平成17年度 第2回中野区都市計画審議会会議録

ページID:680180551

更新日:2023年8月3日

日時

平成17年5月11日(水曜日)午後1時30分

場所

中野区役所 4階 区議会第2委員会室

次第

1.報告事項

(1)都市計画公園・緑地の整備方針(中間まとめ)について(都市施設担当)

(2)中野駅周辺まちづくり計画について(中野駅周辺整備担当)

出席委員

森委員、矢島委員、石川委員、福島委員、戸矢崎委員、大河内委員、吉村委員、加藤(ま)委員、貞弘委員、伊東委員、むとう委員、かせ委員、飯島委員、佐伯委員

事務局

服部都市整備部都市計画担当参事

幹事

  • 寺部区長室長
  • 那須井区長室まちづくり総合調整担当部長
  • 石井都市整備部長
  • 佐藤都市整備部建築担当参事
  • 岩井都市整備部住宅担当参事
  • 豊川都市整備部警察大学校等跡地整備担当課長
  • 上村都市整備部中野駅南口周辺整備担当課長

事務局

 定足数に達しましたので、平成17年度第二回中野区都市計画審議会の開催を会長の方にお願い申し上げます。

会長

 皆さんこんにちは。お忙しい中、御出席いただきまして誠にありがとうございます。
 ただいまから平成17年度第二回中野区都市計画審議会を開催いたしたいと思います。
 お手元にございますように、本日は報告案件が2件ということになっておりますが、1つは都市計画公園・緑地の整備方針について、中間のまとめについてということ。2つ目には、いろいろ今まで議論してまいりました中野駅周辺まちづくり計画について、御報告を受けることになります。いろいろ御意見もたくさんあろうかと思いますが、効率よく進めたいと思いますし、一応、2時間程度のめどでお願いをしたいというふうに思っております。
 それでは、まず都市計画公園・緑地の整備、中間まとめについて御報告を幹事の方からお願いいたします。

事務局

 それでは、私、都市計画担当参事の方から都市計画公園・緑地の整備方針の中間まとめの概要につきまして報告申し上げます。これにつきましては、東京都あるいは東京都下の関係、区市町村との共同の検討会におきまして、まとめたものでございます。お手持ちにお送りいたしました資料に従いまして、中間まとめの概略を御説明申し上げます。
 そこに整備方針策定の背景とございます。そこに背景の中で、昭和32年に現行の区部におけます都市計画公園・緑地の計画が基礎となってございました。その後、現行の都市計画法の施行に絡みまして、それは昭和44年でございますけれども、現在の都市計画公園・緑地の関係が定まったわけでございますが、その見直しにつきましては、今後の課題として見送られてきた経過がございます。今般、さまざまな形で公園緑地あるいはみどりに関しまして問われてきてございます地球温暖化の問題とか、あるいはヒートアイランド防止等々の問題、あるいは生物多様化の保全に対応といいますか、そういった課題が大都市問題中心に問われてきたものでございます。
 そこで、東京都は7行目にありますように、都市再生のまちづくりの機会を的確に捉えまして、みどり豊かな都市空間を創造することの必要性から東京都の都市計画審議会に東京が目指します新しい公園・緑地のあり方について諮問を行いまして、日付は書いてございませんが、平成15年10月に「東京らしいみどりをつくる新戦略」の答申を受けたものでございます。
 本整備方針は、そういった都の都計審の答申に基づきまして、また財政状況や社会状況の変化をとらまえまして、今般こういう整備方針につきまして、中間ではございますけれども、まとめることができたわけでございます。今後、後ほど最後の方に日程等をお伝えさせてもらいますけれども、パブリックコメントを行って策定いたしたいと考えてございます。
 以下、中間まとめの概要として簡単に、報告させていただきます。
 まず、1番としては策定の目的でございます。これも先ほども申し上げた「東京らしいみどりをつくる新戦略」の中の項でございますけれども、「水と緑がネットワークされた風格都市・東京」これはおおむね50年後の東京の望ましい姿を目指してございます。その実現に向けまして、計画的に事業推進をしていこうということでございます。
 2の方針でございますが、「東京がめざす新しい公園・緑地のあり方」につきまして、先ほども触れましたけれども、「東京らしいみどりをつくる新戦略」をまとめてございます。それを受けまして、以下、取り組みにつきまして策定するものでございます。そのページの一番下段にございますけれども、都市計画決定後、未供用、まだ使っておらない都市計画公園・緑地につきまして、次のページ、今後の役割やあり方につきまして明らかにいたしまして、事業化計画を具体的にお示しする。また東京都、関係の特別区、関係の市町村が共同で策定するものでございます。また2つ目の項でございますけれども、都市計画公園・緑地の事業推進に当たりましては、これまでの事業手法のみならず、東京ならではの可能性といいますか、例えばこれはまちづくりと一体となった公園の整備、また民間の力の活用等を想定してございますが、そういった多様な整備手法を導入するものでございます。
 3番目でございます。今般の中間まとめの概略の主な内容として、そこに8つ挙げてございます。東京の新たなみどりづくりに向けたところでは、2行目ですけれども、みどりの将来像とみどりの新しい捉え方といたしまして、「公開性」「永続性」また「ネットワーク」を原則としたみどりづくりの重要性をうたってございます。
 また都市計画公園・緑地のあり方といたしまして、公園・緑地の計画目標量、街区公園、これは規模の大小、あるいは距離の長短がありますけれども、街区公園、近隣公園、あるいは地区公園などにつきまして、一定のそういった目標量を設定してきてございます。また(2)番では、都市計画公園・緑地の整備を進めるための機能の検証をしてございます。
 2枚めくっていただきますと、別紙1がございます。評価項目の設定でございます。そこに機能の評価、9つの評価項目を挙げてございます。レクリエーションの観点、防災の観点、さらには環境保全の観点、最後に景観の観点の項目がございます。その9の項目をとらまえまして、整備を進めるための機能検証をしてございます。
 もとの2ページに戻っていただきまして、先ほども触れてございます、まだ供用してございません、事業が完了していない都市計画公園を対象といたしまして、レクリエーション、防災、環境、景観の4つの機能面から評価を行っているものでございます。また(3)番におきましては、同じように整備を進めるための着眼点でございます。
 また別紙の方、2ページめくっていただきまして、1の方の下段でございます。重点化を図るべき公園・緑地の選定として、2つの大きな項目を挙げてございます。切り口を挙げてございます。水と緑のネットワークの形成上重要性をどう見るか。また2点目としては、都市問題への対応上、重要性についてどうとらまえるか。それぞれそこに4項目、あるいは片方では6項目、合計10項目が挙げてございます。そういったところで、もとの2ページに戻っていただきまして、今申し上げた水と緑のネットワーク、並びに都市問題への対応の視点に基づきまして重点化を図るべき公園・緑地の抽出を行うものでございます。なお、この辺の抽出の仕方につきましては、この都市計画審議会でも御説明していますように、都市計画道路の整備の方針と同じようにこういったチャートを使いながら、あるいは評価の機能を駆使しながら、まとめていき、どこの優先路線をするかということも決めてございます。今回の都市計画公園・緑地についても、同じような流れでその優先性、重点的なところについて抽出する仕組みとして考えたものでございます。
 (4)番につきましては、さらにそれを進めまして都市計画公園・緑地の優先整備区域の選定でございます。それは別紙2の方、一番最後のとじ込みでございます。こういったフローチャート、今るる私の方で御説明させてもらいましたけれども、規定の都市計画公園・緑地の中で4つの機能からの評価を行う、レクリエーション、以下、防災、環境保全、景観、それから機能面からの評価、それを踏まえて現段階での重要な公園・緑地の選定を行う。その場合には、先ほども出ましたように水と緑のネットワークの形成という着眼点、また都市問題への対応という着眼点でございます。そして2つに分かれまして、重点化を図るべき公園・緑地、また今後とも引き続き必要な公園・緑地という2つに大別して分かれてございます。
 もとに戻っていただきまして、(4)番の方の続きでございます。そういった流れの中で重要性と効率性の視点から、2015年まで、10年後を目指して整備に着手する区域を優先整備区域として選定するものでございます。
 なお(5)番は、こういった建築制限の緩和につきましても、優先整備区域以外につきましては53条の建築制限の緩和、2階以下であるなどの部分を緩和するという内容でございます。
 (6)番が、みどりづくりの新たな展開といたしまして、ここでは、これまでの整備手法にこだわらない新たな整備手法の検討として、さっき申し上げましたまちづくりと一体となった公園整備、また民間の活力の活用というところでの公園整備、それを提案してございます。
 (7)番におきましては、都市計画公園・緑地の見直しの考え方も、今申し上げたチャートの流れに従って、その重要性・必要性を検証・検討するものでございます。
 この項の最後ですけれども(8)番、事業計画のローリングでございます。基本的に申し上げて、10年ごとに見直しを行う、そしてその評価項目につきまして、ページが変わりますけれども、社会情勢に応じまして見直しを当然図っていくというものでございます。なお、5年を目途にその間、進捗状況の確認、いわゆるローリングを行っていくものでございます。
 大きい4番でございます。重点化を図る公園・緑地と重点公園・緑地の選定でございます。今まで申し上げた着眼点、あるいは重点化を図るべき公園・緑地の選定の流れの中で、その5行目、さらに重要性・効率性の観点から2015年までに事業着手すべき区域を有する公園・緑地を「重点公園・緑地」として扱うとしてございます。なお、「重点公園・緑地」の中でも、「優先整備区域」とそれ以外の区域、また別紙2の方、最後のページでございますけれども、そこに一番左の下の方に重点公園・緑地とありますけれども、網かけのところが優先整備区域の位置づけでございます。そこの下の方に同じ重点公園でありましても、その他の区域の項を見ていただきますと、下の方に凡例が載ってございます。例えば、河川・寺社境内等、そういった整備を要しない区域もあわせ持つ場合も、そういった指定をしてございます。その場合につきましては、連携を図りながら進めていくということで、特段優先整備をする必要がないというところも含めて、重点公園・緑地と指定している場面がございます。その場合には、優先整備区域に該当としないということの御理解をいただければと思ってございます。
 最後に大きい5番でございます。中野区の取り扱いの関係、これが一番関心の高いところでございますけれども、中野区におきまして都市計画決定をした後、まだ供用していない公園につきましては、6つの公園が該当してございます。そのうち、大きいところにつきまして、平和の森公園、北江古田公園、野方公園、きょう席上に地図をお届けしてございます。東京都市計画公園図の中の第4・4・10号の北江古田公園でございます。これは旧国立療養所跡地でございます。
 ページをめくっていただきますと、これは上下が逆になっておりますけれども、東京都市計画公園の第4・4・3号、平和の森公園の一部でございます。下水処理場、水再生センターのまだ一部供用してございません。それから最後の方に都市計画公園図、第5・5・9号の野方公園でございます。これは新宿区界と面する妙正寺川沿いの公園でございます。ちょっとこれ見づらいところもございますけれども、地図の一番下段の方にありますけれども、上高田運動施設の下側の方に西武線と接するところがまだ未開園部分でございます。それから上流に上っていただきまして、薄い網かけ、これはコピーが少し白黒でございますので、濃淡の特徴が出にくいところでございますけれども、その一部、かぎ状のところがまだ未開園部分、さらには補助26号線、中野通りの西側でございます。それもまだ一部未開園部分、そういったところでございます。なお、一部新宿区の区域も入ってございます。
 もとに戻りまして、区の対応でございますけれども、5番でございます。今申し上げた主なところの中で、そのうち2015年までに整備に着手することができる都市計画公園を重点公園として選定するもので、また重点公園のうち2015年までに優先的に整備を図る区域を優先整備区域として選定を行うものでございます。したがって、中野区におきましては基本構想とそれを踏まえて新しい10カ年計画との整合をとりながら、進めていきたいと思ってございます。平和の森公園、きょうお示ししてございます北江古田公園、野方公園の3つの公園が重点化を図る公園に該当する評価として至ってございます。このうち、繰り返しになりますけれども、平和の森公園並びに北江古田公園につきましては、用地が手だてがされておりますことから事業着手が可能であるということで、重点公園としてこの2カ所を挙げたいと考えて今現段階でおります。なお、野方につきましては、新宿区にもまたがりますので、基本的には東京都が整備主体として事業を推進してもらうような方向で要請していきたいと考えてございます。
 最後の6番でございますが、今後のスケジュールの項でございます。今般こういう審議会の方で情報提供でございますけれども、中間まとめを報告させてもらってございます。さらに今後、本年8月に優先整備区域を含めた整備方針の公表を行い、そこで広く都民にパブリックコメントを行っていくということで聞いてございます。そして本年10月下旬に整備方針の策定の公表を行う予定でございます。
 以上、大変雑駁でございますけれども、東京都、特別区、市町村でまとめました都市計画公園・緑地の整備方針の中間まとめの概要でございます。
 以上でございます。

会長

 どうもありがとうございました。
 今、御承知のように東京の公園・緑地整備というのが、非常に期待は大きいし、またそれだけの計画もあるわけですけれども、なかなか進んでいないと。そういう中で早期に実現を図るべく東京都としては、関係機関と協議しながら進めていこうということで、こういう方針が今出されてきているわけです。つまり事業化に向けてのいろんな課題をこれから早急に詰めて、公園・緑地の実現化に向かっていこうという、そういう形の中身、一環です。
 きょうは中間報告についての概要ということで、ちょっとわかりにくい面があったかもしれませんが、先ほどありましたように、今後この問題については当然中野区もいろいろ関係ありますし、それからまた中野区のまちづくりにとっては大変重要な問題にもなってまいります。それから必要によっては、都市計画審議会に諮って都市計画変更等の手続もとらなきゃいかんようなことも出てくると思います。そういうことで、きょうは非常に概略で、ちょっとわかりにくかったかもしれませんけれども、何か御質問、御意見等ありましたらお出しいただきたいと思います。
 どうぞ、飯島委員。

