平成17年度 第1回中野区都市計画審議会会議録

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更新日:2023年8月3日

日時

平成17年4月13日(水曜日)午後1時30分

場所

中野区役所 4階 区議会第2委員会室

次第

1.報告事項

(1)中野駅周辺まちづくり計画案について

出席委員

森委員、矢島委員、田代委員、勝木委員、村木委員、折原委員、堀委員、福島委員、西見委員、戸矢崎委員、大河内委員、吉村委員、貞弘委員、加藤委員、篠委員、佐伯委員、飯島委員、かせ委員、むとう委員、伊東委員、中村委員、米田委員

事務局

服部都市整備部都市計画担当参事

幹事

  • 寺部区長室長
  • 那須井区長室まちづくり総合調整担当部長
  • 石井都市整備部長
  • 尾崎都市整備部土木担当課長
  • 野村都市整備部公園・道路担当課長
  • 佐藤都市整備部建築担当参事
  • 岩井都市整備部住宅担当参事
  • 豊川都市整備部警察大学校等跡地整備担当課長
  • 上村都市整備部中野駅南口周辺整備担当課長

事務局

 それでは時間もなっておりますし、また定足数に達してございますので、平成17年度第一回中野区都市計画審議会の開会をお願い申し上げます。

会長

 皆さんこんにちは。寒い中、当審議会に出席いただきましてありがとうございました。
 ただいまから平成17年度第一回中野区都市計画審議会を開催いたしたいと思います。
議事に入ります前に、このたび東京消防庁の人事異動に伴いまして委員に変更がございます。先ほど区長にかわり都市整備部長から委嘱を受けた委員の方を御紹介したいと存じます。事務局、お願いいたします。

事務局

 それでは私の方から御紹介させていただきます。
 本日4月13日付で就任されております、中野消防署長の中村永治委員でいらっしゃいます。お願い申し上げます。

中村委員

 皆さん、こんにちは。
 中野消防署長の中村でございます。ただいま御紹介ございましたように、この4月1日付の東京消防庁の人事異動によりまして、中野消防署長、それと野方消防署長、両署の署長が同時に人事異動ございまして、中野管内は私、中村が、そして野方管内は熊沢が消防行政を進めさせていただくことになりました。
 つきまして本都市計画審議会の委員につきましては、権勢順によりまして中野消防署長である中村が委嘱を受けたということでございますので、今後とも安全で豊かなまちづくりのために一緒に御審議をさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

会長

 どうもありがとうございました。
 それからこの4月1日付で区の幹部の人事異動がございました。この件につきましても事務局から報告をお願いいたします。

事務局

 それではお手持ちに、2005年平成17年度中野区都市計画審議会幹事名簿をごらんいただきたいと思ってございます。
 順次、新幹事の御紹介をさせていただきます。まず区長室長に寺部が就任いたしてございます。

区長室長

 寺部でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

事務局

 続きまして4段飛ばしまして、今日所用で欠席でございますけれども、公園・道路担当課長に野村が就任いたしてございます。
 あと2方、住宅担当参事に岩井が就任いたしてございます。

住宅担当参事

 岩井でございます。よろしくお願いいたします。

事務局

 なお岩井につきましては括弧にございます、地域まちづくり担当参事の兼務でございます。
 最後に中野駅南口周辺担当課長に上村が就任いたしてございます。

中野駅南口周辺担当課長

 上村です。よろしくお願いいたします。
事務局 なお上村につきましては、括弧にございますように、西武新宿線沿線まちづくり担当課長の兼務でございます。
 なお、表中にございます職名の欄にございます括弧の中、変更点だけ簡単に申し上げます。
 区長室まちづくり総合調整担当部長におきましては、都市整備部中野駅周辺整備担当参事の兼務。また、変更点だけ簡単に申し上げます。建築担当参事につきましては、従前建築・住宅担当参事でしたけれども、住宅を切り分けまして建築担当参事になってございます。また、豊川が警察大学校等跡地整備担当課長になってございます。
 以上、この4月1日付の当審議会におけます幹事の変更でございます。
 よろしくお願い申し上げます。

会長

 幹事の方よろしくお願いいたします。
 それでは本日の議事でございますけれども、前回相当熱心に議論いただいて若干時間がオーバーぎみになりました。きょうはできれば3時半終了をめどに考えたいと思いますので、ひとつ皆様方の御協力をよろしくお願いいたします。
 それでは本日の議事に入ります。
 報告事項は1件でございます。中野駅周辺まちづくり計画について、豊川幹事の方から説明をお願いいたします。

警察大学校等跡地整備担当課長

 それでは私、豊川の方からお手元にございます、中野駅周辺まちづくり計画計画案につきまして、御説明させていただきたいと思います。
 それではこの中野駅周辺まちづくり計画案につきましては、前回2月7日だったと思いますが、当審議会におきまして計画素案の御説明をさせていただきました。その後地域におきます説明会、あるいは意見交換会、あるいはさまざまな御意見等寄せられました。そのようなこと、あるいは議会での御議論、そういったことあるいは区民検討会での御議論、そういった内容を経まして今回、前回お示しをいたしました計画素案、これの内容を検討いたしまして、今回計画案としてお示しをしたということでございます。
 したがいまして、本日はこの計画案につきまして前回の計画素案からの変更点を中心に御説明をしたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、まず表紙を開いていただきまして目次が出てまいります。内容の構成は、前回の素案と変わってございません。全部で6章の構成からなってございます。基本的な考え方、コンセプト、現状と課題、駅周辺まちづくりの基本方針、それからまちづくり計画、それから推進という内容になってございます。それから次のページ1ページ目をごらんいただきたいと思います。ここにつきましては細かな文言訂正がございますが、基本的には大まかなところでは変わってございません。
 それから2ページ目でございますけれども、2ページ目の最後の下から5行目以下、今回つけ加えをいたしました。このまちづくり計画の性格について述べております。この計画は、以上の考え方により、中野駅周辺のまちづくりの基本を定めるものであると、なお警察大学校等移転跡地の土地利用については、この計画に基づいて東京都、現在土地を所有している財務省、隣接する杉並区、その他関係方面とも調整を行うものであるというふうなことで、特に跡地に関しましては現在財務省の土地所有でございまして、今後このような協議が必要であるというふうなことからこのような表現をさせていただいたところでございます。
 続きまして、11ページをごらんいただきたいと思います。この間このまちづくり計画の素案に対しまして、特に防災、避難場所、防災公園、そういった御質問、御要望、御意見等多数お寄せいただきました。そういったことを踏まえまして、今回は特に広域避難場所の説明につきましてかなり補強をしております。
 具体的には、11ページの○1の広域避難場所の機能確保という図におきましては、これは従前は中野区役所一帯という広域避難場所だけを地図でお示しをしてございましたが、今回は周辺の広域避難場所についてもお示しをしております。こういった広域避難場所のネットワークといいますか、そういったものの中に中野区役所一帯もあるという位置づけを御理解いただければというふうに考えてございます。
 それから11ページのこの図の下の表現でございますが、広域避難場所の定義について若干詳しくお示しをしてございます。地震火災が拡大して地域に危険が及び、避難所など地域にとどまることが危険な場合に備えて、東京都が広域避難場所を指定しているということでございます。
 それから、12ページをごらんいただきたいと思います。この12ページでは、○2の防災公園と○3のオープンスペース、このあたりの表現につきまして書き改めをしてございます。
 まず○2の防災公園につきましては、防災公園で必要な設備、すなわちそこにあります防火水槽ですとか、情報伝達設備、防災井戸、仮設トイレの設置、そういった設備が必要であるということを若干補強して書いております。
 それから、そのあとに2haの防災空間ということが書いてありますが、この防災空間は組織的な防災訓練など、区民などの防災活動に利用されるということも書き加えをいたしました。
 それから、○3番についても今回新たに書き加えをしたものでございます。すなわちこの警大跡地、2haの防災空間がありますが、その周りにオープンスペースが連続いたしまして、おおむね3~4haの空間が確保されるということをお示しをしてございます。
 それから、その下の○4でございますが、これも今回記述の補強をいたしました。特にこの黒ぽつの2番目の項目でございます。ここで申し上げておりますのは、広域避難場所の安全性を確保するためには、やはり周辺の市街地の不燃化というものが非常に重要であるということから、区といたしましてもこういった広域避難場所の周辺の不燃化まちづくり、こういったものを今後とも積極的に進めてまいりたいというふうなことをお示しをしてございます。
 それから次でございますけれども、13ページをごらんいただきたいと思います。13ページの上の方○5でございますが、大学等との連携という項目がございます。
 これにつきましても以前よりも若干記述を詳しくいたしまして、災害時における大学等の役割、そういったものについて記述を補強したものでございます。
 それから続きまして、13ページの交通ネットワークと交通基盤施設の項目でございます。
 この交通に関しましても、たくさん御意見をいただいたところでございます。特にこの警大跡地に関しましては、この跡地の開発に伴います周辺の交通混雑、こういったことを懸念される声が多数寄られておりました。そういった状況を踏まえまして、今回道路整備について記述の補強をしております。
 特に、この○1の交通基盤整備の黒ぽつの上から3番目、4番目でございますけれども、これまでここに記載がありませんでした早稲田通りの新井交差点から山手通りまでの区間、補助221号線それから五差路以南の中野通り、こういった拡幅についても……。

会長

 ちょっとお持ちください。

(マイク不調につき中断)

