平成18年度 第3回中野区都市計画審議会会議録

ページID:304627924

更新日:2023年8月3日

日時

平成19年2月15日(木曜日)午後1時30分

場所

中野区役所 4階 区議会第二委員会室

次第

1.諮問事項

(1)東京都市計画地区計画中野四丁目地区地区計画の決定について(東京都決定)

(2)東京都市計画公園(中野中央公園)の変更について(中野区決定)

2.その他

出席委員

森委員、矢島委員、田代委員、勝木委員、峰岸委員、高野委員、堀委員、樋口委員、五味委員、戸矢崎委員、赤星委員、伊丹委員、下田委員、西村委員、伊東委員、かせ委員、小串委員、飯島委員、佐伯委員、大竹委員、藤江委員

事務局

尾崎都市整備部都市計画担当参事

幹事

  • 寺部区長室長
  • 石井都市整備部長
  • 遠山都市整備部土木担当課長
  • 野村都市整備部公園・道路担当課長
  • 佐藤都市整備部建築担当参事
  • 岩井都市整備部住宅担当参事
  • 石橋拠点まちづくり推進室長
  • 秋元拠点まちづくり推進室拠点まちづくり担当参事
  • 安部拠点まちづくり推進室中野駅北口周辺整備担当課長
  • 上村拠点まちづくり推進室中野駅南口周辺整備担当課長

事務局

 本日はお忙しい中、御出席いただきましてありがとうございました。都市計画担当参事の尾崎でございます。
 都市計画審議会の開会前でございますが、会長から委員の皆さんにお諮りしていただきたい事項がございますので、御説明申し上げます。
 報道関係者、シティテレビ中野から、当委員会の開会前の様子を撮影したい旨の許可を求める申し出がございます。この取り扱いにつきまして御協議いただきたいと思います。
 それでは会長、よろしくお願いいたします。

会長

 ただいま事務局の方から説明がございましたように、報道関係者から当審議会の開会前の様子を撮影したい旨の申し出がございました。これを許可するか否かについて、委員の皆様の御意見を伺いたいと思いますが。

(「なし」と呼ぶ者あり)

会長

 特に意見はないようですので、それでは許可することにしたいと思います。報道関係者へ当審議会の開会前の様子を、撮影許可をいたします。よろしくお願いします。

(撮影)

事務局

 それでは、定足数に達しましたので、平成18年度第三回中野区都市計画審議会の開会をお願いします。
 お手元の配付資料の確認をまず、よろしいでしょうか。
 それでは会長、よろしくお願いいたします。

会長

 ただいまから、平成18年度第三回中野区都市計画審議会を開催いたします。
 本日の議事でございますが、お手元に配付の次第のとおり、諮問事項が2件ございます。
 また、本日予定しております諮問の内容は、今までも何回かいろいろ御報告等いただいておるわけですが、中野区にとりましても大変重要な案件であろうかと思います。また、そういうこともありまして、後ほど区長さんが出席をされるということになっておりますので、御了承のほどお願いいたしたいと思います。
 なお、本審議会ですが、おおむね午後3時30分をめどに終了するという考えを持っておりますので、皆様方の御協力をお願いいたします。
 それでは、事務局から本日審議する事項について、まず説明をお願いします。

事務局

 それでは、本日助役から、審議会で審議していただく内容について諮問をさせていただきます。よろしくお願いします。

助役

 それでは、私の方から諮問文を読み上げさせていただきます。本来ですと区長が諮問するわけでございますが、公務のため、どうしても出席できないということなので、私がかわりに諮問文を読ませていただきたいというふうに思います。
 諮問文の内容でございます。

中野区都市計画審議会
 会長 森 欣貮 殿

中野区長 田中大輔

中野区都市計画審議会への諮問について

都市計画法第77条の2第1項及び同法第21条第2項において準用する同法第19条第1項の規定により、次の都市計画案について諮問いたします。

1 東京都市計画地区計画中野四丁目地区地区計画の決定について(東京都決定)
〔理由〕
 東京都知事から意見照会があったため。

2 東京都市計画公園(中野中央公園)の変更について(中野区決定)
〔理由〕
 都市計画公園の配置、利用の検討の結果、機能の向上と利用の増進を図るため、中野四丁目地区地区計画の決定に合わせて変更を行う。 

 以上でございます。
 よろしく御審議の上、ご答申いただきますようお願いいたしたいと思います。

会長

 どうもありがとうございました。

助役

 会長の方へ諮問文をお渡ししたいと思います。よろしくお願いします。

都市計画担当参事

 諮問文の写しを各委員にも御配付させていただきます。また、助役につきましては所用がございますので、退席させていただきますので、よろしくお願いいたします。

会長

 諮問文の写しはお手元に届きましたか。

(「はい」と呼ぶ者あり)

会長

 それでは、ただいまから、今諮問されました2件につきまして、これから審議をしたいと思います。この2件でございますけれども、本日は審議の上で答申を行いたいというふうに考えております。
 諮問事項の1件目の東京都市計画地区計画中野四丁目地区地区計画の決定については、東京都決定の案件でございますが、東京都から中野区に対し、都市計画案についての意見照会があったものでございます。区では、当審議会の審議結果等を踏まえ、東京都に回答するものでございます。
 また、2件目の東京都市計画公園(中野中央公園)の変更については、中野区決定の案件の諮問でございます。
 本日の審議の進め方でございますが、2件の諮問事項につきましては、双方に関連がございます。一括して説明を受けた後に、審議について行っていきたいというふうに考えております。そのような進め方でよろしいでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

会長

 それでは、そのように進めさせていただきます。
 それから、先ほど審議に入る前に資料の配付説明が一括してございましたけれども、さらに事務局の方から資料の説明をお願いいたします。

