令和8年度区立学校運動会・体育祭

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更新日:2026年9月4日

中野区の学校では、それぞれの学校ならではの工夫を取り入れながら、運動会や体育祭を行っています。今回は、6つの学校の特色ある取組を紹介します。子どもたちの一生懸命な姿や、学校の温かい雰囲気をぜひ感じてください。

はじめに~教育長メッセージ~

運動会の始まりは、1874年(明治7年)に築地の海軍兵学寮で行われた「競闘遊戯会」とされています。その後、東京大学などでも開催されるようになり、初代文部大臣・森有礼が体育の重要性を重視したことなどを背景に、全国の学校へ広がっていきました。当時は十分な運動場を持たない学校も多く、神社やお寺の境内、広場などを会場としていました。やがて運動会は、子どもたちだけでなく家族や地域の人々も集う行事となり、「パン食い競争」や「大玉転がし」など幅広い世代が楽しめるさまざまな競技が取り入れられていきました。

現在の運動会は、走る競技だけでなく、仲間と協力する競技や学級・学年で力を合わせる演技も大切にされています。その姿は海外からも注目され、日本ならではの協力や思いやりの文化が表れているといわれています。

時代とともに形は変わっても、「参加するみんなが楽しめるようにする」という思いは今も変わりません。中野区の小・中学校でも、子どもたちの主体性を大切にしながら、保護者や地域の皆さんと一緒に楽しめる運動会・体育祭が行われています。それぞれの学校ならではの工夫や魅力を取材しましたので、ぜひご覧ください。

各校の取組と参加者の声

暑い日でも安心!体育館で応援「パブリックビューイング会場」(塔山小学校)

塔山小学校では、校庭だけでなく体育館にも応援ができるパブリックビューイング会場を設置しました。体育館には冷房や座席を用意し、校庭の様子を映像で見ることができます。暑さの厳しい日でも、保護者が安心して運動会を楽しめるよう工夫されていました。

また、競技の開始時刻を見直し、午前中に終了できるようにするなど、子どもたちの体調への配慮も行われました。

  • 児童の声

「綱引きをがんばりました。全身で力をこめて引っ張るだけでなく、みんなで声を合わせて引っ張ると、勝つことができました。」
「(棒引き競技で)人が少ないところを見つけて、棒を引きに行きました。うまくいくととても楽しくて、うれしかったです。」

  • 先生の声

「子どもたちが楽しく安全に競技に取り組めるよう、ルールを工夫しました。その結果、子どもたちが全力を出し切って競技に臨む姿を見ることができ、大変よかったと感じています。」
「競技の開始時刻などを見直し、午前中に終了できるよう運営を工夫したことにより、子どもたちの体調に配慮した取組を実現できました。」

  • 保護者の声

「勝ち負けのある競技があり、とても盛り上がって良かったと思いました。」
「体育館に冷房と座席、ライブビューイングを用意していただいたことで、不安なく応援することができ、大変助かりました。」
「最後の大玉ころがしは全学年が協力できる工夫がされていて、見ていて楽しかったです。」

みんなでつくった最高の舞台はここにある!6年生の特別な演技(緑野小学校)

緑野小学校では、「一緒に創る運動会」として、実行委員を中心に6年生にとって小学校生活最後の運動会の演目を決めました。

「全員が主役となり、お互いに協力しながら全力で楽しむことで、一人ひとりが輝き、思い出になるようにしたい」という児童の思いを込めて演技構成を考え、前半は体操、後半はフラッグを使った集団演技を披露しました。
一人では完成しない演技だからこそ、仲間との協力が大切になります。

  • 児童の声

「運動会が終わった後、『やりきった!』と感じている友達が多くいました。私は、団体競技は1人だけができても、みんなができていないといけないんだと改めて思いました。初めは自分も本当にできるのか不安でしたが、運動が得意な人も苦手な人も誰とでも教え合ったり、あきらめずに練習したりすれば、一つの演技ができるのだと感じました。そして、大切なのは結果ではなく、一つの目標に向けてどれだけ努力したかだと思いました。」

