ハチの巣を見かけたら

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更新日:2023年8月3日

ハチの巣が知らぬ間に軒下などにできていると、「一刻も早く駆除を」と考えがちです。しかし、ハチや巣を刺激しない限り、すぐに刺されるということはありません。

また、ハチには樹木についた害虫を捕食する益虫としての側面もあります。必要以上に怖がらずに、ハチの役割や共存の方法を考えることも大切です。

ただし、スズメバチは大型で攻撃性が強く、刺されるとショック症状を起こすこともあり危険です。

スズメバチは女王バチ以外、冬になると全て死んでしまい、女王バチのみが単独で越冬します。この越冬した女王バチが、4月から6月にかけて出現し、一匹で巣作りを始めます。
初期の巣はまるで、お酒の「とっくり」を逆さにしたような形をしています。模様も美しく、ちょっとした芸術品です。
女王バチは、この巣の中に働きバチとなる卵を産み付け、育てます。この時期は攻撃性がほとんどありませんが、振動や衝撃を与えてハチを刺激すれば、攻撃してくることもあります。
6月から7月にかけて働きバチが羽化するようになると、女王バチは産卵に専念します。その後は働きバチの数が増え、巣は急速に大きくなっていきます。このころになると巣は球形(ボール状)となり、攻撃性も強くなりますので注意が必要です。

スズメバチは攻撃性の強いハチで、刺されるとアレルギー反応によってショック状態を起こし死亡することもありますが、自然界での益虫としての面もあるので見守ることも大切です。

スズメバチの巣

ススメバチ1ススメバチ2

スズメバチの巣の除去

区では、個人住宅やアパート・マンションの所有者又は管理者からの申出により、スズメバチの巣の除去を行っています。中野区保健所 衛生環境係(電話番号 03-3382-6662)へご相談ください。巣の形、大きさ、色、場所、ハチの様子などをお伺いします。なお、巣の状況や時期により、区では除去できない場合があります。

区では除去できない場合

寒い時期で、巣の中にハチがいない
ハチの巣の利用は1年限りで再利用されることはありません。巣は春先から作られ冬には空になります。寒い時期に発見された巣に再びハチが戻ってくることはありません。安全を確かめてご自身で撤去することができます。

巣の場所が高いところで、人が行けないような場所にある
生活に支障がない場所にある巣は、刺激せず静かに様子をみることができます。

スズメバチ以外の巣である
区ではアシナガバチなどの巣の撤去は行っていません。スズメバチの巣と違い六角形の巣穴がたくさん見えるのが特徴です。シャワーヘッドやハスの実のような形をしています。

ハチの巣を自分で駆除する方法について

アシナガバチなどの巣を、ご自身で駆除する場合の方法です。

注意点

  • ハチが巣に戻ってくる夕方から夜に行う。
  • ハチが反応するので、ライトなどの明かりを巣に直接当てない。
  • 服装は白を基調とし、黒は避ける。
  • 長袖のシャツ、長ズボンなど露出の少ないものを着用し、手袋、帽子などで防御する。

手順

  1. 市販のジェット式ゴキブリ用殺虫剤を用意します。ホームセンターなどで市販されているハチ用スプレー式殺虫剤を用意すると、離れた場所から使用できます。
  2. 風上から巣全体に塗るように長めに噴射します。昼間の明るい時間に殺虫剤が届く距離を確かめておくとよいでしょう。 ハチは殺虫剤に弱く、体にかかると飛び立っても間もなく死んでしまいます。
  3. スプレーした巣はその場ですぐに撤去せず、翌日以降に巣にハチがいないことを確認してから片付けてください。

専門業者に依頼する場合

ご自身で撤去することが難しい場合は、駆除専門業者の紹介窓口として、公益社団法人東京都ペストコントロール協会(電話番号 03-3254-0014)をご案内しています。相談は無料ですが、駆除を依頼する場合はご自身の費用負担となります。複数の業者から見積もりを取ることができますので、よく相談し、納得できる業者を選んでください。

公共施設敷地内、公園・道路などにある巣について

法人、公共施設、都営住宅、公団など管理者のいる施設内の場合は、敷地の管理責任者にご相談ください。
道路、公園の場合は、次の部署へご連絡ください。

  • 都道の街路樹
    東京都第三建設事務所(電話番号 03-3387-5384)
  • 区道の街路樹、区立の公園
    中野区役所 都市基盤部 公園緑地課 公園維持係(電話番号 03-3228-8850)

関連情報

お問い合わせ

このページは健康福祉部 生活衛生課(中野区保健所)が担当しています。

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