事務局

 拠点まちづくり担当参事の秋元の方から御説明させていただきます。

拠点まちづくり担当参事

 ただいま御紹介いただきました拠点まちづくり担当参事の秋元でございます。お手元の方の資料、事前に御送付させていただいてございます。中野区都市計画審議会説明資料に基づきまして、御説明をさせていただきたいというふうに思います。
 まず、資料1ページをお開きいただきたいと思いますが、こちらの方では中野四丁目地区地区計画、こちらの方の今までの計画について御報告を申し上げるものでございます。
 まず、東京都市計画地区計画中野四丁目地区地区計画の決定について、説明させていただきます。説明資料の1ページでございますが、まず決定概要でございます。警察大学校跡地等に再開発等促進区を定める地区計画を決定するものでございまして、面積は約18ヘクタールでございます。
 都市計画を決定する理由でございます。2番でございます。警察大学校跡地等の大規模土地利用転換の動きに合わせまして、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を誘導し、良好な都市環境を形成するため、地区計画を決定するものでございます。
 3番でございます。中野駅周辺まちづくりの経緯につきまして、御報告を申し上げます。まず、2001年、平成13年でございます。7月に東京都、中野区、杉並区の3者で警察大学校等移転跡地土地利用転換計画案を策定いたしました。そちらの資料の方に(旧)というふうに書いてございますが、後にこの計画案の見直しを行っている関係がございまして、この2001年に定めたものを(旧)というふうに表記をさせていただいてございます。
 2003年、平成15年でございます。7月に、区長会では新たな清掃工場建設中止を決定いたしました。このため、同年9月に中野駅周辺まちづくり調査検討委員会を設置いたしまして、以後、中野駅周辺まちづくりに関する検討素案の作成、区民検討会の設置、計画案の作成を経まして、2005年、平成17年5月には中野駅周辺まちづくり計画を策定しているわけでございます。
 これを受けまして、東京都等と「警察大学校等移転跡地土地利用転換計画案の見直し」を行ったところでございます。
 一方、財務省におきましては、2006年、昨年でございます、3月に土地処分方針を決定してございます。そして、昨年9月には、都市計画案の策定方針等に関する説明会を行ってございます。さらに10月開催の当審議会におきまして、警察大学校跡地等の都市計画について御報告をさせていただいたところでございます。
 その後、同年11月でございます。中野区から提案を受けました東京都では、地区計画の原案を作成いたしますとともに、関係地権者への説明及び公告・縦覧を行ってございます。また、12月には都市計画原案の住民説明会を行いますとともに、「警察大学校等跡地等に係わる地区計画について」と題し、当審議会に御報告をさせていただいたところでございます。
 なお、同年12月でございますが、東京都から地区計画に係る都市計画案につきまして、意見照会が参ったわけでございます。
 本年1月、中野区におきましては、都市計画公園変更に係る都市計画案を決定するとともに、都知事あてに協議の申し出を行い、同月18日付で同意を得ております。また、地区計画決定及び都市計画公園変更に係る都市計画の案につきまして、住民説明会を開催いたしますとともに、1月26日から今月の9日までの2週間、都市計画案の公告・縦覧及び意見書の収集を行ってまいったところでございます。
 都市計画案につきましては、後ほど御説明申し上げます。
 5番、今後のスケジュールでございます。地区計画に係る都市計画案につきまして、都知事から中野区あてに意見照会が来ているわけでございます。区といたしましては、この回答に際しまして、区と都市計画審議会の御意見をお伺いするため、本日諮問させていただいたところでございます。今後の予定でございますが、東京都では3月16日、東京都都市計画審議会での諮問、そこでの了承が得られれば、4月6日に都市計画決定をしたいというふうに考えているところでございます。
 それでは、都市計画の内容につきまして御説明申し上げます。パワーポイントを使わせていただきますので、ちょっと座席を移らせていただきます。
 では、着席をしながら、恐縮でございますが、御説明をさせていただきます。
 まず、資料の2ページ目でございますが、こちらの方は東京都市計画地区計画中野四丁目地区地区計画の総括図になってございます。この図面の方で黒く塗ってある部分、こちらが地区計画の区域になっているものでございます。
 次のページをお開きいただきたいと思います。こちらの方に東京都市計画地区計画の決定(東京都決定)というふうになってございます。これは先ほども申し上げましたように、昨年の12月14日でございますが、開催されました当都市計画審議会におきまして、地区計画原案を説明させていただいてございます。その後の地権者等の御意見などを踏まえまして、本日お示ししている地区計画案、こういったものになっているものでございます。
 そこで、本日は、以前御説明をした原案と案との違い、こういったものにまず触れて、それから案の内容に進めさせていただきたいというふうに思ってございます。
 恐縮でございますが、参考資料として、地区計画の案と原案との対照表というのを送付させていただいてございます。こちらの方では、3点ほど原案から案の段階で変更がございます。
 まず位置でございますが、当初、原案では、中野区中野四丁目地内ということで御報告をさせていただいたわけでございますが、今回の案ではそこに新井二丁目及び野方一丁目が加わってございます。こちらの方は、修正理由にもございますように、地区計画の区域の北側でございますが、こちらの境が早稲田通り、これは都市計画道路になっているわけでございます。そちらの中心というふうになっていたわけでございます。ところが、現状の町丁境、これが現早稲田通りの南端ということでございまして、早稲田通り内で新井二丁目と野方一丁目が存在していたことが判明したということから、その位置を2丁目追加させていただいてございます。
 このパワーポイントの図でございますが、現在、これは早稲田通りの都市計画道路の中心で設定をしてございます。ところが、町丁目境が早稲田通りの原道、その南側のところで上の北側の野方一丁目、新井二丁目、こういったところが実は早稲田通りの中へ入っていたということでございまして、この地区計画そのものには全くかかわりがないわけでございますが、やはり形式的に修正が必要ということから、修正をさせていただいてございます。
 それからもう1点は、地区計画の目標でございます。これは原案では、地区計画の目標の中に土地利用の方針も含めて目標というふうにしていたわけでございますが、この土地利用の方針を別に、区域の整備、開発及び保全に関する方針の中に、この項目を新たに設けまして、より明確にしたというものでございます。内容そのものに変更はございませんで、この土地利用の方針に関する部分の位置を目標から新たに設けた項目の中に位置づけたというものでございます。
 それから、3点目でございます。これは建築物等の整備の方針で、原案では、1)の冒頭、「地区内の複数の建築物を」というような書き出しだったわけでございますが、この地区内というのが、実はなかなかよく判断ができないというような指摘を受けました。
 そういったことから、地区内の定義、これを明確にする必要があるということがございまして、今回の案では、「再開発等促進区の区域内」ということで、明確に位置づけを行ったというものでございます。
 以上、3点が原案から内容としては変わっているわけでございます。
 地区計画の目標でございます。この地区計画全体といたしましては、ここは地区計画の区域でございます。全体といたしましては18ヘクタールございます。この地区計画の目標でございます。本地区は、中野の新しい拠点として、21世紀を先導する魅力あるまちづくりを実現するため、公共と民間のパートナーシップによりまして、地区で一体の開発整備を推進してございます。みどりの保全と緑化の推進、資源・エネルギーの有効活用など、地区全体で環境保全型の開発整備を推進する。これが地区計画の目標でございます。
 次に土地利用の方針でございます。警察大学校等跡地の土地利用転換及び街区の再編にあたりましては、防災公園等の都市基盤施設の整備を進め、避難場所としての安全性の確保を図りまして、中野駅周辺の「賑わいの心」の整備・育成と連携して、商業・業務、教育・文化、医療、居住、公共公益等の機能を備えた複合市街地を形成してございます。
 道路等の整備方針でございます。これは公共施設等の整備の方針の中の1)にございます。まず、パワーポイントの画面をごらんいただきたいと思います。中野区画街路1号、これが1号でございます。それから、中野区画街路2号、これを整備するということでございます。それから、地区外周の南北方向と東西方向に区画道路を新たに整備するというのも、これが区画道路1号、それから区画道路2号がこの囲町との境に位置する、これを区画道路2号というふうに位置づけてございます。
 それから、3)の歩行者ネットワークの整備方針でございます。今申し上げました中野区画街路1号、2号及び区画道路、これらの整備に当たりましては、ゆとりある歩行者空間を創出して、歩行者ネットワークの骨格軸にするという位置づけをしてございます。
 それから、○2でございますが、地区内外の回遊性の向上に資する歩行者ネットワークを整備するというふうにしてございまして、後ほどこれの歩行者通路等について御説明を申し上げたいと思います。
 それから、建築物等の整備の方針でございます。これは先ほど対照表の中でも御説明申し上げましたが、1)再開発等促進区の区域内の複数建築物を一体のものとみなした場合に生じる日影の区域外に対する影響、これに配慮してまちづくりガイドラインに基づきまして、壁面の位置の制限、建築物等の高さの最高限度など、必要な建築物等に関する事項を定めるとしてございます。地区内にございます病院や中学校、これに対する日影等の影響に配慮した計画とするということでございます。こういった地区計画で日影等の配慮について定めているわけでございます。
 次のページ、4ページをお開きいただきたいと思います。こちらの方では、建築物の高さを規定してございます。2)でございます。まず、区域5の建築物の高さ、これが区域5という位置でございます。ここでの建築物の高さを概ね110m程度の高さといたしまして、周辺市街地に向けて徐々に街並みの高さを低減する。この区域5、ここから周辺の街区へ向かって北の方もそうです。それぞれ高さを低減させていくことによりまして、周辺市街地との調和を図るというふうにしているわけでございます。
 それから、もう一つは、現在建設中でございます警察病院。区域でいいますとここでございますが、ここに警察病院が今建設中でございます。ここの屋上にヘリポートが設置されることになってございまして、緊急医療用のヘリポートへのヘリコプターの進入を妨げない高さにするということで、これも地区計画の中にきちっと位置づけたわけでございます。
 それから、3)でございます。ゆとりある歩行者空間や緑のネットワーク等の形成に向けまして、道路沿いにおける壁面後退、これも後ほど詳しく説明をさせていただきます。こういったものを指定いたしまして、特に中野区画街区1号線沿い、ここの道路でございます。こちらの沿道につきましては、壁面後退によりまして、その部分に十分な植栽を施すことによりまして、地区のシンボルとなる緑豊かな景観形成を図るというふうにしてございます。
 4)でございます。「みどりの歩行者空間」という書き方をしてございます。これは区域4の南側の広場、ここでございます。区域4が、現在の囲町公園でございますが、この南側に広場を設けることにしてございます。それから、さらに西に公共空地というこの破線なんですが、こういった公共空地を設けまして、さらに歩行者通路1号にいたる東西軸をここで言っている「みどりの歩行者空間」という位置づけをしてございまして、今申し上げました部分の建築計画に際しましては、ヒューマンスケールに配慮いたしますとともに、特に建築物の低層部につきましては、にぎわい創出に寄与する施設を配置するようにいたしまして、中野駅を基点としたにぎわいのある歩行者空間の形成を図るというふうにしてございます。
 5)です。ここまで申し上げましたように、道路、公園など都市基盤施設の整備を言っております。そういったことによりまして、再開発による土地利用転換、その後におきます指定容積率を設定してございます。また画面をごらんいただきたいわけでございます。区域1、区域2、ここにつきましては、容積率を300%相当を予定してございます。それから、区域4、これは現在の囲町公園のところでございますが、ここは駅に至近ということもございまして、にぎわい機能の導入を積極的に図りたいといったことから、概ね500%の容積率を想定してございます。それから、区域5は、先ほど申し上げましたにぎわいの東西軸の形成、それから駅に近いということから、やはりここにつきましてもにぎわい機能を導入していきたいということもございまして、容積率を400%に設定をしたということでございます。
 これらの容積率、指定容積率というふうに申し上げているわけでございますが、これらにつきましては、地域の環境の整備、あるいは改善等に資する建築計画、具体的に建築計画を行ったときに、さらに地域貢献を重ねる、そういったような内容等に即して、それの評価をいたしまして、容積率の最高限度をさらに指定していく。そういったことで考えているものでございます。
 続きまして、資料の方で、再開発等促進区になります。再開発等促進区は、この画面でいきますと、赤い2点鎖線の部分ということになります。いわゆる、この一角がはずれているわけでございます。これは既存の民有地部分になるわけでございますが、この区域をはずした部分、面積といたしましては、約16.8ヘクタールございます。
 まず土地利用に関する基本方針でございます。都市基盤施設の整備とともに、土地の健全な高度利用を図りまして、商業・業務、教育・文化、医療、居住、公共公益等の諸機能が融合した魅力的な複合市街地の形成を実現するとしてございます。
 ここでまたパワーポイントの方でございますが、区域1、区域2、こちらの方は大学等教育機能、あるいは地域の基幹病院としての役割を担う医療機能、そういったものを導入していくという区域を設定してございます。
 それから、区域3、こちらの方は、将来区役所がここへ入るというような計画もあるわけでございますが、この区域につきましては、公共公益機能と都市型居住機能を主体とした複合機能、そういう位置づけにしてございます。
 それから、拠点性の高い都市機能の集積を図るということで、区域4、それから区域5、こちらにつきましては、緑豊かなゆとりとうるおいのある都市環境のもとで、駅至近の立地条件を活かしまして、地域活力とにぎわい向上に資する商業・業務機能、生活利便性の向上に資するサービス機能、街なか居住を推進する都市型居住機能、こういったものが複合する土地利用を実現するといたしてございます。
 次に、主要な公共施設の配置及び規模でございます。これが、いわゆる再開発等促進区の中で、2号施設というふうに言われているものでございます。これはまず、先ほども触れましたが公共空地、この部分でございます。この公共空地1.5ヘクタールを位置づけてございます。したがいまして、ここでは都市計画決定をされた1.5ヘクタールの都市計画公園、これは後ほど説明をいたしますが、それとこの公共空地、こういったものが一体的に整備されて、オープンスペースとしては全体で3ヘクタールが整備され、そういったような位置づけで、この都市計画を定めているわけでございます。
 それから、2号施設といたしましては、先ほど申し上げた区画道路1号、これは杉並区境に設ける区画道路、これが幅員12メートルでございます。距離にして約200メートルございます。それから、もう一つが区画道路2号、囲町との境に設ける道路、これがやはり幅員12メートルで、この延長といたしましては400メートルを想定してございます。
 資料5ページをお開きいただきたいと思います。再開発等促進区の中で定める地区整備計画というものでございます。ここでは地区施設の配置及び規模を定めてございます。その他の公共施設といたしまして、先ほども少し触れましたが、ここに緑地がございます。これが地区施設として整備をする緑地。これが面積といたしましては、1千平方メートル程度ございます。それから、もう一つは、にぎわいの軸の導入部になる区域4の南側に設ける広場、これが約500平方メートルございます。
 それから、歩行者ネットワークの形成という観点から、区域1を東西に貫いております歩行者通路1号。それから、区域4の西側に設ける歩行者通路2号、それから区域2を南北に貫く歩行者通路3号、こういった地区施設を整備いたします。これらの歩行者通路につきましては、幅員はいずれも4メートルということで想定をしているものでございます。
 次に、建築物等に関する事項でございます。まず建築物等の用途の制限でございまして、区域1から区域5までそれぞれ制限を設けているということでございます。区域1から区域5の共通事項でございますが、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律は、いわゆる風営法と言われているものでございます。風営法の第2条第6項に掲げるもの、これにつきましては、いずれの区域についても禁止をさせていただいております。そして、区域1、区域2、区域3につきましては、現在の第1種中高層住居専用地域、この用途規制を行っていくということになります。さらに区域2、区域3、こちらの方は、早稲田通り、計画道路の端から30メートルの範囲が近隣商業地域になってございますが、これはそのままとしてございます。