会長

 では再開いたします。説明どうぞ。

警察大学校等跡地整備担当課長

 失礼いたしました。それではもう一度13ページの3、交通ネットワークと交通基盤施設の項をごらんいただきたいと思います。
 この交通基盤施設に関しましても、大変たくさん御意見をいただいたところでございます。特にこの警大跡地の開発、あるいはその他開発、そういったものに伴います交通の混雑、自動車の増大そういったことに関する御意見などをいただきました。そういった観点から今回の案をつくるに際しましては、特に周辺の道路整備について記述の補強をいたしました。
 具体的には○1の交通基盤整備のところの黒ぽつの3番目、4番目あたりでございますけれども、例えばこの黒ぽつの3番目の2行目でございますが、早稲田通りの新井交差点から山手通りまでの区間、それから補助221号線、あるいは五差路以南の中野通り、そういったことにつきましても、今回新たに拡幅整備の早期実現を関係方面に働きかけるという記述を新たに追加をいたしました。
 それからもう一点その下でございますけれども、中野駅南地区付近におきましても、大久保通りから千光前通りを経由いたしまして、もみじ山通りに至る新たな道路整備こういったものをつくることになりまして、南地区付近の交通処理の円滑化を図りたいということを考えてございます。
 そのあたりの図示をしたものが、次ページ14ページの図でございますけれども、この凡例の4つありますが、その一番下の丸の点のその他都市計画道路、これが今回新たに追加をしたものということになってございます。
 それから今ごらんの14ページの○4の荷さばきスペースの確保という項目がございます。これに関しまして今回新たに追加をした項目でございます。特に中野駅の周辺におきましては、路上における荷さばき、そういったものが交通渋滞の一因ともなっております。こういった観点からまちづくりという視点で、荷さばきスペースを確保したいということからこのような記述をしたというところでございます。
 それから次でございますけれども、16ページをごらんいただきたいと思います。これは環境行政という項目という中でございますけれども、このあたり16ページの(3)のみどりのネットワークを形成するまちづくり、これは以前からこの項目はございましたが、このみどりのネットワークというものをより具体的にするために、表現を全面的に書き改めをしてございます。
 内容といたしましては、今回警大跡地に新たにつくりますみどりの空間、それから既存の平和の森公園ですとか、新井薬師、哲学堂、それからもみじ山の公園、そういったみどりを、現在の中野通りのみどり、それから早稲田通りのみどり、それから新たにつくる道路のみどり、そういったみどりで結びまして、まち全体がみどりのネットワークを形成すると、そんなことをお示しをしてございます。
 それから次でございますけれども、19ページをごらんいただきたいと思います。この19ページは、その前の18ページから第5章地区別のまちづくり計画についてお示しをしてございますが、まず19ページはこの警察大学校等移転跡地・その周辺地区のまちづくり計画について述べておりますが、その中におきましても(1)のまちづくり方針の○1の警察大学校等移転跡地エリアでございますが、この1番の土地利用の目標の中で、この一番最後の行でございますが、また跡地に隣接する地区の住環境に配慮した土地利用とするというふうなことを書き加えまして、これはこの跡地に隣接する住環境にも配慮したいということから書き加えをしたものでございます。
 それから次でございますけれども、24ページをごらんいただきたいと思います。24ページにおきましては、跡地の中のみどりの歩行者空間というもののお示しをしてございます。
 これは跡地の中に公園を設ける以外に、そこにありますとおり壁面線の指定、そういったことをやりまして、あくまでも土地は民間の土地ではありますけれども、連続したみどり豊かなオープンスペースを創出したいというふうに考えておりまして、こういった表現をしてございます。
 それで25ページに、この公園のイメージの絵でございますが、例えばこの公園のイメージの絵で言いますと、ちょうどこの公園の左側、ベンチの置いてあるあたり、このあたりがこういったみどりの歩行者空間として確保される空間というふうに考えてございます。
 それから次でございますけれども、29ページをごらんいただきたいと思います。ここはまだ警大跡地エリアの話でございますが、この29ページにおきましては特に優れた景観の形成、こういった記述を今回かなり補強してございます。やはりこの中野駅周辺、とりわけこの警大跡地地区と言いますのは、中野の顔となるべき地区というようなこともございますので、やはり優れた景観を確保する必要があるという観点から記述をしてございます。
 特にこの○4の2番でございますけれども、本地区内の都市計画道路は、中野駅周辺のまちにおける景観の主要な軸となるものであることから、沿道における壁面線の指定、建築物の意匠の調和及び広告物などの規制、そういったことによりまして、中野の顔にふさわしい落ち着きと安らぎのある美しいまち並みを形成したいというふうに考えてございます。また駅前広場の周辺につきましても同様の考え方によりまして、駅前にふさわしい優れた景観を確保したいというふうに考えてございます。
 それから次でございますけれども、32ページをごらんいただきたいと思います。ここは中野駅地区、中野駅地区と言いますのは、前回申し上げました中野駅そのものとそれから駅前広場、こういった主に交通結節機能を担う部分でございますが、中野駅地区に関しましても大変たくさんの御意見をいただいております。中でも中野駅の改築、改良あるいは南北駅前広場の再整備、あるいはバス乗り場の改善、そういった御意見をたくさんいただいております。そういった観点から、今回この中野駅地区に関する記述は大幅に加筆、修正をしてございます。
 まず、32ページの(1)の中野駅地区の現状と課題の1番中野駅でございますが、ここに関しましては現状の中野駅の問題点、それをかなり具体的にお示しをしてございます。そこにありますとおり駅の規模はかなり他の駅と比べて大きいわけですが、駅構内の改良が遅れていると、そういったことから非常な混雑が生じるときもあると、あるいはその線路が中央線緩行、快速が個別に運転されているという問題から、連絡通路の混雑、そういったこともお示しをしてございます。あるいはバリアフリー対策の不十分さ、そういったものもあわせてお示しをしてございます。
 それから、その下の2番の駅舎の周辺空間でございます。これに関しましても、特に駅周辺の歩道の狭さ、こういったものを中心に述べております。そういったことも、改善が必要ではないかというふうに考えてございます。
 それから3番の駅前広場でございます。これに関しましては特に北口駅前広場におきましては、狭い広場内にバス乗り場が3カ所あってそこで1日約900便のバスが発着しているということから、これが非常な中野通りの渋滞を引き起こすと同時に歩行者にとっても危険な状態になっているということから、早急な改善が必要であるということをお示しをしてございます。
 あわせて南口駅前広場につきましても、北口駅前広場ほどではありませんけれども、自動車等動線の錯綜が生じておりますし、その辺からもタクシープールの確保、そういった対策は必要であるということを述べております。
 それから33ページでございますが、そういった現状と課題を踏まえまして一定の整備方針をお示しをしてございます。
 まず1番の整備の目標といたしましては、そこにありますとおり現在の飽和状態の駅及び駅前広場の改善。そういったことを行いまして、公共交通機関の利便性や歩行者の東西南北方向の回遊性の確保、そういったことをしたいと考えております。また区役所、サンプラザの南側に広がります駅前広場予定地、これに新たな北口広場をつくりまして、これによって現在の北口広場の混雑状況を改善したいというふうに考えております。またあわせて新たに設けます北口広場は、先ほど申し上げましたみどりのネットワーク、または中継点としても整備をしたいというふうに考えてございます。
 それから2番の導入施設、機能でございますが、そこにありますとおり駅舎の建てかえ、こういったものにあわせまして駅の東西南北を結ぶ新たな歩行者ネットワーク動線の確保、あるいは立体的な駅前広場の整備、こういったことも必要ではないかというようなことでお示しをしてございます。そういった整備計画をお示ししたものが、33ページの簡単ではございますが図でお示しをしてございます。
 それから次のページでございますけれども、34ページでございますが、土地利用計画という項目がありますが、この中で3番目の北口の駅前広場、北口の駅前広場2つありますが、既存の広場とそれから区役所・サンプラザ前の広場でございますが、これは両方とも今回書き改めをいたしまして、少し具体的な整備の方向性、そういったものをお示しをしてございます。
 まず既存の北口駅前広場に関しましては、駅構内から連続する歩行者優先の広場として再整備をして、景観に配慮した潤いのある空間を目指したいと考えております。
 それからもう一方、区役所・サンプラザ前にあります新たに設けます北口広場、これに関しましては周辺のまちづくり等との調和の中で利用を再検討いたしまして、既存の北口駅前広場のバス乗降場をこの新たな駅前広場に集約するということを考えております。また同時にそれ以外の例えば中野通りのサンプラザ横、あるいは中央線ガード下、そういったところのバス乗降場についても、一定のものをこの新たな広場に集約したいというふうに考えてございます。それからその下、南口駅前広場でございますが、これに関しましてもバス乗降場、それから歩行者空間、タクシープール、こういったものを機能的に再配置をしたいと考えてございます。
 それからその下でございますけれども、周辺の整備状況と調和させながら駐車場ですとか、自転車駐車場、そういったものを適切に整備したいと考えてございます。
 それから34ページの下の方でございますが、そういった駅及び駅周辺の整備に関しましては、これはなかなか長期的に時間がかかる項目が大変多うございます。そういった観点から今回は短期的な整備、それから長期的な整備そういったものに分けてお示しをしてございます。
 短期的な整備といたしましては、やはりバリアフリー化それから駅コンコースや北口広場の暫定整備、そういったことをお示しをしてございます。
 それから35ページでございますが長期的な整備に関しましては、駅舎の改良ですとか、歩行者動線の整備、それから南北駅前広場、新北口広場の整備、こういったことをお示しをしてございます。
 それから次でございますが、40ページでございます。これはまちづくりのスケジュールをおおむね示してございますが、特にこの4つの地区別のスケジュールのうち一番上の警大跡地地区に関しましては、これはほかの地区よりも若干具体化のテンポが速いということから、他の地区のように5年、10年、20年というふうな時間軸でお示しするのではなくて2年、5年、10年、20年、こういった時間軸でもう少し具体的にお示しをいたしました。
 これは一つの想定でありまして決定事ではありませんが、例えば2年後ぐらいには警大跡地の地区計画や地区整備計画が決定するのではなかろうかと、あるいは囲町などでは地域と行政とでまちづくりの検討がなされるのではなかろうかと、それからおおむね5年後ぐらいには跡地においては順次、事業が開始されると、10年後ぐらいには跡地についてはまちづくりはほぼ完成をしていると、それから囲町、それから区役所・サンプラザそういったものの再整備も徐々に進んでいくと、そういった経過を経ましておおむね20年後ぐらいには、ほぼまちづくりの姿が完成するというようなことで想定をしております。
 以上ここで述べてまいりましたそういった形で今回、前回の素案の内容を修正いたしまして、お示しをさせていただいたものでございます。それで現在、パブリックコメントを実施をしてございます。4月4日から25日まで御意見を募集しております。こういった手続を経ながら4月末を目途にこの計画案から、まちづくり計画として一定の整理をしたいというふうに考えてございます。以上でございます。

会長

 どうもありがとうございました。
 ただいまの説明について御質問、あるいは御意見等ございましたらお出しいただきたいと思います。
 どうぞ。

貞弘委員

 27ページのところの中野税務署、今度中野税務署が移動になります。もしこの提案が実行されれば、中野税務署が移動されると想定されるんですが、今現在はどこに近隣というふうに書いてあるんですけれども、どこに移動を考えていらっしゃるんでしょうか。教えてください。

会長

 これだけの説明を求めます。

警察大学校等跡地整備担当課長

 その辺書いてありますが、現在のところではまだ具体的にここで、ここでというようなことは決定しているわけではございません。ただおおむね方向性としては、この近郊で建てかえができたということで現在調整をしているところでございます。

