狂犬病と動物由来感染症のはなし
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更新日:2023年8月3日
海外へ行くときは狂犬病に気を付けて
世界では年間に5万人以上の人が狂犬病で亡くなっています。
狂犬病は発症すると治療法がなく、ほぼ100%死亡しますが、感染後にワクチンを接種することにより発症を防ぐことができます。
また、渡航中に狂犬病に感染しないよう、次のことにご注意ください。
・滞在中にむやみに動物に近づかないようにしましょう。
・万が一、滞在中に犬等にかまれた場合には
(1)すぐに傷口を石けんと水でよく洗いましょう。
(2)現地の医療機関を受診し、傷の手当てと狂犬病のワクチン接種を受けましょう。
(3)帰国後に検疫所(健康相談室)へ申し出ましょう。
動物との接触が避けられない、又は近くに医療機関がないような地域に長期間滞在するような場合は、渡航前に予防接種を受けることをお勧めします。
日本が狂犬病清浄国であり続けるために
日本は狂犬病の発生のない狂犬病清浄国です。
しかし世界的に見ると日本のように狂犬病の発生のない国は稀であるといえます。
日本でも以前は狂犬病が流行し、多くのヒトの命が奪われていた時期がありました。
日本における狂犬病の根絶には「外国からの侵入を防ぐ厳しいチェック」「飼い犬の登録、狂犬病予防注射が義務付けられたこと」が大きな役割を果たしました。狂犬病がもし日本に侵入しても、ヒトに接触する機会の多い犬に予防接種が行われていれば、大きな被害を出さないですみます。
室内飼いの犬でも、予防注射は必ず受けることになっています。
日本が狂犬病清浄国であり続けペットと楽しく暮らしていくためにも、犬を飼育している人は、犬の種類、飼育環境にかかわらず犬を登録し、予防注射を受けましょう。
- 犬を飼い始めたときは登録を(生涯1回)
- 1年に1回必ず狂犬病予防注射を(4月から6月)
動物由来感染症
狂犬病のように動物から人間にうつる感染症を動物由来感染症と呼んでいます。
咬み傷やひっかき傷からの病原体の侵入が典型的なものです。口の周りや傷口をなめられてうつる場合もあります。
- 口移しでエサを与えたり、スプーンやはしの共有はやめるなど、過剰な触れ合いは控えましょう。
- 動物を布団に入れて寝ることも要注意です。
- 動物にさわったら必ず手洗い等をしましょう。
- 野生動物にはむやみに触らないようにしましょう。
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このページは健康福祉部 生活衛生課(中野区保健所)が担当しています。