  • 先生の声

「児童の思いや考えを大切にしながらも、大きな怪我が無いように安全第一で指導を行いました。『体操』では、マット運動で学んだ基本的な動きを基に発展的な技を行い、『フラッグを使った集団演技』では、シンプルな動きでも揃えることで一体感を表現できるようにしました。」

  • 保護者の声

「子供たちの一生懸命な姿や、声を枯らすまで応援している姿は、最高学年として誇らしい姿でした。」
「全力で頑張っている姿に『成長したな』と安心&感動しました。」
「これまでは運動会直前に熱が出たり、怪我をしたりと思うように力を発揮できなかった我が子でしたが、今年は思う存分できたと満足そうでした。」

卒業生がお手伝い!第五中学校ボランティアの大活躍(令和小学校)

令和小学校の運動会には、第五中学校の生徒30人以上ボランティアとして参加しました。

当日は30度を超える暑さが予想されていたため、中学生たちは霧吹きを使って観覧席の子どもたちに水をかけ、暑さ対策をお手伝い。

児童は大喜びで、水しぶきを浴びながら笑顔を見せていました。

  • 第五中ボランティア生徒の声

「テント張りの手伝いでは自分の力不足を感じましたが、頑張って手伝いました。今後もこのようなボランティア活動に参加したいです。」
「久しぶりの母校は雰囲気が変わって落ち着いており、会場見回りの仕事も安心してお手伝いができました。先生や在校生と話すことができ、ボランティアに行ってよかったです。来年も機会があったら行ってみたいです。」
「なつかしい 愛する母校 令和小」

  • 先生の声

「五中生は真面目にボランティアに取り組んでくれました。友達と協力しながら楽しそうに霧吹きを使って暑さ対策をしてくれ、とても助かりました。」

  • 保護者の声

「卒業生が母校で活躍する姿を見ることができ、とてもうれしかったです。お兄さん・お姉さんとして楽しそうに働いていました。」
「今後は、PTAでも卒業生の活躍の機会を作れるように考えていきたいです。」

受け継がれる伝統「フラッグアップ」(北中野中学校)

北中野中学校の伝統、「フラッグアップ」。
全校生徒が両手に旗を持ち、音楽に合わせて規則正しく動きながら演技を行います。
この行事の特徴は、先生が教えるのではなく、縦割りの集団の中で上級生が下級生に教えること。
教え合いを通して自分自身の演技を見直し、相手に丁寧に関わる姿勢を育てることを大切にしています。
また、この活動を通して生徒同士の交流が深まり、人と関わることの楽しさを実感できる行事となっています。

  • 生徒の声

「フラッグアップは、毎年、生徒全員で力を合わせて取り組んでいる行事です。私自身、1年生のときには先輩方に優しく丁寧に教えていただき、その経験が、今の自分につながっていると感じています。今年は先輩として後輩と関わることができてとても楽しかったです。後輩が分からないことを気軽に聞ける雰囲気づくりを大切にし、一人一人に寄り添った関わりを心がけています。また、なかなか覚えられないときには、説明の仕方を工夫したり、動きをゆっくり示したりするなど、分かりやすく伝えることを意識しています。これからも、この伝統あるフラッグアップがずっと受け継がれていくことを願っています。」

  • 先生の声

「学年を越えた縦のつながりがしっかりと築かれていることが、フラッグアップの大きな特長です。教員は練習時間の確保に徹し、直接的な指導は行っていません。生徒が主体的に活動し、上級生が下級生を指導する中で、責任感や自主性を育んでいます。また、実行委員が中心となって全体をまとめ、学校全体で一体感のある取組となっています。今後も更なる工夫で改善を重ね、毎年、生徒自身が考え、より良い形へと発展させていくことを大切にしていきたいと考えています。」

  • 保護者の声

「伝統あるフラッグアップを在校生が引き継いで取り組んでいる姿を見て、卒業生として大変うれしく感じました。」
「音楽も当時と変わらず、懐かしさとともに時の流れを感じます。」
「生徒たちが心を一つにして息を合わせながら演技する姿には、大きな意義があると感じました。この素晴らしい伝統が、これからも長く受け継がれていくことを願っています。」

