様子を見てから帰宅してください。
  • ワクチン接種後2週間ほどは、赤ちゃんの便の中に、ワクチンのウイルスが含まれることがあります。
    おむつ交換の後など、ていねいに手を洗ってください。
  • 高熱、けいれんなど、異常を感じた場合は、すぐに医師の診察を受けてください。

関連ファイル

関連情報

お問い合わせ

このページは健康福祉部 保健予防課(中野区保健所)が担当しています。

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