2018年度(平成30年度)第19回庁議(1月8日)

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更新日:2023年8月3日

報告されたテーマ

中野区みどりの基本計画(最終案)の作成について(環境部)

 このことについて、次のとおり報告があった。

 平成21年8月に策定した中野区みどりの基本計画について、パブリック・コメント手続を実施し、意見等を踏まえて最終案を作成したので報告する。

パブリック・コメント手続の実施結果

意見募集期間

平成30年11月1日(木曜日)~21日(水曜日)

提出方法別意見提出者数

11人19件

提出方法別意見提出者数

提出方法

人(団体)数

電子メール

9

ファクス

0

郵送

0

窓口

2

合計

11

提出された意見の概要及びそれに対する区の考え方(同趣旨の意見は一括)
計画全般について
計画全般について

No.

提出された意見の概要

区の考え方

1

みどりの保全には土壌がきわめて重要な要素であり、みどりの定義の中に含めてほしい。

土壌については、「第1章1-4みどりの定義(3ページ)」の本文中の記載「緑と一体をなす水や大気など」の表現の中に含めているが、ご意見を踏まえ、緑の定義に「土」と明記する。

2

コンクリート主体の社会基盤のグレーインフラと対比してのグリーンインフラの構想を取り入れて欲しい。

中野区都市計画マスタープランでは、「うるおいを生み出すグリーン・インフラ」としてまちの拠点としての公園等の整備、まちの軸としてのみどりの環境軸、みどりの補助軸、水とみどりの親水軸の形成について記載している。本計画にあたっても、これに準じる形で、みどりの拠点整備やみどりのネットワークの構築について示している。

計画目標について
計画目標について

No.

提出された意見の概要

区の考え方

1

みどり率は指標として不十分であり、緑被率を採用すべきである。

緑に被われている部分以外の河川や公園の広場などもみどりの多様な機能を発揮するために重要な要素であることから、これらを含むみどりを増やしていくという趣旨でみどり率を指標として設定したものであり、適切な指標であると考えている。

2

みどり率だけでなく緑被率を上げる努力もしてほしい。

区内の緑被の過半を占める民有地のみどりが相続等により減少を続けている。これは都市部に共通する課題であり、完全にくい止めることは難しいが、「第4章4-3みどりのまちづくりを実現する施策(39ページ~)」を着実に実施することで、緑被率の増に努めていきたい。

公園整備等について
公園整備等について

No.

提出された意見の概要

区の考え方

1

公園の管理運営に民間の知恵を生かすことそれ自体は望ましいものであるが、収益施設の設置はみどりの破壊につながるおそれもある。みどりの基本計画に「収益」「にぎわい」といった内容を盛り込むことがふさわしいか再検討すべきである。

平成29年の都市公園法改正の趣旨を反映した公園の管理・運営における民間参画の推進は、維持管理の質の向上を図り、公園の利便性や快適性を高めようとするものであり、収益施設の設置等がみどりの破壊につながるとは考えていない。

2

中野区内では、公園内の樹木や街路樹などが乱暴な剪定により、弱ったり、枯れたりしているものがしばしば見受けられる。管理の質の向上のため、専門家やNPO法人などの団体等とのネットワーク構築を目指すべきである。

今後も適切な維持管理に努めていきたい。

3

公園の整備や遊具の管理も、きちんとした業者に定期保守して欲しい。

「第4章4-3みどりのまちづくりを実現する施策3.地域にゆかりのあるみどりの保全を強化する(6)公園の適正な維持管理運営(46ページ)」の中で遊具の定期的な点検や、計画的な補修・更新等について記載しているところである。今後も公園の適正な保守点検等に努めていきたい。

4

プレイパークなどを検討し、区民も参加してもっと公園を盛り上げて欲しい。

「第4章4-3みどりのまちづくりを実現する施策1.みどりのまちづくりの基盤となる拠点をつくる(3)個性的な公園や緑地の整備(40ページ)」の中でプレイパークの整備をあげているところである。具体的な内容等については、今後の公園整備の中で検討していきたい。

5

公園の整備や維持管理に対し、住民が積極的に参加できる仕組みを作るべき。

地域住民が担い手となって公園の維持管理等に参加してもらえるようにしていくことは必要であり、今後、検討していきたい。

6

みどりは樹木があるかないかだけでなくそこにいる鳥や昆虫、その他の植物などが一緒になって形成されている。自然保護員というような資格を持っている人など専門知識をもっている人の意見を取り上げる仕組みを作ってほしい。

ご意見・ご要望として受け止める。

7

公園などのみどりとオープンスペースについては、防災の観点から国策及び専門家の意見を取り入れた内容として欲しい。一人当たりの避難地面積は2平方メートルは必要である。

ご意見・ご要望として受け止める。

みどりの創出・保全について
みどりの創出・保全について

No.