生徒がつくった!得点がリアルタイムで見られる体育祭(中野中学校)

中野中学校では、生徒が中心となって運動会のリアルタイム得点をインターネットで配信する仕組みを作りました。

また、リアルタイム得点だけでなく、各クラスの意気込みを表明する動画競技のルール説明も掲載。

プログラムの二次元コードから見ることができ、当日会場に来られない人も体育祭の様子を楽しむことができます。

  • 生徒の声

「先生と一緒に得点データを入力する作業が楽しかったです。また、他のクラスの意気込み動画を見て、自分のクラスのモチベーションが高まりました。」

  • 卒業生の声

「私が作ったシステムが今でも引き継がれていて、とても光栄です。意気込み動画なども、自分たちの時よりも工夫して撮影しているクラスも増えて、すごいなと感じました。」

  • 先生の声

「プログラミングの得意な生徒が、プログラムを組んで今のシステムを作ってくれました。できるだけシンプルな作りを心がけ、生徒や教職員が入れ替わっても引き継いでいけるような工夫をするとともに、運用マニュアルなども作成しています。オンラインで運動会に参加する生徒や、当日登校できなかった生徒や保護者の方々、地域の方々にも様子がわかるシステムとして、さらに工夫をしていきたいと思っています。」

  • 保護者の声

「遅れての参観となっても、学校に向かう途中で経過を知ることができてよかったです。」
「意気込み動画で、自分の子供も含めて、クラスが団結している様子が見られてよかったです。今どきの取組だなと感じました。」
「競技のルールを事前にオンラインで見ることができ、とてもわかりやすく、応援にも熱が入りました。」

生徒自治による、生徒が考え、生徒が作り上げる体育祭(中野東中学校)

中野東中学校では、「生徒自治」を大切にしています。

体育祭は、体育祭実行委員を中心として、生徒が発案・企画し、協議を重ねて作り上げています。

意気込みをPRするクラス紹介CM動画や、体育祭実行委員で内容やルールを考える生徒考案種目などは、保護者や地域の方々もとても楽しみにしています。

  • 生徒の声

「体育祭の準備、クラスでの話し合いの進行、学年練習での司会や準備運動、声掛けや説明など、小学校と違って生徒が責任をもってやらなければならないことが多かったです。」
「特に、生徒考案種目は準備にとても時間と労力がかかったけど、盛り上がってとてもよかったです。」

  • 先生の声

「今年度から中野東中に着任し、『生徒が種目を考案する』と聞いた際は、正直、本当にできるのかと半信半疑でした。しかし、いざスタートすると、アイデアがたくさん出てきて、特に3年生はこれまで先輩達がやってきたことに憧れを感じていて「自分達が最上級生になったら」と楽しみにしてきたことが伝わってきました。生徒が選択、決定していく際には意見がまとまるまで時間がかかることもありましたが、教員が答えを示すのではなく、見守り、寄り添っていくことを大切にしました。」

  • 保護者の声

「3年生をはじめ、各学年の体育祭実行委員の子たちが一生懸命に準備や当日の仕事をしていて、中野東中学校の生徒たちの自主性や行動力も素晴らしいと思いました。」
「見ごたえある競技が多く、楽しく観覧しました。」

おわりに

いかがでしたでしょうか。運動会や体育祭は、ただ競技をするだけの行事ではありません。

友達と協力すること、仲間を応援すること、自分で考えて行動すること。そこには、教室では学べないたくさんの成長があります。

中野区の学校では、それぞれの学校が特色を生かしながら、子どもたちの成長につながる取組を続けています。

一生懸命に走る姿、仲間と喜び合う笑顔、後輩を支える優しさ。

そんな子どもたちの輝く姿が、これからも各学校で受け継がれていきます。


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このページは教育委員会事務局 子ども・教育政策課(教)が担当しています。

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