 それから、区域4、現在の囲町公園のところにございます容積を500%に想定したところでございますが、ここでは先ほど来申し上げておりますように、できるだけにぎわい機能、活力というものをここへ導入するということから、商業地域相当で考えているものでございます。したがいまして、工場以外のものは大体ここで建築することができるということでございます。ただし、先ほど申し上げました風営法に関するものは制限をさせていただくということでございます。
 それから、区域5は、この都市計画公園、区域6の南側の区域5、こちらの方につきましては、容積率400%という想定をしているというふうに申し上げましたが、建築物の用途制限では、近隣商業地域相当、こういったところで想定をしているものでございます。近隣商業地域のところでは、200平方メートル以上の劇場ですとか映画館、こういったものが制限をされる。それから商業地域で制限を受ける工場、こういったものにつきましても制限を受けるという、そういう用途制限を行っているものでございます。
 資料の方は6ページになります。壁面の位置の制限。先ほどの高さ制限とあわせまして壁面の位置の制限をするというふうに申し上げてございました。建築物の外壁等につきましては、こういった壁面線を指定しまして、それを超えて建築してはならないというふうにしてございます。
 計画図3をご覧いただきます。こちらのパワーポイントをご覧いただきたいわけでございます。まず壁面の指定でございますが、1号壁面、これがブルーのぽつの線です。これを、1号壁面というふうにしております。これはほぼもうすべて既存の建物が建っていたりしているところを指定してございまして、ここでは建物の低層部分、高さ10メートルまでが壁面後退2メートルという後退線でございます。それから、10メートルから50メートルまでが壁面後退6メートル、50メートルから高さ100メートルまでが壁面後退が8メートル、100メートルを超えますと壁面後退が10メートル、そういう位置づけを行っているところでございます。
 それから2号壁面、これの方は区画道路を中心にして定めております。赤い破線でございます。この辺になります。こちらの方は、低層部で高さ10メートルまででございますが、壁面後退を4メートルに定めてございます。それから、10メートルから50メートルまでが壁面後退6メートル、それから50メートルから100メートルまでが壁面後退8メートル、100メートルを超えますと壁面後退10メートル、こういう指定でございます。
 それから、3号壁面。こちらの方はできるたけ壁面後退を大きくとりまして、緑豊かな歩行者空間を確保するというところでございます。これは区画街路1号、それから2号沿い、こういったところに指定をしていくものでございます。この3号壁面につきましては、高さ100メートルまで壁面後退が8メートルということでございます。したがいまして、一番最低でも8メートルの壁面後退を定めるというものでございます。100メートル以上につきましては、壁面後退10メートル、そういった位置付けになっているわけでございます。
 また、資料の方にお戻りいただきたいと思います。建築物等の形態又は意匠の制限ということでございます。これは建築物の外壁等の色彩、こちらの方につきましては、原色を避けていただきまして街並み形成に配慮した周辺環境と調和をした建築計画をしていただくとしております。
 それから、二つ目は、屋外公告物。これにつきましても、建築物と一体のものということで、良好な都市景観の形成に寄与するものというふうに定めております。
 以上が、地区計画の案でございます。
 これを定める理由でございます。大規模土地利用転換の動きに合わせて、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を誘導し、良好な都市環境を形成するため、地区計画を決定するというふうにさせていただいてございます。
 続きまして、東京都市計画公園の変更につきまして、御説明を申し上げます。資料10ページをお開きいただきたいと思います。
 変更概要、これはまた後ほど説明をさせていただきます。それから理由につきましても、後ほど説明させていただきたいと思ってございます。それから、3番のまちづくりの経緯、これは冒頭の地区計画の項で十分説明をさせていただきましたので、ここでは説明の方を省略させていただきます。それから、4番も後ほど説明をいたします。今後のスケジュールでございます。本日のこの当審議会におきまして、後ほど答申をいただきますと、地区計画の決定とあわせまして4月6日に都市計画決定をさせていただく、そういったような予定で取り組んでいるものでございます。
 11ページをお開きいただきたいと思います。ここでは中野中央公園の場所を示してございます。ちょうど地図のほぼ中央でございますが、白抜きになっているところ、こちらが中野中央公園というものでございます。
 12ページをお開きいただきたいと思います。東京都市計画公園の変更についてでございます。この下の表、新旧対照表がございます。そちらの方をご覧ください。この新旧対照表、下が旧になってございます。この旧というふうに書かれたものが、現在の囲町公園のところでございまして、名称は現在、中野第2・2・32号、中野中央公園。位置といたしましては、中野区中野四丁目地内、面積が約0.5ヘクタールということでございます。これをその上の新に直してございます。これは、種別といたしましては近隣公園、第3・3・109号、中野中央公園。位置は、中野区中野四丁目地内でございます。面積が約1.5ヘクタールというふうになります。
 ここでこのパワーポイントの画面をごらんいただきたいと思います。最初に申し上げました旧が、この黄色い部分でございます。こちらが現在の囲町公園。ここの区域を別にいたしますと、これを廃止して、これを新設する、そういう都市計画でございますが、東京都全体の都市計画公園のことから見ますと、ここに書いてございますように、都市計画公園の変更ということになるわけでございます。この公園を廃止して、新たにこちらの方に約3倍の面積、1.5ヘクタールを有する公園を整備するというものでございます。
 この資料12ページでございますが、上の方の表をご覧いただきたいわけでございます。こちらの方に、この公園の中に整備するものということで、備考欄に掲載をさせていただいてございます。この1.5ヘクタールの中野中央公園でございますが、園路広場、あるいは修景施設、休養施設、遊戯施設、運動施設、便益施設、管理施設、災害応急対策施設、こういったものを整備するというふうにしてございます。
 こちらの方の定める理由でございます。これも冒頭お話ししてございますが、都市計画公園の配置、利用を検討の結果、機能の向上と利用の増進を図るため、中野四丁目地区再開発等促進区を定める地区計画の決定に併せ上記のとおり公園の変更を行うというものでございます。
 以上が、東京都市計画公園の変更についての御説明でございます。
 続きまして、本日、お手元の方に御配付をしてございます1月26日から2月9日まで意見の集約をさせていただきました。いろいろな方から多くの御意見をいただいております。心から感謝を申し上げたいというふうに思っております。この席をお借りして、厚く御礼を申し上げる次第でございます。
 このお手元の資料、「意見書の要旨及び区の見解」というものを、本日お手元の方にお配りをさせていただいてございます。そちらの方をご覧いただきたいと存じます。まず、東京都市計画公園の変更案に対しまして、全体では団体の方から5通、それから個人又は連名で385通、合計390通の意見書の提出がございました。こちらの方は1ページあけていただきますと、上部より記載をさせていただいてございます。
 まず、1ージ目の方は、賛成意見でございます。賛成意見につきましては、団体から4通参ってございます。それから個人又は連名の方のものが114通、合わせて118通の賛成の方から御意見をいただいたということでございます。
 こちらの主な意見の内容といたしましては、公園の都市計画変更に伴い、区の防災機能が飛躍的に向上するので、速やかに都市計画決定してほしいとするものが圧倒的でございました。これに関しまして、区の見解といたしましては、都市計画審議会の審議を経て、早急に都市計画決定を行う必要があるとするものでございます。
 次に、2ページでございます。反対意見でございます。2ページをお開きいただきたいと思いますが、こちらの方につきましては、団体からは来てございませんで、個人又は連名ということで253通の意見が寄せられております。その主なものといたしましては、まず公園計画の見直しを求めるものでございました。これにつきましては、お手元の資料、2ページから9ページに記載をさせていただいてございます。御意見の趣旨を踏まえて、ちょっと長くなってございますが、できるだけそこに表示をさせていただこうというふうに思ったわけでございます。
 これらの内容といたしましては、公園面積が小さいとするもの。4ヘクタール以上を確保しなさいとするもの。全面的に公園にしてくださいとするもの。それから、公園機能を具体的に明記した上で、面積の拡大を要求してきたものなどが、御意見として多くございました。
 さらには、9ページから10ページの方でございますが、公園計画の配置等にかかわる変更を求めるものでございます。これは主に高層ビルに囲まれた公園であるといった視点から、その位置の変更を求めるというものが圧倒的に多うございました。
 それから、広域避難場所に関する意見。これはお手元の資料11ページから12ページでございます。広域避難場所として、一人1平方メートルでは狭い。十分な広さと質の高い広域避難場所が確保できるよう、公園を広くしてほしい。そういったような内容のものが、代表的な御意見でございます。中には、現在の囲町公園の存続を求める意見、こちらの方は12ページに掲載してございます。そういった意見もございました。
 また、計画の進め方に関する御意見、これも多数いただいてございます。こちらの方は13ページから14ページにまとめさせていただいてございます。その主なものといたしましては、区民の声を聞いてほしい。あるいは現計画を白紙に戻し、一大避難地にしてほしい。開発計画を急がず、とりあえず大部分を公園として開放し、時間をかけて事をすすめるべき。こういったような意見でございました。
 その他の反対意見といたしましては、資料14ページから15ページに掲載をさせていただいてございますが、その他意見といたしまして、警大跡地を自然のまま残してほしい。美術館を作り、中野の顔としてほしい。公園の南側の建物の高さを低くしてほしい。これはどちらかと申しますと、地区計画にかかわる内容になるわけでございますが、一応、公園と一体的という判断から、公園反対に分類をいたしましてカウントすることといたしました。
 こういった反対意見に対する区の見解でございます。まず公園計画の見直しを求めるものにつきましては、2ページから3ページに記載をしてございます。平成17年3月に制定した「中野区基本構想」では、中野駅周辺地区はにぎわいの中心として、業務・商業施設、住宅、教育機関などさまざまな施設が複合的に誘導され、広域的避難場所としての機能とみどり豊かな空間を備えたまちと位置づけております。
 中野駅周辺のまちづくりについては、警察大学校移転跡地の清掃工場の建設中止や基本構想を踏まえまして、約2年間もの時間をかけて、区民の参加を経て議論を重ねながら、一昨年5月に「中野駅周辺まちづくり計画」を策定したものでございます。
 この計画では、中野駅周辺地区につきまして、賑わいと環境が調和した新しい中野の顔とするため、防災公園等の都市基盤施設の整備を進め、避難場所としての安全性の確保を図りますとともに、商業・業務、教育・文化、医療、居住、公共公益等の機能を備えた複合市街地の形成を図ることとしてございます。
 本都市計画案は、「中野駅周辺まちづくり計画」に基づきまして、地区のほぼ中央部に約1.5ヘクタールの都市計画公園を新たに設置するものでございます。
 この公園とあわせまして、地区計画の2号施設として約1.5ヘクタールの公共空地の整備や、民間や大学等の敷地内にまとまったオープンスペースを確保し、これらが一体となって3~4ヘクタールのまとまった空間を確保することとしてございます。
 こうした空間は、緑化を推進いたしまして、緑の連続性にも充分配慮いたします。
 新たに設置する公園につきましては、災害時における広域避難場所の防災拠点として、日常時における来訪者や地域の人々の憩いと交流の空間として整備を図ることとしてございます。
 次のページでございます。本都市計画案につきましては、区民参加で策定した「基本構想」や「中野駅周辺まちづくり計画」を踏まえ作成されたものでございまして、早急に都市計画決定を行い、早期に事業化を図る必要があるというふうに考えているものでございます。
 それから、公園の廃止に関する御意見に対しましての区の見解でございます。9ページをお開きいただきたいと思います。ちょっと見にくくなってございますが、一番下の段から10ページにつながっているものでございます。公園計画の配置等に関するものにつきましては、本都市計画案では、「中野駅周辺まちづくり計画」に基づき、地区のほぼ中央部に、大火災時に発生する輻射熱の影響からも守られる位置に、防災の拠点となる1.5ヘクタールの都市計画公園を配置することとしてございます。
 また、公園とあわせまして、1.5ヘクタールの公共空地、こういったものの整備、それから民間や大学等の敷地内にまとまったオープンスペース、こういったものを確保していただいて、これらが一体となって3~4ヘクタールのまとまった空間を確保するということにしてございます。
 こうした空間につきましては、可能な限りみどりの保全や創出を図りますとともに、周辺の公共施設などの緑化を推進いたしまして、緑の連続性にも充分配慮したものとしてまいります。
 公園への日影や風等の影響につきましても、今後開発者等が確定いたしまして、開発や建築計画等を具体化する段階において、その影響が少なくなるよう配慮していくものでございます。
 続きまして、広域避難場所に関する御意見に対しましての区の見解でございます。11ページでございます。3番でございます。広域避難場所に関する意見に対しましては、警察大学校跡地を含む「中野区役所一帯」、これにつきましては、大震災時に火災から都民の安全を確保するための避難場所に指定されてございます。
 跡地等の開発にあたりましては、避難場所としての機能が引き続き確保されますよう、「中野駅周辺まちづくり計画」に基づき、地区のほぼ中央部に、大火災時に発生する輻射熱の影響からも守られる位置に、広域避難場所の防災の拠点となる約1.5ヘクタールの都市計画公園を設置するものでございます。
 中段省略をいたします。後段「また」以降でございます。また、避難場所の安全性を確保するためには、避難場所周辺の建築物の耐震性向上や不燃化を図ることが有効でありますことから、跡地の周辺の地区におきましても、不燃化を進めるとともに、隣接区と連携をいたしまして、避難場所の機能向上を図ってまいります。
 なお、東京都の指定いたします広域避難場所の収容計画の考え方の中では、避難人口一人当たり1平方メートルの避難有効面積を確保することを原則としております。
 続きまして、囲町公園の存続に関するものの見解については、12ページでございます。4番、これは後ほどお読み取りをいただきたいというふうに思います。
 それから、計画の進め方に対する区の見解は13ページでございます。こちらの方は、冒頭ちょっと重複をいたしますが、平成17年3月に「中野区基本構想」を策定したわけでございます。
 それから、当地区、中野駅周辺まちづくりにつきましては、この中野区基本構想を踏まえまして、約2年間もの時間をかけまして、「区民と区長の対話集会」あるいはパブリックコメントの実施、こういったことで広く区民の方々の御意見、そういったものを交換をいたしまして、区民の方が参画した中で「中野駅周辺まちづくり計画」が一昨年5月に策定されたものでございます。
 中段省略をいたしまして、後段でございます。本都市計画案では、区民参加で策定いたしました「基本構想」あるいは「中野駅周辺まちづくり計画」を踏まえまして、作成したものでございます。
 にぎわいと環境が調和したまちの早期実現を求める多くの区民等の要望に応えるためにも、早急に都市計画決定を行い、事業化を図る必要があるというふうに見解を示してございます。
 それから、その他、こちらの方にも区の見解を示してございます。こちらにつきましては、また後ほどお読み取りをいただきたいというふうに思います。
 それから、最後でございますが、賛成・反対どちらにも属さないもの。これが16ページ以降、掲載をさせていただいてございます。その他の意見に関するものといたしましては、団体の方から1通、それから個人又は連名で18通来てございまして、合わせて19通でございます。
 簡単にその主なものを紹介させていただきますと、樹木の保護等、環境関連の御意見、それから、地球の温暖化を防ぐためにも、警大跡地の多くの樹木を何とか残してほしい、そういったようなものが代表的なものでございました。
 また、公園の内容等に関する御意見も多数いただいております。都民に誇れる憩いの場を求めるもの、どこにもないすばらしい公園をつくって、こういった内容。それから、区内の文化団体や芸能サークルが練習できる場所と環境をつくって、あるいはアメニティのある公園にして等々、中には多くの期待を込めた御意見もたくさんいただいてございました。
 これに関する区の見解といたしましては、16ページから17ページにまとめさせていただいておりますので、後ほどお読み取りをお願いできたらと思います。
 以上で、私の説明をすべて終わりにさせていただきます。ありがとうございました。