提出された意見の概要

区の考え方

1

緑の総量が減らないようにするとの記述は評価するが、大量の伐採をして苗木の補植だけでは緑の総量は明らかに減ってしまう。また、苗木と成木では全く効用が違うし、樹木の種類によっても効用が違う。50年後100年後を想定して植栽計画を立てる必要がある。緑の総量の定義を実質を踏まえたものにしてほしい。

様々な行政需要を総合的に判断した結果、やむを得ず伐採やそれに基づく補植を行う場合もある。その直後は緑被率が減少し、周囲の環境等に変化が生じることもあり得るが、補植した樹木が生長していくことで、最終的には緑の総量や望ましい環境の回復を図っていきたい。

2

樹木をやむを得ず伐採する場合の緑の回復の記述について、樹木の植え替えはそこに生きる生き物や周囲の環境全体に大きな影響を及ぼすものであり、みどりの基本計画の理念に反するものである。再検討が必要だ。樹齢を重ねた大木を切ったとしても苗木を植えれば同じ1本ということにはならない。

3

受け継がれてきたみどりを守り育てるとあるが、守られていない現実がある。大木は育つのに長年かかり、大事にして欲しい。緑の質の確保について、樹木医や専門家の力を借りて、育つ環境を整えるための手当てや整備が必要。移植が可能なものはできる限り移植して欲しい。

樹木の保全については、樹木医等の専門家の知見を活用することも含め今後検討していきたい。

4

シイノキやヤマモモなど実のなる木は貴重な区民の財産であり、増やして欲しい。

ご意見・ご要望として受け止める。

生物について
生物について

No.

提出された意見の概要

区の考え方

1

「みどりの質」を向上させていくためには、生物に関する具体的なデータを蓄積することが必要不可欠であり、生物の調査をすることを検討して欲しい。

ご意見・ご要望として受け止める。

2

生物多様性の保全という考え方も基本理念の一部として盛り込んではどうか。

「第1章1-4みどりの定義(3ページ)」で、みどりを「樹木や草花などの植物のある空間だけではなく、その空間に生息する虫や鳥をはじめとする生き物、緑と一体をなす水や大気や土とともにとらえ、こうした環境全体を対象とします。」としており、基本理念で示しているみどり豊かなまちの実現が生物多様性の保全にもつながっていくと考えている。

その他
その他

No.

提出された意見の概要

区の考え方

1

大木は緑が少ない中野区には貴重な区民の財産である。平和の森公園のヒマラヤ杉、イチョウ、哲学堂公園のヒマラヤ杉などの大木を切らずに残してほしい。

ご意見・ご要望として受け止める。

2

「やむなく伐採する場合にも補植をして緑の総量が減らないようにする」という考え方について、やむなく伐採した理由については丁寧に説明してもらいたい。平和の森公園については、なぜ100本もの防災林が伐採されなければならないのか分からない。

区の施策における伐採などを必要とする整備計画の実施については、今後も地域説明会などを通じて丁寧な説明を心がけていく。

提出された意見により修正した箇所
【中野区みどりの基本計画】
中野区みどりの基本計画

No.

修正後

修正前

修正した理由

1

3

1-4みどりの定義

本計画の“みどり”とは、樹木や草花などの植物のある空間だけではなく、その空間に生息する虫や鳥をはじめとする生き物、緑と一体をなす水や大気や土とともにとらえ、こうした環境全体を対象とします。

1-4みどりの定義

本計画の“みどり”とは、樹木や草花などの植物のある空間だけではなく、その空間に生息する虫や鳥をはじめとする生き物、緑と一体をなす水や大気などとともにとらえ、こうした環境全体を対象とします。

提出された意見項目1ナンバー1の反映

【中野区みどりの基本計画 概要版】
中野区みどりの基本計画 概要版

No.

修正後

修正前

修正した理由

1

1

みどりの定義

“みどり”とは、樹木や草花などの植物のある空間だけではなく、その空間に生息・生育する虫や鳥をはじめとする生き物、緑と一体をなす水や大気や土とともにとらえ、こうした環境全体を対象とします。

みどりの定義

“みどり”とは、樹木や草花などの植物のある空間だけではなく、その空間に生息・生育する虫や鳥をはじめとする生き物、緑と一体をなす水や大気などとともにとらえ、こうした環境全体を対象とします。

提出された意見項目1ナンバー1の反映

その他主な修正箇所
【中野区みどりの基本計画】
中野区みどりの基本計画

No.