貞弘委員

 その場合、区役所と合同庁舎になるというようなことは考えていらっしゃいますか。

警察大学校等跡地整備担当課長

 区役所自体まだまだ構想の域を出ておりませんので、そこまで具体的な話としては、挙がっておるものはありません。

貞弘委員

 わかりました。

会長

 よろしいですか。
 かせ委員。

かせ委員

 まず2ページのところなのですけれども。新たに書き加えたというところです。ここで書き加えられている、「なお、警察大学校等移転跡地の土地利用については、この計画に基づいて、東京都、現在土地を所有している財務省、隣接する杉並区、その他関係方面とも調整を行うものである」ということですけれども、こういうことなんでしょうかね。
 まず地主さんが財務省でありますし、それから調整ということについては、全部01年計画の中で三者合意のおおむね計画があると、その三者合意の計画については、国の方のとらえ方も杉並区の方のとらえ方も、まだまだこの段階に立っているわけでしょう。それで特別委員会などについては、杉並区を含めて、01年計画についてその観点に立ったいろいろな要望も出されているし、杉並側の方としてもあの計画に立って、今度の計画で4haが1.5haになってしまったと、それについてどうしてそうなのかということで、そういう問い合わせもあるし、こういう合意がない限り、そもそもこの計画というのは成り立たないのではないかと私は思っているのですけど、どうなのでしょう。

警察大学校等跡地整備担当課長

 まずこの文章をつけ加えた理由は、冒頭若干申し上げましたが繰り返して申し上げますと、特にこの警大跡地、これに関しましては現在所有者が財務省でございます。財務省が最終的な土地を処分する形になりますけれども、財務省の土地の処分に関しましては、最終的に決定するのはこれは中野区ではなくて、土地処分の地方審議会ということになります。
 したがいまして現在、中野区としてこういった計画を持ちながら、この計画の内容の確定に向けまして財務省と今後協議をする必要があるということから、こういった表現にしているわけでございます。それから当然都市計画に関しましても、これは例えば用途地域ですとか、そういったものは最終的には東京都が決定いたしまして、そういったことからも今後まだ調整が必要であると、それから今委員御指摘の土地利用転換計画案、これにつきましても関係する中野区、杉並区、東京都三者でこの転換計画案取り扱いについて協議をしておるところでございます。この協議の方向を踏まえながら、今後計画を策定していくというようなことでございます。

かせ委員

 つまり、三者合意もまだ協議中であるのですね。杉並区との間では、相当距離があるという私たち認識しておりますけれども、三者が合意しなければ、これは計画にはならないと思うんですよ。それでまた、そういう計画を持っていったとしても、財務省の関東審議会の方でも取り扱わない、私たちも行きましたけれども、中野区のこれは願望に過ぎないということを再三私たちも言ってきましたけれども、そのように財務省の方では言われているということで、やはり杉並区との調整じゃなくて杉並区との合意がないと何とも、冷たいというものじゃないんでしょうか。

まちづくり総合調整担当部長

 今、01年合意という御質問でございましたけれども。この01年合意というのは、東京都と中野区、杉並区で出した土地利用転換計画案のことだと思いますけれども、この土地利用転換計画案の性格でございますけれども、これは警察大学校跡地等の土地の処分を財務省からこの三者が受けるに当たって、まとめたものでございまして、東京都は当時清掃工場につきまして東京都が土地の処分を求める。当時は一部事務組合じゃありませんでしたので、そういったこと、それから中野区はもちろん公園化等の処分を受けたい、それから杉並区については7千平方メートルほどあるわけですけれども、福祉施設をつくりたいということで、そういった観点から一団の土地でありますから三者で連名で財務省にこういった土地利用計画転換案の提出をしたわけでございます。今後このまちづくり計画案というものを全体の合意がなければ、これを財務省に提出する転換計画に変わるものというようなものになるということではないと認識しております。もちろん杉並区は隣接区でございますので、隣接との調和、それからここは広域避難場所に指定されています。東京都が指定しているわけですけれども、そういった中に杉並区の区民の方も避難されるということで、杉並区ときちんと調整を図っていきたいということを考えております。しかし、基本的には中野区の行政区域については、中野区の都市計画審議会。それから議会もあります。そういった中で、決めていきたいというふうに思っております。

会長

 よろしいでしょうか。何か。今のことについてですか。

かせ委員

 この三者合意についてですけれども、今部長の言われたことだと01年計画というのは、杉並区の側の一部に地域福祉施設ということなのだから調整したということなのですけれども、そうじゃないと思います。
 やはり大事なことは警察大学校という、その区境にあるその土地利用について、特に当初から言われていたのは、防災公園です。防災公園をいかに設置する、安全な公園をいかに整備するかということが重要な焦点になってきたわけです。それでそのときは、少なくとも4haというものを確定をして、そして清掃施設についてもできるだけ防災公園とマッチするような形で考えているということで、そういう合意を示したわけでしょう。
 それで今杉並の方たちが一番心配をしているのは、もちろんこの警察、この用地は広域避難場所は中野区だけではなくて、杉並区を含めた防災公園になるわけです。それでそうしますと、4haの防災公園を1.5haに削ってしまうということは、周辺の住民にとっても極めて遺憾でありますし、不安でありますし、そしてまた杉並区の側からすれば、これはなかなか納得できないのは当然だと思うんです。だからその点について、中野の土地だから中野で決めればいいというものでは決してないだろうというふうに思うんです。
 それから例えば同じように広域避難場所。広域避難地として小金井公園が整備されていますよね。小金井公園については、こちらの側は、小金井市と本体があるのは小金井市ではないのですよね、三鷹市ですか。三鷹市を含めて両方で使っていますがね。三鷹市の方だけども小金井公園をつくっているのです。このように特に広域避難場所で、広域避難地というようなことについては地域を越えて考えるというような、東京都でもこれは前例もあるわけですし、区の側としてもそういう土地利用の仕方というものを認めているわけです。そういうことからすれば、中野だけで決めればいいという代物ではない。この土地というのは、一度売却してしまうと絶対に手に入らない土地ですから、そういうことからすれば両区で合意した防災公園をどう整備していくのかということでは、これは最大の協調すべきところだというふうに思うんです。どうしますか。

会長

 わかりました、それはここに関係方面と調整するというような言い方をしているんですけれども、そういう中でつまり手続論として十分それを行えるんではないんでしょうか。

かせ委員

 いろいろと御意見があったりしておりますので、遠慮しながらやりますけど。この中でやはり気がかりというのは、この区役所の問題なんです。区役所を建てかえて、移転するということですけれども、そうするとこれは今後のスケジュールにかかわる、スケジュールとそれから処分にかかわるものなんです。それで私たちも財務省に行きましたけれども、この警大跡地については一括処分したいというのが基本でしょう。そうした場合に、前は区役所の移転をする話はなかったわけですから、これが出てきたと。そうすると区役所ということについては、何年度かというのがはっきりしていないわけでしょう。そういう将来にわたって利用される土地について売却するということは、これはあり得ないことになるということです、財務省は。と言いますとこの計画の中に、区役所の意見ということが書き込まれているというのは、どういうことなのでしょう。

警察大学校等跡地整備担当課長

 今回、警大跡地を中心に土地地区の土地利用を考えますときに、先ほど中野駅の整備のところでも申し上げましたけれども、現在このサンプラザ・区役所の前にある広場、これは将来的には中野駅の交通広場になります。そういったところからその正面に位置する土地については、現在のような利用ではなくて中野を代表するような土地利用をしたいと、そういったこと考えた場合に現在の区の庁舎については、どこかに移転するのが適当であるというふうなことから、今回のような想定をしたわけでございます。
 では現在の想定といたしましては、まだ具体的なお示しはできておりませんが、例えば21ページの図におきましては公共、公益利用、そういったエリアの中に、今後もしそういった可能性があれば移転をしたいということで、今後具体的な検討をしていきたいというふうに考えているところでございます。
 なお委員御指摘のような財務省との土地に関する協議については、これは当然そういったことが具体的になれば、今後必要なところというふうに考えてございます。

かせ委員

 答えていらっしゃらないんですけれども、いわゆる全然計画のスパンが違うわけでしょう。いろいろ時間を追ってやっていくのだろうけれども、土地利用がはっきりしていなければ、そこのところについて何をつくるかという使用目途がはっきりしているということ、だれが買うのかということ、こういったことが明確でなければ、売りようがないということなんです。その前に将来そこに何に使うかという言い方はしないということを言っているんです。それで今言われたことでは、私のちょっと私の質問に対する答えになっていないので、そういう財務省の、何回も言っていますけれども、そういうことに対してどうお答えするんですか。

まちづくり総合調整担当部長

 ここの2ページに書いてあるとおり、今私ども行政の立場で、財務省とはいろいろな厳しい交渉をしているわけでございまして、もちろん委員がいろいろお話を伺ってこられたということは、それを否定するものではございませんけれども、財務省のどの方がお話ししたのかわかりませんけれども、まだ統一的な見解をきちんと述べているわけではないだろうと思っているんです。私ども財務省とは交渉中でございますので、今のようなことを断面的にご質問されてもなかなかそれは、御答弁は難しいということでございます。

会長

 なかなかそれは交渉事ですから、できれば計画についてお願いします。
 どうぞ。むとう委員。

むとう委員

 お伺いしたいんですけれども、前回計画素案ということで示されて、今回計画案ということになっておりますので、もう少し具体的にわかりやすいものが書き込まれてくるのかなというふうには、思っていたんですけれども、まだまだ具体的なことが書かれていない、先ほど貞弘さんの方からも中野の税務署どこに行くのですかと言っても、まだわからないという、そのまだわからないということがいっぱい入っているようなものが計画案というふうに言えるんでしょうか。かつて、今かせ委員がおっしゃっていた三者で合意してつくられていた土地利用転換計画案というものと比べてみましても、土地利用転換計画案には、およそこういうということで何haで、ここにこれをつくりますというものが、書かれておりましてわかりやすかったんです。その土地利用転換計画案を三者合意に基づいてつくられた、その案と計画案と比べても今回示されている計画案というものが、余りにも具体的なものが書かれていなくて、一体この駅周辺がどうなっていくのかというのが素人の、プロの建築家でもない素人のものにとっては想像がつかないというか、なかなかわかりにくいんです。
 この計画案というのが、どういう意味合いなのか、今構想中ですって、構想していることが計画案なのか、何なのかというところをまずどういうふうに受けとめていいものか、もっと今計画案、これが間もなく計画になるというふうに聞いているわけですけれども、案が取れて計画になったときの計画というものもこの程度のものなんでしょうか。この程度のものをもって計画というふうに進んでいくんでしょうか。そうすると今度具体的にわかるように、ここに何haで、これぐらいの容積で、こういうものが建ちますというのがいつの段階で示されるのでしょうか。そういうものは計画というのではなくて、次に何というのでしょうか。その辺のことがちょっとわからないので、きちっと丁寧に説明をしていただきたいんですが。

