2021夏休み!「あまりにも美味しい(おいしい)あまりものレシピ 親子クッキング」で「食品ロス」を減らす料理に挑戦【開催レポート】
ページID:113931398
更新日:2023年8月3日
(8月12日は、「中野大好きナカノさん」がみんなを応援にきました)
2021年8月12日(木曜日)、14日(土曜日)の両日、中野区では「あまりにも美味しいあまりものレシピ 親子クッキング」を2年ぶりに開催しました。
この催しは、まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」を減らすための区の取り組みの一環で、新渡戸(にとべ)文化短期大学(中野区本町六丁目38番1号)との連携事業。新型コロナウイルスの感染防止対策の上、2日間でおよそ50人(小学生と保護者の2人一組限定)が参加しました。その様子をお知らせします。
(中野区ごみ減量キャラクター「ごみのん」と一緒に。8月12日、14日開催)
調理前に、ミニ講座で「食品ロス」対策を学習
会場は、新渡戸文化学園内の「NITOBE KITCHEN(にとべキッチン)」。明るく素敵な調理室です。事前に応募した親子のみなさんは検温等を済ませ、マスク・エプロン・三角巾を身に着けて静かに準備。そろって、開講を迎えました。
まず、「食品ロス」についての現状を、区の担当職員から聞きます。「日本では、食べ残しや賞味・消費期限切れ、野菜等の皮のむき過ぎなどにより、毎日一人あたりお茶碗1杯分もの食べ物が捨てられています。もったいないですね」との説明に、みんなうなずいていました。
食べ物の無駄を防ぐポイントとして、「好き嫌いをしない」「材料は買い過ぎない」「食材を使い切る」という3点を教わり、このうち「食材を使い切る」お料理への挑戦を待ちきれない様子。さあ、いよいよ調理開始です。
(「食品ロス」を防ぐポイントを、区職員がご紹介)
「あまりもの」をフル活用して素敵なランチに変身させよう
挑戦するメニューは?
今回のメニューは「冷やご飯でピザコロ」「冷凍トマトスープ(デモンストレーションのみ)」「きゅうりのみそヨーグルト漬け」「フレンチトースト ブルーベリーソース(カッテージチーズ添え)」(PDF形式:503KB)。どれも手軽でありながら、実は、あまりがちな食材の活用、生ごみを出さない工夫、そして、残りもののリメイクのワザが盛り込まれています。なお、今回は会場での試食はせずに持ち帰ることとなるため、その点にも配慮したメニューを選定しました。
迫力あるデモンストレーションは会場ならでは
最初は、新渡戸文化短期大学生活学科調理学研究室・堀理佐準教授らによるデモンストレーションにより、料理の手順や食材の活用ポイントを確認。見るだけでなく、聞いて、においもかいで、感覚が刺激されるのは、会場参加型の教室ならではの良さです。その後、各調理台に2組ずつ分かれて挑戦しました。
(先生の手元を真剣に見つめ、料理の手順を確認)
子どもたちが大活躍
各調理台では、たくさんの作業に子どもたちが取り組みます。包丁を握ってきゅうりを切ったり、生卵を丁寧に割ったり、ご飯や具をボウルで混ぜてラップで包んで丸めたり、フライパンでフレンチトーストを焼いたり…と、大活躍。
「いつもおうちでやっている!」という子も、「生まれて初めてだから」と慎重な手つきで挑戦する子もいましたが、親子のチームワークと学生たちのサポートで、立派に料理が完成しました。
(きゅうりは切る前に板ずり。包丁を使う時は「ねこの手」がポイントです)
(お鍋で牛乳を加熱し、お酢を加えると、カッテージチーズに!)
(フレンチトーストは、卵・はちみつ・砂糖・牛乳を混ぜ食パンを浸し、全面をしっかり焼きます)
(ボウルで冷やご飯に具材を混ぜてラップで包み、丸めてコロッケ風に)
無駄なく食材を使って楽しく学び、「『食品ロス』減らし隊長」が誕生!
上手に出来上がった料理は、持ち帰って試食しました
調理室には、みなさんが頑張って作ったお料理のいい匂いが立ち込め、すぐにでも味わいたいところでしたが、残念ながら今回の料理教室では、新型コロナウイルス感染拡大防止に配慮して、料理は持ち帰って試食をすることに。それでも子どもたちからは、「フレンチトーストがいい匂い。」「パンをつぶさずに切るのが難しかった!」「またおうちで作りたい」など、達成感あふれる感想が聞かれました。
また、保護者のみなさんからは「手軽にできました」「新型コロナの影響でイベントが減っていますが、今日は親子で楽しめてありがたいです」等の声が寄せられ、何かと制約の多い中でも夏休みの一日を充実して過ごせた様子がうかがえました。
きっと、おうちで味わったお料理は、格別だったことでしょう。
最後にごみのんから、頑張った子どもたちへのプレゼントとミッションが!
見事に調理をやり遂げた子どもたちには、中野区食育マスコットキャラクター「うさごはん」のグッズをプレゼント(食品ロス対策は食育の取り組みの一つでもあることから、うさごはんも「のこさずたべよう」と呼び掛けています)。
それだけではありません。中野区ごみ減量キャラクター「ごみのん」からは、子どもたちを「『食品ロス』減らし隊長」に任命し、おうちでの実践を「作ったよレポート」にまとめて提出するミッションを伝達しました。
(画像:15KB)
(隊長に任命しました!)
(画像:49KB)
(ごみのんからの緊急指令です)
食べ物を無駄にしない工夫で「食品ロス」削減対策の実践を
「食品ロス」削減に対する関心が高まりつつあります
「食品ロス」は、現代社会の大きな課題の一つです。2019年10月には「食品ロスの削減の推進に関する法律」が施行され、徐々に関心が高まっています。
今回の親子クッキングでも、全員の方から、「今日のレシピを作ってみたい」との感想をいただきました。「ごみのん」から隊長さん(子どもたち)に提出を呼び掛けた「作ったよレポート」も、実際に寄せられ、ご家庭で継続して取り組んでいただいているうれしい手応えが感じられます。
(隊長さんに提出を呼び掛けた「作ったよレポート」が届いて、ごみのんもうれしい!)
次はみなさんの出番です。できることからチャレンジを
食べ物の「もったいない!」を少しでも減らすためには、私たち一人ひとりの意識と行動がカギを握ります。この講座が「なかのエコポイント」の付与対象となっているのも、環境に配慮したさまざまな行動を中野区が応援するためです。
楽しく、おいしく、親子で学んだ体験や今回のレシピ(PDF形式:503KB)が、各家庭の「食品ロス」削減対策の契機となるように、そして、これから対策を始めたいみなさんにも取り組みやすいように、区は様々な事業を推進していきます。
次に隊長さんになるのは、あなたです。ぜひ、周りの方と一緒に、できることからチャレンジしてみてください。
関連ファイル
関連情報
お問い合わせ
このページは環境部 ごみゼロ推進課が担当しています。