子どもが考える修学旅行

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更新日:2026年10月1日

「修学旅行は先生が決めた行き先に行く」
そんなこれまでのやり方を変え、中野区では今年度から全ての区立中学校で生徒たち自身が修学旅行の行き先を考える取組が始まりました!

この取組は、単に行き先の人気投票をするのではありません。
「どこで、どんなことを学びたいのか」を、生徒たち自身が考え、決めていきます。

決めるまでの過程を大切な学びにし、“子どもを主体とした学校教育” を実現する、そんな区の取組を紹介します!

はじめに~子どもの意見を反映させた教育活動~

中野区立小・中学校では、子どもたちの意見や考えを大切にする様々な取組を進めています。

例えば、小学校1校あたり20万円、中学校1校あたり30万円で子どもたちが予算の使い道を決める、子どもの意見を反映させた予算の活用を行っているほか、学校行事や授業づくりなど、さまざまな場面で子どもたちの声が活かされています。

子どもの意見を反映させた予算の活用について、詳しくは以下のページをご覧ください

子どもが考える修学旅行

これまでの取組に加え、今年度から新たに始まった取組のひとつが、「子どもが考える修学旅行」です。

修学旅行は学校生活の思い出に残る特別な行事だからこそ、生徒の意見を反映させることに大きな意味があります。


概要

  • すべての区立中学校(全9校)において、これまで先生が決めていた修学旅行先を、生徒が自ら選びます。
  • 修学旅行先は、教育委員会と校長会からなる中野区修学旅行検討委員会が選定した候補地(5エリア)から、学校毎に選びます。
  • 中学1年生が、中学3年生となる年度に実施する修学旅行先を考えます。

 例:令和8年度(2026年度)の中学1年生が、令和10年度(2028年度)に実施する修学旅行先を考えます。

  • 修学旅行費用(旅行会社に支払うすべての費用、事前学習資料代)は区が補助し、保護者からの徴収はありません。

 注:班別行動時の飲食代、交通費、見学料等は自己負担

教育に関する費用負担補助について、詳しくは以下のページをご覧ください

今回の候補地

候補地は、学習効果や安全性、移動距離などを踏まえ、5つのエリアを選定しました。
それぞれに特色のある学習資源があり、平和学習、歴史学習、地域文化学習など、多様な学びが可能です。

  • 青森・函館エリア
  • 北陸エリア
  • 奈良・京都エリア
  • 広島・京都エリア
  • 九州エリア

東京発:修学旅行 5つの候補エリアへのアクセス・ルートマップ 東京(出発地) 青森・函館エリア 東京から北へ向かう、本州最北端と北海道をまたぐ広域ルートです。 北陸エリア 東京から北西方向へ向かい、日本海側に位置する金沢を中心としたルートです。 奈良・京都エリア、広島・京都エリア 東京から西へ向かう定番の関西圏、およびその先の山陽地方へ続くルートです。 九州エリア 東京から最も遠い西に位置し、九州地方(長崎方面など)を巡るルートです。

行き先比較マトリクス 青森・函館 一言でいうと:自然とロマン メインの学び:北方の歴史と雄大な自然 代表的なスポット:ねぶた・五稜郭 こんな人におすすめ:壮大な景色と独自の文化を体験したい 北陸 一言でいうと:伝統とアート メインの学び:加賀藩の歴史と現代芸術 代表的なスポット:兼六園・21世紀美術館 こんな人におすすめ:洗練された街歩きとデザインが好き 奈良・京都 一言でいうと:日本の原風景 メインの学び:飛鳥~平安時代の深い歴史 代表的なスポット:東大寺・金閣寺 こんな人におすすめ:教科書の歴史を「本物」で感じたい 広島・京都 一言でいうと:平和と古都 メインの学び:平和学習と伝統文化の対比 代表的なスポット:原爆ドーム・厳島神社 こんな人におすすめ:命の尊さを学び、古都の美も楽しみたい 九州 一言でいうと:異文化ミックス メインの学び:和華蘭文化と近代化の歴史 代表的なスポット:グラバー園・平和祈念像 こんな人におすすめ:多様な文化もテーマパークも全部満喫したい

行き先決定までのプロセス

選定された候補地を受けて、いよいよ各学校で行き先を決定していきます!