会長

 たしかにそういう点あるかと思いますが、今回の計画がどういうものか、もう一回説明をさせていただきたい。
 どうぞ、幹事の方から。

警察大学校等跡地整備担当課長

 それでは繰り返し説明をさせていただきます。
 これは最初、冒頭若干申し上げましたとおり、この計画というのは中野駅周辺のまちづくりの基本を定めるという認識でございます。この中野駅周辺のまちづくりを設定する意味合いでございますが、約50haありますけれども、この50haの中、まちづくりの熟度と言いますか、非常に異なっております。例えば警大跡地のようにかなり具体的に今後話が進むことであろうというものもあれば、あるいは既存の市街地、サンモール・ブロードウェイ地区、そういったふうにまだまだこれからというところもございます。
 したがいまして、そういったさまざま熟度の違うまちのまちづくりの方向性がある中で、ただこれは同じ中野駅の周辺にあるということから、1つの大きな基本を定めるべきであるというふうな観点から、今回この中野駅周辺の基本であるまちづくり計画というのを定めたものでございます。
 したがいまして今後は、この中野駅周辺まちづくり計画を基本といたしまして、例えば警大跡地に関しましては具体的な地区計画、あるいは再開発そういったものを定める、あるいは南口に関しましてはもっと具体的なまちの絵すがたそういったものを、お示ししていく。そういったところに今後中野駅周辺で起こってくるであろう具体的なまちづくりの大もとの基本になる計画であるということで考えてございます。

会長

 今のようなことでございました。

むとう委員

 およそおぼろげながら、つくづくわかったようなわからないような状態なのですけれども、そうすると後ろに書いてあります今後は地区計画という段階になってくると、もう少しわかる、目に見える、想像できる形でできてくるということなわけですね。
 それで、当方の都市計画審議会としてかかわってくる、決定していくことというのは、どういう段階でどういうふうに、どういうことが出てくるのか、事前に教えておいていただけたら、ありがたいのですが。

会長

 それでは、ちょっと副会長から説明の補足をいたします。

副会長

 私、長いことこういうことをやってきたものですから、もうちょっとかみ砕いて御説明をしたいと思いますが。
 27ページを見ていただくと(3)まちづくりの手法とありまして、その1行目に都市計画法に定める地区計画を決定して法的に実効性を担保するのだとあります。その中身が○1の1に地区計画の方針の決定というのがあります。2番目に28ページの(2)地区整備計画の決定というのがあります。ですから地区計画も2段階に分かれています。
 まず地区計画の方針というこの部分では、今ここで御審議いただいているような計画の中身とほとんど変わらないものを都市計画法に基づく計画として決定するというのが、大体中身です。
 次の地区整備計画になりますと、ここに具体的に少し書いてあるのですけれども、お読みいただくと地区整備計画では道路、公園等の地区施設の配置および規模、それから用途の制限や容積率の最高限度、壁面の位置ですから、これはビルがどこに建つかです。そういったことが定められるということになりますので、今おっしゃられたようにどこに何ができるのだというレベルの話だとすると、この地区整備計画までいくと初めて姿が明らかになってくるということです。ですから、この地区整備計画で姿が明らかになるということを原点にしますと、今はまだ2ステップぐらい手前にいるというふうに御理解いただくとわかりやすいと思いますけれども。

会長

 よろしいでしょうか。

むとう委員

 次の質問をしたいのですが。

会長

 次の質問というのは。

むとう委員

 審議会として、どういうふうにこのまちづくりの計画が進んでいく中で、何をどういうとき、どうかかわっていくのか。

会長

 スケジュールのようなものですね。

むとう委員

 審議会としてのかかわりです。

会長

 それは事務局の方からお答えください。

警察大学校等跡地整備担当課長

 それで今後の予定でございますけれども、今回まちづくり計画案をお示しをいたしましたが、次回このまちづくり計画というものを御説明をさせていただきたいというふうに考えてございます。
 その後まだ時期的には、まだまだいついつということを具体的に申し上げるときではございませんけれども、その後早い段階でこの警大跡地に関しましては、地区計画、これは方針です。これの決定に向けた都市計画の決定についてでございます。
 そういった決定の中で、中野区の都市計画審議会で、この都市計画の素案、そういったものをこの審議会におきまして御審議いただくというふうなことがございます。その後今委員がおっしゃったような……。それで予定といたしましては、例えば案をこれから御説明するのが5月ごろといたしますと、それ以降6月7月それぐらいには、例えば地区計画の素案、そういったものの御審議をこういった審議会でいただいて、その後そういった内容を東京都の方に送付するというような手続でございます。
 そういったふうに今後の段階を経て、進んでいくというような想定をしてございます。

むとう委員

 およその流れがわかりました。それで今おっしゃったように、そういたしますとこの計画案というのが、基本を定めるこれからの中野駅周辺まちづくりの基本を定めるものであるということですから、そういう意味ではこれが基本となってさまざま具体的に向けて事が動いていくということですから、そう意味ではこの基本というものがすごく重要なわけですよね。
 そういたしますとそういうことを踏まえて言えば、私は議会から選出してここにおりますので、今議員として感じることはこの中野駅周辺のまちづくり、特に警察大学校の跡地については議会で実に102本の陳情が区民の方から出されていて、今議会で審議中であるわけです。その102本の陳情内容を見ますと、この計画案とちょっと違うというか、これではむしろ嫌だよというように受け取れる内容のものの陳情の方が実に多いわけで、その陳情内容は今ある樹木を警大跡地に限って言えば、なるべく最大限生かしていただいて直下型地震に備えてもっともっと十分広さを持った、防災機能を持った公園をつくってほしいと、それで今回この案に出てきている1.5haでは、まだまだ十分じゃないとせめて三者合意されていた土地利用転換計画案の中で示されていた、4haは最低限確保してほしいというような内容の陳情が9割方あったというふうに思うんです。
 そういった多くの区民の方の意見をこの審議会のメンバーの皆様は、中野区民の方だけではなくて特に学識経験者としてきてくださっている方は、多分そういったこととか余りご存じないのではないかというふうに、失礼ながら思うんですよね。そういたしますと、これがこれからの計画を定める基本になるということならば、この基本である計画案が区民にとってどのように受けとめられているのかみたいなことを含めて、やはり事務局の方は区民の意見がこういうものが議会に寄せられていますよというものが御紹介などもあった方が、これからこの審議会の中でこれをもととして事が進んでいくわけですから、進んでいく前にどういう御意見がさまざま多くの区民から寄せられているのかということを十二分に知って進んでいった方がいいのではないかなというふうに、私は議会から出ているので議会にはさまざま区民の方が自分たちの御意見を議会に、区政に届けるための大きな手段として陳情、請願というものがあって出てきているわけですから、その辺の御説明なり、資料なりというものも本当は必要なのではないかなというふうに思うので、せめて御説明なり、資料なりというものの提出というものがあわせて出されると、この素案や案についてこういう意見が出ているということを示された方が、ここでの審議に有益になるのではないかというふうに思うのですがいかがでしょうか。

会長

 これ大変難しい問題で、区議会の役割、行政の役割、それから私どもの審議会の役割、これ明らかにはっきり役割が決まっているわけです。我々は、審議会は区長さんの諮問に基づいてそこでいろいろ審議をして結論を出すというそういう仕組みで、今言われた議会に対する請陳等につきまして、請願とか、こういうものは議会で解決される問題で、ここではちょっとそれは扱えない、そういうことです。基本的に役割ははっきり分かれていますので、それからもう一つは、ここの審議会の委員というのはそれぞれの利益代表とかではなくて、議会の代表の方とか業界の代表の方でありますけれども、基本的には個人個人の判断で案件に対していろいろ高い見識を持って判断をするというか、そういう立場ですので、議会は議会で別途やっていただかないと、こちらはちょっと審議会で応ずるというわけにはいきません。

むとう委員

 それは十分わかっていて、役割がどう違うかぐらいは会長からおっしゃられなくても十分わかっていることなんですね。ですからそういうことではなくて、それぞれ委員さんがこれをもとにこれから事が進んでいく中で、知っておく、情報で知って受けてとめておく必要があるのではないか、個人個人が一員として責任を持ってこの事の判断をしていく中に情報として受けとめるという、そういう意味での提案ですので、誤解なさらないでください。

事務局

 私の方からも、今会長の方からも御説明いただきましたけれども、先ほど冒頭に担当の課長の方からきょうの計画案、前回の計画素案との違い、その中でもさまざまな区民の方の意見交換会等との御意見を織りまぜながら御説明すると言いますか、そういう言い方でさせていただきました。ですからそういった御説明をする中で、今後ともこの審議府におきましては、そういった区民の方のいろいろな御意見があるということの御紹介をしたいと思ってございます。そういう方向で、今後とも事務局としても努力したいと考えてございます。

会長

 加藤さん。

加藤委員

 今むとうさんがおっしゃった陳情の件ですけれども、このことは昨日貞弘さんと私が連名で事務局を通して、委員長に陳情の内容を情報の共有としてこの審議会の区議以外の皆さんにも持っていただきたいということをお願いいたしました。それは御説明いただきましたけれども、今も変わらずにそう思います。多分ここにいらしている皆さんの中には、100以上もの陳情が出たということすら知らない方もいらっしゃるのではないかと思います。やはりそういう情報にギャップがありますと、よい判断というものができなくなってくるのではないかと思います。
 それから今までの説明の中で、産業界からの強い要望があってといったような説明があって、こういう計画案ができてきたというふうに伺っています。それでしたらば、私は区民の委員でどういったものが産業界から出されたのかも存じません。両方ともいろいろな意見があるということを踏まえて、検討していきたいのでぜひそちらの方の出されたものも見せていただけるのであれば、お願いいたしたいと思います。それからこれはまた別になりますけれども、今パブリックコメントに付されていますけれども、それの結果もぜひ教えていただきたいと思います。それで私は基本構想のときにもパブリックコメントをさせていただいたのですけれども、そのときの最終的なものはまとめという形で事務局なのかな、区長室の方でつくられたまとめという形で発表されました。残念ながら私が書いた意見というのは、ほとんど採用されていませんでした。そういうことを考えますと、申しわけないんですけれども、事務局なり担当の方のフィルターにかかっていない意見というものをぜひ、パブリックコメントについても聞かせていただきたいと思います。これはお願いです。それで質問ですけれども、先ほどむとうさんがおっしゃったように素案から案になったというところでどういう違いがあるのかわからない、だけれどもこの先パブリックコメントに出されて、それが終わると計画になっていくわけですか、そうなると今多くの人が疑問に思っていることに対しても、余り融通がきかなくなるというか、修正がきかなくなるのではないかというふうに思います。そのことがとても心配になっております。
 例えば先ほどの説明にあった27ページのまちづくりの手法ですけれども、ここで計画案をこれでいきましょうということになってしまうと、自動的に地区が警察大学跡地とそれから周辺の地区計画、再開発と促進区ということに決まってしまうのでしょうか。そしたらば今ここでしっかりと議論をするなり、検証していかなければいけないと思います。その計画の評価というものは、この後どうなっていくのかということもあります。
 その前に跡地に関して言えば、跡地は過密解消ということが目的で空き地になったはずです。それが財務省はその制度なり法なりに基づいて、過密解消で空き地になった土地に逆にものを持ち込んでいく、つくっていくということは問題ないのかということがあります。
 多分防衛庁の跡地が都市再生緊急整備とかいうので、なっているというふうに聞きましたけれども、防衛庁の跡地については制度があって過密解消のために空き地になった、けれどもその後にもう一度法の整備をし直してあそこは再開発をすることになったと聞いています。
 防衛庁の跡地とこの中野のこの警察大学の跡地では、やはり同じ跡地になったりしても意味合いが違うと思います。その何が違うかと言うと港区はある意味人口が減少して、都市再生、人口をふやすようなことをしなければいけなかったということがあると思いますが、中野の場合には既に30万人が住んでいる、そしてここはもう皆さんご存じのとおり日本で1、2の人口密度の高いところです。過密なところにできた跡地が、どうしてこういうふうにまちづくりに変わっていくのか、そこに至る手続というものが、どうなっていくのかということをもう一度教えていただきたいと思います。