会長

 どうも御説明、御苦労さまでした。
 ただいま中野四丁目地区地区計画の決定、これは東京都決定でございますが、それと、中野中央公園の変更(中野区決定)。関連しますので、一緒に説明をしていただいたわけですが、かなり詳細に説明いただきましたけれども、これから審議を始めたいと思います。分けて審議をするという方法もあろうかと思いますが、最初申し上げましたように、関連していますので、両方一緒に質問なり、あるいは御意見等あれば発言をお願いしたいと思います。
 どうぞ、どなたからでも。

樋口委員

 樋口と申します。先ほどお聞きしました中野中央公園と手前の広場とありまして、中野駅から見て、ずっと公園までが見渡せるようなことができないかなと、商工会議所からも要望を出していたんですけれども、なぜ税務署がこの地区計画の中に入っていなかったのかなという疑問があります。
 それと、ここの公開空地をできるだけ広げてもらって、駅から見渡せるというか、広がりを感じられるような計画にしていただきたいなというふうに思います。
 あと、110メートルでとめた理由というのは、多分NTTの黒いビルが115メートルですかね。それよりちょっと抑えて、サンプラザが95メートルですか、その間ぐらいをとられたのかというふうに思ったんですけれども。具体的にここの区域5の中に、30階建ての高層ビルかマンションが二つぐらい入るのかなというふうに予測するんですけど、このあたりをどのようにお考えなのか、お聞かせ願いたいです。

会長

 樋口委員の質問、それから意見も両方ございましたけれども、今の質問について事務局の方からお答えいたします。

拠点まちづくり担当参事

 再開発等促進区の区域等に税務署が含まれていないということがございます。まず1点、その御指摘であろうというふうに思います。現実的には、関係機関といろいろと調整をしながら、この地区計画を進めてきたわけでございますが、なかなかこの地区計画のスケジュールと、その周辺関係機関の建物の動き、こういったものが合ってこないということが判明をしてございます。したがいまして、当然将来は、今、樋口委員がおっしゃったようなことは行政としても考えているわけでございますが、今回の地区計画のスケジュールとは合ってこないということから、今回の地区計画案からはその土地を外させていただいた。ただ、十分その趣旨は踏まえながら、私どもも将来に対応していきたいというふうに思ってございますので、御理解賜りたいというふうに思います。
 それから、今のものとも関連するわけですが、中野駅から警大跡地の整備、こういったものが十分見渡せる、そういったような話。これにつきましては、十分意を用いていきたいというふうに思ってございます。今後の開発の参考とさせていただきたいというふうに思います。
 それから、区域5の建物の高さ、110メートルでございます。こちらにつきましては、もう委員も既に御推察してございましたが、現在のNTTビル、それからサンクォーレ、そういったものを勘案いたしまして、やはりスカイラインとしては、そのレベルあたりで合わせたいということがございました。そういったことから、100メートルを少し超える程度ということで、数値といたしましては110メートルというような数値とさせていただきました。今後、具体的な計画に入る段階では、やはり周辺との調和、そういったものを十分勘案しながら計画調整を図っていく必要があるなというふうには考えているところでございます。
 以上でございます。

会長

 どうもありがとうございました。できるだけたくさんの方に発言いただきたいと思いますし、そういう意味では質問も、それから答弁の方もできるだけ簡潔にお願いをしたいと思います。
 どうぞ、五味委員。

