「伝わる」からつながるなかの  ~やさしい日本語ってなんだろう?~ やさしい日本語がわかるガイドライン第1回

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更新日:2024年3月18日

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やさしい日本語とは?

 普段使っている日本語よりも簡単にした、外国人等にも伝わりやすいように配慮した分かりやすい日本語のこと。
 1995年の阪神・淡路大震災では、日本にいた多くの外国人が日本語を十分に理解できず被害を受けました。そこで、日本語が不慣れな外国人にできるだけ早く、正しい情報を伝えられるよう考え出されたのが「やさしい日本語」です。
 東日本大震災においても外国人等に必要な情報を届ける手段として有効であることが再確認されました。やさしい日本語は近年身近なコミュニケーション手段として注目されています。

「やさしい」には〈易しい〉と〈優しい〉という2つの意味があります。外国人等に対してやさしい日本語で情報を伝えたいときは、簡単でわかりやすい日本語になっているか意識し、優しい気持ちをもっておたがいに歩み寄ったコミュニケーションをはかれていることが大切です。

やさしい日本語はなぜ必要?

~やさしい日本語の需要が高まっている背景~

1.区内外国人人口の急速な増加
 区の外国人人口は、2014 年から増加傾向となり、その増加率は、2019 年まで東京都や全国の増加率を上回りました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、2020 年以降減少していましたが、2024年1月には約2万1千人まで回復しており、今後も区の外国人人口は増加傾向が見込まれます。

【区の外国人人口推移】

2.外国人人口の多国籍化
 英語や中国語といった主要な外国語による多言語化のみでは、必要な情報を伝えることが困難となってきています。簡単でわかりやすい日本語であれば理解できる外国人も多いため、「やさしい日本語」が最も効果的です。

【区内在住外国人の国籍ごとの人数及び割合】

~受け手である外国人の反応~

★外国人が希望する情報発信言語
 やさしい日本語 76% 英語 68%
  ※『東京都在住外国人向け情報伝達に関するヒアリング調査』(東京都国際交流委員会)による
★外国人が日常生活に困らない言語
 日本語 62.6% 英語 44%
 ※『生活のための日本語:全国調査』(国立国語研究所)による

やさしい日本語はどんなときに有効?

 外国人人口が急激に増加しており、外国人の多国籍化が進んでいる状況の下、日本に住む外国人に情報を伝えたいときにすべての外国人の母語で情報を伝えることは大変困難です。そんなときに「やさしい日本語」を使った情報伝達が有効です。

やさしい日本語はこんなときに有用です。
○災害などの緊急時
○多国籍の外国人とコミュニケーションをとる時
○訪日外国人、子ども、高齢者、障害者とのコミュニケーションをとる時
○広報などの情報発信時 等
~やさしい日本語への言い換え例~
〈例〉
 ×記載してください。→書いてください。
 ×お越しください。→来てください。
 ×問い合わせてください。→聞いてください。

やさしい日本語は正解がひとつとは限りません。相手の立場に立って考える気持ちが大切です。

★次回、やさしい日本語を実際に使用する際にもつべき心持ちについて紹介します。

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このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。

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