会長

 幹事お願いします。

警察大学校等跡地整備担当課長

 それではまず要望の中でちょっと1点お伺いしておきたいことがございまして、このまちづくり計画は産業界からの強い要望があってつくったけれどという御意見がありましたが、そういったことは決してございません。あくまでも中野区の意志としてこういうものをつくっていると、それに際しましてはさまざまな御意見を伺っているところであります。決してそういうところではないということは、御認識いただきたいと思います。
 それから今回素案から案にいたしまして、パブリックコメントを実施をしているところでございます。パブリックコメントと言いますのは、いただいた意見に対しましてそれぞれ正式な見解として、公表するという内容ですので、そういった意味では1つ1つはどういったことで、例えば取り入れられたことを具体的にお示しできるような内容になっていることを考えてございます。それからこの跡地が、過密解消のために空き地になったのではないかというお話でございますけれども、その後考え方が変化しておりまして、最近でも多くの案といたしましては、そういった過密解消に加えてやはり一定の活力、そういったものが必要ではないかというようなこともあります。そういったことを含めながらこういった大きな跡地に関しましては、利用を考える必要があるというふうに考えてございます。
 それから、先ほど港区のことがお示しをいただきましたけれども、決して中野区のせいではないんですね。人口の減少区の跡地に対するということは決してございません。やはり中野というまちをもう少し活気をもたらしたい、それから暮らしやすくしたい、そういった思いからこういった跡地、それからもっと言えば中野駅周辺のまちづくり、そういったものを計画しているということでございます。

会長

 いいでしょうか。関連ありますか。
 では、どうぞ。

加藤委員

 すみません。それでは人口ふやそうということではないとおっしゃいましたけれども、それでは何でここに、高層のマンションの計画もあり得るだろうということが書かれているんでしょうか。

警察大学校等跡地整備担当課長

 新たにまちをつくるときには、例えばオフィスだけですとか、商業施設だけということではなくて、当然住むところもある、働くところもある、遊ぶところもある、そういったさまざまな要素が必要だと思います。そういったところから一定の住宅が入っているということでございます。

会長

 関連。はい、どうぞ。

加藤委員

 職、住、環がバランスよくあるというのは大切だと思うんですけれども、何も跡地の中に住を持ち込むことはないと思うんです。なぜならば15平方キロしかない中に、もう十分に住はあるわけですから、それは今ある住の質を改良していくことが大切であって、ここに特に持ち込むことはないと思うんです。それで細かいことになるので、もう少しあとでお話ししようと思っていたんですけれども、1つこの計画案の中でとても気になるところがあります。先ほども申し上げたように100を超える陳情が出ている、その中には特に中央防災会議の結果を踏まえてもう少し計画をするのは待ってはどうか、様子を見てからにしてはどうかということがあるのに、今このような計画が進んでいる。そして跡地の外側に住む9万7千人の人たちがやっと入れるかどうかというものを用意しますよと言っている。それにもかかわらず26ページですけれども、26ページの上の方の2、民間活用というところの中には、跡地の中にはどういうものが想定されるかと書いてあるわけですけれども、その中に最後のところ、安全な避難場所に包まれた優良な住宅地として利用を図るとあるのです。これではまるでその中に入ってくる人たちのためだけに、まちづくりがされるような印象を受けます。それ以外の外にいる人たちのことは、本当にどうやって考えているのかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。

会長

 最初の方は、意見ですね。そうあってほしいという意見ですね。それからあとの方は質問ですか。

加藤委員

 はい。

会長

 それでは、あとの方の質問について答えてください。

まちづくり総合調整担当部長

 それではお答えをさせていただきますけれども。今12ページに防災公園、オープンスペースというところがございますけれども、先ほど来、土地利用転換計画案というのは4haであったけれども、今回1.5haになってしまったと、4と1.5の対比がされるわけでございますけれども、私どもの考え方、防災公園としては1.5haを確保しますと、そのほか隣接して、一体としてという意味なのですが民地も含めまして、2haの防災公園を確保するときちんとここで述べているわけです。
 それから○3のところのオープンスペース、これについては3~4ha、開発者負担の部分と含めて、そういうものをきちんと確保するということをここで申し上げているわけで、それから全体的には地域の中の居住者だけじゃなくて、周辺の9.7万人の対応の9.7haのオープンスペースを確保するということを述べているわけでございます。そのほかに周辺のこの12ページの○4のところに、周辺の木造密集市街地がつらなっているということで、これらの不燃化についても整備をしていきたいということをここで述べております。中に住む居住者だけがここで防災の恩恵に浴するということをここに述べているわけではございませんので、御理解をいただきたいと思います。

会長

 よろしいですか。
 どうぞ、ほかの方もいらっしゃいますので。

西見委員

 ちょっと解説をしていただきたい、教えていただきたいところがありますが、先ほどもちょっと話が出ましたが、この都市計画審議会というものは、この中野駅周辺まちづくり計画に対してどのように絡んでくるかということにつきまして、きょうもお二方から御説明がございましたし、前回の2月7日の会議録を見ましても、2回この点について御説明があったんですが、それを読みましてもわかりません。
 わかりませんということは、ここで行われている議論というものがその審議会の役割というものをわかって議論をなさっているのかどうか、私としてはその点非常に疑問でございます。
 もう一つ。本日の議題は報告でございます。報告と審議であるならば、審議という形でここにお書きいただきたいと思います。報告のところであたかも審議かのような形で討議をしていたんでは、この討議は不毛の討議となって、何十時間やってもけりがつかない討議になろうかと思います。以上です。

会長

 どうもありがとうございました。きょうは最初申し上げましたように、一応報告ということで、いろいろそこで議論していただきたいということでお願いしているわけです。それから審議会の内容につきましては、何回も出ているんですけれども、また事務局よりちょっともう一回説明していただけますか。

事務局

 事務局の方から御説明をさせてもらいます。これも2回ばかり私の方からこの場で御説明してございますけれども、きょうは計画案で、前回の計画の素案でございました。先ほども担当課長の方から素案から計画案に至る過程の御説明をさせてもらって、こういう点がこう変わったと言いますか、そういう熟度を増して行きながら計画、今後計画の案をとって、最終形としては計画といたしたいと思ってございます。
 今後でき上がるまちづくり計画をもとに、先ほども副会長の方からお言葉を添えていただきましたけれども、27ページにございますこの地区計画の方針の決定の審議、それがこの審議会での御審議でございます。したがって、その間までは絶えず新しい情報を各委員の方にお伝えをさせていただいて、あるいは御意見を賜るそういう機会でございます。したがってこの審議会の本来の御審議につきましては、6月、7月が中野区の案、それを固めていただくべく、区のご提案することがらについて御理解いただけるかどうか、あるいはさまざまな御意見をいただく、そういったところにこの審議会の審議があろうかと思ってございます。

会長

 おわかりですね。
 ほかに。飯島委員。

飯島委員

 それぞれ、諸注意、御注意がございましたが、1つこの地区整備計画その他、いわゆる計画をかける区域について、この計画案では、特にこの警大跡地が中心になっているのですが、それ以外のところだってあるわけですよね、規制したやつが。ですから、そういうこともよりわかるようにしていただきたいなということと、それから警大跡地に限って言えば警大跡地の全てではありませんよね。杉並のエリアというのは、これは当然杉並がどういう計画案を立てるかということになるわけで、そうなるとこの警大跡地の処分に関しては、中野区は中野区の考え方をつくる。その問題になるところについては、例えば杉並の場所は杉並区が、そういう計画をつくっているんですから、それは杉並区の話はどうでもいいような話ではありますが、その一団の土地、これに関してそれぞれの区域にかかわる主権の行使というか、自治権の行使と言いますか、これによって計画をつくるエリアがあって、外れているところもある。それはそれで、あるというふうに考えられるかどうかが1つです。別にそれに左右されるあるなしの問題は、そうたくさんはないかもしれませんが、中野の計画によっては杉並の計画が大分変わってくる可能性があるかもしれない。そういう意味での影響性はあるので、当然調整は必要なのでしょうから、その辺のことももしおわかりなら教えていただければ、それが1つです。
 それから一番後ろのスケジュールを見ますと、この南口とか中野駅というのは、刻みが5年間からになっています。そういうと南口は市街地整備に着手と書いてあるわけですが、5年間の間に。何に着手するのか、この南口の地区のいわゆるまちづくりを見てもよくわからないんです。何が行われるのか、この5年間の間に。
 それからもう一つ、中野駅の方を見てもバリアフリー対策とありますが、当然バリアフリーを想定する期限があと5年ですから、何のことだかわからない。そうすると暫定なのか、その以前の改修なのかもわかりませんが、駅についても当然動きが出てくる。だからその北口の広場に、南口の広場はそのときどうなのか、そういうこともやはりある程度方針だとは言っても、後ろにスケジュールがついている以上、やはり私はそういうことも少し案から計画ということであれば、書き込みが当然だろうと思います。そういう点をぜひ、お願いをしたいと思います。
 それからやはり区議会選出の委員にとっては、そういうようなあえて申し上げますれば、特別委員会としては既に陳情をつかんでいることで御紹介ありましたけれども、委員会、議会の立場としては16本の継続については結論を出しました。そのことについては、むとうさんが委員長を代行するわけにはいかんから、一言もふれておりませんので、あえて補足をさせていただきます。何を採択したのか、何を不採択として中野区としては案の中野区議会としては、これは採択できませんよという意思を示したことはそれぞれ議会事務局を訪ねていただければわかることだろうと思います。
 それからもう一つ、安全の問題が特に大事な視点ですけれども、警大の跡地のいわゆる場所だけで、安全を図るという発想ではないわけでしょう。周辺の皆さんの今、既成の市街地にお住まいになっているところが、そこをどう耐震化をしていくか、不燃化を進めていくか、こういうことが内閣府で今回想定された被害をどう加味していくか、戦略案というのをつくるわけですよね。10年間で被害を半分にしよう。それはこの場所の1カ所に集中するのではない、既に住んでいるその場所をどうするんだと、既成市街地の改善、改革、安全性の向上とか言われているわけですから。そういうものはだれが考えて、国をそういうものをまとめなくたって、わかる範囲のことが、ぜひそういうことも考えとしてお示しをすべきではないか、こう思います。
 以上3点か4点申し上げましたが、教えていただけることについては、お答えをいただきたいと思います。