飯島委員

 質問というより、お願いが1つあります。既にここにも書いてありますように、「東京らしいみどりをつくる新戦略」の答申というのが、いわゆる東京都の都市計画審議会の答申として都に出してありますけれども、かなり大部なものです。ただ、この概要だけではよくわからないところもあるでしょうし、これをベースにこの後新しいものが考えられるということなんで、できましたらこの本冊といいますか、これはネットでおろしてもいいわけですけれども、都市計画審議会の委員の皆さんにはお配りしていただく内容なりが多いかなと思っています。なぜかというと、これだけ見ると誤解されてしまう可能性があります。非常に重要な都市計画上のさまざまな手法について、実は緑のネットワーク、あるいはみどりの増進にかかわっては、都市計画公園の位置の変更、その他も可能であるという東京都の考え方を示されたりしていますので、性格上それは本体は取っていただいた方がよろしいかと思うので、できましたらそうしたことをお願いできないかと。

会長

 わかりました。今ありましたように、この概要だけではやはりなかなか理解しにくいということで、できればやはり中間報告そのものをお配りいただければ、一番いいと思うんですけど、どうでしょうか。

事務局

 今、飯島委員の方で紹介いただきました「東京らしいみどりをつくる新戦略」につきましても、参考となる旨御指摘いただきましたので、各委員の方にお送りさせていただきます。

会長

 よろしいでしょうか。
 ほかに。どうぞ、むとう委員。

むとう委員

 今のことで確認なんですけれども、この中間のまとめも概要では何かあわせて送っていただけるんでしょうか。

事務局

 きょうは中間まとめの概要でございます。冊子については、私どもの方に1、2部来てございます。それを概要版としてきょうお配りしてございますけれども、今会長の仕切りで、あるいは飯島委員の要請もありまして、また今むとう委員の方の御要望もありますので、あわせてお届けさせていただきます。

会長

 よろしくお願いいたします。
 ほかに。どうぞ、吉村委員。

吉村委員

 失礼します。今のお話で、ここだけではなかなか読み込めないというところがあるんで、その新しいちゃんとした冊子をいただけるということを待ちたいと思いますが、今おわかりの中でちょっとお聞きしたいんですが、1枚目のこの策定の目的の中にあります「水と緑」という、なかなか貴重な自然とのかかわり方というふうなんでしょうけど、その後ろに風格都市と言っているんですけれども、この風格というのに対しての何かどのような意味で使われているかというところが、お聞き及びであれば教えていただきたいのが1点。
 それから中野に関して2カ所公園が、今のこういった対象になるだろうというふうに言われている平和の森と北江古田ですが、このおおむね10年ということを果然となって、またつくられていくんでしょうけれども、現状で平和の森の最後の第3期分のところと、それから北江古田のところの公園の整備の状況は今の段階では、どのようなことかを教えていただきたいのが1つ。
 そして最後のところで、一番後ろのところでございますが、この別紙のところの1番でございますね。評価の設定という中に、レクリエーション、防災、環境保全、景観という切り口を出しておりますが、その中の3番目の環境の保全という中のこういったその中野の駅の位置においても、まだまだその多様な生物、生息といったものが考えられているかなというふうに思います。特に北江古田の北側のところの緑地、それから平和の森のところですと、最近ですとカワニナもいるようでございまして、蛍が飛ぶことも可能じゃないかとかという可能性もあるみたいなことを、そういった現状のこの生息の状況をまだまだそれは、これから先かもしれないんですけど、こういった公園を整備するに当たっての守っていくポテンシャルというんですか、資質のようなものが、どのぐらい考えられるかというところをわかる段階でお話しいただければというふうに思います。その3点でございます。

会長

 今の点について。

事務局

 それでは1点目でございます。1ページにございます「水と緑がネットワークされた風格都市・東京」のイメージはどんなものかといいますか、これにつきましては、この今回の中間まとめの前提でございます、先ほど申し上げた新戦略もありますけれども、それ以前にみどりの東京計画といいますか、全体として大都市東京のみどりのあり方について、東京都で計画をつくってございます。その際、首都東京にふさわしいみどりのあり方といいますか、そういったところで風格都市・東京のみどり、みどりをつくり、守り、生かす担い手として、またそれは当然都民の立場、NPOとか、あるいは生産者、事業者、あるいは関係行政体もあります。また提供されるみどりの効果とか、あるいはみどりの物的な形等々、多様なところで検討いたしまして大都市東京、首都東京にふさわしい風格のあるみどりがいかにあるべきかというところでまとめたものでございます。その際、みどりが守る都市環境、またみどりが支えます防災都市、またみどりがつくります東京の魅力、みどりがはぐくむ生物の生存基盤、都民が主役でのみどりを推進していくというところのこの5点を着目して、いわば50年後の東京のみどりの姿をそこでお示ししたものでございます。
 2点目でございますけれども、先ほども今後の中野区でも10カ年計画等々で、今後の重点公園等の取り扱いを検討していきたいとお答えしたわけでございますが、現在の進捗状況でございますけれども、まず北江古田公園につきましては、既にこれは用地を手だてをしてございますので、また今現在設計にも入っており、平成18年度末を目途に開園をする予定でございます。したがって、これにつきましては向こう10カ年間に当然入ってくるものと考えてございます。
 もう1点、平和の森公園の一部まだ未供用なところがございます。これは東京都の下水道局の水再生センターとの整備のかね合いもございます。その整備の見通しを踏まえながら都の方に求めていきたい。あるいはそれに合わせながら整備を進めていきたいと考えてございます。
 3点目、さまざまな生物生息の状態の把握はいかなるかということで、現状のとらえ方についての御質問をいただきました。当然ながら中野区の対応として、今申し上げた重点公園等々、あるいは他の公園もそうでございますけれども、地形等々で、あるいは水場の関係とか、そういう状況で大分異なってございます。そういった各地域、あるいは公園・緑地の状態を見ながら、それにふさわしい進め方、先ほども蛍のそういう取り扱いも含めて検討しているところでございます。

会長

 よろしいですか。
 加藤委員、どうぞ。

加藤(ま)委員

 すみません。都市問題に対応するというのが、2ページにあったと思うんですけれども、具体的にはどういうことをイメージしているのか教えてください。2ページの3の(3)です。

会長

 どうぞ、お答えしてください。

事務局

 きょう中間まとめの概要版でございますので、またこれ先ほどもお二方の委員の方からも要請いただきました、この中間まとめの全体の中でお示しすればわかるかと思ってございますけれども、重点化を図るべき公園・緑地の選定の中の都市問題の対応というところでは、日常的な、またレクリエーション活動の場となる公園・緑地の整備、また防災拠点となります。つまりレクリエーションというところ、それから防災拠点の機能、また避難危険度の高い地域の公園・緑地のあり方、さらには多様な機能を持ちます河川沿いの公園・緑地のあり方、また貴重なみどりというところでの丘陵地の取り扱い、そういったところを都市問題の対応として重要であるということで考えてございます。

会長

 よろしいでしょうか。

加藤(ま)委員

 例えば中野の場合ですと、これから起こり得るであろう大規模開発で、開発をすることによって、もちろんこれは都市問題でありますし、環境に負担がかかってくるわけですけれども、そういった開発に伴う負荷に対応する分の公園を担保できるということでしょうか。

会長

 どうですか。お答えできますか。

事務局

 これは整備方針でございますので、計画とは違いますけれども、そういった今申し上げた都市問題への対応上、必要だという着眼点としては、御指摘がありますように防災拠点となるような大規模公園の整備のあり方、また非難危険度の高い地域におけます公園・緑地のあり方、そういったところで考え方をまとめてございます。したがって、そういったことをとらまえながら各自治体、あるいは各地域ごとに公園・緑地の整備の方針を受けて、計画化していくべきものと考えてございます。

会長

 どうぞ、加藤委員。

加藤(ま)委員

 つまり開発に対する負担も考慮されるというふうに考えてよろしいわけですね。
 それと、あとこれは前回というか、前期の都市計画審議会でいただいた資料なんですけれども、2004年1月30日にいただいた資料1、東京都市計画の整開保という中の48ページですけれども、前にも申し上げたことがあると思いますが、この中に主要な緑地(目標)というのがあるのですが、そこに東京都の方の計画の中におおむね10年以内に整備する公園・緑地として、区立公園、この中に北江古田公園と中野警察大学校跡地というのが記載されています。これからこの重点整備するところには、こうした書かれていることが十分に実現していっていただけるものと期待しております。

会長

 どうぞ。

事務局

 ちょっと今の私の方で、御答弁を少しつけ加えさせていただきたいと思ってございます。今、委員の方からそういった御要望も出ましたけれども、今般整備方針の中間まとめの概要のページの方の1ページの下段にございます、基本的に今回の対象といたしましては、都市計画決定後、まだ使っておらない未供用の都市計画公園・緑地につきまして、その扱いを今回定めたものでございます。したがって、新たにまだ都市計画決定をしていないものについての議論ではございません。計画決定後、先ほども会長から冒頭にいただきましたけれども、昭和30年代の計画が基礎となってございまして、その後見直しが行われておらなかった都市計画公園・緑地につきましての取り扱いでございます。
 また2番目の方の関係でございますけれども、いわば整開保、区域マスタープランの中ではそういった例示がありましたけれども、それもその区域マスタープラン、これは平成15年度のまとめでございますけれども、その段階で考えられるような取り組み、あるいはそういったものを例示として挙げたものでございます。したがって、それが今回の都市計画公園・緑地についての対象とは合致するものもあれば、都市計画決定してございませんものは該当しないものと考えてございます。

会長

 よろしいですか。
 どうぞ、むとう委員。

むとう委員

 今のところで確認したいんですが、そういたしますと、今中野は既に都市計画決定して、まだ使っていないというところは、この6カ所なんですか。そうすると、これ以外あとどこなんでしょうか。

事務局

 大変失礼しました。先ほど重点化を図るべき公園というところで着目して3つの例示を挙げたところでございますけれども、そのほかに、もう3カ所ございます。街区公園、規模が大変小さい公園でございます。大体0.1ha程度しかございませんけれども、淀橋公園、本町一丁目15番、それから上高田公園、上高田一丁目40番先、それから上高田第二公園、同じく四丁目18番先でございます。

会長

 わかりました。いいでしょうか。何か質問ですか。

むとう委員

 その6カ所ある中で、中野区がこれから重点的に取り組もうという先ほどの説明があった3カ所というふうに受けとめていいわけですね。

事務局

 先ほども重点化すべき公園として3公園上げましたけれども、向こう10年間にその効率性、あるいは実現可能性を考えまして、おおむね2カ所、平和の森公園と北江古田公園があるんではないかと考えてございます。北江古田公園につきましては、既に用地を手当てをしてございますし、先ほど申し上げた18年度末の完了でございます。なお、平和の森公園につきましては、まだ東京都の協議、水再生センターの整備のいかんにかかってございますけれども、そういった方向で協議を進めていきたいと思ってございます。
 なお、野方につきましては、先ほども図がありますように新宿と境に接してございます。また新宿の所管のところもございますので、これにつきましては東京都の方に整備を求めていきたい、そう考えてございます。

会長

 よろしいでしょうか。ほかに。
 どうぞ、かせ委員。

かせ委員

 確認の意味も含めて聞きたいと思いますが、そもそもこの計画の前段に出されているものは、平成12年、2000年に策定した東京まちづくり21世紀開発。みどりの東京計画というところですけれども、その計画が立案されてから計画が少しも進まないということで、とりあえずは都市計画決定をされた公園整備については、きっちりとやっていこうじゃないかと、こういうことが現在の検討の段階ですね、まずそこから確認です。

事務局

 きょうの中間まとめの概要でもお伝えしてございます整備方針策定の背景の中に、昭和32年に現在の区部におけます都市計画公園・緑地の基本的なあり方、あるいは方向を定めたものでございますが、その後、昭和44年におきましては現行の都市計画法の制定、施行されてございますが、それ以降見直しにつきましては、今後の課題として扱って、いわば見送られてきた経過でございます。したがって、この段階からの流れでございます。したがって、その段階から大きな手を打ってこれなかったという反省の中で、先ほど委員が触れました、あるいは他の委員が触れてございますけれども、東京が目指す新しい公園・緑地のあり方の諮問を受けて新戦略をつくりました。それをとらまえて、今回整備方針の中間のまとめを定めたものでございます。

会長

 どうぞ、関連ですか。
 かせ委員。

かせ委員

 そうしますと、これは資料で、私はインターネットでとったんですけど、これですよね。みどりの東京計画、水と緑がネットワークされた風格都市・東京を目指しているという。膨大な資料なんですけれども、これは今後の東京都と一緒になって中野区が進めるべき環境行政ですね。重大な影響を当たえるということで、ぜひ資料をこういったものも用意できないかというふうにお願いしたいんですが、いかがですか。

事務局

 先ほどお二方の委員の方でお答えしてございます、その中間まとめの概要版じゃないその本版、それから新戦略、その中に今の委員の指摘された東京計画についてはおおむね入ってございますので、その2つにつきまして、先ほどお届けいたしますと約束してございますので、そこの中で十分それの趣旨が入ってございますので、2分冊につきましてお届けしたいと考えてございます。

