令和7年度 平和の旅・広島へ行ってきました
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更新日:2025年8月15日
呉市と広島市を訪問
令和7年7月31日から8月1日の1泊2日で「平和の旅」を実施しました。区内在住・在学の中学2年生10人が広島を訪れました。
みなさん、事前学習会後から平和の旅当日までの間、平和について考え・調べ、自分には何ができるのだろうか等イメージし、広島への思いを胸に抱きながら、出発の日を迎えました。
早朝とはいえ真夏日となった当日でしたが、無事に出発することができました。
今回の参加者も区立学校に限らず参加がありました。
平和の旅に参加し、新しい仲間と交流し、平和について一緒に考えることができる良い機会になったのではないかと思います。
区役所前で集合・体調に気を付けていってきます!
1日目・呉市
呉港艦船巡り
艦船巡りガイドによる説明
去年・一昨年は「大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)」を訪問し、呉市において建造された戦艦大和を10分の1に忠実に再現した展示を通じて造船・製鋼を始めとした各種の「科学技術」を学んでいましたが、現在リニューアルのため休館中です。
そのため今年は実際の艦船を間近に見ながら、日本の近代化とともに歩んだ「呉の歴史」と、当時の造船技術がいかに戦後の日本のものづくりの歴史につながっているのかを学びました。
海上自衛隊呉史料館 (てつのくじら館)
てつのくじら館
「てつのくじら館」では、潜水艦と掃海作業について学ぶことができます。
戦時中に海に撒かれた機雷が今でも残っている現実から、戦争は過去のものではなく、現代にもその傷跡を残していることを実感しました。
日本近海の機雷について学ぶ参加者たち
掃海作業について学ぶ参加者たち
掃海作業について
振り返り学習会
1日目に学んだことを振り返る
広島市内のホテルに到着し、夕食後に、1日目の振り返り学習会を行いました。
参加者からは「戦後の人々の平和のために掃海作業というものがあることを知った。」「以前沖縄の平和記念資料館に行ったことがある。明日は広島の平和記念資料館で沖縄と何が違うのかを学びたい。」「今回の旅は事実を深く知る機会だけれど、見るだけではなく、明日この目で確かめて、家に戻ってからもこの経験を生かして、忘れることなく、他の人に伝えていけるようになりたい。」「今日は知識として知ることがテーマだったが、明日は実際に悲劇があったことを感じるということに視点をおいて学びたい。」等たくさんの意見が出ました。引率していた区職員もハッとさせられるような意見も多数あり、座学として学ぶことと同時に、現地で生の情報に触れることの重要性を再認識しました。
2日目・広島市
広島平和記念資料館
この日を境に広島の風景は全く違うものになった
広島平和記念資料館では、原子爆弾が燃え広がる様子を映し出すCG展示や、被爆したまちの残骸から原子爆弾の威力を学習しました。
実際の遺品の展示や、目を背けたくなるような写真もありましたが、参加者は展示を見つめながらしっかりと学んでいました。
原子爆弾の燃え広がる様子を学ぶ
原爆によって一変した広島市内の風景
遺品を前に
佐々木禎子さんについての展示
目を逸らさずに学ぶ参加者
広島平和記念公園(碑巡り)
ボランティアガイドの説明を受ける参加者たち
広島観光ボランティアガイドによる説明を受けながら、公園の碑巡りをしました。
教科書などで見たことがある場所も、改めて現地を視察して説明を聞くと学ぶことが多かったようです。
原爆死没者慰霊碑に献花を行いました
全員で合掌
原爆の子の像
原爆の子の像では、「折り鶴プロジェクト」で区民の方々に折っていただいた折り鶴で作った千羽鶴を献納しました。
区民の方々の平和への願いは、平和の旅参加者が中野区を代表としてしっかりと広島へと繋ぎました。
この千羽鶴には、事前学習会において平和の旅参加者が折った折り鶴も含まれています。
レストハウスで休憩を兼ねて地下の見学も
原爆ドームにて
本川小学校平和資料館
当時としては珍しい鉄筋コンクリート造りの校舎でしたが、爆心地から至近距離の410メートルで被爆しました。当時の校舎の一部がそのまま保存されており、この建物自体が戦争の悲惨さと平和の大切さを訴えているようでした。
2日間の旅を終えて
2日間でたくさんのことを学びました。片道約4時間の長旅だったので、しっかりと体を休めて、事後学習会でまた会いましょう。
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