まちづくり総合調整担当部長

 現在中野区と杉並区で調整を行っておりますけれども、中野区のエリアについては中野区がこのまちづくり計画案というようにつくっていくわけですけれども、かたや杉並区のエリア7千平方メートルについては、杉並区が計画案をつくる。それを両方あわせて土地利用転換計画に変わるものにしようと、両区で話がついております。そうした中で杉並区は、この7千平方メートルの南側、4千平方メートルにつきましては、福祉施設をつくりたいということで検討を進めていると聞いております。そのあと7千のうち3千が残るのですけれども、3千についてはまだどういう土地利用をするか考えてはいないと、まだまとまっていないということです。杉並区としても精力的にこの土地利用を考えている状況と認識しています。私ども中野区の計画案は、たびたび杉並区に内容を示しておりますけれども、杉並区の計画についてはまだ示されておりませんので、具体的な利用はわかりませんけれども、状況はそういうことでございます。

警察大学校等跡地整備担当課長

 それからあと、委員御指摘のスケジュールの件でございます。確かに40ページの南口地区の5年の間に市街地整備着手という表現ですと、なかなか具体的なイメージがつかめませんが、例えば現在想定されていますのは、市街再開発事業ですね、そういったものが着工とはいかないまでも例えば事業としては着手する。そういったイメージの中、ただそれ以外にもさまざまな要素があり、そういったことを含めておおむね5年後ぐらいには着手されるということを書きましたが、この辺は少し工夫したいというふうに考えております。
 それから同様に中野駅につきましても、やはり御指摘のように、これは当然事業者との方との調整が必要ですが、もう少しわかりやすい形にできればというふうに考えてございます。
会長 よろしいでしょうか。

飯島委員

 すみません、もう簡単に。だから想定されている市街地整備事業とは何ですかと聞いている。あなたは想定しているかもしれないけれど、ここには想定されている事業というのは全部なんですか、ここに書いてある、南口のところに書いてある。
 例えば五差路などというのは、あの周辺はいわゆる優先整備エリアというかそういうことを情報を知っていますよ。だけどそういうことなのですか。つまりそうではないでしょう。皆さんね、具体的でないですからとフラストレーションを持つのは、一部問題があるからだと僕は思いますよ。想定されているものは何なのだということをやっぱり想定しているんでしょう、だって。確定ではないのだから、想定されているんだったら想定されているものとして、おっしゃっていただければいいんですよ。そうすれば、ああそういうことを考えていらっしゃるのか、そういう想定をされているのかということがわかる。それを言ってこられて、想定しているものがあるというのだったら、それをぜひお示しください。

会長

 そうですね。今、委員が言われたようなことで本当に想定しているのであれば、どういうところなのか、今例えば調査とか、どんなものをやっているとか何かあれば説明してください。

警察大学校等跡地整備担当課長

 ちょっとこの辺は表現のせいなのですが、本文の方では、市街再開発事業ということをお示ししているところでございます。これは現在の住宅供給公社が中心としている地区でございますが、こういったものを市街地整備がこの南口について、恐らく先行的に行われるであろうというふうな想定があります。そういったことから、この5年後ぐらいまでには、そういった市街地整備に着手されているのではないかということで、38ページあたりに若干表示をしてございます。

会長

 今の38ページにですね、市街地再開発等というような言い方で書かれているとのことです。

飯島委員

 もうこれ以上聞きませんけれども、これだけでだれがわかるのですかと。

会長

 これ以上に具体的なところまではどうでしょうか。

飯島委員

 まあ、いいですよ。

村木委員

 関連してこの40ページのところなのですが、前回も申し上げたのですが、まちづくり系の事業とまちづくりという言葉が結構入り乱れておりまして、3段目の中野駅周辺なんかだと、10年にかけては計画に基づき事業とこれは都市計画系の事業です。20年後に事業がほぼ完成、しかしその前のサンモール・ブロードウェイは真ん中のところは、段階的に事業に着手、最後はまちづくりがほぼ完成と書いてありますね。この辺の文言はしっかり統一された方がよろしいのではないかと思います。まちづくりを進める際に推進の体制の重要性というのがありますので、余りまちづくりの完成という書き方は、好ましくないのではないかと思います。
 それからあと今までのお話を皆さんのお伺いしていますと、比較的周囲の状況ですとか、それからこの中野駅周辺の意味合いですね、これが何か気になるようですので、もし可能でしたら2章の初めのところにある広域的な位置づけとか文言がありますが、これを説明するような図などが入っていると非常にわかりやすくなるかなと思います。

会長

 要望ということで取り扱います。どうもありがとうございました。
 田代委員。

田代委員

 この計画案と、今御説明いただいて読んでいたんですけれども、確かに文章で書いてあって、具体的なイメージというか、それは具体的なことはこれからであるという御説明だったんですけれども、基本と言うからには具体的なことにつながっていく項目については、かなりもうちょっと具体的な指摘というか、あってもいいのかなと思いつつずっと読んでいます。いろいろ想定とかしたいという事柄がたくさんある中で、大事な事柄が今の幾つかの御質問等で出てきた、文章の中にところどころ出てきているんですよね。それで説明が足らないということで、何を書いてあるのだろう、何をやるのかなというのが、非常にわかりにくい構造になっています。
 ですからそういう意味で言うと、この辺はパブリックコメントに回ってということなんですけれども、これだけ見せられて私自身もどんなまちができていくのだろうなということのイメージがいまだにつかめないです。それでそういうふうな中で、今後具体的なことが出てくる地区整備計画のところで議論されるということですからいいのですけれども、空地系のところがかなり具体的な数字として出されている。先ほど来から言われている1.5プラス0.5プラス2、4.0ですか、何かこれだけはかなり具体的な数字として、ここにあえて出されているということで、そういうまちのイメージは何かなということで、唯一かなり明示されているのが18ページの駅周辺の将来土地利用図ということであります。
 これを見ていると確かに真ん中に公園があって、周辺に業務ビルとか住宅というようなものが張りついてくるということでいいのですが、これ容積の問題を抜きにして、低層の建物を想定したときの絵として見ると真ん中に公園があって非常にコンパクトな市街地というか、地区かなと思っているわけですけれども、想定されている後ろの方に書いてある防災公園のところの、このスケッチがあるのですけれども、ああいうのを見ているとかなり超高層的なビルがここに建ち並ぶ、その中に1.5haの防災公園プラス公開空地というふうなもので、トータルの空地系を確保していくというふうなことだとここから読めるんですけれども。もしそうだということだと、1.5haという防災公園という整備ですが機能するのかどうかというその点についての、どの程度のフィージビリティーの検討がなされているのかということをまず、これは具体的にちょっとお伺いしたいところです。
 それからこういった新しい手法ですと、公開空地等のオープンスペースを生かして、そこに植栽をすることによって確かにみどりはふえているんですけれども、みどりのネットワークとか、あるいはその環境共生とかいう段になってくるとその辺の説明になってくると、調和とか共生とかいろいろ出てくるけれども、一体ここで言っている環境というのは何を指しているのかというのは、わかりにくい。したがってその環境共生とかいうことで、やろうとされていることは一体何なのか。
 要するに並木をつくるだけの話なのか、それともこのオープンスペース、防災公園も含めて、そのオープンスペースを徹底的に緑化して、なおかつその自然に利用していくようなといったようなことも含めたそういった環境をお考えなのか、オープンスペースという片仮名で示されたことだけを気にしているのかね、ということでどうもまちとしてのどういうふうな方向に持っていくかということが、これが地区整備計画の段階になって初めてお示しされるのだとすると、特別基本と言うことの意味というのがあまり出されていなくてもいいのかという気もするのですが、全く違うものが出てくるわけではないのですよね、この延長にあるわけですね。ですからそのつながり、脈絡というか、その辺のタイムスケジュールは書いてあるんだけれども、空間的なつながりについてちょっと御説明いただきたいと思います。
 それから3つ目は、審議会の役割のことについて先ほど御議論ありましたけれども、私も要するに議会等でいろいろ御議論をなされているということなんですが、情報はほとんどここで報告されることしか情報がないのです。ですからここで示されたことしか判断材料がないわけですから、そうするとそこで、どういうことを考えて何を発言していいのかということは、なかなかわかりにくいということもありますので、ぜひある程度具体的な参考情報ないしはここで審議としておやりいただきたいというふうに思っております。要するに、想定案件として計画決定にかかわってくる事項だとすると、用途だとか幅員だとかというそういう都市の話ですよね、ここで議論されることは、案件として出てくるのは。ですからそこまで行く前にもうちょっと審議会として十分審議する必要はあるのではないかということは、私も同感でございますので、これは意見です。

会長

 それでは幾つかの質問と意見がありましたけど、質問について答えてください。

警察大学校等跡地整備担当課長

 それでは、御質問の方にお答えをしたいと思います。
 まず1.5haの防災公園のフィージビリティースタディという御指摘でございますけれども、私たちが検討してまいりましたのが、多分その広域避難場所としての機能を確保したいということが中心でございます。その中で広域避難場所の中心となる防災公園を確保するということが主眼でございます。
 したがいまして、まだ防災公園について具体的に広域でもって整備する必要性があるわけではございません。むしろ今後この計画がよしとなった段階におきまして、具体的に今後そういった防災公園の具体的な整備についてさらに検討を深めていきたいというふうに考えてございます。
 それから環境のことでございますが、御指摘のとおり単に緑地を作るとか木を植えるとかいうことは、当然ないわけでございます。やはりこのまちのあり方、そういったものそのものが問われている時代だろうと思います。そういった意味からも、例えば15ページあたりからずっと書いてありますけれども、緑化は当然ですが公共交通の利用そういったことまで含めて、総合的な観点から環境という問題にも取り組む必要があるということでお示ししているものでございます。その辺については、これはかなり根本的な内容でございますので、大きいところでは変更することはないというふうに考えてございます。

