野生動物(ハト等)にエサを与えないでください
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更新日:2025年3月6日
人間との共存のために、ハト等に餌を与えないでください
公園や寺社の境内などで、ハト等に餌をやっている光景を見かけることがあります。ハト等に餌を与えることは、一見ほほえましく、小さな生き物への慈愛や思いやりがうかがえますが、人がハト等に餌をやると、過剰に繁殖して生態系を乱すと共に、人間に対しても直接被害を与えます。その結果、有害な鳥獣として扱わざるを得なくなることは、人間・動物の双方にとって不幸なことではないでしょうか。
ハトはどんな鳥?
ここで言うハトとは、飼い主のいない野生のハトで、ドバトと呼ばれているものです。ドバトは1年中繁殖し、何度も産卵を繰り返しますが、特に春と秋に繁殖が盛んになります。また、生後6か月ほどで産卵が可能となります。
ハトは本来、雑草や樹木の種子・芽などを食べる動物です。こういったものを食べている間は餌の量に限りがあり、ハトが過剰に繁殖することはほとんどありません。
野鳥は、人間に感染する病気や寄生虫を持っていることがあります
健康な人はドバトの持っている細菌等に感染しても発病しないことが多いといわれていますが、高齢者や幼児など体の抵抗力の弱い人は注意が必要です。
被害の防止対策
餌を与えない
ハトに餌を与えると以下のような被害が出ます。ハトを近寄らせないために清掃をこまめに行い、餌になるものを除去しましょう。
- 人からエサを与えられることに慣れてしまい、植物等の自然な食べ物を探さなくなります。
- 人のエサによる栄養の過剰摂取から、繁殖回数が増えて個体数が増加します。
- エサを与えるとその近辺に巣を作り、周辺の道路・民家等はフンによって汚れます。
- ハトは群れで行動するため、鳴き声がうるさい等の騒音被害が生じます。
- ハトのエサを狙うカラスが、人に対して威嚇や攻撃をします。
巣を作らせない
ハトは家の軒下・ベランダ等、雨風の当たらない場所に巣を作ります。
巣を作り始めた時点で取り除くか、巣を作らせないことが大切です。卵を産んでしまってる場合、許可なく撤去することはできません。ヒナが巣立つまで待ってから、巣を除去するとよいでしょう。なお、巣立つまでは約1ヶ月ほどかかります。また、野鳥は様々な細菌や寄生虫を持っている恐れがあるため、清掃の際は使い捨てのビニール手袋やマスクを着用するなど、糞に直接触れないように注意してください。
巣を作られないようにするためには、次のようにするとよいでしょう。
- ベランダの風通しをよくし、植木鉢などを置かない。
- ベランダに設置してある洗濯機やエアコンの室外機などの隙間をふさぐ。
- 市販の木酢液やクレゾール石けんなどで消毒する。
- 全面をネットで覆う。
ハトはベランダに入る際、いったん手すりなどに止まって周囲の安全を確認してから入る習性があるので、止まるところにテグス(釣り糸)を張るのも効果的です。(侵入を防ぐための簡易的な措置となります。テグスに野鳥が絡まないよう、取り扱いに気を付けてください。)
なお、区の事業としてハトの巣の撤去はしていません。また、撤去に係る費用助成についても行っていません。
ハトについてお困りの場合は
区の担当または、東京都環境局 自然環境部 計画課までご相談ください。
東京都環境局 自然環境部 計画課
電話番号03-5388-3505(直通)
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このページは健康福祉部 生活衛生課(中野区保健所)が担当しています。