かせ委員

 やはりこれもあった方がわかりやすいと思いますけれども、インターネットでとれることもありますから、そこまでにしておきますけれどもね。それで、その中で書かれていることは、これは単に余りにも膨れているんで、これだけやっていこうという戦略なんですよ。それで、さらにここに書かれていることについては、緊急を要する問題というのはいっぱいあるんですよね。先ほどの説明の中でも言われましたけれども、東京のみどりづくりの課題として、生かし切れないみどりの機能、いわゆるみどり、みどりということについて非常に重点的に主張しているんですけれども、先ほども説明されていましたけれども、ヒートアイランドの問題であるとか、潤い、安らぎ、風格、防災、それから生物の問題ですけれども、今大きな問題になっているものは防災の問題なんだろうと思うんですね。防災に対するみどりの影響というものは、ここにも書かれておりますけれども、非常に高く評価していますよね。震災時の火災による被害を軽減するためには、みどりの延焼防止、延焼中の機能を生かして避難路や避難場所の安全性を高めていく必要もあります。また公園や緑地などは、安全な避難場所であるとともに救出、救助活動の拠点、ヘリコプターの臨時離発着所、応急仮設住宅建設用地などなど、さまざまな役割を発揮することを想定して、適切に整備していく必要があるというふうに課題として掲げているわけですけれども、この観点からして、中野区がどういうふうに寄与していくのかということも当然考えていかなければならないと思うんですね。これについての考え方はいかがですか。

会長

 今の時点でお答えできますか。

事務局

 きょう別紙の方にも、今委員の方から御紹介いただいた部分の整理として重点化すべき公園・緑地の関係など、評価の項目の設定の中に2として防災がございます。延焼防止、避難路、避難場所についてのそういう効果が高いといいますか、また災害時におけます救出、救援、救助活動の拠点として、また雨水の流出抑制並びに都市型水害の軽減といいますか、そういった観点で重点化すべき公園・緑地についても、こういう評価を切り口で整理して抽出を図っていくということで、とりわけそういった都市におけます震災の被害、また都市型の水害、そういった対応で極めてこういったみどり、緑地について、公園についての機能が大変高いと認識してございます。

会長

 そういう事実ですかね。よろしいでしょうか。

かせ委員

 私が言っているのは、そういうことではなくて、もちろんみどりの重要性、だからこそおくれている公園整備を進めているんだということは、この報告なんですよ。ただ、その限りではなくて、例えばこれを見ていきますと、今のみどりをいかに生かしていくかとか、それから現在残された農地の問題であるとか、それから今杉並区とか、世田谷とか、この近隣でも緑のネットワークを一緒につくっていこうじゃないかという、いろいろ検討されていますよね。平和の森の保存であるとか、さまざまな問題があります。それから、この駅周辺のみどりというのは、非常に貴重なものがあります。こういったみどりに対しても、ここに書かれたこれだけの問題ではなくて、こういう問題はこうして守っていきますという、そういう目標がお考えなら、そういったことを考えていかないと、ことそういう都市計画決定された公園を整備すれば、それで済むというものじゃないと思うんですよ。だから、そういう考えというのはしっかり持って、常にその場でもってまちづくりに目をはせるということが必要じゃないでしょうかと、そのものを聞きたかったんです。

事務局

 大変失礼しました。ちょっと例示が少し次元が変わりますけれども、昨年の3月に同じような抽出手法で、東京都区におけます都市計画道路整備の優先路線を選定させていただきました。中野区内でも中杉通りをはじめ優先整備すべきところをお示ししました。選定にあたっては、防災性とか、交通利便性、あるいは全体の地域の活力の向上といいますか、いくつかの着眼点で整理し、みどりについては、東京都、特別区が共同して結論が出た方向としては、都市計画道路が整備されますと沿道緑化も含めまして、東京ドーム4杯分の新たなみどりの創出が期待できるといいますか、そういう判断をしてございます。
 したがって、今回は都市計画公園でまだ未供用のところの取り扱いの中間まとめでございますけれども、都並びに特別区、関係市町村におきましては、そういったところでさまざまな形で緑の創出を願って、あるいは取り組んできてございます。

会長

 よろしいですか。あと一人だけでお願いします。 加藤委員。

加藤(ま)委員

 すみません。先ほどまで重点的にそれぞれの計画決定されているのであるということはわかりました。この今回の重点的なものは、済んだとした場合に一人当たりの公園面積が大体どのぐらいになる予定なのであるかということ。それから、あと参考までに伺いたいのですが、この重点的なものだけをやっていくわけじゃなくて、今後まだ中野区は公園が少ないと思いますから、どんどんふやしていかなければならないと思うんですね。その場合に決定はされていないかもしれませんけれども、今後計画されていくであろう予定地があるのであれば教えていただきたいと思います。私は中央線の南側に住んでいますから、ここで語られている公園のほとんどが北側に集中している。特に南側は公園が少ない、そういうことを考えますと、区内のアンバランスというものを大変強く感じています。ですから、その辺もあわせて教えてください。
 あともう1点は、東京都とか、国もそうなのかな。大体一人当たり10平方メートルくらいは公園面積を必要としている。その辺を目標にするというようなことが出ていると思うんですけれども、もしかしたら平均値かもしれません、ごめんなさい。中野区としては、せめてどのくらいという目標値みたいなものがあれば教えてください。

事務局

 私の方で細かい数字を持ってございませんが、今般のこういった都市計画公園の緑地整備方針の中間まとめをとらまえまして、それを具体化していく場合には、現状では中野区民が30万余おりますので、一人当たりを見れば1.16平方メートルでございますが、それがおおむね1.5平米弱となると認識してございます。したがって、0.3、0.4平方メートルぐらいが広がるといいますか、大変わずかでございますが、一人当たりでいえばそれだけ広がるといいますか、そういうことを考えてございます。
 また最後の方の関係で、先ほどの整開保の中で確かにそういった記載がございます。東京都としては、これは多摩地区も含めて一人当たり10平方メートルという目標は掲げてございますけれども、東京都内で見れば非常にこれはなかなか実現が難しい。都全体、多摩地区も含めて全体で見れば、一人当たり10平方メートルぐらい。これは公園も緑地も含めて、緑地の中でも寺社、仏閣、あるいはさまざまな現に緑地として供用できるような場所も含めてカウントした場合には、そういった目標を20年後に向けて東京都は考えていきましょうということで、いわゆる整開保の中でまとめたものでございます。その辺につきましても中野の中では、なかなか土地の狭いところもありますし、なかなか難しいわけでございますけれども、さっき申し上げた1人当たり1.5平方メートルに近い数字に極力努力していく、あるいはそれ以上に伸ばしていきたいと思ってございます。それが中野区の現在での当面の目標と考えてございます。

会長

 よろしいですか。

加藤(ま)委員

 すみません。具体的に南の方で計画があれば教えてくださいとお願いしたんですけれども。

会長

 何かありますか。

事務局

 まだ具体的にそういった中野区の南部地域、中央線から南につきまして、新たな公園の整備についてはまだ考えてございません。なお、今後10カ年計画等の中で、公園の再配置について検討してございますので、そこの中でまた一定程度出てくるものがあれば、こういった機会にまた情報提供したいと思ってございます。

会長

 よろしいですか。
 どうぞ、伊東委員。

伊東委員

 本日の資料の2ページですが、その(7)番、都市計画公園・緑地の見直しの考え方というのが書いてございます。要はそこには、これからは見直しも前提に計画をまとめていくというような、これは東京都の方針ですので、これに沿う、あるいは先行する形で中野区が公園・緑地だけじゃなく、都市計画という観点から、もうちょっと広い視野からマスタープランみたいなものを、都市マスはございますけれど、中野区の場合はそのみどりの基本計画ですか、既に策定はされていますけれど、今後状況の変化を踏まえて、そういうものをつくっていく予定があるのかどうかというのをちょっとお聞きしたいんですが。

事務局

 2ページの(7)番にございます都市計画公園・緑地の見直しの考え方、これは先ほどの重点化すべき公園・緑地の考え方と同じように、フローチャートによりまして、先ほど申し上げた機能の評価とか、あるいは重点化を図るべき公園緑地の選定等のチャートに従って抽出する方法をとらまえて、こういった方向で検討するということでございます。また具体的にこういった方向で、新たに都市計画決定すべき公園の抽出とか、あるいは見直しについて検討してございません。ただ、基本的に先ほども他の委員の方のお答えでもありますように、基本的にはさまざまな東京都並びに特別区もそうでございますが、道路整備に合わせたり、あるいはさまざまな形で少ない緑をできるだけ広げていこうという努力はしてきてございます。

会長

 よろしいですか。

伊東委員

 ここのところの都市計画、一連の手続の中で、そのときそのときの具体的な整備の段階になって、にぎやかに意見が取りざたされるということが出ておりまして、ことマスタープランみたいな基本方針ですよね。そういうものをきちっとつくっていく必要はあるんじゃないかなと。ここに東京都の方で出されています評価の項目、それからそれをどうとらえていくのかということを、区としてしっかりベースをこしらえておかないと。またそれぞれの課題において、けんけんがくがくというようなことがあるんじゃないのかなということが懸念されるんで、ぜひともその辺を公園・緑地というだけでもなく、先ほどの都市計画道路ですとか、それから住環境というようなことも関係して、用途地域等の考え方も含めて、そうなってくると都市マスということになってしまうのかもしれません。中野区としては街区公園のあり方というのをどう考えているのかというのも、先ほど10カ年計画ということで、ちらっと話が出ましたけれど、方針として10カ年計画で財政上観点から整備というのは、少し腑に落ちない部分があるので、その辺をちょっとお聞きしたいなと思います。

事務局

 お答えがなかなか難しいところでございます。先ほども公園の再配置計画を現在基本構想並びに新しい10カ年計画に絡めまして検討しておりますといいますか、そこの中で今伊東委員がおっしゃった形で現状では街区公園とか、近隣公園などの見直しの検討を図ってきてございますけれども、そこの中でそういった今回の中間まとめにあるような趣旨を踏まえて検討していきたい、着眼点として考えていきたいと思ってございます。

会長

 よろしいですか。
 福島委員。

福島委員

 この今の御説明の中で、もう少し掘り下げたところを聞きたいんですが、東京都の方の資料を待ってということですから、それを見させていただきまして判断をすればよろしいかと思いますけど、周辺区という中野区を中心に隣同士の区が幾つあるかわかりませんが、そこの区での東京都がこういう目指している計画があるとすれば、恐らく周辺の区でもこのような整備を当然遂行するわけですね。そうすると隣同士の今区で整備しようとしている隣のあたりに、近いところにそういう整備する公園があったりすると、どうも固まってしまうというような問題も出てくるんじゃないかという心配もちょっとありますね。つまり先ほどもちょっとどなたかおっしゃいましたけれど、南側は全然今整備がこれからというお話でしたから、特に北側は重点的にこれに入っていますけれども、中野区全体として見たときにバランスのいい公園の計画というのは大事だろうと思うんですね。それがないと避難だとか、誘導だとか、ここに書いてあるような災害の問題だとかということを触れていますけれども、この辺すごく大事な部分なんですが、これにもかなり影響度が高いと思うので、ちょっとこの辺をお知らせいただけるといいのかなというふうに思いました。お願いいたします。

事務局

 私の方の説明がちょっと足らなかった感じもありますけれども、今回この中間まとめにつきましては、現に都市計画決定があります都市計画公園・緑地が対象でございます。その辺の整備の優先度合いのつけ方について、今回中間まとめをいたしたわけでございます。今の福島委員の関係につきましては、それにかかわらずもっと広い意味での公園・緑地のあり方という御提案でございます。その辺につきましては、今般こういった中間まとめの概要にかかわらず、区といたしましてはさまざまな手法を使いながら公園・緑地の拡充といいますか、緑のネットワークづくり、それを進めていきたい。その場合には単に公園・緑地を整備するほかに、さまざまな民間緑化といいますか、さまざまとるべきところ、先ほども東京都の方で出ましたけれども、東京らしいみどりの進め方といいますか、そういった御指摘もございました。民間の力を活用する方法とか、そういったものをあわせ持って使っていきながら、全体として中野区内のみどりを広げていこう、それが私たちの願いでございます。御意見としては、大変貴重な御意見として承りました。

会長

貞弘委員。

貞弘委員

 今のお話の中で緑化と公園というのは、また別の話なんではないかと、今話を伺いながら思ったんですけど、公園というのはやっぱり公共の力がないとできません。いくら民間がやろうと思っても限りがあります。公園をみんなが扱う公園は、公共の力がないとつくれないはずです。南の方に公園ということを考えていくなら、もう少し具体的にあらわせていただかないと、10カ年の中に入っているわけではないですよね、10カ年計画の中に。とすると、これは今おっしゃったことは本当に夢物語になるんではないかと思われるのですが、その辺はどういうふうにお考えなのでしょうか。

会長

 どうしますか。答えてください。

事務局

 公園につきましては、都市施設という観点で行政を中心に整備してきた経過でございますけれども、今後は先ほども、きょうのペーパーにも触れてございますように、2ページ目でございます。東京ならではの可能性を生かした多様な整備手法といいますか、これは東京都内も現に芝公園周辺はいわば民間の力で整備されたものと聞いてございます。そういった整備手法もございます。そういったところで、東京全体としては、公園・緑地の広がりといいますか、それを期待いたしたいと思ってございます。
 それから、後段の方の関係におきましては、中野のいわば先ほども触れましたけれども、南部地域につきまして、特に私は整備するとは言ってございませんで、全体の公園の配置の見直しの中で検討していきたいということで考えてございます。確かに北と南と比べたら、まちのでき方、成熟度合いが多少異なってございますけれども、その地域に合った形の公園の、あるいは緑地の整備のあり方、それがあろうかと思ってございます。そういったところも含めて検討していきたいと思ってございます。