田代委員

 ちょっとわかりにくいです。

会長

 関連の質問ですか。ではちょっとこちらをもう一度答えてください。

警察大学校等跡地整備担当課長

 環境ということに関しましては、そこにお示しをした内容がこの中野駅周辺のまちづくりを進めていく上では、基本的な事項であるというふうに考えております。すなわちみどりの空間をつくる、そういったことはもちろんといたしまして、自然エネルギーの活用ですとかリサイクルの推進、それから公共交通機関の利便性向上による公共交通機関の利用、そういったことを含めて総合的な視点からこの環境というものに取り組む必要があるということをお示ししているわけでございます。ですから、そういった内容と言いますのは、今後具体的な内容を御議論、御審議いただく中でのかなり根本的内容になるというふうに考えてございます。

田代委員

 総合的ということで、じゃあいずれ具体的なことがお示しいただけるということで。
 もう一つ容積とか空間的なことについての御説明いただけなかったんですけれども。というのは18ページの、これは平面図なんですね。将来ここにどういうものを建てて、どういうふうな形で持っていくかというふうなこと、あるいは密度とか、これは具体の数値が出されてから来るのだろうとは思いますけれども、大体方向性としてここにはという、そこはやらないのですか。

会長

 今の質問ですね、具体的にまだそこまで詰めたのは今まで我々聞いていないわけですけれども、今後の課題と言うことじゃないですかね。それからもちろん容積率は、もう現時点でも決まっているわけです、基本容積率は。それとの連担性とかいろんなことを考えて決めていくわけですので、いずれこれは具体的に上がってくる、そしてそれを審議するというような形になろうかと思います。
 よろしいですか。それでは福島委員。

福島委員

 報告書を御説明いただいて、なおかつ内容を説明いただいたんですが、ちょっと私も勉強不足かもしれませんけれども、ちょっと戻りまして、中野駅周辺地域という第3章現状と課題となっている5ページですか、ここのところに太破線で囲われた地域が今回まちづくりの対象ですね、計画案ということの対象地域だと思うんですが、このいわゆる太線枠以外のところというのは、全くこれの対象ではないということかどうかというのが、まず1つ質問なんです。
 それから、何を言いたいかと申しますと今このまちづくりでは、活気を安心・まちづくりということを検証しながらバランスのいい都市計画を考えているんだと思うんですが、その中で医療施設が警察大学を全面的に拠点として考えるというようなことに置かれているわけですね、でき上がってからのことだと思いますが。
 そうしますと、中野区民が今までこれ以外の地域に大変やっかいになっている病院や医療機関がたくさんあると思うんですが、特に災害が起こった場合に当てにできる病院というのは、どうしてもかかりつけだとか近くのところに集中すると思うんです。またお年寄りだとか、弱者の場合は、例えば警察病院のところまで行こうかというのは、なかなか困難ではないかという気もします。ということは、例えばちょうどこの太線の枠の中にある医療機関がほかにも何カ所かあるのだろうと思いますし、それから私が承知している中でも、中野の中核病院が多分入っていると思います。ちょっと欠けているかもしれません。そこにもあったように記憶していますし、それから中野区には後方支援病院という形で東京都から指定を受けている病院が2カ所あるんです。
 そのこともやはり触れてこれを整備して、要するに警察病院だけが全面的な区民の医療機関という考え方をとると、もし大きな災害が起こったり、あしたにも起こるような災害に実は対応できないだろうと、つまりこのバランスのいいまちづくりをする以上は、そういったこともこの中に入れていただく必要もあるのではないのかなと私は思ったのです。ですので、五差路の計画のあたりもあるようですから、そういったことも含めて、それから五丁目あたりにも何かあったように思いますが、そういったことも大事な要素かなと思いますので、このまちづくりの計画案という中にどこまで検討されるものか、つまり将来的には容積率、建ぺい率といった問題まで波及して、どのような扱い方をするかというのが大きな問題だと思います。ですから区民のために考えますと、そういうところは大事な要素だと思います。ですから今つくる方の側は随分強く出していますけれども、今あるものについてもどうするかということを検討していただきたいと思います。

会長

 幹事の方で答えられますか。最初の対象区域の話をまず答えてください。

警察大学校等跡地整備担当課長

 最初の御質問の対象区域のことでございます。おおむね50haをお示しをしてございます。ただこれはこの50haというのは用途地域の上にこれから、それから何もしないというような構成するものではございません。例えば5ページの図などを見ましても、中野駅地区の中野駅という図が飛び出しております。そういったことから、おおむねこの医療施設が当然周囲に波及するものについても十分考慮するということで検討しているところでございます。

会長

 ほかに。伊東委員。

伊東委員

 時間がほぼ迫ってきていますので手短に、質問1点とそれから感想、意見、3点ほど。
 まず質問ですけれど、都計審に諮られる、質問されるであろうスケジュール等はお話いただきましたけれども、それに沿って今回の計画案を見させていただいて28ページ、地区計画想定区域図というものが載せられておりますけれど、その中で再開発等促進区という、網がかかったものがございますけれども、ここに1次と書いてある、これはどういうことなのか。それからこの網がかかった部分でも区域1から4まで、文字が入っている、多分その辺はこれから先この審議会の方で議論の中心になってくる部分ではないか、それについてちょっと時期尚早かもしれませんけれど、疑問に思いましたのでお尋ねしておきたいと思います。
 それから計画案全体を見させていただいて、まずソフトな部分で言えば、1ページから4ページに関しましてまちづくりの基本的な考え方、コンセプトが掲示されておりますけど、その部分に関しましては中野区の文化に寄与するというような方向性が位置づけられているのですけど、だんだんだんだん具体的になるとその部分が混乱をしてきていると。
 ぜひとも今この計画案を見る限りですと、若者が集うまちというのはある程度想像はできるのですけれど、30代、40代以上、高齢者の方までこの場所にどうやって集ってくるのか、何を目的に集ってくるのか、どういう過ごし方ができるのかというのはちょっと見えてこない。芸術、文化に寄与するという観点から、中野区のお考えをもうちょっとこういう部分で盛り込んでいただきたいなと思っております。
 それから11ページ。区民の皆様も防災に対しては非常に強い関心を抱いていらして、御意見も寄せていただいていますけれど、11ページの避難圏域と広域避難場所という図をお示しいただきました、今回。
 これはまずばっと見ますと、中央線以南で東部ですね、中野区の。広域避難場所というものは網でつぶされた部分、濃く塗りつぶされた部分が大変少ないと、これは東京都の方の計画方針ですから、東京都の方の所管かもしれませんけれども、中野区としてこの空白の部分をこれからまちづくりをどう考えていくのか、中野駅周辺の避難圏域に関してもやはり東南部の方は、非常に広域避難場所としてウィークポイントかな、そういう部分はこの計画には当たらないかもしれませんけれど、ちょっと疑問に感じましたので、これは防災担当になるのかもしれないので、ここではご返事いただけないと思いますけれど、ちょっとその辺も庁内での連携を密にしていだけたらと。
 そして同じく12ページに行きまして、防災公園の記述がありますけれど、そこに機能の記述があります。それでこれから具体的になっていくのだと先ほどの御答弁いただきましたけれど、先日新潟に行ってきましてもやはり大震災が生じた場合に救援物資等をそこに届ける、多分東京都が災害に遭った場合は、交通機能が完全に麻痺すると思うんです。そういうことを考えますと自衛隊ヘリですね、それの離着陸を防災公園にするのか、あるいは周辺建物、公共施設のですね、屋上にヘリポートを設置するのか、その辺まである程度具体的になる段階で区の意見を表明していってほしいと感じましたのでお願い申し上げます。

会長

 以上ですけど、説明お願いします。

警察大学校等跡地整備担当課長

 もともとそこら辺を28ページの再開発促進区のことについて若干御説明をさせていただきたいと思います。ここで再開発等促進区1次とお示しをしておりますが、これはこの実線の地区計画区域のエリアのうち、この2点鎖線の部分、ここについては現在高度利用がされていない、高度利用がされていないものを高度利用を今後するために再開発促進区ということで、この2点鎖線のエリアを当面第1次地区として指定をするということでございます。
 残ったこの白い部分についても、今後の土地利用の動向等を見ながら将来的には促進区として参入をしていきたいと、まあ第2次ですね。ということで考えてございます。
 それからもう1点の御質問のベースの地図の区域1、2、3、4ということでございますが、これは検討する段階では仮にこういった名称をつけたものが、たまたま残ってしまっただけで、これは深い意味はございません。特にこういった名称を正式につけていただいたわけではなく、仮につけたものでございます。

会長

 どうぞ。

副会長

 ちょうど伊東委員から御指摘があったので、関連して私もこの図面のことを申し上げたいと思いますが。
 この地区計画の区域というのは、言ってみると方針をつくるわけです。そして地区整備計画、ここでは再開発等促進と書いてありますが、それは具体な整備をする、言ってみると2段構えの都市計画の仕組みができているわけです。ところがこの絵を見ると、地区計画の区域というのと再開発促進区域の地域がほとんどイコールなので、これはちょっと普通の都市計画の常識からは違ってきていると思うんです。
 むしろ事業をやる部分よりも、もう少し外側を取り込んで方針をつくるというのが普通でございますから、ここに書いてあるような新計画区域というのは少し外側に広がっていてもいいと私は思いますので、今後検討をお願いします。