五味委員

 この間の審議会は途中で退席いたしまして、失礼いたしました。実は、きょうは要望書、それから意見書がかなり出ておりまして、この意見書の内容を見ると、反対・賛成というふうに分けておりますけれども、この意見書がついたきょうの時限、大体当日になって配られるというのは、正直戸惑うわけでございまして、もっと早く時間をとれなかったのかということをお聞きしたいなと。
 それから、この総括でここまで地区計画をよくまとめられたと思います。東京都では、特にこの中野の立地というのは、私は商工会議所の代表でございますから、特に強調したいのは、中野の時勢というものをよく自分でつかめないと、要するに将来の中野の中央線の拠点である可能性が少なくなるということで、ことに負債が多い中野にとっては、財政上の責任が出てくるということがございまして、中でも公園と相反する民間企業のビルができるとか、そういう端的な理由で反対だとかということではありません。それよりもっと総体的に、公園ができるわけでございますから、そういうものをミックスしたもので判断をしなければと、こういうふうに思っておりまして、この今の地区計画の案には賛成でございます。
 ことに、この警大跡地の話が出始める以前、この中野の都市計画審議会では、公園が狭い、それから道路の幅員がないということがありまして、その後、利便性の多い中野区では、道路幅が狭い、狭隘道路が常にもう300キロメートルも延長というのがございまして、公園だけの問題ではないということが言えるかと思います。これは、ことに行政側の提案として将来に永続する、10年、あるいは20年の長いスパンに当たった審議を重ねていくということが必要かと思います。
 もう1個は中野の地域性がございまして、中野の住民というのは大体5年間単位で半分はいなくなってしまうと。ですから、私が申し上げたようなこと、自分の住む利便性だけに神経がいってしまいまして、地域全体のことにまで考える余地がない人が多いと。ずばりそういうことが言えるかと思います。したがって、せっかくそういう地域地盤が非常に脆弱な中野区でございますから、この地区計画を尊重しまして、中野区の模範となる地域をなるべく早く創生してもらいたいと、こういうふうに思います。
 長くなりますから、以上です。

会長

 どうもありがとうございました。ほかに何か意見ございますか。質問なりございますか。どうぞ。

伊丹委員

 17期から委員を務めさせていただいてまいりました伊丹安雄と申します。ちょっと質問ということで、基本的なことをお伺いしたいと思っております。
 細かい点はいろいろまだ勉強中であるんですけれども、基本的な点につきまして、17期ということで今回委員を務めさせていただくんですけれども、早速この18年度では3回目ですか、17期としては私は2回目になるわけですが、さっき日程をお伺いしましたところ、3月16日に都の都市計画審議会の方で答申を、あるいは諮問をしなければいけないということで、しかも4月6日にはもう決定されるということなんですが、きょうここで諮問をされたということは、ここでの審議の期間がどれぐらいになるのかと。それをまずお聞きをしたいということでございます。

会長

 どうぞ、事務局、答えてください。

拠点まちづくり担当参事

 それでは、まず第1点、五味委員の方から、少し意見書収集から都計審の開催は期間がないというような御指摘がございました。これにつきましては、確かに2月9日に意見書の方の締め切りをさせていただきましたが、冒頭に諮問させていただきました東京都の意見照会に対する回答が、実は2月21日までにしなければいけない、そういったような非常にタイトなスケジュールでやらせていただいてございます。
 こういったことから、本日、都市計画審議会の設定をさせていただいたわけでございますが、2月9日の締め切りで約400通の意見書をいただいたわけでございます。それを次の10、11、12と3連休がございましたが、これはもう皆、職員は出ずっぱりでこの意見書の整理をさせていただいて、ようやく本日、皆様のお手元に配付をしたという状況でございまして、日程的には確かに苦しかったわけでございますが、できるだけ皆様方の御迷惑にならないように御送付をいたしまして、最大限短いスケジュールの中で努力をさせていただいたということで、御理解を賜りたいというふうに思います。
 それから、伊丹委員の方からは、審議の期間というお話がございました。こちらの方は、確かに新しく委員になられて、審査のお時間がないというようなことでございます。しかしながら、本日、助役の方から諮問をさせていただいて、きょう御説明した内容に対する答申、これを本日いただく、そういったようなスケジュールで皆様方にお願いをしているところでございますので、御理解を賜りたいというふうに思います。

会長

 伊丹委員、わかりましたか。

伊丹委員

 一般的に審議会というのは、諮問をお受けして、それに基づいていろいろな多角的に意見を交換されて、それについて答申をするということだと思うんですけれども、その期間がもう、今からいきますと3時半までということになりますと、45分間でその答申をしなければいけないという、今のお答えではないかと思うんですが。
 さっき五味委員の方からも御指摘がありましたように、資料を拝見したのは今、初めてなんですね。反対意見、賛成意見いろいろあるわけですけれども。実は私、1月15日に、勉強のためにこちらの区役所で開かれた説明会、これは200人近く多分出席されたと思うんですけれども、そこに出まして、いろんな御意見があるものを拝聴いたしました。私も初めて聞くような意見もございました。例えば、全部あそこの警大跡地は、緑豊かな公園にしてほしいという意見まで出たわけです。これは現実的に今までの基本構想のワークショップなどでは、にぎわいのあるまちというので、皆さん提案されていらっしゃったわけですから、現実的には難しいと思いますけれども、例えばそういう場合に緑豊かな公園にする場合には、当然これは中野区が国から買い上げてそういうことをしなければいけないわけですけれども、大変な費用がかかると思いますけれども、それは例えば、区民の負担でやるというんであれば、どれぐらいの費用がいるのかとか、それぐらいのことも具体的にこういうきょうの御回答、あるいは御見解の中にちょっと含めていただければというふうに、私は思った次第です。
 ですから、そういうことを含めて、本当にあと45分間で審議が可能なのかどうか。私は、東京都が要請しているということだけで、あるいは限定つきで答申をするというのであれば可能だと思いますけれども、とても私は満足のいく審議で答申書ができるというふうには考えていないんでございますけれども、ほかの委員の方の御意見をお聞かせいただければと思っております。

会長

 今の御意見を、事務局の方で簡潔に答えてください。

拠点まちづくり担当参事

 今回の都市計画、警察大学校等跡地に係る都市計画につきましては、本日、この都市計画審議会で今まで御説明申し上げてきたのは、過去に2回ございまして、本日諮問させていただいているということでございます。通常、都市計画の進めている手続には、都市計画法で定まった手続があるわけでございますが、中野区といたしましては、やはりできるだけ多くの委員の方にこういった都市計画の案について御理解をいただきたいということから、法律に書かれている以上の手厚い御説明等の機会を設けたりいたしまして、本日に至っているということでございます。御理解を賜りたいというふうに思います。

会長

 どうですか、伊丹委員。
 先ほど申し上げましたように、本件の地区計画は、東京都決定の案件です。東京都はいろんな公聴会を開いたり、いろんなことをして案をまとめて、次の東京都の都市計画審議会で決定するわけですが、そのときに地元区の区長さんの意見がほしいわけですね。それできょうは区長さんの方から、我々の意見を聞いて、それを参考にして、区長さんの方から今度は意見を東京都に出すという形になりますので、ここですべて答えが出るというような仕組みではありません。御理解いただきたいと思うんですが。
 ただ、きょう我々としては、区長さんが返事を書かれるのに必要な意見をここで出していただくと。それでまとめたいと思いますけど。
 ほかに。どうぞ、飯島委員。

飯島委員

 何点か質問をさせていただきます。これまでも原案のときの都市計画審議会でも質問をさせていただきましたし、指摘といいますか、要望をしたところでありますけれども、ここで使われている数字、つまり案の資料4ページですね。ここには、区域の整備、開発及び保全に関するいわゆる整開保と言われるものの中に数字が含まれています。高さについては概ね110メートルという数字が示されている。それから容積についても、300、500、400という数字があります。この概ねというのは、概ねですから、実際に方針が決定をして地区計画が定まって、現実の開発行為の中では、概ねという、この場合は数値が変わってくるというようなことがあっては、非常に困ると。そういうことで、前回高度については、110メートルはマックスであると。したがって、その概ねというのは110メートルを最高限度として現実的に物を計算するというようなお答えであったように記憶をいたしております。
 ですから、この共通の高さの建物は出ませんよという話に聞こえるんですが、ということだと思うんですね。同時にこの容積に関して、ここには将来見直すことを想定した指定容積率というふうにありますけれども、指定容積率はかくかくしかじかであると。現実にはその後さまざまな手法の組み合わせによって容積の変更があり得る。これが都市計画における再開発の一連の現実的回答ともややあるやに聞いているわけでありますけれども。
 この地区計画の案におけるところの300、400、500という数字は、これも高度の数字と同じにマックス。つまりこれを超えるものであると。見直しをするための指定容積率の最高限度と書いてあるんですから、これを超えて容積が改まるということはないんだと、こういう数字であると理解してよろしいですか。

会長

 わかりました。意見として。

拠点まちづくり担当参事

 原案のときに建物の高さに対する御指摘があって、高さにつきましては、この辺のところに関しては大体マックスと、これを指すというような御説明をさせていただきました。

飯島委員

 大体じゃない。大体じゃなくて、マックス。

拠点まちづくり担当参事

 マックスということで対応をさせていただきました。容積率でございます。これは将来、一斉見直し等を行った場合につきましては、この容積率になるということで、指定容積率という今回そういう書き方をしてございます。その後段の書き方は、具体的な建築計画によりまして、さらに公開空地等、周辺環境に寄与する建築計画、これにつきましては、その寄与分、これを適正に評価をいたしまして、その分、さらに容積を割り増ししていく、そういったような地区計画の今の内容になっているわけでございます。これにつきましては、今後、具体的に建築計画が進む段階でそういった寄与する度合、そういったものを評価いたしまして、改めて都市計画で定めると、そういったような内容ということで御理解をいただきたいと思います。

会長

 飯島委員、大体わかりましたか。
 どうぞ。

飯島委員

 そうすると、最後の行のところに容積率の最高限度を指定するとありますね。今、秋元さんの御説明だと、これは指定容積率を300、500、400というふうに設定をする。容積率の最高限度を指定するんですから、これはこの数字で最高の容積を指定したのではないんですか。
 そうすると、どうしてそんなことを聞くかというと、容積率は指定はされていると。しかし、容積の実行性は、さまざまな条件によって規制されている。そうすると、実行されないような容積を指定しても意味はないでしょうと。だって、500ってその最高限度を指定したとしますよ。現実に、その使われないまま出てくるのなら意味がない。この指定容積率というのは、例えば500%あるとしますよね。500%の指定容積率、将来見直すための。これをこうやって物が建つということですか。要するに容積が多くなるわけですから。