会長

 飯島委員。

飯島委員

 そういう先ほど来の御質問が出てくる背景をよく御理解いただくために、本体をお配りしなきゃ難しいですよと。つまり新戦略の中にそういう手法は、もう既に明確に書き込まれていて、新しい公園と緑のネットワークをつくっていく、そういう整備手法を東京都が基本的な戦略を変えようとしているわけでしょう。変えようという言い方は正しいかどうかわかりませんけれども、そういう手法を選択しながら進めていこうとしている、その具体性はここで御説明をされるんならともかくとして、もう基本になるテキストがなければわかんないわけですよ。ですから、それは皆さんが疑問に思うのは当然だと思うんですよね。東京都というのは、答申を受けて都市計画審議会もそういう方向でこれから整備していくと。その内容自体をはっきりさせる必要があるだろうと。
 私が言ったのはそうじゃなくて、この中野区の都市計画審議会に中間のまとめの報告をしていただいている。その理由は何なんですかということを、まずもっと明解にしてもらいたいんですよ。つまり、このスケジュールは6月の下旬には中間まとめを公表して、重点公園の選定を行うんですよね。一体どこが行うんですか。中野区がじゃあ3つあるうちの2つぐらいこういうお話だけど、東京都はどんなところが、どうするんだと。あるいは8月の下旬には優先整備計画を含むそういう方針を公表すると、こうなっているんですね。10月の下旬には整備方針の策定を公表する。少なくとも6月から10月の間に、この今方向をとらえている事項に関しては、完結をしようとしているわけですね、作業としては。そうすると、これはこのペーパーによれば、東京都と区市町村が共同して、あるいはどういう表現になっているかというと、お互いに何か話し合いをして決めましょうと、こういうことになっていますよね。つまりこれを見ていると計画を決定したり、策定したりする主体がいま一つ明らかじゃないんですけれども、これはそういうこの一連の3つのそのスケジュールが示されていますが、これはどこが主体的に決めるんですか。あるいは中野区とのかかわりとは、どういうことになっているんですか。

事務局

 東京都、それから関係の特別区、市町村との共同の決定でございます。したがって3ページの今後のスケジュールの中にもございますように、今般この審議会の中でも報告という形で、中間まとめの概要をお伝えをさせてもらって、また後ほどその冊子につきましては、お送り申し上げますけれども、8月下旬に整備方針の公表を行います。その際に公表につきまして、この審議会の中でまた報告いたしたいと思ってございます。またパブリックコメントの概要につきましてもお届けしたいと考えてございます。そういう手順で、この審議会の中でも今後あと1、2回程度、報告という形でございますけれども、お伝えをしたいと考えてございます。

飯島委員

 ですから、特に2ページの一番最初のところに東京都、特別区、市町村が共同で策定をする。もう策定会議に入っているわけだね。当都市計画審議会には、報告事項として御報告が行く。きょうの中間まとめの概要の報告の、では核心部分は何なんですか。つまりこの諮問事項でも何でもないわけですね。ここで議論して何かを決めようというわけではなくて、こういうふうに事態は進行して、策定結果はこうですよということを御報告される。そうすると中野区としては、さまざまな留保条件が必要なこの選定の中で、例えば優先整備区域については云々ということで、こういう懸念は発生しない、したがって近隣の地権者の皆さんが、今後のみずからの生活はどうなるかということの心配のない2公園。そうですね、平和の森だって、それから北江古田だって、そこに住んでいる人がどうのという問題が発生しないわけですから。そういう公園を重点公園として選定するという方向で今やっているんだと。そういう、御報告のここが、みそなんでしょう。要するに全体のことを報告ばっかりしているわけじゃないですよね、基本的には。
 さらに伺えば、だとすると今後8月下旬に公表する優先整備区域を含む整備方針についてということですけど、中野区は優先整備区域、これを指定するのか、決めるのか、わかりませんけれども、こういう方向性は持っていないということなんですけど。それとも、こういうやはり用地の取得を必要としない公園を指定する予定ではあるけれども、指定された公園の周辺については、重点整備区域というようなやぼな用地の取得がない。しかし何らかの重点公園を指定するわけだから、それに伴う整備みたいなことをお考えになっているんですか、いないんですか。

会長

 これちょっと大事なことです。答えてください。

事務局

 基本的に今回この審議会の方で報告させてもらう大きな理由としては、先ほども別紙1並びに2にありますように、こういった評価の項目の着眼点をとらまえて、未供用の都市計画公園のうち重点公園の重点化を図るべき公園・緑地を抽出し、現状では3公園が重点化を図るべき公園・緑地に当たるといいますか、その中で向こう10カ年間で財政的な問題、あるいはさまざまな諸条件の中で十分クリアできる公園・緑地につきましては、先ほども触れましたような形の北江古田公園、並びに平和の森公園の2園が当たるものと、そう考えてございます。
 したがって、その周辺については、特段この網かけの影響もないということでございますので、先ほども席上に御配付してございます、このエリアを中心に向こう10カ年で整備を進めていきたいと考えており、きょうはこういった情報提供といいますか、適時に報告させてもらっているものでございます。

飯島委員

 だから、そうは言っても、そこが重点的に具体的に整備する公園として、提出したんでしょう、多分。平和の森、当然その周辺については用地収用などを必要とする事業が当面計画されないということは、そういうことなんでしょう。いい悪いということは、ここで論ずることではないので、今は申し上げませんけれども。しかし、そこまでの需要を持たないとしても、現状のいわば道路、生活道路ももちろん入りますし、一部幹線道路もある。それと道路整備なんていうのは、その公園が指定されることによって当然緑のネットワークなんてことを考えるとすれば、いわば道路整備の手法として緑陰道路とか、さまざまな手法が、そういうのが指定されているわけですね。だから、じゃあ平和の森とこの中野駅周辺をつなぐ道路についてはどうなんだと。これもちろんこの部分はなかなか道路整備として難しいかもしれません。しかし、じゃあ北江古田と平和の森をつなぐこのルートについてはどうなんだ、妙正寺川という川があるけれども、その周辺景観上はさまざまなもの、4つの評価基準というのがあってやっていると、そういうことからすると、必ずしもそういう優先整備区域というふうになるだろうかわかりませんけれども、しかし都市計画上、もしくは景観上、まちづくり上、配慮すべき要素というのは、この2つの公園を仮に指定したとして出てくる問題って、やっぱりあるんじゃないですか。そうするとやっぱり参事の好きなとらまえれば、それは当然そういうことが経過というか、構想というか、施策というか、さまざまな次元の問題があるけれども、当然考えられてこなければいけないんじゃないのかなと。
 この都市計画審議会の中における報告の中で、この6月から10月の過程の中で、それは従前に御報告いただけるとは思いませんけれども、しかしちょうどこの期間は中野区がこれから10年間何をしようかなというふうに考える計画策定の時期と重なり合っているわけですから、それは当然同じように御報告もいただけるんじゃないかなと思っています。だから今から予防線を張って、限定的におっしゃらないで、できる限りやはり快適で安全で、暮らしやすい都市環境をつくっていくというのはやはり使命であるんですから、そういう点でとらえていただければと思いますので、その辺はどうなんでしょうかね。やはり出てくる問題あるんじゃないですか。

事務局

 飯島委員の方の御指摘された道路とか、公園、いわば都市基盤の大事なものでございますので、そういったものにつきましては、委員の方で言われておりますように、区民生活に欠かせない都市基盤でございますので、その辺につきましては、いわば量や質につきましても十分配慮しながら進めていきたいと思ってございます。ちょうどこの時期、10カ年計画につきましても今庁内検討してございますので、そこの中での整合を図りながら取り扱っていきたいと考えてございます。

飯島委員

 最後にしますけど、1つだけすみません。南の方の問題についていろいろ話が出ていました。なかなか、今こういう場所でお答えしづらいことがあるかもしれませんが、しかし少なくともオープンスペース確保の要請があるなら、南の方の要請というのは高いですね。区としては広域避難場所として、指定しておくというエリアが既に現に存在していたり、これから指定する場所もあるかもしれません。そういう意味では、例えば東大海洋研とか、その後展開がどうなったというのももちろん問題ありますけれども、しかし少なくとも南の地域にもある一定の大規模敷地とは言いません、なかなか大変なので。しかし、ある一定の規模のオープンスペース、ないしは公園、こういうものを確保しようとする区の意欲、意向、これは難しいことではないですからね。それは全体的な都市計画上の先ほどどなたかバランスとおっしゃいましたけれども、そういうことをとる上からも、そういうものを持っている、持っていない、こういうことについては、やはり意欲の表明があっても、この都市計画審議会の場所ですから、それはあってもいいのかな。あるいはそういう情報も提供される必要が、何か全く南の方には、そういう計画は存在しませんよというような話ではないです。非常に厳しい条件ではあるけれども、そういう生活について担当の部署としては、非常に強い意欲と目的意識を持って取り組んでいるぐらいのことは当然うたわれてしかるべきことなんじゃないのかなと、こう思ったりします。
 ですから、そういう全体のことも一度お示しをされて、その上でこの2公園が当面その重点公園として安全なことについても、全区的な観点からの当然御説明はあってしかるべきだなとこう思いますので、そういうチャンスがあれば、ぜひそれはお願いしておきたいと思います。

会長

 どうもありがとうございました。
 この案件は、一番最初にも申し上げましたように、都としては現在都市計画決定されている公園等について、できるだけスピードを上げて整備をしていこうということで、それにはやはり優先順位をつけませんと、なかなか進んでいかない。そういうことで、今作業を始めたということです。
 それで、先ほどありましたように、今後のスケジュールとして、またこの問題については今後ともいろいろ情報提供なり、相談なりあると思いますので、きょうはこのあたりでこの報告については一応了承したいと思うんですけれども、いかがでしょう。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

会長

 では、そういうことで最初の報告事項につきましては、これで質疑を終わります。
 続きまして、第2の報告事項、中野駅周辺まちづくり計画について。これは今まで何回も素案の段階とか、いろいろな段階で議論をしてきているわけですが、今回は計画としてまとまったということで、御報告があるようですので、これを聴取したいと思います。
 事務局の説明をお願いいたします。

