旧中野刑務所正門移築・修復工事の工事期間の延伸について

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更新日:2024年12月11日

旧中野刑務所正門(文化財名:旧豊多摩監獄表門きゅうとよたまかんごくひょうもん、新井三丁目37番所在、以下「正門」という。)は、令和6年4月中旬より移築・修復工事に着手しています。
現在、曳家ひきや前工事として基礎の補強工事を行っていますが、基礎形状が当初設計より大きいことが判明したため、工事を一時中断し、安全性の確認を行い基礎の補強方法の見直しを行いました。
これに伴い、工事期間を延伸させて頂きます。近隣にお住いの皆様には引き続きご迷惑をお掛けしますが、ご理解とご協力の程よろしくお願いします。

工事の中断について

下の写真のとおり、正門は荷重を分散して支えるため、下部に行くにつれ広がるように階段状の煉瓦基礎で支えられています。工事を進める過程で、煉瓦基礎の段数が設計時に想定していたよりも多く、基礎幅が大きいことが判明しました。
このことから、補強方法の見直しと安全性の確認を行うため、令和6年6月27日から移築・修復工事を中断しました。

煉瓦基礎の状況 一例 正門北側煉瓦基礎の状況(一例。正門北側)

検証結果及び工事の再開について

設計の再検証及び安全性の確認については、文化財保存の観点のほか平和の森小学校新校舎整備工事への影響も考慮し行いました。
現存する煉瓦基礎を生かし設計の変更を行うと、構造計算や建築基準法に関する手続き等を再度行うなど、工期を大幅に延伸する必要がありました。
一方、再検証の結果、正門の煉瓦基礎の一部を撤去しても、建築物の耐力が減少しないことを確認しました。また、安全性を確保しながら施工することが可能となるよう工事施工者を交えて検討しました。
煉瓦基礎の一部撤去は、正門の現状変更には当たるものの、上述のとおり文化財保存の観点、工期延伸、安全性の確保等を総合的に判断し、設計書に合わせ撤去するという判断を行いました。
なお、基礎の形状については、撤去の前後で記録・保存を行っていきます。
これら検証結果を受け、令和6年9月2日に移築・修復工事を再開ました。

工事中断による影響

(1)正門の移築・修復工事の経費
工事中断期間における設計の再検証と安全性の確認作業、工事再開に向けた人員・資材の調達、作業手順の変更等により、工事及び工事監理において経費の増が生じます。
(2)今後の正門移築・修復工事のスケジュール
工事の中断期間に加え、煉瓦基礎の撤去工事により、約4か月半の工事の遅れが生じる見込みです。

工期について

工期は以下のとおりの延伸を予定しています。
(変更前) 令和6年4月15日から令和8年9月30日まで
(変更後) 令和6年4月15日から令和9年2月中旬(予定)まで
・工事完了日は決定次第、工事看板にてお知らせさせて頂きます。
・曳家の完了日は令和7年7月11日としていましたが、令和7年11月末を予定しています。

今後の予定(想定)

令和6年度 3月末 埋蔵文化財本格調査の完了
令和7年度 11月末 移築工事の完了
令和8年度 2月頃 曳家後工事(修復工事)の完了
令和9年度 7月末 記録・保存業務の完了
令和10年度 5月頃 正門の公開開始

近隣配布文

工事期間の延伸について、近隣にお住まいの皆様に配布した周知文はダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。「旧中野刑務所正門移築・修復工事」に係る工事期間の延伸について(PDF形式:175KB)をご覧ください。

お問い合わせ

このページは区民部 文化振興・多文化共生推進課が担当しています。

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