修正後

修正前

1

70

第6章 計画実現のために

6-1 区の推進体制

 みどりの保全と緑化の推進のための各種施策は、庁内の連携と調整が必要となります。引き続き、都市基盤部などの関係部署で構成するみどりの推進会議を通じて、組織間の連携や調整を行い、総合的な視点から効率的な対応を図ります。会議の運営は、都市基盤部が担います。

都市基盤部公園緑地課は、みどりの基本計画に沿って事業の進捗が行われるよう、毎年度、みどりの推進会議を開催し、事業の進捗状況の確認を行います。併せて事業の主管は、事業計画等の立案・実施に先立ち、必ず都市基盤部公園緑地課へ事前協議を行い、みどりの基本計画との整合性を図るよう努めます。

また、みどりの推進会議を構成する以外においても、みどりの基本計画を踏まえた取り組みが行えるよう、積極的な周知を行うほか、全庁的な協力体制を整えます。

第6章 計画実現のために

6-1 区の推進体制

 みどりの保全と緑化の推進のための各種施策は、庁内の連携と調整が必要となります。引き続き、環境部や都市基盤部などの関係部署で構成するみどりの推進会議を通じて、組織間の連携や調整を行い、総合的な視点から効率的な対応を図ります。会議の運営は、環境部が担います。

環境部地球温暖化対策分野は、みどりの基本計画に沿って事業の進捗が行われるよう、毎年度、みどりの推進会議を開催し、事業の進捗状況の確認を行います。併せて事業の主管分野は、事業計画等の立案・実施に先立ち、必ず環境部地球温暖化対策分野へ事前協議を行い、みどりの基本計画との整合性を図るよう努めます。

また、みどりの推進会議を構成する分野以外においても、みどりの基本計画を踏まえた取り組みが行えるよう、積極的な周知を行うほか、全庁的な協力体制を整えます。

2

77

7-7 改定の経過

中野区みどりの基本計画の改定までの主な経過は、以下のとおりです。

平成29(2017)年

 7月26日 区議会(区民委員会)報告「中野区みどりの基本計画の改定について」

 10月5日 区議会第3回定例会(区民委員会)報告「中野区みどりの基本計画の施策実績等について」

 12月5日 区議会第4回定例会(区民委員会)報告「「中野区みどりの基本計画」改定における施策(新規・充実)の検討状況について」

平成30(2018)年

 4月24日 中野区みどりの基本計画(改定素案)作成

 5月8日 区議会(区民委員会)報告

 6月17日~6月22日 区民との意見交換会の実施

 7月6日 区議会第2回定例会(区民委員会)報告「中野区みどりの基本計画改定素案に係る区民との意見交換会の実施結果について」

 8月21日 中野区みどりの基本計画(改定素案/修正案)作成

 8月29日 区議会(区民委員会)報告

 9月14日 中野区みどりの基本計画(改定案)作成

 10月9日 区議会第3回定例会(区民委員会)報告

 11月1日~21日 パブリック・コメント手続

平成31(2019)年

 3月1日 中野区みどりの基本計画策定

(追加)

【中野区みどりの基本計画 概要版】

中野区みどりの基本計画 概要版

ナンバー

修正後

修正前

1

6

5 計画実現のために

区の推進体制

 みどりの保全と緑化の推進のための各種施策は、庁内の連携と調整が必要となります。関係部署で構成するみどりの推進会議を通じて、事業の進捗状況の確認を行います。併せて事業の主管は、事業計画の立案・実施に先立ち、必ず都市基盤部公園緑地課へ事前協議を行い、みどりの基本計画との整合性を図るよう努めます。

5 計画実現のために

区の推進体制

 みどりの保全と緑化の推進のための各種施策は、庁内の連携と調整が必要となります。関係部署で構成するみどりの推進会議を通じて、事業の進捗状況の確認を行います。併せて事業の主管分野は、事業計画の立案・実施に先立ち、必ず環境部地球温暖化対策分野へ事前協議を行い、みどりの基本計画との整合性を図るよう努めます。

今後の予定

平成31年1月 東京都への協議
平成31年2月 区民委員会(閉会中)にてパブリック・コメント手続結果及び改定の報告
平成31年3月 パブリック・コメント手続結果及び計画の公表

お問い合わせ

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