警察大学校等跡地整備担当課長

 それでは、私、警察大学校等跡地整備担当課長、豊川が説明させていただきます。
 前回、4月13日の当審議会におきまして、中野駅周辺まちづくり計画案について御説明をさせていただきました。またこの間、中野区ではこの中野駅周辺まちづくり計画案をもとに、パブリックコメント手続を実施いたしまして、区民の方々などからさまざまな御意見をいただきました。本日は今お手元にあります中野駅周辺まちづくり計画につきまして、前回の計画案からの変更点を中心に説明をさせていただきたいと考えております。
 なお、その前に参考までに今回のパブリックコメント、これの結果の概要について説明させていただきたいと思います。
 お手元に中野区パブリックコメントについての結果という冊子があろうかと思いますが、これをごらんいただきたいと思います。この表紙にありますように案件名は中野駅周辺まちづくり計画案でございます。意見募集期間は平成17年4月4日から4月25日まででございました。
 それで、このパブリックコメントの結果でございますけれども、まず意見をお寄せいただいた方が総数で334名いらっしゃいました。うち有効、無効としておりますが、有効な意見を出された方が324名、それから無効とするものが10名でございました。ちょっとここで御説明を若干させていただきますけれども、このパブリックコメントを意見を出せる対象の方といたしましては、中野区内在住、在勤、あるいは在学の方、それに加えまして、このパブリックコメントの当該案件に対しまして直接の利害関係をお持ちの方、これが対象になります。それで、この利害関係をお持ちの方に関しましては、このパブリックコメントを出す際に、この利害関係について記載をしてくださいというふうなことでお願いをしておりますが、この10名の方につきましては、そういった記載がなかったものというようなことでございます。
 そういったことで(1)の内訳というところをごらんいただきたいんですが、この334名の方のうち、中野区在住、在勤などの方が198名、それから利害関係をお持ちの方、これが126名、それからその下の10名といいますのは、利害関係をお持ちではあるんですが、こういった記載がなかった方が10名ということでございます。
 それから、この提出方法ですね。これの内訳が(2)の表のとおりでございます。ちなみに中野区から出された人数、それから杉並区から出された人数、それぞれ分けてお示しをしてございます。これは単純に合計しますと、おおむね中野区と杉並区の割合が3対2の割合になるということでございます。
 それから(3)の意見概要でございます。これはお一人の方で意見を多数、もちろんお一人意見一つというものもありますけれども、お一人の方がいくつもの項目にわたりまして意見を出されているということもあります。そういった意見を1件ごとに私どもの方で分類をいたしまして、おおむねの内容ごとに類型化をしてまとめたものが、その下の(3)の意見概要の分類でございます。おおむね内容的には、そこにお示しをしておりますとおり10の分類にできるかというふうに考えられます。
 類型の1番が防災公園に関するもの。2番が広域な場所に関するもの。3番が環境・景観・みどりに関するもの。以下、交通ですとか、安全安心、産業の活力、文教、そういったものでございます。ちなみに「付」とありますが、これは先ほど申し上げた一応提出要件を満たさなかった、すなわち利害関係の記載がなかったもの、これにつきましても一番最後に参考といたしまして意見の概要のみつけさせていただいております。
 それでは、このパブコメの内容につきまして、内容がたくさんありますので、概略ではありますが、御説明をさせていただきたいと思います。
 1枚開いていただきまして、まず類型の1番、防災公園に関するものという御意見をまとめたものがございます。代表的なものをいくつか御紹介いたしますと、ナンバーの(1)、(2)あるいは(4)、(5)、これは同様の趣旨でございますけれども、要するに警大跡地のことを言っているわけでございますけれども、防災公園の面積が狭い、あるいはもっと広くとってほしいというふうな御意見でございます。これに関しまして、区の考え方といたしましては、例えば(1)の区の考え方をごらんいただきたいと思いますけれども、これは従来、前回のこの委員会におけます計画案についても御説明をいたしましたとおり、警大等跡地の中央に1.5haの防災公園と広場状の公園空地0.5ha、これによりまして2.0haの防災空間を確保します。さらにその周辺の公開空地などとあわせまして、3~4haのまとまったオープンスペースを確保していきますというようなことで、この考え方をお示しをしてございます。
 それから同じくこの類型1の(6)あるいは(7)でございます。これは樹木の保存、そういったことが中心の御意見でございますが、これに関しまして区の考え方といたしましては、例えば(6)をごらんいただきたいと思いますけれども、これは計画案にも述べておりますけれども、既存樹木は可能な限り残しながら新たな植栽も行い、みどり豊かな防災公園、そういったものにしたいというふうに考えていると。そういった考えを示してございます。それから、あとは内容をお読み取りいただきたいと思います。おおむね防災公園、それから樹木の保存、そういった御意見が中心かと思います。
 それから次のページ、類型2番、ページは2-1というページでございますが、類型の2番、広域避難場所に関するものの御意見でございます。この中で(1)、それから(2)、それから(4)の前半、このあたりがほぼ同趣旨の御意見かと思いますが、これは要するにこの計画では、これは広域避難場所、中野区役所一帯のことを言っているかと思いますけれども、この計画では広域避難場所が確保できていないと、あるいはその規模が不十分であるというふうな御意見かと思います。これに関します区の考え方といたしましては、例えば(1)の区の考え方、これをごらんいただきたいと思いますが、現在、警大等跡地を中心に中野区役所一帯が9万7千人の広域避難場所と指定をされております。今後とも新たな開発による人口の増加、これを見込みまして、おおむね10.5ha程度の避難有効面積を確保していくということでお示しをしてございます。
 それから同じくこのページの(8)でございます。これは、この避難広場の面積には、この高層建築物、そういったものの周辺の公開空地はこの避難広場の面積には、この避難広場といいますのは、有効避難面積のことかと思いますが、避難広場の面積には入れるべきではないという御意見でございます。これに関しましては、区の考え方といたしましては、それは建物自体の耐震や安全性、落下物の危惧、こういったものは建物の配置や設計、こういったものによって十分対応可能と、そういったことと思います。
 それから次の3-1ページ、類型3、環境・景観・みどりに関するものでございます。これに関しましても、先ほどもありましたが(1)、それから(5)、(9)、(11)、それから次のページの(16)、これはほぼ同意見でございまして、要するに既存の樹木の保全、みどりの保全、そういったことが中心かと思います。これに関する区の考え方といたしましては、例えば(1)でお示しをしておりますとおり、警大等跡地のまちづくりを行う中で、可能な限り既存樹木については保存・保全をしていくよう考えていくということでございます。以下はお読み取りいただきたいと思います。
 それから4-1ページをごらんいただきたいと思います。これは類型4、住環境・生活環境に関するものでございます。この中で(1)、それから(2)、それからこのページの一番下の(11)、あるいは次の4-2ページの(13)、これに関しましては、これはほぼ同意見か、同趣旨かと思いますけれども、この警大等跡地には高層ビルはつくらないでほしい、あるいは高層ビルは危険であるというふうな御意見かと思います。これに関しましては、区の考え方といたしましては、例えばこの(1)の区の考え方、これをごらんいただきたいと思いますけれども、中野の活力を高めることを目的に土地利用を推進する必要があるというふうに考えております。警大等跡地では一定の高度利用により公園やオープンスペース、これを生み出すことを考えております。このあたりの考え方は計画案、これにお示しをしているところでございます。それから、あとはお読み取りいただきたいと思います。
 それからページを2枚進めまして、ページ5-1でございます。類型5、交通に関するものでございます。この中でやはり御意見といたしましては、例えば(2)、(4)、(7)、それから次のページの(14)、これはいずれも現在の特に北口の駅前広場、これの整備についての御意見でございます。整備をすべきであるというふうな御意見がございますが、これに関しましても区の考え方といたしましては、例えば(2)の黒ぽつの一番目でございますけれども、中野駅や駅周辺の広場等の交通基盤に関しては、交通結節点としてふさわしい整備のあり方を計画の中で示しておりますと。あるいは(4)の考え方でございますけれども、北口広場、これは区役所前のことを言っておりますが、これにはバスターミナル、そういったものを整備する予定となっているということでございます。これも計画案の中でお示しをした内容でございます。
 それからページを1つ進めまして、6-1ページ、類型の6、安全安心なまちに関することでございます。まず(1)の御意見でございますけれども、高齢者が安心して出歩ける場所にすべきであるということでございます。これは中野駅周辺全体のことをおっしゃっているのかと思いますけれども、区の考え方といたしましては、これも計画案でお示しをしておりますが、だれもが安全で安心して出歩ける魅力あるまちを目指すもので、ユニバーサルデザインのまちを実現したいと考えているというふうなことでございます。それから(2)公園の防犯に配慮、この実現を確実にしてほしいという御意見でございます。これに関しましても具体化に努めたいということでお示しをしてございます。
 それから次でございます。7-1ページ、産業の活力に関するものという類型(7でございます。この中で、まず(1)でございます。計画は既存の商店街を破壊するものであり、区内自営業者を苦しめるために反対するというふうな御意見でございます。これに関しまして、区の考え方といたしましては、そこにありますとおり魅力あるまちをつくることで、新しい来街者を呼び込みまして、まちのつくり方によって駅周辺での人々の回遊性を高めることにより、既存の商店街振興に寄与するものと考えているということでございます。あるいは(5)でございますが、(5)の御意見といたしましては、この計画案においては警大等跡地の利用に重点が置かれておりまして、他の地区は援助が遅れていると書いておりますが、あまり触れられていないと。例えば南口の商店街などは産業振興を図りたいという御意見でございますが、これに関しましては、区の考え方といたしましては警大等跡地以外の地区におきましても、今後具体的に取り組んでいきたいということで、お示しをしております。あとはお読み取りいただきたいと思います。
 それから8-1ページ、類型8の文教に関するものでございます。これは大学に関する御意見が目立ったわけでございますけれども、例えば(2)、それから(5)、(9)でございます。例えば(2)ですと、既存大学間の競争が激化している折、大学を誘致する計画の実現性を疑う。あるいは(9)では、どのような方法で大学誘致を保証するのか明確にすべきであるという御意見でございますが、これに関しまして区の考え方といたしましては、例えば(2)でお示しをしておりますが、競争が激しく、それだけ新たな機会をつかもうとする意欲のある分野であると考えられて、都心展開を図ろうとする大学も現実数多くあるということから、実現可能性には問題がないというふうに考えてございます。それから、あとは例えば(7)でございます。警大等跡地とその周辺利用について、文教利用として大学等を誘致する必要は感じないと。なぜ大学を誘致するのかということでございます。これに関しましても、これも計画案にお示しを既にしておりますけれども、この(7)の区の考え方をごらんいただきたいと思いますが、単に大学等の誘致を行うということではなく、成長途上にある産業との連携や新たな融合分野の産業振興、こういったものにつながりまして、あるいは文化の発信や区民の生涯学習など、区のまちづくり計画に整合する大学等の立地を誘導したいと、こういうふうに考えております。
 それから次のページ、9-1ページ、類型9、計画全体に関するものでございます。これも分量が多数ございますので、基本的な内容はお読み取りいただきたいと思いますが、いくつかお示しをいたしますと、まず9-1ページの(4)区民への情報提供と話し合いがさらに必要であるという御意見でございます。区の考え方といたしましては、今後も跡地の地区計画、地区整備計画、こういった都市計画手続や個別の事業計画策定、こういったものにあわせまして、情報提供や話し合いを行う予定であるということでございます。それから(10)でございます。にぎわいのある街ではなくて、安全なうるおいある街を望んでいるという御意見でございますが、これに関する区の考え方といたしましては、街のにぎわいや活力も安全でうるおいある街を持続するためには必要不可欠な要素であり、都市においては両者が満足できるような計画としていく必要があると考えてございます。
 それから、あと9-2ページをごらんいただきたいと思います。9-2ページの(17)でございます。中野区では、今、基本構想、まちづくり計画、10カ年計画が平行して検討をされているが、どのように関連しているのか、計画の中に盛り込むとわかりやすくなるという御意見でございます。区の考え方といたしましては、基本構想を踏まえて本計画案の目標を「にぎわいと環境の調和するまち」と設定をし、これをどう実現するかと示したものということでございます。今後財政的な裏づけや事業化の熟度、こういったものに応じまして、10カ年計画と整合した個別整備事業スケジュールを考えていきたいという考えをお示しをしてございます。
 それから9-3ページ、次のページでございます。(25)をごらんいただきたいと思います。(25)でございます。国、都の防災計画の見直しを待って、まちづくり計画の作成をするべきであると。それまでは、計画づくりは凍結すべきであるという御意見でございますが、これに関する区の考え方といたしましては、そこにありますとおり、広域避難場所としては、避難圏域の人口のすべてが避難できる面積を確保しており、被害想定が変わったとしましても避難については十分な広さでありまして、むしろ早期整備のために計画策定を先延ばしするということは考えてはいないということでございます。また一方、防災に関する最新の知見や対策、こういったものに対しましては、地域防災計画の見直しなど、適切に当然対応していく考えであるということでございます。
 それから9-4ページ、次のページですがごらんいただきたいと思います。(39)でございます。国の機関移転方針にも逆行する計画案である。これは警大等跡地の開発に関しておっしゃっていることであると思いますが、これは実は次のページの9-5ページの(49)もほぼ同趣旨の意見かと思いますけれども、これに関する区の考え方といたしましては、例えば(39)をごらんいただきたいと思いますけれども、「第5次首都圏基本計画」や平成11年の国有財産中央審議会報告に見られるように、現在では都市の活力にとって産業等の一定の集中、そういったものはむしろ必要と言われており、方針に決して逆行するというわけではないということでございます。
 それから9-6ページ、(60)をごらんいただきたいと思います。(60)でございます。御意見といたしましては、民間大規模開発の導入は経済成長を前提としたまちづくり手法であり、一時的には成り立つとしても、次の世代への負担になるという御意見でございます。これに対する区の考え方といたしましては、警大等跡地のまちづくりは、適切に基盤施設が確保され、住宅、業務、医療等の機能が複合し、みどりと防災機能を備えた快適な都市環境が創出をされ、次世代へもつながる計画と考えているということでございます。
 それから次のページ、10-1ページ、ここは今申し上げた類型の1から9のどれにも当てはまらないものを並べておりますが、この中からきょうは1つだけ御紹介をさせていただきたいと思いますけれども、10-1ページの(2)をごらんいただきたいと思います。(2)でございます。まちづくりにはユニバーサルデザインの視点が欠かせないと。本計画には福祉の視点がところどころ取り入れられているとは感じるが、計画策定には関係当事者の参加と意見反映ができるように求めるという御意見でございます。区の考え方といたしましては、ユニバーサルデザインのまちづくりを進めるように考えており、意見のような点も踏まえて進めていきますと。この辺の考え方は、計画案の方にもお示しをしておるところでございます。
 そういったような状況で、このパブリックコメント内容をまとめたところでございます。そこで、こういったパブリックコメントを踏まえながら、ここからは中野駅周辺まちづくり計画の説明に入らせていただきますが、今回このパブリックコメントに寄せられた意見、これにつきましては、概略を御説明いたしましたとおり、先般お示しをいたしました中野駅周辺まちづくり計画案、これにおおむねお示しをした内容で説明をしております。そういったことから今回このパブコメの意見をもとに、このまちづくり計画案、この内容そのものを大きく修正するということは特に行っておりません。しかしながら防災公園ですとか、広域避難場所、こういった事項に関する意見を参考にいたしまして、この計画案、本文中の広域避難場所に関連する表現を一部改めてございます。すなわち、パブリックコメントにおきまして、防災公園の面積が狭いですとか、あるいは広域避難場所の必要面積は確保されているんだろうかという御意見がありました。そういったことから、特にオープンスペース、これの防災上の役割をもう少しイメージする必要があると考えまして、修正をしたものでございます。具体的には計画本文の12ページをごらんいただきたいと思います。
 それで、本日お配りした資料におきましては、前回の計画案から変更した部分をアンダーラインを引いてお示しをしてございます。それで、12ページの3のオープンスペースというところでございます。この12ページといいますのは、これは前ページから続く項目の一部でございますけれども、第4章中野駅周辺まちづくりの基本方針の第2項目めの安全で安心なまちの形成の中の(1)まちの安全、その部分でございまして、広域避難場所などについて述べているところでございますが、これの12ページの中央部、3でございます。このオープンスペースにつきましては、計画案におきましてはオープンスペースの役割といたしましては、広域避難場所の中心、あるいはみどり豊かなまちの実現に寄与、こういった表現としておりましたが、今回はもう少し具体的な表現をいたしまして、そこにありますように書き改めをしております。読ませていただきますと、3オープンスペース、およそ2haの防災空間と周辺のオープンスペースなどで、3~4haの緑地空間となる。この緑地空間はさらに周辺の公共施設の空地などとあわせて環境・防災上の機能を発揮するものとなるということでお示しをしてございます。
 それから、これ以外にも大きく変わったところといたしましては、本文の28ページをごらんいただきたいと思います。28ページの上の方にアンダーラインを引いている部分がございます。これは再開発等促進区についてお示しをしているところでございますが、これに関する記述を若干書き改めたものでございます。前回お示しいたしましたまちづくり計画案におきましては、この部分を地区計画の一般的な構成といたしまして、地区計画の目標ですとか、土地利用に関する基本方針、あるいは地区の整備、開発、保全に関する方針、こういった一般的な地区計画の構成を述べた後で、再開発等促進区を適用するというふうな形の記述をしてございましたが、しかし今回、実際再開発等促進区を適用するとなりますと、その構成が一般的な地区計画とは若干異なる部分があるために今回はそれに即した表現といたしました。すなわち再開発等促進区におけるこの内容の構成でありますところを具体的に28ページに記載をしたというところでございます。
 28ページのアンダーラインの部分でございますが、読ませていただきますと、再開発等促進区では「中野駅周辺まちづくり計画」の方針や計画内容に基づいて「土地利用に関する基本方針」を示すとともに、道路、公園等の主要な公共施設の配置及び規模を定めるというふうなことでございます。したがいまして、これは27ページにありますけれども計画案におきましては、地区計画の一般的な構成の説明をしておりますけれども、そのうちこの今申し上げた部分と重複部分については、一部削除をしたということでございます。
 その他、今回のまちづくり計画におきましては、表現上の整合性ということから細かな文言訂正をしておりますが、これは全体に影響があるものではありませんので、本日の説明は省略させていただきます。後ほどお読み取りいただければと思います。今回はそういったことで、中野駅周辺まちづくり計画を取りまとめしたということでございます。
 説明は以上でございます。