会長

 事務局、答えてください。

拠点まちづくり担当参事

 今回、公共施設とか歩行者通路とか、いろいろなものを整備していただく。そういった地域貢献を既にしていただいていることから、現段階では、この容積率を指定しますということで、指定容積率という書き方をして設定をしているわけであります。これが今回示している数字でございます。
 さらに具体的な開発計画、建築計画をつくる段階で、もう少し公開空地を出したいというような建築計画があったとすれば、それについてはその貢献の仕方、それも適正に評価をして容積率に、それを評価容積率と言っているわけでございますが、評価容積率をきちっと評価をして上乗せをしていく、そういったようなことでこの書き方はなっているわけでございます。したがいまして、ここに書いてございますように、地域の環境の整備、あるいは改善等に資する建築計画、こういったような考え方をすることによって、それを適切に評価するということで、ここで評価容積率のことをあらわし、それを足してというんでしょうか、それを加えて最高限度を指定するということになっているものでございます。

会長

 飯島委員。

飯島委員

 仕組みはそういう仕組みなんでしょうけれども、その場合、指定できる容積率の限度はないんですか。実際にはあるでしょう。評価容積率というのは加える容積率の限度というのはあるわけですか。

会長

 事務局の方、答えてください。

拠点まちづくり担当参事

 今申し上げましたこの評価の仕方といたしますのは、東京都の実はそういった指定基準、あるいは評価基準、こういったものを持ってございます。それに基づいて評価をするということになるものでございます。

会長

 結局、よくわからないんだけど、要するに限界があるわけでしょう。上限があるわけでしょう。
 飯島委員。

飯島委員

 ほかの方のお時間もありますからやめておきますけれども、何もそういうことがどうだと言っているのではないんですよ。現にここで容積率を変更するとしても、評価容積率を乗せることは可能だと。これはもう法律でそうなっているわけですよ。だけど、それでもなおかつ限度があるんでしょう。つまり野放図に評価容積は乗せられないでしょうと。
しかも、我々はプロではありませんから、あなたがおっしゃるように内容を適切に評価しという表現で、評価容積率の云々かんぬんだと言っているんだと。だったら、評価容積率としては、指定容積率の2分の1を加えないのではないですか。

会長

 事務局、簡潔に。

飯島委員

 どうなんですか。

拠点まちづくり担当参事

 今申し上げました東京都の評価基準、こういったものでは、マックスといいましょうか、一生懸命公開空地等を出していただいても1.5倍までというような決まりがございます。

会長

 はい、ほかに。
 先ほどからちょっと西村さんが挙げていたので、まず西村さんにやっていただいて、それから順番にお願いいたします。

西村委員

 区民委員で、やはり伊丹安雄委員と同じようにきょうが2回目なんですけれども、先ほどの伊丹安雄委員の質問の内容というのは、非常に大切なことだと私は思います。というのは、審議会というのがやはりきちっと機能することが大切だというお気持ちから、伊丹さんは質問なさっていると思います。私も今回初めて委員になって、いろいろ私あてに要望書が送られてきました。それを読ませていただくと、やはり理由のあることが書かれているわけです。他の武蔵野市だとか、いろいろなところの審議会のあり方と、中野区の審議会のあり方と。私は行って見たわけではないので何とも言えないんですけれども、確かに伊丹さんのおっしゃるように、あと30分で審議が終わってしまうというのは、どう見てもこれはおかしいと思います。これはただ、いわゆるおしりが決まっていることなので、東京都からいつまでに出しなさいと言われていることだということもよく、私もわかります。でも、私は今回、実は質問書というのを先に提出したんですけれども、それはきょう急に質問しても時間もむだになると思って、質問書を提出しました。何かやはり審議会がもう少し、2回だけしか出ていないのに、おまえ、生意気なことを言うなと言われるかもしれないんですけれども、もう少し実質的に審議がかみ合うような工夫を事務局も、会長さんも何らかの方法を考えていただきたいと思います。
 以上です。

会長

 ありがとうございます。
 それでは順番は、かせさん、それから田代さんにしてください。

かせ委員

 私も今の方と全く同じように考えています。余りにもひど過ぎるのではないかということで、ですから、特にこの警大跡地の問題については、大志を誤ると。それこそ半永久的に後悔を残すというようなところに来ているんだと思いますね。それだけに、先ほど配られましたけれども、たくさんの方たちが意見を出されたということだと思います。
 先ほどの報告もありましたけれども、団体で5通、個人で385通です。それで資料の方を見ましても、賛成の方というのは本当に、二つの項目ですけれども、反対の方の意見というのは多項目にわたって書かれているという。しかもそのことに対して、それぞれ重要な指摘がされているわけです。これは公園をどういうふうにすべきであったとか、それから中野の自然をどうするかでありますとか、また施策の問題、それから本当の意味合いとは何なのかとか、そういう本質的な問題について書かれているわけですけれども、それに対する答弁というものは、今まで言われてきたとおりそのままということで、これでは区民の皆さんは納得できないだろうというふうに思います。
 そうしますと、多くの方たちが今度のことについて疑問を持っている。今決定すべきではないという状況があるように思うんですね。ですから、非常に重要な時期に来ているわけですからこことどこを急ぐというよりも、むしろこの書かれているような意見について、真摯に受けとめていくように、そういうような時間的な配慮があってしかるべきだと私も思います。これについては、私の見解でありますけれども。
 それから、この今までの説明についての重大な問題が幾つもあります。例えば、この決定作業でありますけれども、イメージ的な手続がとられたかのような言われ方をしておりますけれども、基本構想についても、またその警察大学校跡地の土地利用の転換、見直しについても、区民の皆さんの意見・要望というものはほとんどむしろ策定、その決定等にしないとかこういうようなことがありますから、決して住民参加などというようなことは言えないと私は思っております。
 そして、さらに前回も指摘させていただきましたけれども、例えば建築行政を進める上では、上位計画である都市計画マスタープランとございます。都市計画マスタープランというのは、まちづくりの部分について最優先して、それを尊重しなければならない。その都市計画マスタープランと、これまで進められてきた計画というのは、かなりの部分違うものなんですね。しかし、それを無視をされてきて、それで前回初めて都市計画マスタープランの一部修正ということでこれを聞いて、ほとんどのものが計画として突き進んでしまう。これは全く危ないことであると思うんですね。この中の重要な問題、これについてどうお考え、皆さんは答えていくのか、これがまず質問です。
 それから、質問書の中にもいろいろ出ておりますけれども、中央中学校の南側の地区から、警察関連宿舎ですけれども、これについても明快な答えがありません。日影になってしまうのではないかとか、ビル風の問題があるとか、それから避難経路を遮断してしまう問題であるとか、こういったものについても相当研究をしなければ答えられないというふうに思うんです。これについても明快に答えていない、これについても答えていただきたいと。
 それから、幾つかあるんですけれども、時間の関係でとりあえず二つお聞きしておきます。

会長

 今、二つ質問が出ております。傍聴人の方に申し上げます。静粛にお願いいたします。
 それでは、答えてください。

拠点まちづくり担当参事

 基本構想、それから、中野駅周辺まちづくり計画、こういったものの策定について、本当に住民参加がはかられたんだろうかというような御指摘であったと思います。当然、中野区基本構想、これは中野区の根幹にかかわることといったことから、住民の皆さんによる会議、そういったものを設定させていただいて、策定をされている。それから、中野駅周辺まちづくり計画、これにつきましては、計画の中でも私、御説明申し上げましたが、中野駅周辺まちづくり調査検討会ですとか、あるいは公募推薦区民からなるそういった検討会をもって検討させていただいている。それから、中野駅周辺まちづくりフォーラム、そういったものも開催し、区長との対話集会、そういったもの。さらにはパブリックコメント。こういったものを通して、皆さんから御意見を賜りながら、時間をかけて策定してきたというふうに申し上げたわけでございます。繰り返しになってまことに恐縮でございますが、そういった手続を踏んで、この中野駅周辺まちづくり計画ができてきていると、そういうことでございます。
 それから、この都市計画マスタープランの御指摘もございました。これにつきましても、従来から申し上げていますように、この区民参加を経て策定をいたしましたまちづくり計画、それとの都市計画マスタープランが平成13年の策定ということになってございますので、当然時間的なギャップが出てきている。そういったことから、まちづくり計画に合わせた形で都市計画マスタープランを、特に著しくおかしい部分、いわゆる警察大学校跡地に清掃関連施設が建設されるという前提でつくられている部分については、当然修正をしておかなければ区民の方々の誤解を招くということは、再三再四申し上げているわけでございまして、やはり区民の方の誤解を招くような文言については、きちっとまちづくり計画と整合させておく必要があるということから、昨年11月に修正をさせていただいたわけでございます。
 それから、中央中学校の話がございました。これにつきましては、まだ建築計画、南側の開発計画、こういったものが具体的になっておりませんので、今の段階で計画がどうだこうだという話がなかなかできないというつらい立場であるわけでございますが、具体的な建築計画がつくられる段階で、当然、私どもは学校の立場でいろいろとそういった開発計画に関して物を申していきたいというふうに考えているわけでございます。
 それから、日影、風といったところにつきましても、今後建築計画の中で、御指摘のように非常に難しい解決しなければいけない問題ではございますが、私どもも真摯に受けとめ、皆さんの声を受けとめて、そういったものに十分配慮した建築計画を誘導していきたいと、そういうふうに強い意思を持って対応していく考えでございます。

