なかの区報 2023年6月5日号 人・想い・未来

「文化・芸術にあふれるまち なかの」を目指して

「中野のまちの至る所に、身近に文化・芸術に触れ、楽しみ、感動することができる場所を作りたい」。これは、私が5 年前に区長に就任して以降、一貫して思い描いていることです。

今号では、その取り組みの一つとして、中野ミューラルプロジェクトをご紹介しました。身近でアートに親しめるよう、日常の中で鑑賞できる壁画を制作するこのプロジェクト。区民のみなさんや区内事業者と協働しながら、プロのアーティストの手によって、中野のまちを彩ります。2021 年に始動し、これまでに完成した区内の壁画は4か所。デザインやテーマもそれぞれ違うので、見ていて面白いですし、新たな観光名所として注目されればうれしいです。

文化・芸術は、老若男女問わず、心の豊かさや創造性を育むものであり、多くの人の心を引きつける魅力を持っています。幸いなことに、中野区には、江古田の獅子舞や鷺宮囃子（ばやし） などの伝統文化を始め、アニメやサブカルチャー、アール・ブリュット（専門的な美術教育を受けていない人が独自の手法で生み出す芸術作品）など多様な文化・芸術があります。

中野のまちで、誰もが継続的に文化・芸術に触れる機会をつくる、そしてその魅力が区内外に広く発信される。これらを通じて、区民一人ひとりの感性が育まれ、にぎわいと創造性にあふれたまちになる。そんなまちづくりを今後も進めていきます。