行き先の決め方は学校によってさまざま。
今年度初めての試みでしたが、各校で工夫を凝らした検討が行われました。

どのように決めていったのか、いくつかの例を紹介します。

1.先生のプレゼンテーション

まずは、先生から修学旅行の目的、各候補地で学べること、移動方法などについての説明を受けます。

社会科の先生が、専門的な知見を活かし、歴史的・文化的価値についての説明を行った学校もありました。

入学したばかりの1年生たちにとって、わくわくする取組が始まりました!

2.生徒による調べ学習

先生のプレゼンテーションを受けて、生徒による調べ学習が始まります。

ある学校では、生徒一人ひとりが最も興味をもったエリアについて、その見どころや魅力を調べて個人で掲示物にまとめ、学年全体で候補地の魅力について共有しました。

また、クラスで各候補地のメリット・デメリットを出し合うなどして議論をし、クラス毎に意見をまとめた学校もありました。

3.行き先の決定

生徒たちは調べ学習を踏まえて比較検討を重ね、いよいよ行き先を決定していきます!

ある学校では、まず一人ひとりが行きたいと思う場所に投票し、候補地が5エリアから2~3エリアに絞られた後、上位候補に対して、改めて全生徒で決選投票を実施し、最終決定をしました。

また、各クラスで2エリアを選定した後、各学級委員が集まる代表者会議で、各クラスから出た意見をもとに話し合って最終決定した学校もありました。

その結果・・・

今年度は、4校が青森・函館エリア、3校が奈良・京都エリア、2校が九州エリアを選びました!

生徒・先生の声

生徒の声

「自分たちが興味をもって選んだところに行けるのがとても嬉しくて、調べたり学習する気持ちが上がりました!」

「それぞれの候補地のプレゼンテーションを聞いて様々な地域の魅力を知ることができました。選択する過程も楽しく、積極的に参加することができました。」 

「自分たちで考え、話し合い、決定する経験ができたことに達成感を感じました!」

「たくさんの生徒が支持した旅行先が選ばれ、学年全体で期待感を共有することができました。」

「自分たちに選択肢がもらえたことがとても嬉しかったです。実際に行くのが今から楽しみです!」
 

先生の声

「生徒の意欲や主体的な態度を引き出すことができたという成果がありました。自分たちが決めるという当事者意識が意欲を高め、主体的に調査したり発言したりする様子が見られました。」

「物事を多面的に考察することや、人の意見を受け止めながら自分の意見を主張して伝えるといった、キャリア教育で必要とされる基礎的・汎用的能力の育成にもつながったと感じています。」

「候補地から生徒と一緒に考えたことで、修学旅行の意義や目的を見つめ直す機会となりました。」

「探究的な学びを支えるカリキュラム構築の必要性を改めて感じました。」

「社会科教員の専門的知見を生かすことで議論が深まり、生徒が学習として修学旅行を考えることができました。」

おわりに

自分の考えを伝え、友達と話し合い、自分とは違う考えに出会う。そして、みんなで納得しながら一つの答えを決める。
中野区の「子どもが考える修学旅行」は、行き先を決める過程を大切な学びにしています。

生徒たちは、調べ学習や話し合いを通して主体性や学びに向かう力を育み、「自分たちで修学旅行の行き先を決めた」という実感を得ることができます。

さらに中野区では、修学旅行だけでなく、小学校の移動教室での体験活動や、中学校の校外学習・卒業遠足についても、児童・生徒が自ら考える取組を今年度から始めます。

これからも、学校と教育委員会が連携して、中野区ならではの“子どもを主体とした学校教育” を進めていきます!

お問い合わせ

このページは教育委員会事務局 子ども・教育政策課(教)が担当しています。

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