会長

 かせ委員、どうぞ。

かせ委員

 だから、例えば中央中学校の間でも大変な問題があるということを今認められたと思うんですけれども、ただ、今の計画だからそういうことになるわけですよ。もともとの計画というのは、道路に面した、それこそ中央公園が公園と接する道路を挟んで向こう側も公園だというような、オープンスペースを確保するという計画だった。それだったら全く問題がなかったわけですから、あえてあそこに警察庁の宿舎が来てしまったために大変な問題が出てきたということなんですよ。だから、こういう計画というのは、急いで決めるべきではない。もっともっと検討しなければならないだろうというふうに私は思っているわけです。
 それから、住民参加の問題ですけれども、住民参加というのは単なる手続の問題ではないと私は思っているんですね。何か委員会をつくったとか、フォーラムを開いたとか、そういうことを、一応それはやっていますよ。だけれども、そういった中で出された区民の意見が、どれだけ具体的な施策の中で反映されているかということですよ。こういったところが全く見えていないではないですか。そういう中で、今回もまたこれだけのさまざまな意見が出てきていると。これもまた、このまま済ます内容ではないと思うんですね。それこそ、そういったものを大事にしながら、物事を決めていくという立場に立つべきだというふうに思うんです。
 それから、先ほど都市計画マスタープランですけれども、誤解を招かないように一部修正をしたとか、大きな違いではなかったとか、そんなことを言われておりますけれども、とんでもない話ですよね。もともと清掃関連施設がなくなったと。そのときに変えるべきであって、あのときには、たしか道路の問題についても、清掃工場が来るために道路がつくられたわけでしょう。その計画がつくられたときに、あえて道路の問題にしても都市計画決定してしまったわけでしょう。だから、全く逆転しているわけですよ。まず都市計画マスタープラン、こういったものが尊重されなければならないわけ。その検討もしないで、後から変更した計画にあわせて都市計画マスタープランを一部変える。とんでもない話ですよ。
 しかも、都市計画マスタープランというのは、非常に重要な決めごとですけれども、これは非常に住民の意思とか意向というものは尊重しなければならないし、合意形成しなければならないというものでしょう。だからこれまでは、前回のときは相当時間をかけてやってきたわけですけれども、そういう手続を全くとられていないと思います。議会でも報告されないし、都市計画審議会でも議論されていない。ただ変更しましたというだけの報告で終わってしまう。こんな話もないと思うんですけれども、いかがですか。

会長

 簡単に答えてください。

拠点まちづくり担当参事

 都市計画マスタープランの対応と。これにつきましては、先ほども御回答しましたので重複しないようにいたしますが、いわゆる基本構想、新しい中野をつくる10カ年計画、こういったものが定まっております。こういったことから、都市計画マスタープラン、これはやはり改正をする必要があるということを我々も考えてございまして、来年度からそういった一連の手続、きちっとした体制を組んで改正を行っていく、そういったことを考えているものでございます。

会長

 五味さん、関連ですか。

五味委員

 関連です。

会長

 では、どうぞ。

五味委員

 五味です。今の考え方は、ちょっと私は違うと思います。都市計画マスタープランというのは、何年か数年前ですね、都市計画法に基づいて地域の区民の意見を聞いてマスタープランをつくるということがあったと思いますけれども、これはいつまでも永続的にずっとマスタープランがその地域に影響を与える。ところが、むしろそのマスタープランを拘泥して、それでそうでなければいかんというと、例えば将来5年、10年続いたらこの都市は私は衰退してしまうと思います。時代が動いておりますから、その時代による修正を加えるというのが正道であると。
 それから、先ほどの区長の都計審に至って、都市計画公園の変更、東京都の地区計画の案ですけれども、これは東京都でも中野区と一緒になって、この時代の趨勢に合った警大跡地というふうに都市計画を変えようということも一つの提案でございますから、まさにそれも全く同じ意味が含まれておりまして、過去中野区では、区民会議をやっていたり公募をいたしまして、既にこの都市計画の素案というのは3年の間につくられておりますから、もっともちょっとマスタープラン、非常に僕にはおくれてしまったかもしれないけれども、やはりその時代の流れの方を尊重するべきだと思います。
 以上です。

会長

 わかりました。
 田代委員、お待たせしましたけど。

田代委員

 一応、このまちづくりで地区計画制度そのものは万能ではないと思うんですね。やはり限界があるというところがあって、その限界をわきまえつつ、きちっとそれに対処していくというのが必要なんだろうと思います。
 その地区計画の中で、一番やはり大きいのは、将来事業者が決まっていたら、その中で具体的な協議をしながら進めていくというプロセスがあるわけで、そこが一番大きなポイントなわけですね。そこで最初に決めたことが確定的に、ちょっと付随的にという意味では、ある意味でいえばファジーな面を持っているだろうと。そういう面があることは本当に承知しておるんですが、今回の計画の中で重要な役割を担うと思われる都市計画公園と、それから2号施設である公共空地の問題。
 私、専門的な立場から少し質問したいところがあるんですけれども、これは都市計画公園として事業に移していく段階で、この事業プロセス、あるいは事業指標というものがほとんどこの中で明示されていないので、どんなふうになるのかなというのが、私自身全くわかりません。
 先ほどお示しいただいた施設を見ると、いろんな通常の公営施設が全部並んでいます。しかし、これを見ると、防災機能を持った公園であると言いつつ、通常の公園とほとんど変わらないような公園に見えるんですね。しかも、面積が1.5ヘクタールですから。現在の0.5ヘクタールにつけ加えて1.5だから、見た目では約3倍になるんですけれども、そのときの残りの0.5はつけ加えるし、1.0についてはどういうふうに確保していくのかという話が一つあります。その辺はちょっとお伺いしたいと。
 それからもう一つ、2号施設等の一体性ということでお示しされている、特に資料の8ページですか。この破線で囲まれた部分、先ほどのところの御説明だと、公開空地的なものを生み出すためには、壁面後退で生み出すということで、壁面指定もしていると。1号壁面、2号壁面と、それぞれのところ。あれは道路側なんですね。ところが、この中で破線で囲まれた部分というのは、そういった壁面線指定がない部分であるとなってくると、今、ここで破線で囲まれた1.5ヘクタールというものの担保性及びそれの実現性ということは、どういうふうに今この時点で考えられておるのかということをちょっと確認したいというふうに思っております。
 それから、私は、公園というのは確かに新しくして広くすれば、機能としていろんな面で新しくなるんだろうと思うんですけれども、やはり永続性が一番大事なこととして法的に定められているわけですけれども、そこには地域の文化があって、長年そこで培ってきた文化というものを今後も育んでいかなければいけない。今まで培われたものを継承していくという、そういう二面性があるわけですから、そういった公園そのもののあり方に関するスタンスというものが、何か余りはっきり書かれていない。とにかく地区計画の前回までの議論、議事録等を見せていただきますと、ツールという言葉が使われているんですけれども、どうも何か公園がツールに使われているような感じがするんですね、この計画の中で。
 ですから、そういう意味で言うと、容積との関係で決まってくるこの空地の取り扱いで、恐らくこのまちの形というのは決まってくるだろうと思うんです。ですから、総体的に非常に真ん中にある都市計画公園と、2号施設である公共空地のとり方、これが恐らくこのまちのありようで徹底的に決まってくるのではないかと、私は予想しているんですが、
そのことに対して私が今申し上げた質問に対して、お答えいただければと思っております。

会長

 今、4点ほど御質問がありましたけれども、事務局、お答えください。

拠点まちづくり担当参事

 田代委員の方から事業プロセス、そういったものについて主にそういった関連であったかと思いました。都市計画公園、それは都市計画そのもので定めていくということから、それはそれで確保されるわけでございます。委員の御懸念は、2号施設として位置づけた1.5ヘクタールの公共空地、これをどのように確保していくのかということだろうというふうに思います。これについては、この地区計画で位置づけていきますのが、まず第1段階でございます。続きまして、当然ここでの開発事業者が定まってまいります。そういった開発事業者が定まってきた段階で、その方々とまちづくり協議会みたいな、そういった整備の開発を実現できる組織、そういったものを設置する必要があるというふうに私ども考えておりまして、開発者等が出そろった段階で、そういう組織を設置しながら、そこで開発計画の調整をして、現実的にこの地区計画で担保をした公共空地なり、歩行者通路なり、緑地なり、そういったものを築造させていく。そういったことを中野区が主体となって、今後とも取り組んでいく必要があるというふうに思っております。これはまさしく田代委員御指摘のとおりだと思います。これからが、こういう地区計画を定めたのが最後ではなくて、現実にこれから始まるということで私どもも受けとめているわけであります。
 そして、今度、2号施設としての公共施設の整備のあり方、そういったもののスタンスというんでしょうか、そういったものは明らかにされていないという御指摘でございます。やはりそういった整備の方向、内容をきちっとなかなかこういった都市計画で定めづらいということがありまして、現実的にどういうイメージで整備をしていくかなどにつきましては、別途、私ども定めることを考えてございますまちづくりガイドラインの中で、そういったものも位置づけていくということを考えてございます。
 そして、まちづくりガイドラインと、こういった地区計画の内容も実現性を確保するためにただいま申し上げましたまちづくり協議会、こういったものできちっと計画をコントロールしていきまして、皆様に喜んでいただけるような空地、こういったものを御提供していく必要があるというふうに考えているわけであります。

田代委員

 今、お答えしていただいたんですけれども、私は、今最初の方におっしゃっていたこれからここに書かれたプランをどうやって実際に確保していくというか、そのとおりにやっていくかという姿勢とスタンスだと思うんですね。ですから、これが始まりだというだけではなくて、具体的にこの方針でいくんだということをきちんと明示していただきたいというのが、私の希望なんですね。
 それからもう一つは、今、都市計画の制度上の問題をおっしゃられたんですけれども、それは現行制度の不備があることは、確かにそのとおりだと思います。それぞれ制度上、みんな違うと思うんです。ただし、だからこれは向こう側が執行する話だということではないわけですよね。常に一体的なものであるべきなので、どこかでその調整ができるはずだと私、思っているんですけれども、その辺の姿が実はこの都市計画審議会のような場所で、きちんとお出しいただいて議論できるような、そういうふうな形にぜひしていただきたいと要望しておきます。

