令和4年賀詞交歓会区長あいさつ(2022年1月4日)
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更新日:2023年8月3日
明けましておめでとうございます。中野区長の酒井直人でございます。
令和4年の新しい年を迎え、ご参会の皆様に、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、ご招待する方を限らせていただいており、その点は残念ではございますが、2年ぶりに賀詞交歓会開催の運びとなり、皆様に新年のご挨拶ができることを大変嬉しく思っております。開催に当たりまして、ご理解ご協力いただいた全ての皆様に感謝申し上げます。
新型コロナウイルス感染症の影響が長期化しておりますが、そうした中で、昨秋には、子ども・若者支援センターなどの新施設がオープンするとともに、さまざまなイベントが感染症対策を講じて開催されるなど、中野に活気と賑わいが戻りつつあると感じております。ひとえに、区民のみなさん、そして関係各位のご尽力とご支援の賜物だと思っております。
2022年の干支は壬寅。厳しい冬を越えて、春に芽吹き、成長する年を意味するとも言われます。私は、ワクチンの3回目接種をはじめ、新型コロナウイルスの感染防止策を十分に講じながら、さまざまな活動を力強く再開し、中野に活力を取り戻していく年にする決意を新たにしております。
中野区は、区民のみなさんとともに検討を進め、昨年3月に中野区基本構想を改定し、「つながる はじまる なかの」と題して10年後に目指すまちの姿を明らかにしました。また、昨年9月には、基本構想を実現するための5年間の総合計画となる「中野区基本計画」を策定いたしました。この基本計画では、3つの重点プロジェクトをお示ししております。
1つは、「子育て先進区の実現」です。昨年11月に開設した「みらいステップなかの」。この複合施設内に、4月には児童相談所を開設いたします。このことをはじめ、子どもや子育て家庭に対するセ―フティネットを強化する取組を進めてまいります。
また、魅力ある公園や屋内施設の充実を図るとともに、学校・地域・事業者が連携して、子どもの学びを地域全体で支える環境の整備に努めてまいります。
さらに、児童館機能の充実を図るとともに、子育て関連団体や若者の活動への支援など、地域全体で子育てを応援するための体制を整備していきたいと考えております。
2点目は、地域包括ケア体制の実現です。支援を必要とする人への相談やコーディネート体制を充実し、多様な主体と連携したアウトリーチ活動を進めるとともに、引きこもりや精神保健相談など、複合的かつ専門性の高い課題へ対応し、解決につなげる体制づくりに努めてまいります。
また、高齢者、子ども、障害のある方、認知症の方など本人の意思や権利などが守られるしくみづくりを進めるとともに、支援が必要になっても孤立せず、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる環境の整備とネットワークの強化を図ってまいります。
すべての人に居場所があり、無理なく見守り、支えあう地域づくりに尽力いたします。
プロジェクトの3つ目は、活力ある持続可能なまちの実現です。そのためには、環境・経済・社会を総合的に発展させ、相乗効果を生み出していく必要があると考えております。
区内の中小企業のみなさんや商店街の個店のニーズを捉えた支援を進めるとともに、アニメやサブカルチャーをはじめ、中野の個性豊かな地域資源を発掘し、PRすることで、各産業を支え、活性化を図ってまいります。
また、中野駅周辺各地域のまちづくりを着実に進め、新たな活力と賑わいを創出するとともに、西武新宿線連続交差事業を契機としたまちづくりの検討を進め、まちの利便性と快適性、防災性などの向上を図ります。
さらに、区有施設運営における脱炭素化の推進や環境配慮型公共施設の建設・整備、再生可能エネルギー設備の導入支援などに取り組み、脱炭素社会の実現を見据えたまちづくりを展開してまいります。
私は折に触れて、中野の最大の財産は「人」であるとお話しさせていただいており、以前にも増してその思いは強くなっております。さらに、中野は、人と人のつながりが強く、それが強みであると確信しております。
お話ししました3つのプロジェクトは、皆様をはじめとした区民の方や事業者のみなさんと中野区が協働・協創することではじめて実現し、また、取組の実効性が高まるものと考えております。
私は、子どもたちが健やかに成長し、区民のみなさんが安心して暮らし続け、さまざまな人が活躍することができる中野を目指し、対話に一層努め、区政運営に全力を尽くしてまいります。
皆様もどうか、中野区政へのご理解と一層のご支援をお願いいたします。ともに力を合わせ、中野区に活力を取り戻し、新型コロナウイルス感染症を乗り越えてまいりましょう。
結びに、本日ご参会の皆様、並びに、全ての区民のみなさんのご健勝とご活躍を心から祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
(注)本文は、口述筆記ではありませんので、表現その他若干の変更があることがあります。
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