ネズミの被害にご注意を
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更新日:2024年11月19日
ネズミの写真
ネズミは人間の生活圏に住み着き、食べ物を盗んだり、建物の柱や衣類をかじる等の被害を与えるほか、感染症を媒介する生き物です。最近では、繁華街で増加したネズミが周辺の住宅街へと生息範囲を広げています。
ネズミの特徴
中野区で見かけることの多いネズミは、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種類です。最近ではハツカネズミはあまりみられなくなりました。
種類 | ドブネズミ | クマネズミ | ハツカネズミ |
---|---|---|---|
大きさ(体長) | 22から26センチメートル | 15から20センチメートル | 6から9センチメートル |
特徴 | 耳が小さく、尾が胴より短い | 耳が大きく、尾が胴より長い | 耳が大きく、尾が胴より短い |
色(ただし、個体差あり) | 腹部は灰色、尾は白っぽい | 腹部は黄褐色、尾は黒い | 腹部は白い |
ふんの形状 | 丸みがある。 10から20ミリメートル | 散らばって、細長く不揃い。 6から10ミリメートル | 4から6ミリメートル |
生息場所 | 下水管、下水溝、植込み、公園等の地面 | 壁の中、天井裏、ビル内部の高いところ | 畑に多い |
行動パターン | 主に水平(横)行動 | 主に立体的(縦)行動 | 忍び込み |
室内での捕獲方法(わな) | かごわな | 粘着シート | 粘着シート、かごわな |
室内での捕獲方法(毒餌) | ワルファリン | ジフェチアロール | ジフェチアロール |
ネズミの活動
- 夜行性のため、おもに夜間に活動します。ただし、安全だと判断した場合は、昼間でも活動する場合があります。
- ネズミは寒さに弱いため、冬期や夜に家の中に侵入してきます。住みついて、ずっと家の中で生活すると思いがちですが、ほとんどの場合、屋内と屋外の出入りを繰り返しています。
- ネズミは一日に0.5ミリメートルずつ伸びる歯を削るため、堅いものをかじります。また、隙間を広げ通りやすくするためにもかじります。
- ネズミが立てる音は、天井や壁の内側で聞こえます。以下の音が聞こえる場合にはネズミがいる可能性が高いです。
- 木をかじっている。(カリカリ、ガリガリ)
- 天井裏で走り回っている。(ドドド、バタバタバタ)
- 断熱材が入っている屋根裏を走り回っている。(カサカサ、カサカサ)
- 鳴き声が聞こえる。複数いる可能性が高い。(チューチュー、キーキー)
ネズミにこんなものをかじられしまった!
堅いもの
柔らかいもの
電線
ガス管
壁
食品
家具、衣類
写真提供 ねずみ駆除協議会
ネズミが運ぶダニ
ネズミがいる家ではイエダニが発生することがあります。股や脇など体の柔らかいところを刺され、とてもかゆく、小さな発疹がみられます。0.5ミリメートルほどのイエダニはネズミの寄生虫で、気温が上昇する初夏から初秋にかけてネズミの巣内で大量に発生したり、ネズミが死んだときに巣から離れて人を刺すことがあります。ネズミの死骸を見つけたら、すぐに回収し処分しましょう。
ネズミの死骸は清掃事務所で引き取ります。
中野清掃事務所(電話番号03-3387-5353)
ネズミの被害を防ぐには
わなや毒餌をただ置くだけでは、すべてのネズミはなかなか捕れません。ネズミの生息しにくい環境を整えることが重要となり、効果も持続します。
3つの環境対策
食べ物を片付ける(餌を与えない)
食品は冷蔵庫、缶や厚手のプラスチック容器(穴を開けられるが時間がかかる)に入れてしっかり収納、保管します。
- 引き出しの中の調味料、戸棚の中の食べ物(乾麺、お菓子)を容器に入れる。
- 野菜類、生ごみ、石けんを容器に入れる。
- ペットフード、仏壇のお供えや花は出したままにしない。
巣を除去する(巣の材料を与えない)
巣の材料を与えないためにも、家全体の整理整頓と清掃をします。ネズミは何も食べないと2日から4日で死んでしまいます。しかし、巣に餌を貯め込んでいると毒餌やわなに反応しません。
- 巣の材料になるもの
ティッシュ、布きれ、ビニール、紙ごみ
- 巣の点検場所
押入れの奥、流しの下、段ボールの中、引き出しの中
冷蔵庫、電化製品、家具の下や裏
侵入路を塞ぐ(住まいへの出入りを防ぐ)
ネズミは屋内と屋外を出入りする際に、1センチメートル程度の隙間や穴からでも、自由に出入りができます。点検のポイントを確認し、穴が開いている場合は塞ぎましょう。
自分で塞げない場合は、大工さんや専門業者などに依頼します。大きな穴にはトタン板や金網などを貼ります。小さな穴には金属たわしを詰めて塞ぎます。配電盤にはパテを使います。
点検のポイント
- 外壁(通風口、戸袋、エアコンの配管・水道管などパイプ貫通部分、出窓の下部、屋根まわり)
- 室内(換気扇、下水管、押入れの奥、引き出しの奥、戸棚の裏、配電盤、なげしの内側)
- 窓の開けっぱなしや網戸の破れ(人の気配がない場所)
わなや毒餌などを仕掛けてネズミを捕る
環境対策ができたら、わなを仕掛けます。室内でのお勧めは、粘着シートと毒餌の併用です。
わなの注意点と使い方
粘着シート(活発に活動しているネズミが、不用意に粘着シートに張り付く効果を利用したもの)
- ネズミの通路(部屋の隅や壁際)に仕掛ける。
- 油や水で足が汚れているとかからない。
- 粘着シートの上に餌を置かない。
毒餌(ネズミの餌場になっている場所に、周囲の食品や残飯などを片付けてから設置する)
- 毒餌では有効成分がジフェチアロールを含むものがお勧め。
- クマネズミでは、ワルファリンは効かないことがある。
- ドブネズミには防水型のワルファリン(ブロック剤)が向いている。
かごわな(毒餌同様、周囲の餌になるようなものを片付けてから設置する)
- ドブネズミや子ネズミに有効。周囲が水や油で濡れている場所でも有効。
ネズミの粘着シートとかごわなについて(PDF形式:70KB)
ネズミの通る場所
体の汚れているネズミが、暗い夜間歩き回ると部屋の壁が部分的に汚れてきます。(ラットサイン)
その近くに巣があったり、侵入路があったりします。それを目安にわなを仕掛けます。
地域環境の整備
- 地域ぐるみの駆除
自分の家だけ駆除しても隣近所に逃げ込んだのでは効果が半減します。近所の家や周辺の飲食店・食料品店とも協力して、地域ぐるみで駆除をおこなうことが効果的です。
- ごみ置き場の対策
ネズミの他、ネコやカラスの餌場にならないような対策が必要です。
- 雑草の刈り取り
あき地や自宅の庭の雑草は、ネズミにとって住みやすい環境を作りますので雑草の刈り取りが必要です。
専門業者に依頼する場合
ご自身でネズミの巣を探すことができないときや、完全に駆除をしたいときは、専門の業者に依頼をするのが効果的です。区ではネズミ防除に対応できる専門業者の紹介窓口として、公益社団法人東京都ペストコントロール協会(外部サイト)(電話番号03-3254-0014)をご案内しています。
区の事業として、ネズミの駆除はしていません。また、駆除費用の助成も行っていません。
依頼する場合はご自身の費用負担となります。よく相談し、納得のうえご自身の責任で契約してください。
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このページは健康福祉部 生活衛生課(中野区保健所)が担当しています。