「旧中野刑務所正門のあり方について」の意見交換会における主な意見等

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更新日:2023年8月3日

新井三丁目の旧法務省矯正管区敷地内には、大正期の建築家・後藤慶二氏が設計し、大正4年(1915年)に建てられた旧中野刑務所正門があります。

当該敷地は、平和の森小学校の移転用地として2019年度に取得が予定されており、旧中野刑務所正門の今後の取扱いについて、広く意見を聴取したうえで、区としての方針を決定したいと考えています。そのため、2018年10月14日(日曜日)の午後、区役所会議室で意見交換会を実施しました(参加者数83人)。当日の配付資料(資料1~3)は添付ファイルからご参照ください。

意見交換会でいただいた主な意見等は以下のとおりです。

旧中野刑務所正門写真
旧中野刑務所正門


保存すべきとする主な意見

番号内容
1配付資料にあるとおり、意見聴取をした学識者全員が文化財的価値を認め、現地保存が望ましいとしている以上、現地保存が原則である。
2赤レンガは美しい素材で、見ているだけで人に希望を与えるものであり、子どもたちの心の教育にも有益である。
3門には新しい時代の人間を大事にする思いが込められており、教育につながる人間のポジティブな遺産である。
4刑務所の門という負の遺産だからこそ、逆に残すべきだ。
5教科書に載るような、言論の自由のために尽くした人々が収監された刑務所であり、歴史を伝える文化財として残すべきだ。
6設計者・後藤慶二の門は意匠的にも学術的にも優れており、残すべきだ。
7文化財のある学校は全国的にも数が少なく、残すことで子どもたちの誇りにもつながる。
8現在、世界情勢から見ても平和は重大な問題であることから、門を残せば50年後には世界遺産になり得る。
9子どもたちの考える力を育むためにも、門という実物を残すことに意味がある。

保存すべきでないとする主な意見

番号内容
1移築する際に壊れる可能性のある門を残すと、子どもの安全が確保できない。
2残すことで校庭が狭くなるなど、学校としての機能を損ねるのであれば、門は壊してほしい。
3学校は防災の拠点にもなることから、門を残すことで子どもたちや地域の人々の安全が損なわれないようにしてもらいたい。
4刑務所の門を学校施設に残すことに問題を感じる。

その他の意見・質問

番号内容
1残すか残さないかの二者択一を区民に迫るのはおかしい。
2新校舎の配置イメージでは、門を残すケースはデメリットばかりを列記しており、意図的なものを感じる。
3区発行の複数の資料では、門を歴史的建造物、平和史跡として位置づけて価値を認める記載があるのに、残すか否かの議論を今更するのかが疑問である。
4刑務所という類のものを学校に残すのは問題がある。平和教育は難しく、残すのであれば、保存を望む人たちが将来にわたって説明責任を果たすべきだ。
5

門を残した場合にかかる経費は予算化できるのか、また、維持経費はどのぐらいかかるのか教えてほしい。

61985年の新聞報道によれば、区と建築学会が法務省に働きかけて門が保存されたとあるが、当時のこの件に関する公文書は残っているのか。
7この門を文化財として登録する動きはこれまであったのか。
8区ではこの門の存在価値をどのように考えているのか。
9安全で快適な広さの学校を建て、一刻も早く新校舎を整備してほしい。
10門を現地保存する場合には、安全が担保できないのであれば賛成できない。

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