伝わるやさしい日本語 第3回 ~表現と話し方~

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更新日:2025年1月6日

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~第2回の内容~
第2回では「やさしい日本語」を使う時には「自分」と「相手」の当たり前がちがうことを意識し、「歩み寄りの気持ち」を持ってコミュニケーションを図ることが大切であることを学びました。
第3回ではやさしい日本語を使用するときに注意すべき具体的な表現と話し方について紹介します。

やさしい日本語の表現、言葉遣い

やさしい日本語は表現を「易しく」する必要があります。ここでは通常の日本語をやさしい日本語に変換するための主な12の表現の例を紹介します。

  1. 1つの文は短くします 
    基本的に1文に1主語、1述語となる文構造にし、1文1情報になるようにします。
     例:×相談は無料で、秘密は厳守します。→ 相談は0円です。秘密は守ります。

  2. 文末は「です」「ます」「してください」に統一します 
     例:×有料となります。→ お金がかかります。
       ×必要になります。→ 必要です。
  3. 尊敬語、謙譲語は使いません
     例:×こちらにお越しください。→こちらに来てください。
       ×●●(氏名)と申します。→●●(氏名)です。
  4. 曖昧な表現を使いません
     例:×~くらい ×おそらく ×できる限り ×可能性があります
  5. 連体修飾が長いものはなるべく簡単にしましょう
     例:×地震の揺れで壁に亀裂が入ったりしている建物→地震で壊れた建物
  6. 漢語ではなく和語を使いましょう
     例:×記入してください。→書いてください。
       ×ご利用ください。→使ってください。
       ×可能です。→ できます。 
       ×返納してください。→返してください。
  7. 難しい言葉を使わないようにしましょう
     例:×匿名で問題ございません。→名前は言わなくてよいです。
        ×一定の期間を要します。→時間がかかります。
  8. 和製英語(カタカナ言葉)はできるだけ使いません
     例:×ハザードマップ→災害が起きたときに、危ない場所や逃げる場所が書いてある地図。
  9. 二重否定は避けましょう
     例:×不可能ではないです。→できます。  
       ×問題がないわけではありません。→問題があります。
  10. 条件、仮定法(~と、~ば、~たら、~なら、~ても)を使いません
     例:×地震が来た時逃げないと危ないです。→地震が来ます。危ないです。逃げます。
        ×雨が降ったら中止します。→雨が降ります。やめます。
  11. 複数の意味を持つ言葉は使いません
     例:×大丈夫です。→断る意味、肯定する意味の2つの意味を持つので紛らわしいです。
  12. 擬音語、擬態語は使いません
     例:×ズキズキしますか?→頭が痛いですか?

話す時に意識してみよう!

実際に外国人の方とやさしい日本語を使って話すときは次のことを意識してみましょう。

  1. はっきり、ゆっくり話しましょう。
  2. 最後まで言い切りましょう。
    ×~していただきたいのですが・・・。→~してください。
    ×~と思うのですが・・・。→~です。
  3. 短い文で話しましょう。長い文章はわかりにくいです。
  4. 対面で話す場合、必要に応じて絵や写真、実物を見せる等の工夫をします。
  5. 相手の表情や反応を確認し、こちらが伝えたいことが伝わっているか何度も確認しましょう。

やさしい日本語を使う際には、対象にする外国人の言語背景や日本語能力など状況に応じて相手の反応を見ながら「やさしさ」のレベルを調整する意識が必要です。相手の日本語のレベルを話しながら判断しつつ、状況に応じて臨機応変に対応するようにしましょう。「やさしい日本語」は相手を子ども扱いすることとは異なります。相手が理解していることを何度も確認しながらコミュニケーションを図ることが重要です。

★第4回ではやさしい日本語を書くときの注意点について紹介します。

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このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。

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