会長

 どうも説明ありがとうございました。
 これまで何回も議論して、こういう計画がまとまってきているわけですが、御質問、御意見等ありましたらお願いします。
 貞弘委員。

貞弘委員

 パブリックコメントについてお伺いします。こちら総数で334人ということだったんですが、例えば1-1、防災公園をもっと広くとってほしいという案件については、何件あったとか、そういうものは把握していらっしゃいますでしょうか。できたら教えていただきたいんですけど。

警察大学校等跡地整備担当課長

 今回のパブリックコメントは、中野区のパブリックコメント手続規則、これに従って行ったものでございます。それで、このパブリックコメントの基本的な考え方といたしましては、これはあくまでも区の公表いたしました計画案につきまして、具体的な御意見をいただくということでございまして、住民投票のように賛否を問うというものではありません。ですから、そういった意味からは、この取り扱いとしては、特にこういった意見が何件あるということは公表はしないということになっております。もちろん私どもは、この意見をまとめる過程の中では、当然そういったものは、多い少ないという認識はしておりません。特に何件というところを公表するという準備は特にはしてございません。

会長

 よろしいでしょうか。

貞弘委員

 わかりました。

会長

 加藤委員。

加藤(ま)委員

 すみません。パブリックコメントとして、この300件を超える件数というのは、多いのではないかと思うのですけれども、その辺いかがでしょう。これだけの意見が集まったということ、そしてその内容について、ざっと見た範囲でも計画に対して疑問を持っている、反対するという意見が多かったんですけれども、このことに対して率直な受けた御意見をお聞かせください。

会長

 よろしいですか。

警察大学校等跡地整備担当課長

 これは、先ほどの御説明と若干ダブることがありますが、これはあくまでも単に反対、賛成ということを問うものではなくて、具体的な御意見、御提案、こういったものをいただくものでございます。それに関しまして区として、そういった御意見、御提案に対して説明をするというのが、このパブコメの趣旨かと思います。これで、先ほどこのパブコメの説明の際に申し上げましたけれども、このいただいた御意見に対する区の考え方といたしましては、これはほぼこれまでお示しをいたしました、まちづくり計画案に基づいた考え方、これによりまして御説明をしております。そういったことから確かに件数が多い、出された方が多いということはあるかもしれませんが、特に賛成、反対というふうな趣旨ではございませんので、そういったこれまでお示しをしておりました案の中で説明ができるということから考えますと、大きく変更をするというふうなことではないのではないと考えまして、本日お示ししたような、計画としてまとめたということでございます。

会長

 よろしいですか。相当検討して、このようにまとまってきたということです。
 どうぞ、むとう委員。

むとう委員

 今の課長のお話ですと、パブコメについては具体的な意見を聞くということ。それについて、区が説明をすることが目的であるというように今お答えになったというふうに聞こえたんですけれども、パブリックコメントって、区が説明をすることが目的ととられているんでしょうか。そもそもパブリックコメントということの目的は何なんでしょうか。区はさまざま大きな区政方針であるとか、こういった計画について最終的にまとめる段階になったときに本当にこれでよいでしょうかということで、区民の皆さんから具体的な意見を求める。区民の皆さんからまとめた意見が、次のその計画というところになるときに反映されていかなければ、何のためのパブリックコメントなのかというふうに思いますので、単に区が説明をすることを目的にパブコメって行われるというふうに課長が認識しているのであれば、何かすごく違う印象を持つんですけれども、もう一度これ何のために今回中野区はパブリックコメントをなさったのか。もう一度答えてください。

警察大学校等跡地整備担当課長

 失礼いたしました。この中野区のパブリックコメントの規則、これに則してお話しをいたしますと、このパブリックコメントといいますのは、区の政策に関する基本的な計画ですとか、条例案、そういった決定を区が行うという、それに際して事前に計画等の案、その趣旨ですとか、内容、そういったものを公表をいたしまして、その公表したものに関しまして出された意見、情報、そういったものを考慮して最終的な意思決定を行うとともに、出された意見等に対する区の考え方を公表する、そういった一定の手続がパブコメであるというふうに認識はしております。
 したがいまして、ちょっと私も若干説明が、意見に対して説明というふうに、かなりシフトして説明をしてしまいました。基本的には今申したようなスタンスで臨む、その辺の考えでございます。

会長

 よろしいですか。

むとう委員

 よくないですね。そうしますと、今もう一度の課長のお話ですと、区民から出された、パブリックコメントに寄せられたさまざまな御意見を計画なりに考慮すると。「考慮する」という言葉が新たにつけ加えられたというふうに思うんですけれども。そういたしますと、こんなにたくさんの、多分中野区がこれまでにも何件ぐらいでしょうか。10件にも至っていないかと思うんですけれども、パブコメ、手続をとられてきたかと思いますけれども、私の認識している中ではパブコメとして一番多くの意見が寄せられたのが、この件ではないかなという印象を持っているんですけれども、これだけ区民の方が関心を持ってパブコメを出されているわけですよね。実際に私、こんなにパブコメ来るのかなというふうに思ったんですよ。というのは、区がパブコメを募集する際の区報でお知らせされましたけれども、あの区報ではわからないですよ。今回のこの計画の範囲はここの辺ですよというだけの図面があって、一体その範囲の中で何を考えているのかというのが、図というのはすごく目が行くんですけれども、そこには何も書いていなかったので、これはなかなかわかりにくいパブコメの募集の記事だなという印象を持ったんですね。あの区報だけだと、なかなかこんなにたくさんの意見が果たして出るのかなというふうに率直に思ったんです。でも、本当にこれだけ出されたという方は、あの区報だけではなくて、そこからさらに具体的に何なのかということを随分調べられて、皆さんはこのパブコメを寄せられたんじゃないかなというふうに思ったんですね。
 ですから、これだけ関心があって、こんなにたくさんのパブコメがあって、じゃあ一体何が考慮されたのかというところが、すごく問われると思うんですけれども、先ほどの御説明ですと考慮された点は大きくは2点だけであるということになると、多分多くの区民の方から何のためのパブコメだったのという不満が、もう既に私のところにも届いているんですけれども、これだけたくさんの意見もあって、反映されたのが大きくは2つだけというあたりについては、どうしてなんだろうかって、率直に思ってしまうんですけれども、本当にこの計画案は実にすばらしい、このまま積極的に大いに進めてほしいというようなニュアンスのパブコメというのは、これパブコメの全文じゃないですから本当のところはわかりませんけれども、そういった御意見がこの中から読み取れないんですよね。ですから、多くの方が賛成とか、反対を聞くわけではないけれども、今の区が出された案については、もう少しこういう点を考慮すべきではないかという御意見が多かったというふうに思うわけですから、考慮された点があまりにも少ないということについて、どうしてだったのかというところを再度お尋ねしたいということと、それから区の方でパブコメをまとめられて、こういうふうに概要が書かれておりますけれども、寄せられたパブコメの全文を見ることはどうしたらできるんでしょうか。全文については公表されていないのでしょうか。そのことについて、2点教えてください。

会長

 2点御質問です。お答えいただきます。

警察大学校等跡地整備担当課長

 まず、最初の御質問でございました。これだけ多数の御意見があるのに、なぜあまり内容を変えないのかというふうなことかと思います。それで、これはこれまで申したことの繰り返しになるかもしれませんけれども、例えば防災公園が狭いという御意見に関しては、これは広域避難場所の確保、こういった点から考えるとすると、これは広域避難場所の避難有効面積の確保、それから防災公園の広さ、もうこれは直接的には関係あるものではありませんが、区としてはこの中野区役所一帯という、その広域避難場所の中央部に防災公園をとりたいと。これが広域避難場所の中心的な機能を果たすんだという考え方に着目をすれば、防災公園が狭いということではなくて、防災機能、特に避難機能というものは、この防災公園以外の中野区役所一帯全体における有効なオープンスペース、これが防災機能を果たすわけですから、そういった意味ではこの防災公園が狭過ぎるという意見に関しましては、そうではなくて現在の計画の枠組みの中で避難のベースは確保されていますということで、区の考え方をお示しをしています。そういった意味で、いただいた意見を検討する中で、これまでの考え方でもって、この防災公園が狭いという御意見に関しては説明ができるということから、例えばこのことについては、これまでの考え方を変更することはないと。例えばそういった検討を個別に全部行ったわけでございます。そうした結果が、今お示しをしたようなまちづくり計画の内容になったというふうなことでございました。
 それから、もう1点。このパブコメの全文を公開できないかということでございますが、これに関しましても、このパブコメの規則、これにもありますけれども、基本的にこの原文を公開することは、これはしないということでございます。こういった、きょうお示しをしたような概略、こういったものをお示しするというふうなことでございます。
 以上でございます。

むとう委員

 もう1点いいでしょうか。

会長

 関連でしょうか。

むとう委員

 ごめんなさい。関連で、これだけ寄せられた意見について、区の方も一つ一つ検討されたというようなことだと思うんですけれども、この寄せられた意見について、どういう形で区が担当の課長、部長、区長であるとか、一体だれがパブコメについて、それを計画にどう生かしていくかというあたりを考慮する際に、どなたが検討したのか、具体的に役職名を教えてください。

会長

 答えられますか。

警察大学校等跡地整備担当課長

 パブリックコメントが寄せられたときに、もちろんすべて募集期間が終わった後から検討を始めたわけではなく、その募集期間中から意見が来たごとにそれぞれ検討をしておりましたが、最終的には全部まとめたものを内部の調整会議、こういったもので区長、助役を交えまして最終的に検討をしたということでございます。

会長

 よろしいですか。

むとう委員

 区長と助役とだれが。役職名を教えてください。

会長

 ほかに、加藤委員。

加藤(ま)委員

 すみません。今のむとうさんの続きのような形になりますけれども、課長は今までの説明で十分果たしてきたとおっしゃっていますけれども、十分果たしてきてこなかったからこそ、これだけのパブリックコメントが出たんだと思うんです。そして、ここに書かれている区の考え方というのも、これを読んでも「ああ、そうですか」と納得いくものがほとんど出ていない。そこに問題があると思います。これを読みながら思ったのは、区長との対話集会に出ているときのような印象を受けました。区民が意見を言うのに対して、区長は何らかの形で答えはするけれども、受け取ってくれたのか、それにちゃんと答えてくれたのかという実感がない。本当に同じような感じです。区長はある意味、政治家ですからそれでもいいかもしれませんけれども、担当の方はもう少し具体的な数値なりであらわしてほしいと思います。
 そして例えば避難場所の確保のことで、その避難場所の確保の根拠というものが、もっと具体的な形であらわしてほしいと思います。ちょっと変な例かもしれませんけれども、例えば1.5haの防災公園をつくる。その中にいろいろな防災機能をつくるとありますけれども、それではその中に例えば簡易型の10万人が使うだけのトイレは、どのぐらいの面積を使うのか。そういった計算はできているのかどうか。いかがなんでしょうか。例えばもうある建物の中のトイレも使うかもしれませんけれども、それでしたら、それを除いた数でどの程度の広さをトイレの面積に使うのか。私は想像しただけで、例えば囲町公園の0.5haぐらいは、それだけでも使ってしまうのではないかと思います。そうだとしたら、そのほかのものの防災関連の施設を公園の中に投入していくとしたならば、それにかかる面積がどのぐらいあるのか。そういったことをもう少し具体的に出していただけませんか。そうじゃないと、やっぱり納得できないと思います。

