令和7年度第2回 中野区交通安全対策協議会の記録
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更新日:2026年4月22日
中野区の交通安全対策の立案及び実施に際し、区と関係行政機関ならびに関係民間団体が密接な連絡調整を図り、区民の意思を対策に反映させることを目的とし、中野区交通安全対策協議会を開催しています。
令和7年度第2回 中野区交通安全対策協議会 会議録(要旨)
日時:令和8年3月26日(木曜日)午前10時から11時
場所:中野区役所8階 801・802会議室
出席者:委員
中野警察署長代理、野方警察署長代理、中野消防署長代理、野方消防署長代理、東京都第三建設事務所長代理、新宿労働基準監督署長代理、中野区議会議員、中野交通安全協会会長、野方交通安全協会会長、中野区町会連合会会長、中野区民生児童委員協議会会長、中野区民生児童委員協議会副会長、中野区立中学校PTA連合会代表代理、中野区私立幼稚園連合会代表、東日本旅客鉄道株式会社中野駅長代理、関東バス株式会社丸山営業所長、新中野個人タクシー協同組合代表、東京都個人タクシー共同組合野方支部代表代理、東京都自転車商協同組合中野支部代表、東京都自転車商協同組合野方支部代表、中野区立小学校校長会代表、中野区立中学校校長会代表、中野区教育委員会事務局次長、中野区総務部防災危機管理担当部長
事務局:中野区防災危機管理官、生活・交通安全担当課長、生活・交通安全係長、生活・交通安全担当
会議次第
1 会長挨拶
2 中野区内の交通事故発生状況
3 自転車の交通反則通告制度について
3 議題 令和8年春の中野区交通安全運動実施要領(案)について
4 情報交換
5 その他
自転車点検整備助成事業の実績について
自転車用ヘルメット購入補助事業について
第12次中野区交通安全計画の策定について
議事要旨
1 会長挨拶 中野区町会連合会会長
2 中野区内の交通事故発生状況について
◯事務局より
中野区内全体の交通事故の状況は令和7年の交通事故発生件数は610件で、前年と比べて12件減少した。死傷者数は642人、前年度から17人減少。内訳は、死亡者3人、重傷者22人、軽傷者617人となっている。事故件数・死傷者数とも減少傾向であるが、依然として多くの事故が発生している。次に子どもの交通事故の状況について、0歳から15歳までの子どもが関与した交通事故は令和7年35件で、前年より6件増加している。交通事故全体に占める割合は5.6%で、登下校中の事故が一定数発生しており、通学路や生活道路における見守り活動や交通安全教育の継続が重要と考えられる。続いて高齢者の交通事故の状況について、65歳以上の高齢者が関与した事故は224件で、前年より8件増加。高齢者の関与率は33.6%と、交通事故全体の約3分の1を占めており、高齢者事故の割合が高い状況が続いている。次に自転車の交通事故の状況について、令和7年の自転車が関与した交通事故は357件で、前年より5件減少。自転車関与率は58.5%で、東京都平均47.5%を依然として大きく上回っている。年代別では65歳以上が最も多く、次いで30代、40代と続いている。事故の要因としては、単独事故や交差点での出会い頭事故が多く、運転操作ミスや安全確認不足が主な原因となっている。最後に特定小型原動機付自転車の事故状況について、令和7年の区内における事故件数は29件で、前年から17件増加。出会い頭事故や単独事故が多く、主に20代から40代の利用者による事故が目立っている。新しい交通ルールの周知や、ヘルメット着用を含む安全利用の徹底が課題と認識いるところである。
◯中野警察署より
令和7年の交通事故発生件数は321件、昨年比2件減少。死傷者数は326人、昨年比5人減少。重傷者は7名、昨年比2名減少。死亡事故は2件発生、昨年比1件増加。死亡事故の1件目は4月22日、江古田通りの交差点を横断していた95歳の女性が車と衝突し死亡した事故である。2件目は8月17日、青梅街道で自転車で新宿方向へ走行していた53歳の男性が、後方から進行してきた車に追突され死亡した事故である。
中野署管内では高齢者や自転車の事故が多く、抑止が課題となっている。自転車関与事故は170件で、昨年比16件減少となったが、関与率は54.5%と高い状況にある。事故は青梅街道など大通りで多発する傾向にある。今後の対策として、重大事故につながる交通違反の取締り強化、中野駅周辺での自転車取締り、歩行者の横断禁止場所横断や信号無視への指導警告の徹底、交通安全教室の開催、小型モビリティ対策のキャンペーン実施などに取り組んでいる。4月からは自転車の交通反則通告制度も始まるため、さらなる事故抑止に努めてまいりたい。
