都市計画河川
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更新日:2025年3月5日
河川は、社会通念では、「地表の水が集まって流れる水路」をいいますが、河川法でいう河川は、公共の水流及び水面で、直接一般の用に供されるものをいい、放水路、湖沼、洪水調節池も含まれます。
一般的に河川は、飲料水や工業用水の水源となるほか、都市部では雨水を速やかに流すことによる洪水防止等の役割があります。また、近年、水際空間が快適な都市環境の形成のため大切な要素として見直されるようになり、景観向上、レクリエーション空間、住民にうるおいを与えるといった役割も求められるようになりました。
東京の山の手地方を形成する武蔵野台地は、多摩川と荒川に挟まれ、東京湾に向かって扇状に広がり、その中は多くの小台地に分かれています。中野区にも沼袋、野方、中野、幡ヶ谷、落合の5つの台地があり、その台地の間を江古田川、妙正寺川、旧桃園川(現桃園川下水道幹線)、神田川、善福寺川の5つの川が流れ、それぞれ下って神田川となり、隅田川に流れ込み、東京湾に注いでいます。
近年、局地的集中豪雨などにより、都市の中小河川流域で、従来浸水が生じなかった降水量で浸水が生じる「都市型水害」が増加しています。これは、都市化の進展により河川の流域でビルや舗装道路等の不浸透域が増え、雨水が地表に一時滞留したり地中に浸透したりせず河川に直接流出してしまうことも原因であり、その対策が大きな課題となっています。
整備については、すでに第一段階である1時間30ミリ程度の降雨に対処できる規模の整備がほぼ完了し、現在は1時間50ミリ規模の整備を進めています。また、中・上流部については、洪水対策として北江古田調節池や妙正寺川第1,2調節池など調節池を整備しています。
さらに、東京都は、環状7号線の地下を利用して、白子川、石神井川、神田川及び目黒川の4水系の洪水を東京湾まで導くいわゆる環七地下河川構想に基づき、洪水対策を目的として環状7号線地下調節池の整備を行いました。
河川 | 起点 | 終点 | 決定年月日 | 告示番号 | 幅員(メートル) | 延長(メートル) |
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神田川 | 台東区柳橋一丁目(隅田川合流点) | 杉並区久我山三丁目(三鷹市境界) | 昭和22年11月26日 | 戦復院第122号 | 44~16 | 22,800(中野区流域3,400) |
平成2年1月26日 | 都第86号 | |||||
妙正寺川 | 新宿区下落合二丁目(神田川合流点) | 杉並区清水三丁目(井草川合流点) | 昭和22年11月26日 | 戦復院第122号 | 19~15 | 9,700(中野区流域5,898) |
昭和45年12月22日 | 都第1349号 | |||||
善福寺川 | 杉並区和田一丁目 | 杉並区善福寺二丁目 | 昭和22年11月26日 | 戦復院第122号 | 20~11 | 10,860(中野区流域410) |
昭和45年12月22日 | 都第1349号 | |||||
神田川・環状七号線地下調整池 | 昭和61年12月22日 | 都告示第1354号 | 4,500 | |||
第五号石神井川及び第六号神田川 | 練馬区高松二丁目 | 中野区野方六丁目 | 平成27年12月17日 | 都告示第1809号 | 14.2 | ー |
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・計画決定 東京都建設局河川部計画課中小河川担当 5320-5414 ※事前に電話が必要です。
・事業決定/既存 東京都第三建設事務所工事第2課 3387-5137
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