結核

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更新日:2024年4月3日

ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。2023年結核予防週間普及啓発ポスター(画像:252KB)

正しい結核の理解を

  • 2023年(令和5年)に日本で結核を発病した方は10,058人で、結核罹患率(人口10万人当たりの結核患者数)は8.0となり、罹患率10.0未満とする低まん延国の水準を3年連続で達成しています。
    結核罹患率を細かくみると、東京都は全国平均より高い8.5、中野区は東京都平均より高い8.9でした。
    中野区を細かくみると、新たに結核を発病した方は31人、結核が原因で亡くなった方は0人です。

ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。結核罹患率(人口10万対)の年次推移のグラフ(画像:111KB)

  • 2022年(令和4年)に日本で結核が原因で亡くなった方は1,664人で、新型コロナウイルス感染症で亡くなった方(47,635人)、感染性胃腸炎(ノロウイルス症など)で亡くなった方(2,010人)に次いで感染症による死因の3番目で、結核は今でもなお最大級の感染症です。
  • 世界をみると、2021年(令和3年)の日本の結核罹患率は9.2で、ベトナムの173、中国の55などアジア諸国より低いですが、ドイツの5.0、アメリカの2.6など先進諸国より高い状態でした。

ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。2021年国別結核罹患率のグラフ(画像:72KB)

  • 1人ひとりが結核についての正しい知識をもち、早期発見だけでなく、予防にも心がけることが大切です。

参考

  • 結核を発病したときの初期症状は、風邪に似たもので見過ごされがちです。
  • 病院・診療所を受診しても診断されず、結核と気づかないまま放置していたことで重症化することもあります。
    人に感染させる状態になると、本人は結核病棟へ入院して治療をする必要があります(感染症法第19条・第20条・第26条・第26条の2)。
  • 結核は潜伏期間が長いため、患者さんと接触した周囲の方も、発病していないことを確認するための健康診断(接触者健診)を、最長3年間続けなければなりません(感染症法第17条)。
    また、感染拡大を防ぐために、感染経路の調査もしなければなりません(感染症法第15条)。
    2023年の中野区の入院患者は10人ですが、そのおよそ30倍の279人の方が接触者健診を受けることになりました。

ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。中野区の結核患者数と接触者健診数の推移(画像:43KB)

  • 「年1回は健康診断を受診する」ことや、「早めに病院・診療所を受診する」ことは、結核を早期発見するためにも、とても大切です。
  • 65歳以上の方は、65歳未満の方に比べて5倍以上結核を発病しやすく、年齢とともに高くなります。

ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。2020年全国・東京都・中野区年齢階級別罹患率のグラフ(画像:46KB)

  • 高齢者の結核の特徴は「呼吸器症状(咳・痰)がない場合が多い」「全身症状(不定愁訴・微熱・体重減少・ADL(日常基本動作)低下など)がある場合が多い」などです。
  • さらに、「認知症などで症状を訴えない場合がある」ことも含めて、診断が遅れると死亡につながりやすいといわれています。

次の1から6のどれかの症状がありましたら、すぐに病院・診療所を受診しましょう。

  1. 2週間以上長引く咳(せき)
  2. 痰(たん)
  3. 長引く微熱
  4. 長引く倦怠感(体がだるく、活力が出ない)
  5. 胸が痛い
  6. 体重が減った

オンラインによる医療機関検索

電話・ファクスによる医療機関検索

  • 結核は、排菌患者の出す咳(せき)のしぶきや、しぶきが乾燥して空気中に漂っている結核菌を、肺に吸い込むことによって起こる感染症です。
  • 結核というと、高齢者の病気と思われがちですが、40歳未満の発病者が多いのが、最近の都会の結核の特徴です(中野区では2020年の発病者のおよそ3人に1人(41人中15人)が40歳未満)。

ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。中野区の結核発病者の年齢割合の推移のグラフ(画像:40KB)

  1. 保健所では、結核の相談、療養支援や、結核の正しい知識の普及啓発を行っています。
  2. 結核は治る病気ですが、決められた期間、中断なく薬を飲むことが大切なため、身近な薬局での服薬支援を行なっています(感染症法第53条の14)。
  3. 「職場で結核の人がでたが、自分は大丈夫だろうか?」などといった相談も寄せられます。最近は結核の感染の有無が血液でわかる新しい検査方法が普及してきており、結核を発病した方と接触した方の健診なども、必要に応じて行っています(感染症法第17条)。
  4. 結核の治療が終わった方には、再発しやすい治療終了後の最低2年間、支援を継続しています(感染症法第53条の12・第53条の13、同法施行規則第27条の7~9)。

相談先

  • 結核療養支援は、原則として患者・接触者など人の住所を管轄する保健所が担当しています。
    最寄りの保健所の住所や電話番号は、新規ウインドウで開きます。感染症疫学センターのホームページ(外部サイト)で検索できます。
  • 相談は全国どこの保健所でも受けられます。中野区保健所結核・感染症予防係までご相談ください。

参考

  • 自分自身の健康を守るため、また、家族、友人、同僚などへの感染を防ぐためにも、早期発見が重要です。
  • 結核の発病は、胸部エックス線検査で調べられますので、年1回の胸部エックス線検査による健診は早期発見に役立ちます。健診の詳細は、区民健診のご案内にお進みください。
  • 咳(せき)が2週間以上続くなど症状がある場合は、定期健診を待たないで、すぐに医療機関を受診してください(病院・診療所の探し方)。
  1. 65歳以上の方は、1年に1回、胸部エックス線検査を受けてください。
  2. 高等学校以上の学校(専門学校、各種学校をも含む)に入学する方は、入学年度に1回、胸部エックス線検査を受けてください。
  3. 学校、医療機関、社会福祉施設、介護老人保健施設で働く方は、1年に1回、胸部エックス線検査を受けてください。

詳しくは、結核定期健康診断の実施と報告のお願いにお進みください。

参考

  • 結核の薬は、結核菌が活動しているときしか効きません。そのため、結核の治療は3種から4種の薬を併用し、半年から9ヶ月程度服用します。
  • 入院が必要な場合の入院期間は、おおむね1~3か月です。ただし、退院後も、「結核菌が活動している間(=半年程度)」は、通院での「治療(=薬の服用)」が必要です。
  • 全国の保健所は連携し、1人ひとりにさまざまな支援をしながら、結核療養のお手伝いをしています(気になるときは保健所に相談を)。

参考

結核の治療費は、ほとんど国や自治体が負担します

  • 結核で治療を受ける方の医療費負担の軽減と、安心して適正な医療が受けられることを目的として、「結核指定医療機関で医療を受けた場合、国や自治体が医療費を負担する制度(=公費負担制度)」があります。詳しくは、医療費の助成にお進みください。
  • 結核(潜在性結核感染症を含む)医療費の公費負担の開始は、結核医療費公費負担申請書を保健所が受理した日からとなります。
    結核の診断を受けたら、その日のうちに医師に結核医療費公費負担申請書の診断欄を記入し、中野区保健所2階5番結核予防担当窓口まで、申請してください。

参考

関連情報

お問い合わせ

このページは健康福祉部 保健予防課(中野区保健所)が担当しています。

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