会長

 要望ですね。ほかに、吉村さんどうぞ。

吉村委員

 まず最初に、意見と言いますか、感想と言いますか。
当初やはり50ha並びにこの警大跡地の17haが主体でございましたから、そこの計画の考え方の方が大きかったのでしょうけれども、1回もう少し広げて今回のように交通のバランスがどうかとか、動線がどうかということを考えられてきたということで、それは評価したいというふうに思います。ただやはり最初に警大のところがありきで、次に駅までとだんだん広げてきたので、なかなかつながりができていないというところがありますから、これをもう少しまとめていくとが必要だというふうに検討していただきたいと思います。
 それからもう1点、交通に関しての中で、早稲田通り等々で都市計画決定されている形での20m幅員がありますが、これはなかなかできない状況にあると思います。それよりも先にいわゆるF7の道路の方が、一応20mつくる方が早くなると、そうするとむしろこちらの方に車の流れが多くなる可能性もなきにしもあらずですから、境目の影響ですと歩行者のみどりの空間とされていますけれども、そのあたりの配慮は必要だというふうに思います。
 それからもう1点区画道路の解説がありまして、2つ絵がございますが、それで断面がここに書いてございますが、この区画道路1号、2号の絵が24ページにございます。これについて質問なんですけれども、先ほど、道路としてはこうでつくるけれどもベンチから向こう側は公開空地だということで、これはもしかすると民間がされるかもしれないと、それはそこら辺で担保する形が地区計画、整備計画であると思うんですが、なかなかそこまで一緒につくらないかどうかわかりませんので、この辺の今後どういうところで整備していくかというところをしっかりとしていただきたいということと、それからもう1点はF型の道路を都市計画決定で直線としてなっているんですけれども、区画道路はこういう直線でいいのでしょうか。それから計画がこれから先煮詰まったときに、本来は成型だとか矩形の敷地でもいいんでしょうけど、かなりこれオープンな場所だというふうに言っていますので、塀をつくってここからここはここですよということがなくて、ある程度その辺が緩やかにつながるような空間ができるべきじゃないかと思います。
 そのためには南北に上がるとか、それからちょうどサンプラザの敷地を半分にするのですか、区画道路が本当は直線なのかそうではないのかということを今後考えられるか、今の段階でイメージとして出すことをしておかないと将来出てこないんじゃないかと、これは質問です。
 それから次、それぞれのゾーニング図みたいなものが幾つかございます。例えば15ページに1つ、ネットワーク、それから16ページにみどり、そしてそのほかにまちづくりの概念図が21ページ等々にございますが、特に盛んに言われておりますこの16ページのところにみどりの広場というのが、中野駅の中野通りの西側に、今の広場とか駐輪場のあるところが想定されていると思いますが、基本的に18ページの将来の土地利用並びに21ページのまちづくりの概念等を考えてきますと、ここは交通広場になっているのですね。そうすると交通広場とみどりの広場というものの共存性と言いますか、どのようなことをお考えになられているかということです。
 それからあと2つなんですけれど。盛んにまち並みとか景観という話がございますが、やはりこれは先ほど街区道路の中にも、道路だと、それから並木だけではなくて、そこにはやはり施設があってそれがどういうふうに見えてくるのか、それをどう使うかというですね。そう壁面線の指定の関係になるかもしれませんが、決してその1階、例えば2階、3階ぐらいですか、これはタウンスケールのレベルですから、それはむしろ近づいていても使いやすい場所であるわけです。それは商業施設であってもいいわけです。事務所であってもいいわけですね。そういったことがやはりある程度イメージの中にあることが必要ではないかと、これも質問です。
 そして地区計画の2段階という話がございました。これは前回の都市計画審議会のときも質問させていただいた中で伺ってまいりますが、まず今持っている土地の所有者は財務省で、やるならば財務省のいう地主の方と、要するに中野区がかける、それが第1段階として考えてよろしいのでしょうかということです。
 それから次、第2段階の具体的なときに今度は22ページにそれぞれの想定主体が出てまいりますが、そこに民間があり並びに公共というのがございます。中には学校法人もございます。というのはこういうことですが、それぞれこの具体的な地区整備計画の中で考えてきたフレームの中で決めていくことになっていくのか。そうすると全体でいくのか、それぞれが出てきたことで、それぞれの地区計画を考えていくのか、それともやはりその全体を押さえる整備計画をここで事業するのか、その辺をちょっとお聞きしたいのです。
 それから最後、先に先行していくでしょう警察病院。この地区計画のフレームはどのようにかけるのでしょうか。お願いいたします。

まちづくり総合調整担当部長

 それでは私の方からまず何点かお答えさせていただきますけれども。道路の話がありましたけれども、早稲田通りのところのF字を逆さにしたような、計画決定させていただいた20m幅員の道路でございますけれども、道路というのはそれぞれが機能、役割、分担を担うものだと思うんです。そういう意味で早稲田通りというのは、何区間にまたがる道路ということで、長トリップの交通を担うという部分が大きくあり、また、F字型道路はやはり地区内道路の区画道路という位置づけでございますので、あまり通過交通が大きく発生しないような役割を担うものと思っています。
 それでこの早稲田通りについては、都道ですが、中野通りから環状7号線の間は事業化計画、都市計画道路をどういう順序でつくっていくかということでございますけれども、ここ12年以内に着手または整備という路線に指定されておりまして、この開発に合わせて20mに拡幅していただけるものと思っております。
 それからもう一つ、1つの組織が全部この土地を買収してということであれば、それは簡単ですけども、ここについては民間の事業者や大学等、いくつかの組織が土地を買収することを想定しています。
 それでこういった事業では、全体を例えば土地区画整理事業を行うとか、都市計画法の開発許可で、全体のまちづくりを進める。皆さんの合意のもとで皆さんでやっていただくとかいう事業手法を考えております。
 こうしたまちづくりの前段となる地区計画や再開発促進区というような都市計画手法を活用する必要がある。中野区としても都市計画手法によって良好なまち並みに規制誘導していきたいと思っております。
 みどりの広場ということですが、中野駅の南口周辺でも供給公社のところを中心に、再開発の機運がございます。そういったところを中心として再開発を行っていく、そういったときに中野駅とつながる広場を設けたい。そういう中でこの駅前広場の交通の結節機能のほかに修景機能といいますか、みどり的なものを多く持った機能をもっていきたい。もちろんそれは、その南口だけではなくて、北口の区役所やサンプラザ前に計画決定されている広場にもそういった機能を確保していきたいと思っているわけでございます。

警察大学校等跡地整備担当課長

 それから引き続きでございますけれども、まず壁面線というその後退された空間の整備でございます。これは当然御指摘のとおり今後事業者が具体的に決まった段階で、具体的に協議をしなければいけない事項だと考えてございます。それから区画道路に関しましても、これは今後東京都の方とももう少し詳しく進んでいく時点で、場合によってはそういった追加あるいは変更、そういったものが十分予想されていくものでございます。
 それから今、ちょっと申し上げましたが、みどりの広場の件ですが、例えば4ページの上に示してあります北口の交通広場のみどりの広場に関しましては、これはこういった整備というものを十分可能だというふうに考えてございます。
 例えば、この辺の例で言いますとまだまだ不十分かもしれません。例えば阿佐ヶ谷駅の南口ですとか、京王線調布駅の南口、そういった例なども参考にしながら整備していけるのではないかというふうに考えてございます。
 それから壁面線のところはまさに、委員御指摘のとおりでございまして、壁面線の上から下まで全部同じ距離というのではなくて、例えば低層階であれば、例えば1mとか2mぐらい、それから上の方は4m、5m、6m、そういった制限に具体的にはなろうかというふうに考えてございます。
 それから病院でございますが、基本的には現在警察病院の計画もこういった地区計画の内容に適用するようなもので育てていきたいというふうに考えてございます。以上です。

会長

 まだありますか。

吉村委員

 最後の低層のところですけれど、1、2mの低層階はいいとしても、4mか6mという段階ではないんじゃないですか、この辺は、24ページあたりは。これはやはり高層になっているとこれは少しずっと15mぐらい離しているとか、そういうことにならないと出てこないと思いますから、その辺の認識ははっきりしていただきたいというふうに思っています。お願いします。

会長

 それではあと一人にさせていただきます。

貞弘委員

 すみません、質問なんですけれども、28ページなんですが、私ちょっとわからないんですが、野方1丁目のところに新防火地域指定済みというふうに書いてあるんですが、その新防火指定というのがどういうものなのかというのと、それが囲町やその周辺に指定はできないものでしょうかということをお伺いしたいと思いますが。

会長

 わかりました。

警察大学校等跡地整備担当課長

 新防火地域、これは実は東京都独自の制度でございまして、建築基準法には防火地域、準防火地域というのがございますが、東京都の建築安全条例におきまして、新たな防火制限の地域というふうな指定を定めてございます。これは現在の防火地域と準防火地域の中間的な規制でございまして、一般的には木造建築物は準耐火構造以上にしなければいけないと。したがいまして、この新防火地域をかければ一定の不燃化促進がされる、さらにこれを加えることによって、斜線制限等の緩和も一部ございます。そういったことから建替えを促進しながら、この地区の不燃化の促進をされていくような制度でございまして、東京23区内では中野区以外に墨田区ですとか荒川区そういった地区を中心に、たしか4区だったと思いますが、かけてございます。
 それから囲町に関しましては、ちょっとまだその辺具体的なことは未定ですが、いずれにいたしましてもそういった不燃化まちづくり、そういったものを中心にして今後検討するというようなところで、今回案の方でもお示しをしてございます。

会長

 関連ですか。

貞弘委員

 囲町の方はそういう、指定地域には今後する予定はないということですか。

警察大学校等跡地整備担当課長

 今のところは、それが必ずするかしないかというのはわかりません。今後地域の方々とお話をしながら望ましいその姿を描いていく中で、どういった規制内容がいいかということは検討されるべきことではないかというふうに考えてございます。

貞弘委員

 もし、それが指定された場合には、避難有効面積が広がるとかそういことはございますか。

警察大学校等跡地整備担当課長

 この本文の中にも申し上げておりますけれども、そういった周辺の不燃化が促進されれば、これは広域避難場所の避難性能の向上ということはあるかと思います。

会長

 まだいろいろ意見とか要望はあるとは思いますけれども、最初申し上げましたように皆さん方貴重な時間お集まりいただいて、協議していただいたわけなんで、この辺で終わりにしたいと思うのですがいかがでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

会長

 異議なければきょうの審議会は、これで終了いたしたいと思います。
 きょうは貴重な意見、それから要望等いろいろございました。これらについては事務局の方で十分受けとめていただくものと思います。
 それからあと事務局の方から連絡事項がありますので、事務局お願いいたします。

事務局

 それでは事務局の方から最後でございますが、ご案内申し上げます。
先ほども冒頭の御質問で今後の日程ということもございましたけれども、次回来月5月11日水曜日、午後1時半から当委員会室で、本年度第2回の都市計画審議会の開催をお願いしたいと考えてございます。
 案件につきましては、きょう御審議いただきました計画案が4月末を目途に案をとらせていただいて、中野区のまちづくり計画とさせてもらう予定でございます。その計画についての概略御説明をさせていただきたいと思ってございます。
 以上でございます。よろしくお願い申し上げます。

会長

 どうも長時間ありがとうございました。

お問い合わせ

このページは都市基盤部 都市計画課が担当しています。

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