会長

 それは、防災担当の課長さんか何かいるのですか。ちょっと今回の報告内容とは、ちょっと違うと思うんですよ、防災計画全体の話なんでね。

加藤(ま)委員

 どうしてですか。

会長

 いやいや、トイレが何個考えているのか、どうだこうだというのは、この審議会ではちょっと無理だと思います。

加藤(ま)委員

 トイレのことは例えばです。皆さんにも想像がつきやすいように例えばの例を挙げたわけです。そういう形で、やはり積み立てていったものがなければ、避難場所の確保の根拠というのが、はっきりあらわれないのではないかというふうに思います。ただ単に9.7万人の人たちが避難できるスペースが確保されていればいいのかということではないと思いますし、その9.7haというものが、この中でどういう形で確保されているのか。せめてそのぐらいは、はっきりと出していただかないと、やはり納得ができないんじゃないかと思います。トイレはあくまでも例です。

会長

 いやいや、要するに僕が言ったのは、中野駅周辺まちづくり計画まちづくりの基本的な方針を出して、これから最初のところの計画を決めようとしているんですよ。これからは地区整備計画とか、今後だんだんとレギュラーにしてきて、そして実際の地区計画に入っていくわけですね。もちろんこれは事務局から当然答えるべきことなんですけれども、今防災のことを言われたことについては、防災関係で、ただ机上の空論でどうのこうの言っているんじゃなくて、当然それは十分考えて指定をしたり、いろんな対応をやるわけですよ。あるいは役割分担もあるわけですから。そういうことで、今日のこの段階ではちょっと無理じゃないでしょうか。そう考えています。

加藤(ま)委員

 すみません。それでは、ぜひ生かしてください。というのは、このことに興味を持っている一般区民というのは、その辺の境目というのはわかっていないわけです。でも、その辺の境目をしっかりと理解した上で、この計画に賛成できるものなら賛成したいし、直していただきたいところも伝えていきたいと思っているわけです。そして、なぜ今言うかというと、ボタンのかけ違いが、この後ずっと続いていってしまっては、結局はよい計画が実現しないからです。

会長

 ですから、きょうは最初に申し上げましたように、これは報告事項で、情報提供されているわけですから、審議会の審議事項とか、そういうものはまだ入る段階のいろんな情報提供なんですね。ですから、今の委員の意向は事務局が十分受けとめて、次に対応してもらえればいいのかなと思います。
 関連ですか。

飯島委員

 毎回のお話で恐縮ですけれども、広域避難場所は何日間生活をする場所なのか。広域避難場所というのは、避難場所ではないわけでしょう。そういうことも、ちゃんと説明しないと、そうじゃないとそこに必要なものって何なのかというような、やはり防災支援拠点、そういう意味合いを持つ防災公園。だから、ここがどういうことをするのか。広域避難場所ってどういうものがあるかということを。何かあったら1週間も1カ月も何カ月も暮らすような場所ではないわけですよね、広域避難場所というのは。だからそういうこともちゃんと、しかるべきときには御説明いただきたいと思います。
 私が伺いたいのは27ページ、いわゆる都市計画による「まちづくり計画」の実現ということがあります。その手法的なことをお尋ねをしておきたいと思いますが、ここでは地区計画では、地区の名称、位置、面積の基本的事項を定めると、こうありますね。その後にまた当該地区の「地区計画の目標」を定め、地区の整備の姿を明らかにすると、こうなっていますけれども、この地区計画の中で地区計画の目標というのは、どういう位置を占めていることなんでしょう。例えば地区計画というと、ここに書いているように地区の名称、それから場所、面積等々がまず基本的事項としてある。その後、その次の28ページに、その区域の整備、開発及び保全に関する、いわゆる方針が決められてくる。これは要するに整備計画の何もかも方針を決める。こういうもろもろのものがある中で、この地区計画の目標というのは、どういう位置づけになるんでしょうか。

警察大学校等跡地整備担当課長

 例えばの例ですが、この直近で平和の森公園周辺の地区計画というものがあります。これに即して若干具体的に説明をさせていただきますと、この平和の森公園周辺地区の地区計画の場合、地区計画の目標といたしましては、人々が安心して住み続けられる住宅地、平和の森公園を生かしたみどり豊かなまち、あと広域避難場所を中心とした防災拠点地区の形成、そういったことを目標として掲げられております。すなわち地区計画でさまざま定めた事項を順次実現することによって、どのようなまちの姿ができるかということが、この地区計画の目標ということでございます。それに従いまして、一般的な地区計画の場合、この区域の整備、開発及び保全に関する方針の中に、この目標から始まりまして土地利用の方針、地区施設の整備の方針、あるいは建築物の整備の方針、そういったものが定められているというふうな構成になってございます。

飯島委員

 そうすると、この地区計画の目標の中には、相当程度この警大跡地にかかわる、これは警大跡地ということになっていますけれども、将来的なまちの姿、あるいはそういうものが書き込まれるということになりますか。つまり目標というのは、どういうまちをつくるかということを想定して、これを目標に掲げて、いわゆるその地区の整備、開発、保全の方針を決めてくると、こういうことになるとおっしゃるんだけれど、ここの地区計画に定める目標というのは何なのかということ。これは非常に大事なことで、そのための手段が後の方針として、こういう目標に向かって、こういう方針でやっていきますよということになるでしょう。
 では、この地区計画のこれは一体、どういう部分なんですか。つまり本来、地区計画をどうしたというと、方針みたいな方針で本体の部分が、地区計画本体はこの方針の部分、例えば方針を決めていただいた。整備計画なら整備計画のその中身が問題になるというなら、これは目標というのは、じゃあ一体何なのかと。

副会長

 都市計画も専門的な範囲になりますから、私が代わって、私の理解を申しますが、地区計画の方針、今おっしゃった地区計画の目標を含む部分は、地区計画の目標というのは地区の性格を書くと、簡単にいうと。どういう地区にしたいか。性格の中身を書くので、ボリュームからいうと、ほんの3、4行という感じのものです。整備の具体的なイメージは地区の整備計画ということで決まってくるというふうにご理解をいただいたわけであります。

飯島委員

 大体そういう表現は、それを見ればそういうふうなボリュームの欄しかありませんよね。ただ、問題はその性格をより短いがゆえに、スペースが少ないがゆえに、端的にボリュームのない形で表現していただかないと、こぼれてしまった部分とか、もろもろではあったり、あるいは解釈によっては、いろんな解釈ができちゃったりという部分が出てくると、これはなかなか難しい問題があると思います。
 私が申し上げたいのは、基本の性格というのは、区の方の計画では環境とにぎわいが調和した云々という。これはいろんな角度の解釈がありますよね。やはりこれは、かなり純化した概念として示していただかなければならんと同時に機能的な面でいえば、先ほど来、委員が気にされているような、広域避難場所の機能、あるいは中野区としての防災拠点支援センター的な機能。こういうようなこともありますから、副会長がご教示いただいたように、そういうことも、この目標の中に書き得ることなのかと思います。これはいかがでしょうか。

警察大学校等跡地整備担当課長

 基本的には、これは東京都と今後協議をしながら内容を詰めていくということになろうかと思います。ただ、委員御指摘のように一般的なことを書くのではなく、当然この地区の特性、特色、特徴に即した内容を書くべきであろうというふうに考えてございます。例えばこの特に警大跡地におきましては、立地、駅に近い、あるいはそういった防災上の機能、それから中野、そういった外してはいけない部分を十分踏まえながら、しかも簡潔に書くということが必要ではないかと考えています。

飯島委員

 お答えする際の姿勢の問題かもしれませんけれども、僕はやはりそういうことをきちっと書くべきだと。つまり幾つかある中野の広域避難場所の中で、防災公園として明示がされ、しかも区役所の非常に近くにあって、災害本部も設置されるであろう、そういう場所、防災センターも本来的に、そこに確保しなければならない。こういうことを考えれば、中野の防災のそういう機能を果たす中心センターであることは間違いないわけで、これは一つやはり押さえなければならないデータだと、世界だろうと。それから要するに、駅に近いとか、あるいは環境の問題とかあるんでしょうけど、それはやっぱりきちっとされるべきだろうというふうに思って申し上げているということは言わなければならないと。
 それから、もう一つ豊川さんの性格ということかもあるかもしれませんが、東京都との協議によって、それが決まるというより中野区はこう思っているんだと。こういうことがなければ、それはもう本来担当している人間としては、私は厳しいことをいえばちょっと姿勢に欠けるんじゃないのと。東京都と協議して決めることかもしれないけど、中野としてはどうなの。これ中野の都市計画審議会なんですから。そしてこういう計画を御説明されているとすれば、当然東京都との協議の上で決めることはあるけれども、我々はこう考えていますよと。こういう御説明をいただかないと、人ごとで何か決めるのかどうか、どうなのかなと思っちゃいますから。ぜひその点は今年度、御検討いただいても結構ですが、そういうことはやっぱりお答えいただきたいなと。御自分の所管の機能としてお答えいただきたいなと思います。
 それで、この後、整備計画とかという、いわゆる地区整備計画ですね。第2段階に入っていきます。本来的に建築壁面、位置の制限でも、もろもろ建築に関する事項とか、土地の利用に関する事項の具体的な定めがあるということですが、前の部分のそれに類するようなことが書いてある。つまり建築物の整備に関する方針を定めると。どうも地区整備計画と、いわゆる地区計画、再開発促進区と答申との間の境目が、ややどっちがどうなんだということももちろんありますし、当初どうもその辺が入り組んだような格好で地区計画と地区整備計画が考えられていたような、ちょっと一面もありましたけど、ここは画然として方針と整備計画というのは、明快にそれぞれ記載されている事項については、それは本来整備計画に触れるものは整備計画と。方針の範囲であるものは方針と。こう選別した形で、いわゆる2段階の方向できちっとおやりになろうという、都市計画手法ですから、そうお考えになっていることについては間違いないですから。

会長

 今、飯島委員の言われたような形でまとめていくものと思うんですよ。特に次の段階では整備の方針、あるいは整備計画ですね。かなり具体的な今度は規制内容なりが出てくるわけですね、誘導策なり。それは次の段階だと思うんです。
 豊川幹事そういうことですよね。

警察大学校等跡地整備担当課長

 今、会長のお話のとおりでございまして、次の段階では、整備計画の段階では、具体的な今御指摘の壁面の位置の具体的な制限、そういったものをお示ししながら定めていくということになろうかと思います。

貞弘委員

 私、全くわからないんですね。それで、今言った方針、さらに2段階構えで整備計画が出るということなんですけれども、区議会を傍聴させていただいていますと、何か別な資料があるみたいなんですね。そちらの方は私たちの税金を使って委託した調査内容だと聞いています。もし、できましたら私たちも審議会の委員として見せていただきたい。資料としていただきたいと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。

事務局

 基本的に地区整備、先ほども飯島委員の方からも2段階でといいますか、これも以前、矢島副会長からも地区計画にかかわりましては、まず整備方針、そして整備計画という段階を追ってまとめていくといいますか、したがって今後整備方針の御審議をいただく場合に必要な資料として整理して、この審議会にお出ししたいと思ってございます。そこの中で、地区計画の基本の考え方、あるいは流れ、あるいは今回のそういったものでお出しするものと考えています。

まちづくり総合調整担当部長

 補足させてもらってよろしいですか。今、委員御指摘の方針、整備計画等に相当するものというのは、恐らく私は今、16年度の区として調査を出しております、その調査報告書かと思うんですね。その調査報告書につきましては、議会の方に資料提供しておりますので、これは皆さん見ていただけるような状況になっております。それで、その中では方針の案をつくってございますが、それはあくまで区として方針案を決めたものではございませんので、都市計画審議会に出すような性格のものではないと思っております。いつでも私どものところに来ていただければお見せできる。または1階にあります区政情報コーナー、そういったところにも資料を備えることとしております。

会長

 わかりましたか。

貞弘委員

 わかりましたけれども、例えば本当に素人で申しわけないと思っているんですけれども、再開発等促進区、その整備の方法も二通りあるというふうに確信ができないんですね、自分の中で。それで、そういうことも含めて本当に勉強したいと思っていますので、資料を見せてはくださるということなんですが、もしできましたら皆さんの方にお配りしていただければ、本当に幸いだと思っています。

会長

 それは一般論として都市計画をどうするのか、そこら辺については何か関係資料をまとめて出していただきたいと思うんですけれど。
 では、資料は提供してくれるわけですね。

警察大学校等跡地整備担当課長

 今の御意見を踏まえて、そういったわかりやすい資料として、今後の審議のための資料になるようなものを少し考えたいと考えております。

貞弘委員

 それから、今、飯島委員が御指摘になりました地区計画の目標の定めというふうなところがあって、じゃあ一体この定めというのはいつまでに大体決めるとか、そういうことまでも本当はここの中で教えていただかなければならないことなんではないかなと、私なんかは思ってしまうんですが、その辺についてはいかがなんですか。

会長

 今までも何回かそういう話題があって、ある程度説明はしてあるんですけど、もう一回事務局の方で今後の手順みたいなものをちょっと説明願います。

事務局

 今後この審議会の中で、この件について整備方針の案といいますか、その御審議。その後、整備計画の案の御審議、その中で全体の流れとか、その考え方、あるいはそこにどういう項目を入れ込むかということの基本的なことをお伝えした後に御審議に入っていただく、そう思ってございます。

貞弘委員

 スケジュール的なものも教えていただけたらと思います。

警察大学校等跡地整備担当課長

 スケジュールに関して、まだ何月何日というふうに具体的にまだお示しをできる段階ではありませんが、次回のこの当審議会ですね。これは恐らく7月ぐらいになった段階で、まずそういった基本的な事項をお示しをすると。その後、内容の審議をしていただくと。そういった手続を踏まえまして、想定としては、これは最終的には東京都の都市計画審議会の案件として、最終的には東京都が決めるということになりますけれども、平成17年度中に東京都決定できるような手続で運びたいというふうに考えてございます。

