パトロール団体用マニュアル(概要)

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更新日:2023年8月3日

 本マニュアルは、中野・野方両警察署からの助言などを参考に、防犯パトロールの際に心がけていただきたいポイントを掲載しました。
 パトロールは、時間のあるときに無理せずに、健康づくりにもつながるからといった気軽な気持ちで行うのが長続きの秘訣。
 私たちが住むまちの安全はみんなの願い。このマニュアルを持って、あなたもパトロールに出かけてみませんか。
 このマニュアルは、パトロール団体の構成や設立趣旨によっては、該当しない項目もあります。

主な項目

 パトロールに出かける前に、自宅の戸締りなどの確認をすることが大切です。
 集合時刻に遅れそうだからとあわてて家を飛び出し、火元を確認しなかったり鍵を閉め忘れたりしたら大変です。必ず、自宅の安全を確認してからパトロールに出かけましょう。

 ふだん着でのパトロールでは効果があまりあがりません(風体などから不審者と思われて通報されてしまう人が出たとしたら問題です)。
 必ず腕章をするか、防犯ジャケットを着ましょう(ほかの区民の方から誤解を受けないよう、防犯ジャケットなどは主にパトロールを行う時に着用しましょう)。
 パトロールのルートや時間帯は適宜変えましょう(パトロールを続けていて気になる場所は、多めにパトロールルートにいれましょう)。昼夜2回行うと効果的です。
 できるだけ複数で、防犯ブザーや、携帯電話、メモ帳(筆記具)などを持ってパトロールに出かけましょう。
 事件、事故に素早く対応できるように、リーダー、通報係などの役割を決めておきましょう。
 自分の体に危害が及びそうな場合は、無理せず避難が最優先です。

留意事項

 交通ルールを守り、事故にあわないように気をつけましょう。
 パトロールの1番の目的は、ひとりでも多くの方が自分たちのまちを巡回することで、まちの安全を守ることにあります。
 多くの方が自分たちのまちの安全に関心を寄せており、このまちで犯罪を起こすことは絶対にできないと犯罪者に感じさせ、犯罪を抑止していくことが最も大切なことです。

不審者発見のポイント

 警視庁の統計では、子どもに対する犯罪の多発時間は、午後2時~午後6時です(特に登下校時は注意を要します)。

  • 顔が判別できないように帽子を深くかぶっていたり、マスク、サングラスをしたりしている者
  • 子どもが集まる場所(公園、グラウンドなど)やその周辺で、子どもたちの動向を必要もなく監視したり、うろついたりしている者、あるいは子どもたちの後を追尾している者
  • 子どもたちが利用する自転車置場やその付近でウロウロしている者
  • 子どもが集まる場所やその周辺をうろつき、自分の子どもや友達の子どもがいないのに、カメラやビデオ等を所持していたり撮影したりしている者
  • 車で、子どもが集まる場所やその付近を行き来したり駐車している、あるいは子どもの後を低速で追尾したりしている者

不審者への対応

 パトロール中に「不審者発見のポイント」に合致するような人物を発見した場合、直接声かけなどはせず、特徴をメモし注意して様子を見ましょう。
 もし、声をかける場合でも、「おはようございます」「こんにちは」など、あいさつ程度で十分です。
 これはと思われた場合には、「○○に不審者がいます」と落ち着いて110番通報してください(特徴、進行方向等を伝えてください)。
 子どもがまさに不審者に追われるなど、子どもの生命身体に危害が及ぼうとしている現場に遭遇した時は、まず子どもを安全な場所(自宅内や車両内)に誘導し、110番通報してください。
 不審者がいないまでも、明らかに子どもの様子がおかしい場合(原因もなく泣いていたり、その場にしゃがみ込んだりしていた場合など)は、まず、子どもを落ち着かせて状況を把握し、不審者の犯行であることが判明した場合は、110番通報してください。

110番のかけ方

 110番のかけ方は携帯電話も公衆電話※も自宅の電話も変わりません。
 落ち着いて「1・1・0」を押してください。
 後は、応対する警察官の指示に従い落ち着いて話してください。
 公衆電話はお金がなくてもかけられます。

不審者発見のポイント

 空き巣などの泥棒は昼夜を問いません。特に昼間の時間帯はセールスマンを装って犯行に及ぶ者も多く、背広などを着用していても要注意です。

  • 特にアパート、マンションなど集合住宅の出入り口やその周辺で、携帯電話で通話をしている者(すでに室内にいるか侵入しようとしている共犯者と連絡を取っていることがあります)
  • 一戸建てで呼び鈴を押し、不在を確認した後にまた戻って来る者
  • ひったくり犯はバイク利用が多いため、ナンバープレートを折り曲げて道路を行き来している者
  • 路地(横道)にバイクや車両を止めそばに長時間立っている者、または長時間同一の場所でエンジンをかけたままのバイクや車両に乗車している者

不審者への対応

 空き巣などの犯人は侵入用具を所持しており、それを凶器として使用し凶悪犯罪に発展することもあります。したがって、多数のメンバーでパトロールをしていても直接声かけなどせずに様子を見て、できる限り「不審者の性別、年齢、体格、着衣、逃走方向」などをメモし、犯行を目撃した場合には直ちに110番通報してください。
 バイクを利用してのひったくりは、ナンバープレートを折り曲げて走行していただけでは、一概に不審者として特定できません。「不審者発見のポイント」に合致するような走行が認められた場合には、「運転手の性別、年齢、体格、着衣、バイクの色や形、不審な点(ナンバーが曲げられ同じ道路を行き来している等)、進行方向」をメモし、状況に応じて110番通報して詳細に伝えてください。

警察官に同行を依頼するには

 中野・野方両警察署では団体構成員の多くの方が参加してパトロールを行う場合には、職務に支障のない限り警察官を同行させ、パトロールのポイントを含めアドバイスしてくれることになっています。
 パトロールを行う日時が決まりましたら、お気軽に両警察署にお問い合わせください。

中野警察署 電話03-5925-0110
野方警察署 電話03-3386-0110

 

 犯罪の起こりにくいまちへの取り組みとして、住民が死角を作らない程度に四季おりおりの花を庭に咲かせて通行人に関心をもってもらったり、あいさつ運動を展開したり、パトロールにあわせてゴミを拾ったりして、犯罪の抑止に努めている地域があります。
 人口密度の高さが全国でも有数な中野区には、さまざまなライフスタイルで暮らす多くの区民がいます。
 一口にあいさつ運動を行うといっても、声をかけられてけげんに思う人もいるでしょう。パトロールの際にゴミ拾いまでと思う方も多いと思います。
 もちろん、パトロールは多くの方が時間のある時に気軽に巡回し、まちを見て歩くことで犯罪を抑止していくことが第一の目的です。あいさつ運動や環境美化への取り組みなどは各団体で主体的に決めることだと考えています。
 でも、パトロール団体のみなさんが道で会った方に「こんにちは、ご苦労様です」と声をかけられたらどんな気持ちになりますか。もし他の地域で別のパトロール団体を見かけたら、「こんにちは、ご苦労様です」とちょっと声をかけてみてはどうでしょうか。
 パトロール団体の方々同士が、ちょっとしたあいさつをかわすことで、地域だけではなく区内全域での防犯と団体同士の交流の輪が広がっていくのではないでしょうか。

関連情報

お問い合わせ

このページは総務部 防災危機管理課が担当しています。

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