◯野方警察署より
野方署管内の令和7年度の人身事故件数は301件、昨年比4件減少。死亡事故は1件、重傷事故は12件で昨年比1件減少、軽傷者は301名で昨年比2名減少。死亡事故は9月6日、中野通りで81歳男性が車両と接触し死亡した事故である。以前から歩行者の信号無視について啓発を続けていたが、改めて重点的に取り組む必要があると感じている。野方署管内の人身事故の特徴は、自転車が絡む事故が非常に多いことである。301件中189件、割合にして63%が自転車が関与している事故である。さらにその6割は自転車側に過失がある事故であり、自転車利用者の交通ルール遵守やマナー向上が大きな課題と考えている。そのため、毎月10日を「自転車事故ゼロの日」として、交通安全協会・町会の皆様と連携し、安全利用の啓発キャンペーンを行っている。また4月からは自転車の交通反則通告制度が始まることも踏まえ、さらなる指導・取締りを強化してまいりたい。
3 自転車の交通反則通告制度について
〇野方警察署より
4月1日から、自転車に対する交通反則制度(青切符)が施行となる。今回の法改正は違反項目が追加されたり厳罰化されたりするものではなく、「取締りの手続きが変更となる」ものである。現在、自転車の交通違反は、原則として裁判手続を経て処理される仕組みであるが、交通違反件数が増加している中、警察や裁判所の対応が煩雑になっていた。そこで、自動車やオートバイで行われている「反則金制度」を自転車にも適用し、軽微な違反は反則金の支払いで事件を終結できるようにするという制度である。今回の制度の対象は、16歳以上の自転車利用者である。対象となる違反は113種類あるが、代表的なものとして、信号無視、一時不停止、通行区分違反(逆走)、携帯電話使用、遮断機内への立ち入りなどがある。違反があった場合はこれまでと同様に、まずは指導・警告が基本である。しかし、他の歩行者や車両に危険を生じさせた場合、複数の違反を同時に行った場合、あるいは警察官の指示に従わず違反を継続した場合などは、反則処理の対象となる。なお、自転車の違反であっても、自動車の免許の点数が減ることはないが、酒酔い運転、ひき逃げ、死亡事故など重大な違反の場合や、飲酒運転者を同乗・黙認した場合などには、危険性帯有者として「免許停止処分」となる可能性がある。
4 議題 令和8年 春の中野区交通安全運動実施要領(案)について
〇事務局より
交通運動の実施期間は、令和8年4月6日(月曜)から4月15日(火曜)までの10日間である。交通事故死ゼロを目指す日は、4月10日(金曜)である。運動の目的は、区民に対して交通安全思想の普及・浸透を図り、交通ルールの遵守および正しい交通マナーの実践を習慣づけることである。また、区民自身による道路交通環境の改善に向けた取り組みを推進し、交通事故防止の徹底を目指すものである。運動は、各構成機関・団体が地域や職域の特性に応じた取り組みを行い、中野区全体で交通安全運動として推進するものである。
重点項目1は「通学路や生活道路におけるこどもをはじめとする歩行者の安全確保」である。通学や地域の移動が増える子どもたちの安全確保が重要となる。
重点項目2は「ながらスマホの根絶や歩行者優先の徹底など、安全運転意識の向上」である。運転中のながらスマホの危険性についての啓発、歩行者優先の徹底、横断歩道付近での減速と安全確認の徹底、夜間におけるハイビーム活用など、運転者に対する注意喚起を進めていく。
重点項目3は「自転車・特定小型原動機付自転車の交通ルールの理解と遵守の徹底」である。自転車利用に関する基本的な通行方法の周知、交差点での一時停止・安全確認の徹底、ながらスマホ・飲酒運転の禁止など新しい交通ルールの周知、そしてヘルメット着用促進を掲げている。特定小型原動機付自転車についても、シェアリング事業者や販売店と連携し、交通ルールの周知やヘルメット着用促進を進めていく。最後に地域重点として、東京都全体で『二輪車の交通事故防止』が掲げられている。二輪車の法令遵守や運転マナー向上の啓発、一般ドライバーへの二輪車特性の周知、ライダーのヘルメット・プロテクター着用促進などを進めていく。
5 情報交換
(1)各団体における交通安全に対する取組
◯中野区私立幼稚園連合会代表より