貞弘委員

 それは方針を17年度中ということですか。

警察大学校等跡地整備担当課長

 あくまでも方針の部分を決めたいということでございます。

会長

 よろしいですか。もう相当時間がおしてます。
 ほかに、かせ委員どうぞ。

かせ委員

 委員の中の貞弘委員が言われていたのは、日建設計からの成果物ですよね。特に地区計画検討支援業務報告書2005年3月、これだと思うんですけれども、私もこれは非常に重要な資料だと思いますし、ここに書かれている内容が、ほぼこのまちづくり計画、これも網羅されています。そして、パブリックコメントで出された疑問とか、反対意見とか、さまざまな要望が出されておりますけれども、これがこの計画に対しての区民の率直な意見だというふうに思います。私たちも区民の皆さんの意見、反対、不安ですね。一番望んでいるのは、震災に備えた防災機能を持った、みどり豊かで水辺の配された、憩いのある公園だということなんですよね。そういうものに対しては全く応えていない。そのとおりであります。これについて、この地区計画業務報告書の後ろの方にスケジュールがありますが、多分これは日程的にはかぶらないとはしても、各決定の手続としては、そして国有地の払い下げを伴う都市計画としては、こういうスケジュールしかないんだろうというふうに、こんなものなのかなというふうに勉強させていただきましたけれども、こういう視点に立ちますと、まず中野区としては計画案作成、地元合意形成というのが、ある意味では3月ということになりますけれども、このまちづくり計画となった段階で、これに該当するんですか。どうですか、その点。

まちづくり総合調整担当部長

 まず、私の方からお断りをしておきたいと思いますけれども、今、委員のお示しになっている調査報告というのは、16年度に日建というお話がございましたけれども、私どもは日建設計に調査委託をした覚えはございません。東京都新都市建設公社に委託したということでございますので、よろしくお願いします。
 それと、その内容、工程上も含めまして、区としてこれをきちんと区の案としてまとめたものではございませんので、それを区として決めたものではございませんということを申し上げました。そういった性格のものでございます。私ども特別委員会等に対しましても、きちんと今後の予定の案をお出ししていますが、そんな日程の中で議論をしていただければと思います。

会長

 かせ委員。

かせ委員

 多分ここでやられるだろうと思うんですよ。

飯島委員

 そんなのわからないですよ。

かせ委員

 いやいや日程は別としてですよ。
 じゃあ角度を変えますね。それでは、このまちづくり計画なるものが、計画として中野区が発表したんですね。その例えば都あるいは財務省との関係というのはこれからどうなるんでしょうか。そして今後、多分先ほど言われたような再開発等促進区を定める地区計画ですか。こういったものを決定していく段階で、都や地主である財務省との間で都市計画決定、東京都の決定に耐え得るものかどうなのかとか、それから国有地として売却する場合にその現実性でありますとか、だれがどこに、どれだけのものを買う、そしてその財務計画としてはこういうものがあるとか、道路についてはどうであるとか、そういったことの突き合わせの中で、これからそういう先ほど議論になっているような地区計画の決定ということになるんだろうと思います。その辺いかがですか。

会長

 そうですよね。今言われたとおりだと思いますよ、進め方としては。

かせ委員

 どうもありがとうございます。そうしますと、その出発点になるのがこの計画かということなんですよ。その協議の出発点になる。これをもとにして国や東京都との突き合わせ、あるいは隣接する杉並区とか、あるいは関係するところであればJRでありますとか、そういったところとの突き合わせというのが、これから始まるわけでしょう。そうしますと、私が申し上げたいのは、これだけの反対意見があるという中で、例えば、都計審の皆さんですから十分御承知あるかどうかわかりませんけれども、月曜日は午前2時までかかって特別委員会が開かれたわけですよね。そういう経過もある。ここにあるようにパブリックコメントについては334、中野の区議会が始まって以来、行政始まって以来の多分パブリックコメントだろうと思うんです。そして陳情については100を超える陳情が出されて、この警察大学校等跡地については、全部01年計画4haの防災公園、これを確保してほしいと。それ以上確保してほしいとか、できれば全面的な公園として安全性と憩いを確保してほしいとか、そういったものがたくさん出てきたわけでしょう。それで議会の中でも、まだ決着がついていないという状況でしょう。それで、こういったことがある中で、この計画が発表されているということですから、とてもじゃないけれども、区民合意に基づく計画ではないというふうに私は考えています。

会長

 そういう意見ですね。

かせ委員

 これに基づいて今後進められるのかどうなのか。ここを確認していただきたいです。

まちづくり総合調整担当部長

 「中野駅周辺まちづくり計画」は、中野区として決定したものでございますので、これに沿って今後まちづくりは進めていきたいと考えております。

会長

 よろしいでしょうか。
 加藤委員。 きょうは報告事項ですので、賛否はとりません。

加藤(ま)委員

 報告事項ですということですけれども、私も今のこの計画がきょう渡されて、これですと言われて、はいそうですかとは思いません。これにはやはり反対です。審議会はただ報告を受けて、はいそうですかという場ではないですよね。それに対して意見を言う。そして場合によっては皆さんで違う提案をしましょうという提起もできる場であると私は認識しております。であるならば、私はこの計画がこのまま進められていくということに大変疑問を持っています。なぜならば、この警察大学跡地に関していえば、これは公共の土地です。例えば工場の跡地であって、だれかの私有地であるならば、そこに何が建つかということに対して、周りの人間が言うことにも制限があるかもしれません。でも、ここはやはり公共のために使われてしかるべき土地です。これまで中野区は何度も計画を立てて、ここはそういう形でもっと広い防災公園をつくりますというふうに言ってきたわけです。それで整開保の去年渡された資料の中から警察大学跡地が公園になるということが、東京都の計画案の中にも出ているということをお示ししました。そういったことが全部無視されて、これが計画ですと言われても納得はいきません。
 そして、きょうはもう東京都、杉並区、中野区とでできた3者合意に対しては、どういうことが結果としてあるのかということの説明もありません。また、かせ委員がおっしゃったような計画ではなくて、計画案でもなくって、その前の素案に対して100以上の陳情が出されていて、それが全部終わっていないんじゃないですか。それがそのままどうなっていくんですか。そうしたことを疑問だとか、皆さんの陳情がそのままになっていて、どんどん計画だけが進んでいってしまうというのは、どういうことなんでしょうか。私はとても賛成できませんし、もし提案できるのであれば、もっと時間をかけて、もう一度審議会を開いていただいて徹底的に話し合いをする時間を持ちたいと思います。お願いします。

会長

 先ほど申し上げましたように、きょうは報告事項の情報提供ということで、またこれ審議会の審議事項ではありませんので、いいとか、悪いとか、そういうことを出す場ではありません。非常に貴重な意見をいただきましたので、それはそれできょうの報告に対して皆さん方が、こういう貴重な意見を出していただいたということで受けとめて、次にまた事務局の方で中野区としての方針なりが出てきて、この審議会の場に案件として出てきたときには、そこできょう得たような情報等も含めて慎重に審議していただいて決めるというような形になりますので、きょうは加藤委員の意見も、かせ委員も意見ということで、そういう形でまとめさせていただきたいと思います。
 それから先ほど申し上げましたように、きょうは報告事項です。

石川委員

 一つだけ確認したいんですけど。きょう出された中野駅周辺まちづくり計画というのは、案ではなくて、案はとったということは、どこの時点で案がとれたんですか。

警察大学校等跡地整備担当課長

 パブリックコメントの終了後、こういったパブリックコメントの意見の内容を整理いたし、区としての考え方をまとめまして、その後、区として意思決定をしたということでございます。

会長

 我々はそれを今報告を受けているところです。

石川委員

 区がパブリックコメントを受けて、区がこれで意思決定したというんですけれども、区が意思決定して、きょう私たちが初めてこれを見るわけですね。

会長

 いや、これまで何回か素案とか、計画案とか、ずっと説明を受けてきました。

石川委員

 案をとったのは初めてですね。そうすると私たちが、区がこの計画をつくって一番最初にこれは拝見させていただいたんですか。それとも一番最初にはどこかの機関で、これを報告して、それで何かこれでいいよというような、そういう意見をいただいたんですか。どうなんですか。

まちづくり総合調整担当部長

 ただいまの件でございますけれども、5月9日の特別委員会がございますけれども、そこに御報告をいたしましたが、いろいろ活発な御審議をいただきまして、その日に終わらず次の日の10日の早朝までかかりまして、御報告をさせていただきました。決定は区長がすることになっております。

会長

 それでおわかりですか。

石川委員

 わかりました。

会長

 ほかになければ。
 それでは、きょう一応報告事項2件伺ったということで。

むとう委員

 すみません、いいですか。意見を。

会長

 意見ですか。どうしてもきょう言わなければいけませんか。
 では、どうぞ。

むとう委員

 時間が押している中で申しわけないんですが、やはり伝えておきたいなと思うのは、この計画がもとで、地区計画の方針であるとか、決められているわけですから、これからこの審議会にさまざま出されてくる区長から審議案件として上ってくるもとがこれになるということですよね。ですから、やはりそのものがどうなのかというところは十分この場で議論をして、この委員さんの皆さんがしっかりそれぞれ考えられて、考慮していかなければいけない重要なものであるというふうに私は思うんですね。この計画については、もう皆さん御存じだと思いますけれども、区長の権限で区長決定されるわけですから、その区長決定の決定される中にどれだけ区民の意見が組み入れられたのか、議会の意見が組み入れられたのかというところが、すごく問われてくると思うんですね。つまり何も区民の意見にも耳も貸さず、議会の意見にも耳も貸さなくても、この計画は区長が決定できちゃうわけですよね。
 この間、私も一議員としてもこれをずっと眺めて、特別委員会のメンバーでもありますから行きましたけれども、本当に区長はさまざまなところで、議会と行政は車の両輪であるというような言い方をするんですね。だけどそのことにいろいろあるんですけれども、果たして本当に両輪であったのかどうか。この計画がつくられていく中では、本当に議会の中で素案が示され、素案についての審議も十分時間がなくできない中、さらに計画案が示され、その計画案についても十分審議がなされない中、区長が決定できますから計画が示されてきたわけです。その間、素案が出たところで区民の皆さんから100を超える陳情が出されました。その陳情の審査についても一部は結論が出ましたけれども、まだ100件近い陳情が保留となっていて、継続になっています。そういう中で本当に区長が行政と議会は車の両輪というのであれば、議会の進行状況というものもしっかり加味した上で、計画決定をすべきだったんじゃないかという思いがずっとあります。議会や区民の意見や考え方や審議が、ずっとずっと置いてけぼりにされながら、区が粛々とというか、急ピッチで計画まで突き進んでいってしまった。もっと言えば、その計画決定するまでの間に十分区民の意見を聞き入れてもらえなかったという悔しい思いが、すごく区民の皆さんとともに私の中にもあります。そういう過程の中で、この計画がつくられたのだということを、それは私だけの認識であるかもしれませんけれども、私はそういう認識を持っているということをしっかりここで言っておかないと。この計画をもとに、これからさまざまなことがこの中で審議されていくわけですから、その部分をぜひ会長さんも副会長さんも、しっかり心にとめておいていただきまして、この計画についても、きょうのところは時間がないということですけれども、ここは審議会ですから審議する時間が必要なのではないかということを要求したいと思います。

会長

 ありがとうございました。
 どうも私の不手際で、予定時間をかなりオーバーしてしまったわけですけれども、ここで質疑は打ち切りまして、きょうの審議会は終了したいと思います。いかがでしょうか。
 先ほど、要するに計画という区としてのまとめとかについては、この審議会としてはちょっとタッチできないような話なんですよ。ですから、ここで言っていただくんじゃなくて別の場で言っていただきたい。それから、もう一つは審議会で当然きちんと審議をする必要な案件ですね。現時点でここにどういう形で出てくるかというのは、まだわかっていないところですから、その機会に御意見を出していただいてもいいのではないですかね。

かせ委員

 それで、非常に重要なことなんですよ。私もこのままで計画が進められるというのは大変なことです。
 だったら、これについて私は賛否をとっていただければ非常にありがたいと。

会長

 いや、賛否はとりません。

飯島委員

 賛否をとるところじゃないよ。都市計画審議会って何をするところかわかっていないの。

かせ委員

 であるならば、再度この問題について議論をして、十分熟した中で次のステップに進んでいくという保障がされるんでしょうか。

会長

 事務局で何か答えますか。

事務局

 事務局でございます。
 ですから審議は審議で行ってまいりたいと思っています。都市計画審議会の性格上、区長の諮問、あるいは都市計画にかかわります事項につきまして、この審議会で審議いただくんです。そこの中で委員がおっしゃることの中味はわかりませんけれども、それにかかわる審議を十分やっていただくことになるのです。そういうことが、この審議会の機能でございます。

会長

 それでは、きょうの審議会はこれで終了いたしたいと思います。
 なお、事務局の方から連絡がございますので、聞き取りいただきたいと思います。

事務局

 最後でございます。次回の審議会の日程につきまして、先ほども今後の日程というところもございましたけれども、事務局といたしましては現段階で7月の上旬の開催を予定してございます。まだ具体的な日程等につきましては、正副会長と相談させていただいて、改めて御案内したいと思ってございます。
 以上でございます。

会長

 どうも長時間ありがとうございました。

お問い合わせ

このページは都市基盤部 都市計画課が担当しています。

本文ここまで

サブナビゲーションここから
サブナビゲーションここまで