旧中野刑務所正門の取扱い
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更新日:2023年12月4日
旧中野刑務所正門(南側から)
旧法務省矯正管区敷地内にある旧中野刑務所正門について、区としての取扱い方針を次のとおりまとめたのでお知らせします。
1 経緯
旧中野刑務所正門(以下「正門」)の取扱いについては、平成31年1月に「現地での保存」として決定しましたが、曳家(ひきや)移築を含めた多角的な検討をするべきではないかという議会での議論がありました。 その後、令和元年度に実施した「旧中野刑務所正門学術調査」によると、正門の曳家が技術的に可能であることが分かり、当初の方針決定にかかる前提の一部に変更が生じたため、取扱いについて再検討を行うこととしました。
令和元年12月、区長は正門にかかる文化財的価値並びに保存・公開について教育委員会に意見を求めました。教育委員会は区からの意見聴取を受け、令和2年1月に文化財保護審議会に対し、正門の文化財的価値並びに保存・公開について諮問を行い、同年7月に答申を受けました。
令和2年9月、教育委員会は文化財保護審議会の答申をふまえ、区長に対し回答しました。同年11月、「旧中野刑務所正門の取扱い方針(案)」を議会に報告し、11月から12月にかけて、平和の森小学校の保護者、近隣町会及び近隣住民に対し、取扱い方針(案)及び平和の森小学校の新校舎整備スケジュールに関する説明会を実施しました(実施結果は末尾「関連ファイル」からご覧ください)。
2 取扱いの方針について
区は、文化財保護審議会の答申、教育委員会からの意見、説明会での区民の意見などをふまえ、正門の取扱いについて再検討を行いました。
その結果、正門の保存及び公開、そして平和の森小学校新校舎における良好な教育環境の確保との両立を図るため、正門は曳家により移築し、旧法務省矯正管区敷地内の西側(道路予定地の西側)において、保存と公開を行っていくこととしました。正門の移築(曳家)は、基本計画・保存活用計画を策定し、基本設計・実施設計を経て行います。公開及び具体的な活用の方法については、保存活用計画策定時に検討していきます。
曳家予定先
3 今後の予定(整備スケジュールと概算経費)
(1)整備スケジュール(予定)
旧中野刑務所正門・平和の森小学校新校舎整備スケジュール(予定)
※1 移築(曳家)関連工事は以下の工事を想定しています。
曳家に伴う仮補強、曳家準備工事、曳家工事、新規基礎工事、耐震補強、劣化修理、復原工事
(2)概算経費 (令和元年10月時点)
- 正門移築(曳家)関連工事等(令和3年度から令和8年度)…約496,000千円
(旧中野刑務所正門学術調査報告書(令和元年10月作成)をもとに算出) - 正門公開開始後の経費(令和8年度以降)…年間約1,000千円
関連ファイル
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