本団体は中野区内の私立幼稚園の連合会で、現在加盟園は18園である。みやしろ幼稚園の取り組みについて紹介する。子どもたちの安全を守るため交通安全指導に力を入れており、主な取り組みとして、夏前に中野警察署交通課の協力を得て、交通安全集会を実施している。信号の見方、左右確認の仕方、横断歩道を渡る練習などを、ホールの中で実際にシートを広げて体験的に学んでいる。幼稚園は園庭があり日々の散歩は行わないため、保護者の送迎時の交通ルール遵守が特に重要であると考えている。園の場所柄、保護者の多くが電動アシスト付き自転車で送迎を行っているため、保護者への情報発信も積極的に行っていきたい。
◯関東バス株式会社丸山営業所より
関東バスは、中野駅北口から中野通りを中心に運行しており、西武新宿線の新井薬師前駅、都営大江戸線の新江古田駅、江古田の森周辺といったエリアを主に担当している。先ほど警察署からも話があったが、事故の自転車の関与率が非常に高く、一部のマナーの悪い自転車に悩まされている状況がある。そのため年に5回、乗務員と事務職員を含めた「事故防止研修会」を実施している。研修では、乗務員から募集したヒヤリハット映像を共有している。乗務終了後に、ヒヤリとした出来事の日時や場所を申告してもらい、ドライブレコーダーの映像を保存し、研修会で全員で振り返りを行っている。単に「危なかった」で終わらせず、なぜ事故にならずに済んだのか、どのような点に気をつけるべきだったかなどを乗務員と意見交換しながら進めている。
当社の分析ではあるが、対向車線が渋滞していると、その車列の隙間から自転車が飛び出してくることが非常に多い。特に渋滞が停止した瞬間に自転車が出てくることが多く、非常に危険である。また、渋滞の最後尾から対向車線に逆走してくる自転車もあり、注意喚起を徹底しているところである。
地域との取り組みとしては、小学生を営業所に招いてバス車両の見学を行っており、その際に「バスの死角」について説明している。特に車両前の死角は大きく、道路に飛び出さないよう注意を促している。昨年度からは近隣の中学校とも連携し、職場体験の受け入れも行っている。1月には近隣保育園の子どもたちにも来てもらい、道路に飛び出さないようにする指導も行った。今後もこうした取り組みを継続し、交通安全の向上に努めていきたい。
◯東京都自転車商組合中野支部より
店舗としての取り組みとして、お客様に合った自転車を販売すること、また修理の際には、なぜ故障したのか今後どうすれば同じ故障を避けられるかなど、原因や対策を説明しながら指導している。また、ヘルメット着用の推進、自転車TS保険の加入促進も行っている。ただ、最近ヘルメットについては高齢の方の購入が以前より減り、代わって50代の購入が増えてきている印象である。TS保険については、3年ほど前に保険料が上がった影響で、中野区の助成制度(点検整備2000円助成)の利用が減っている。制度に対する周知が足りていないか、金銭的な負担感があるのではと感じている。
6 その他
〇事務局より
(1)自転車点検整備助成事業の実績について
中野区では交通安全に関する講習会に参加いただいた方に、TSマーク保険を取得するための2、000円を上限とする助成券を配布している。助成券を利用し、自転車店で点検整備を受けるとTSマーク保険が付帯される。
区内在勤の方も参加でき、自転車自体に保険が付くため、事業者の方も利用できるので、ぜひ講習会に参加して助成券を利用していただきたい。
(2)自転車ヘルメット購入補助事業について
自転車ヘルメットを購入する際に、販売価格から2,000円割り引いた金額で購入できるよう、区が補助をする事業である。対象は区内在住者、本人と同居する家族の方が対象となっている。法人は対象外である。補助の対象となるヘルメットはSGマーク等、安全基準を満たしたヘルメットである。購入時に、中野区内の事業協力店で、区内在住であることを確認できる身分証等を提示して購入申込書に記入する。ぜひ利用していただきたい。
(3)第12次中野区交通安全計画の策定について
交通安全対策基本法により、中野区では5年ごとに計画を策定している。令和7年度、国および東京都の交通安全計画が改定されることを受け、中野区でも2026年から2030年の5年間の計画を策定する。
<閉会>
以上で中野区交通安全対策協議会を終了する。
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このページは総務部 防災危機管理課が担当しています。