会長

 ありがとうございます。
 続いて、副会長、関連で。

副会長

 若干、田代委員の御発言に触発されて、私もやや専門的な立場からお話をさせていただきたいと思いますが。今、田代さんが言われたことは大変重要なことでありまして、この地区計画なり、公園の決定が既に策定されているものは決まっているわけでは実はないと。この後、これをどうやって形にしていくかという段階が待っているわけで、そのときには、民間の事業者が出ていらっしゃるんですね。この民間の事業者をいかに区長さん、あるいは区の執行部の方々が強い意思を持ってコントロールしていくかというところに地区計画の命があるわけです。
 そういう意味では、まず田代さんがおっしゃったと思いますけれども、この地区計画を基本にして、しかし、緑というものは多いものの防災というものを考えていくことを貫いて今後とも事業者がやっていくということは、ぜひ必要だろうというふうに思います。それが第1点。
 第2の点は、たまたまきょうこの地区計画というのは、区域が限られていますね。先ほど、冒頭で中野税務署のあたりはどうなっているんだという御指摘もあったと思います。実際は、中野税務署の方もそうでしょうし、あるいは駅の前のところの広場をどう扱うかということは、当然この開発計画と連動して考えていかなければいけない。ただし、時間的にそれがまだ決まっていないという段階でございます。ですから、これも先ほどと同じことになるんですけれども、きょうのところで全部決まるわけではないんだけれども、きょう御指摘になったところは、ぜひ区長さんと、あるいは区の執行部の方々によく肝に銘じていただいて、緑の軸が駅から地区内に全部通ると。そいつは避難のときには役立つというふうに計画をし、実施をしていただきたいというふうに思う次第でございます。
 以上です。

会長

 どうも、意見ありがとうございました。
 それでは、伊東委員。

伊東委員

 若干、今のお二人の御発言に関連してくると思うのですけど、先ほどの都市計画マスタープラン等の関係ということでお話出ましたけれど、何か勘違いされているのではないかなと。都市計画マスタープランにおいてこの警大跡地一帯というのは、大規模敷地地区ということで、ここにはっきり計画的に土地利用を転換していくとうたわれていまして、その後策定された旧の跡地、土地利用転換計画案ですか、それに、もう実際このマスタープランが策定されているときには、こうした話は進行していたはずですので、逆にそういうものが少しでも盛り込まれていないで、まだ変わる要素があるということが都市マスの中ではっきりうたわれていると。
 それから、逆に都市マスとの関係で指摘するとしたら、広域避難場所。災害に強いまちづくりという部分で、ここの一帯を東京都の防災都市づくり推進計画との関係をもって、広域避難場所として整備していくということははっきりうたわれているんですけど、逆に、今回の計画についてはその部分が若干弱いのかなと。東京都の防災都市づくり推進計画との関連、広域避難場所の指定との関連を、もうちょっとこの中でしっかりとうたうというべきではないかなと。防災公園の位置づけ、あるいはそこに建つ施設の広域避難場所に資する計画整備のあり方、こういったものをどこで担保していくのかというのが、本来はこういうところでしっかり問われるべきではないかと思っております。
 ですから、ここにあります、きょう諮問されています地区計画の目標というところに、まちづくりガイドラインの策定ということがうたわれていますけれど、これが大体法的にどういう位置づけを持つのかということをはっきりおっしゃっていただきたいと。そして、それをだれが策定するのか、内容はどういうものを盛り込むのか、いつごろにそれをこの都計審なりに御報告いただけるのか。そうした流れ、そして先ほど容積率、それから高さ制限というようなものもありましたけれど、指定容積率、計画容積率というものは確かにあるわけで、それも東京都の方で立派に運用指針をつくっているわけですから、この都市計画案が中野区から東京都に送りました、都市計画決定されたというんであれば、東京都の地区計画の運用基準に沿って着実に進めていきます、根拠のない話ではないんですと。こういう枠の中で進めていきますということをしっかりと説明していただかないと困ると思いますが。

会長

 事務局、説明をお願いします。

拠点まちづくり担当参事

 都市マスとの関連につきましては、ありがとうございました。それから、広域避難場所に対する御懸念でございます。御指摘のように、この警察大学校跡地につきましては、東京都から中野区役所一帯という広域避難場所の一部に指定をされているということになります。そういったことから、きょうお示ししております案の土地利用の方針の中では、そういった位置づけを明確にするために、土地利用の方針として避難場所としての安全性の確保を図るということで位置づけを行っているところでございます。この都市計画での位置づけを受けて、今後、具体的な計画については、この実現のために先ほど申し上げたような、区といたしましても開発の方々とこういった地区計画を実現するための組織をつくりまして、強いリーダーシップを発揮しながら、計画のコントロールをしていく、そういった決意を固めているところでございます。
 ガイドラインにつきましては、法的な位置づけといったものは必ずしも明確になっていないということから、この地区計画の中にそのガイドラインというものの位置づけをすることによって、遵守していくものということで位置づけをさせていただいたわけでございます。
 このガイドラインにつきましては、なかなか地区計画に定められない事項ということで、そういったものをまちづくりのルールとして分担する必要があるといったことから、現在検討を進めてございまして、このガイドラインにつきましては今年度中、できたら3月議会の方で御報告をさせていただいて、決定をさせていただければというふうに思ってございます。こういったガイドラインということも重要な位置づけをしてございます。先ほども申し上げましたように、現在定めているガイドライン、それから地区計画、これを車の両輪といたしまして、警察大学校跡地の整備を進めていく、そういった決意でございます。

会長

 ほかにありませんか。
 いろいろ意見もございました。それから、私の立場でも3時半というようなお約束をしていますし、まとめなければいけないわけですが、非常に貴重な意見、あるいは基本的に大事な問題点の指摘等ございました。これらの意見につきましては、きょう幸い区長さんがこの審議会に出ていただいております。委員の皆様方のいろいろな要望、あるいは御意見等もお聞きいただきました。今後、こうした要望等を踏まえ、できるだけ努力していただけるものと考えまして、審議会としては決をとりたいと思いますが、いかがでしょうか。

かせ委員

 何の決ですか。

会長

 採決をしたいと思いますけれども、いかがでしょう。
 きょうの二つの諮問案件について、採決をとりたいと思います。

かせ委員

 意見の問題でしょう、きょうは。意見ですから。

会長

 それでは、時間もあれですので、意見というか、本案について了承するということで、賛成の方の挙手をとりたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
 それでは、採決を。
 それでは採決をいたします。諮問事項の1と2と分けて採決をいたしますが、まず諮問事項の1の東京都の意見照会については、案のとおり了承することについて採決をいたします。
 賛成の方は挙手をお願いいたします。

(賛成者挙手)

会長

 賛成多数と認めます。よって、1号諮問事項につきましては、了承することといたします。
 次に、議題の2、都市計画公園(中野中央公園)の変更について、採択いたします。
 変更案に賛成の方は挙手をお願いいたします。

(賛成者挙手)

会長

 賛成多数と認め、よって案のとおり決定いたします。
 以上をもちまして、本日の審議会を終了いたしますが、最後に区長さんから一言、ごあいさつをお願いいたします。
 静粛にお願いします。

区長

 第三回の都市計画審議会ということで、中野区にとりまして大変重要な意味を持っております地区計画、また中野中央公園という公園の計画について、御賛同をいただいたということでございまして、本当にありがとうございます。この地区計画につきましても、公園の都市計画につきましても、大変これからのまちづくりにとって重要な意味を持っているというふうに思っております。
 これまで長期間にわたってさまざまな場面で議論し、中野区のにぎわい、またまちの将来にとって何が重要なのかというところから原案をつくり、東京都に提出をし、こうした形になってきたというところでございます。内容として、これを推進していくということに全力を尽くすわけでありますけれども、この地区計画につきまして、先ほどの副会長の御意見にもございましたように、これからがこのまちづくりを進めていく上で大変大事なところになってくるという認識をしているところでございます。ガイドラインを策定する、またそれだけではなくて、民間の事業者と区がパートナーシップを持って、いいまちをつくっていくという作業については、区として大変責任の大きい仕事になってくるというふうに思っておりますので、本日の御審議いただいた中でちょうだいをいたしました御意見などもしっかりと踏まえて、まちづくりを進めてまいりたいというふうに思っております。どうもありがとうございました。

会長

 どうもありがとうございました。
 それでは、委員の方々には、長い時間、御審議賜り、まことにありがとうございました。
 本日の審議会は、これをもちまして終了することといたします。

西村委員

 すみません、今後のことでちょっとお聞きしたいんですけれども、こういう審議会に質問をあらかじめ出したときの処理は、どういうふうに処理されますか。

会長

 事務局、そのあたりは。

事務局

 西村委員から事前に質問書をいただいております。それにつきましては、基本的にはこの審議会の場で御質問されているということと思いましたので、正副会長には事前に通告されておりますということでお伝えしてあります。

西村委員

 その場で質問しなかったらだめなんですね、先に質問の予告を出しても。いや、こういうのになれていないので、今後のためにお聞きしたいと思って。

会長

 質問はあらかじめ準備されるのは大変結構だと思うんです。というのは、今回も事前に資料はお渡ししてございます。それを読んでいただいて、改めて、もし質問したいことがあれば用意していただけるのは結構ではないかと思うんですが、いずれにしてもこの審議会で発言をしていただけるのが妥当ではないかなと思います。

西村委員

 わかりました。

飯島委員

 もっと丁寧にそんな質問書が出た場合は、あらかじめこの場で質問してくださいと、そういうことぐらいはやっぱりちゃんとお教えしておくのが筋ではないですか。

西村委員

 私もそう思うね。私、初めてでよくわからないから、審議がだらだら長くなると申しわけないと思って、初めに質問通告書みたいなのを出した場合に、どういうふうに扱われるのかということを、きょうは黙って聞いていたら最後まで何も言ってくださらないというのは、ちょっと不親切だと思いますね。

会長

 それは、では事務局とそのあたりについて十分検討させていただきます。

飯島委員

 事務局からおわびの一言があってしかるべきではないの。

会長

 それでは、事務局の方から何か連絡事項ありますか。

事務局

 ただいまの件につきまして、委員の方に十分な説明ができず、申しわけございません。今後の審議会運営については、このようなケースについても正副会長に相談させていただいて運営してまいりたいと思っております。
 それでは、事務局の方から連絡事項があります。次回の審議会の日程につきまして、現在のところは決まっていない状況でございます。開催の必要が生じた場合は正副会長に相談の上、委員の皆様に御案内申し上げます。よろしくお願いいたします。

会長

 では、どうも御苦労さまでした。

お問い合わせ

このページは都市基盤部 都市計画課が担当しています。

本文ここまで

サブナビゲーションここから
サブナビゲーションここまで