海外旅行では感染症に注意しましょう!
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更新日:2024年6月17日
- 命にかかわる病気というと、私たちは癌(がん)や生活習慣病を思い浮かべがちです。
しかし、世界的には途上国を中心に、コレラ、マラリアなどの感染症が、死亡原因のトップを占めています。 - 感染症とは、細菌やウイルスなどの微生物が、体に侵入することによって引き起こされる病気です。
- 海外では、国内に常在しない感染症や、日本よりも高い頻度で発生している感染症が報告されています。
海外で感染症にかからないいようにするために、感染症に対する正しい知識と予防方法を身に付けることが重要です。
海外旅行にお出かけの際は、渡航先の衛生状況や流行している病気の情報を得て、旅行先で思わぬ病気に感染しないよう注意しましょう。 - 必要な場合にはあらかじめ予防接種を受けてから出かけましょう(海外渡航時・帰国後の予防接種はどのようにすべきですか?)
感染症の感染経路はさまざまですが、海外旅行中にとくに気をつけたいのは、
の主に2つ。
予防の第一歩は、感染症に対する正しい知識をもち、意識を高めることです。
参考
- コレラや赤痢は、細菌性の感染症で、コレラ菌や赤痢菌に汚染された水や生ものから感染します。
これらの菌に感染すると、1~5日ぐらいしてから下痢・腹痛・発熱といった症状がでます。
下痢がひどくなると衰弱して命を失うこともありますが、適切な治療をすれば治ります。 - 海外旅行をして下痢をしたら、すぐに医療機関を受診してください。
- 予防は、衛生状態に不安のある国にいった際に、生水や生ものは飲食しないこと(歯磨き・うがいの際の水にも注意)。
食事は十分に火の通った信頼できるものを食べるようにしましょう。
ジュースの中の氷や、カットフルーツも、菌がいることがあるので避けたほうが安全です。
鳥に注意
東南アジア、欧州、アフリカ地域で鳥インフルエンザが発生拡大し、鳥からヒトへの感染事例が多く報告されています。
一般に鳥との濃厚接触で感染しますので、
に心がけましょう。
- 動物も、どのような病原体を持っているか分からないことが多く、狂犬病など重篤な感染症の原因となる病原体を持っている可能性もあります。
むやみに、イヌ・ネコ・野生動物に近づかない・触れないようにしましょう。 - 万が一、動物に咬まれた場合は、現地の医療機関を受診し、適切な治療を受けるとともに、帰国時に検疫所に相談しましょう。
参考
- 厚生労働省 検疫所所在地一覧(外部サイト)
世界的に蚊が媒介する感染症が多く発生しています。
マラリア、デング熱は熱帯・亜熱帯地域で、ウエストナイル熱は米国を中心に、ジカウイルス感染症は中南米で、流行が懸念されています。
特に蚊が多く発生する夕方から夜間にかけて外出する際には、
- 虫除け剤や蚊取り線香の使用
- 長袖・長ズボンの着用(肌を露出させない)
等により、虫に刺されないように注意してください。
- 感染症の予防には、もうひとつ大切なことがあります。
それは「無理をせず、必要以上に体に負担をかけないこと」です。 - 海外旅行では刺激的なことも多く、せっかく休暇を取ったのだからこれもあれも、という気持ちになりがちです。
しかし、その結果、体へかかる負担は相当なものです。
体力が落ちていると、病原体に感染しやすく、また、発症したとき回復に手間取り、ときには命を失うことになります。 - 無理のない旅行計画を立てて、暴飲暴食をしないことは、感染症予防につながるのです。
- 海外旅行にでかけるときは、自分の行く国についての予備知識の一つとして、天候と同様に感染症についても確認しておきましょう。
- とくに危険な地域についての警告は、旅行会社で確認できます。
- 感染症の多くは、ちょっとした意識で予防でき、また、感染しても早期に適切な治療をうければ大事に至らずに済む場合が殆どです。
- 必要以上に怖がることはありませんが、日本国内と同じ感覚では通用しません。
感染症を予防して楽しい海外旅行をしましょう。
参考
お問い合わせ
このページは健康福祉部 保健予防課(中野区保健所)が担当しています。
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