放射線・放射能を測定する

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更新日:2024年1月17日

10万円未満で市販されている小型測定器では、食品・飲料水などが基準値以下かどうかの測定はできません。
測定を希望する場合は、民間の検査機関にお問い合わせください。

検査機関

新規ウインドウで開きます。測定器には、表示単位が同じシーベルトでも、「 大気中の放射線量(=場所にかかわる1センチメートル線量当量)」用の測定器と、「 個人の被ばく線量(=個人にかかわる1センチメートル線量当量)」用の測定器があります。
「個人の被ばく線量用」の測定器で、「大気中の放射線量」を測定すると、少し高めの数値が表示されます(日本工業規格JIS Z4511)。
アルファ線やベータ線も測れる測定器で、大気中の放射線量(シーベルト毎時単位)を測定する場合、アルファ線やベータ線を新規ウインドウで開きます。遮へいして、ガンマ線だけを測らないと、測定値は10倍以上高くなることがあります。
自然放射線レベルの量を正確に測るのは困難なので、日本製の放射線測定器でも、15~30パーセントの誤差が許容されています(日本工業規格JIS Z4312)。
測定する際は、測定器の性能と操作法を確認して、記録をとるようにしましょう。

参考

外部被ばく線量

外部被ばく線量は、個人用線量計を胸部または腹部に着けて、「個人にかかわる1センチメートル線量当量(シーベルト単位)」を測定して、評価するのが基本です。
放射線作業従事者の多くが測定しているのは、1か月毎の積算線量で、報告される線量の下限の多くは0.1ミリシーベルト(100マイクロシーベルト)です。
したがって、四捨五入で1か月あたり0.044ミリシーベルト(44マイクロシーベルト)以下の線量は「被ばくしていないもの」と扱われています。
20歳から60歳まで40年働いたとして、放射線作業従事者は最高で20ミリシーベルト以上、測定されない被ばくをしたかもしれませんが、放射線管理上、今まで問題になったことはほとんどありません。

参考

内部被ばく線量

内部被ばく線量は、放射性物質の種類と「摂取量(ベクレル単位)」から「実効線量(シーベルト単位)」に換算するのが基本です。
ただし、「測定した食料品(検体)」は測定のあと廃棄されます。
結局測定していない食料品を食べますし、一般に食べた量も測っていません。
したがって、実効線量の推計には多くの仮定をしなければなりません。
国は、2011年3月から2012年2月までの1年間の食品からの内部被ばく線量を、0.092~0.27ミリシーベルトと推計しています。
この量は、福島第一原発事故以前の日本の自然放射線からの内部被ばく線量の、およそ9日~2年分となります。
なお、この量・強さによるリスクは、医学的には「気にしなくていい」レベルです(医学上の基準)。

参考

内部被ばく検査

内部被ばく線量は、体内汚染を評価する内部被ばく検査からでも推定できます。
内部被ばく検査には「汚染検査」「生体試料(尿、血液、歯など)検査」「ホールボディカウンタ検査」などがあります。
福島原発事故以降、複数の民間機関が測定サービスを行っていますが、「費用」「測定できる最低放射能量」「どのように結果を返してくれるのか」など、検査の内容は様々です。
したがって、これらの検査を利用したい方は、検査をされる前に、自分の知りたいことがわかる検査かどうか確認しましょう。

参考

関連情報

お問い合わせ

このページは健康福祉部 保健予防課(中野区保健所)が担当しています。

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