土木職の仕事「まちの基盤を支え、形として残る仕事」
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更新日:2023年8月3日
平成29年度入区(土木)
都市基盤部 道路課 主任
(所属部署は取材当時のものです。)
インタビュー項目
1 現在の仕事内容を教えてください。
(外での作業風景)
私が所属している道路課道路維持係は、区民の方が安全で快適に道路を利用できるよう、日常の維持管理を行っております。具体的には、カーブミラーや街路灯の新設・補修に関する相談、私道の排水設備や舗装の助成金制度の案内、道路の補修など多岐にわたります。
区民の皆様からの依頼を受けた際は速やかに現地に赴いて問題箇所を確認します。現地確認では道路幅員や境界の確認を行い、なるべく写真を撮り記録として残すようにしています。可能な限りスピーディーに補修や交換ができるよう、最善の方法を検討して修繕することを心がけています。
道路課は庁外に出ることも多く、実際の現場や施工を見ることはとても勉強になります。道路課は土木職の中でも現場に近い職場の1つだと思います。
2 土木職を志望した理由を教えてください。
私は大学卒業後、一般企業に就職し行政発注による工事に何度か従事しました。受注業者では図面通りに施工し、引き渡して完了となりますが、仕事をしていくうちに設計から完了後の維持管理まで全体を通して関わりたいと思い、公務員に転職しました。数ある職種の中でも作ったものが未来に形として残り、多くの方に使っていただけるものづくりに携わりたいと思い土木職を選びました。
3 一日の仕事の流れ(タイムスケジュール)を教えてください。
8時30分~9時00分 | 出勤、メールチェック、一日のスケジュール確認 |
9時00分~11時30分 | 出張、現地調査、立合 |
11時30分~12時00分 | 事務作業1、資料まとめ |
12時00分~13時00分 | 昼休み |
13時00分~16時00分 | 事務作業2、資料作成、工事指示書作成 |
16時00分~17時15分 | 事務作業3、積算、資料作成 |
17時15分 | 退庁 |
4 現在の仕事のやりがいや魅力について教えてください。
(打ち合わせの風景)
土木職は自分の携わった仕事が何十年もまちに残り、形として残る仕事にたくさん携われることが大きな魅力だと思います。
道路維持係の業務に、区民の皆様からの陳情により道路の部分的な補修や道路附属物(街路灯、カーブミラー等)の設置要望があります。陳情があれば、速やかに現地の確認を行います。道路上での工事は、騒音や交通規制など現地の状況に合わせて、区民の方に配慮が必要な点が多くあります。特に道路附属物に関しては、個人宅の前に設置することも多く、調整が必要なケースがあります。邪魔にならない箇所の選定や施工時間を区民の方に配慮することもあり、どうしても設置できない場合は要望をお断りすることもありますが、理解して頂いて設置できた際には達成感を感じました。
道路附属物の設置に限らず、工事を行うためには多くの調整が必要になります。苦労の結果が実を結び、無事に完了したときのやりがいはたくさんの人が感じていると思います。
5 仕事を進める上で心がけていることを教えてください。
私の担当している部署は、現地の状況判断が工事を行う際に大きく影響するため、現地の観察を綿密に行うよう心がけています。新規に区画線や横断抑止柵を設置する場合は、候補地についてメリット、デメリットを考え、本当に設置位置が最適なのか熟慮するようにしています。また、一人では判断せず複数人の意見を聞くことで総合的に判断するようにしています。
6 これまでの仕事で思い出に残っていることを教えてください。
道路維持係に異動した初年度に、交通事故の起きた現場の交通安全対策を行ったことが印象に残っています。所管警察と現地の立会を行い、交通事故を抑制するための対策を協議し、新しく路面のカラー舗装や注意喚起を設置するなど区と警察で協力しました。
事故の概略は事前に警察より伺っており、対策内容についても警察から提案がありました。立会前にどんな対策が可能か提案された案も含め複数考えておきました。現地立会の時は警察から事故の起こった時間や具体的な状況説明があり、区役所と警察で持ち寄った対策内容の可否について協議しました。持ち寄った対策には法令上設置不可能なものや物理的に設置が難しいものもありましたが、多くの選択肢を検討することで適切な対応ができることを学びました。決定した対策内容は図面に起こし、再度警察と施工内容や施工時期を確認しました。
交通事故に対する安全対策のため、施工も早めに行わなければならないことから、施工業者とも常時情報を共有することでスムーズに安全対策を施すことができました。
7 受験者へメッセージ・エールをお願いします。
(受験生へメッセージ)
土木職では、図面ソフトを活用した業務をはじめ、都市計画法や道路法など現場ごとに必要な知識が異なります。現場の立会で説明や決定をするには、学んだ知識を活用する力が必要となります。初めは難しいかもしれませんが、周りの先輩方も助けてくれる働きやすい環境です。そして土木職は道路課以外にもまちづくりや公園など、まちの基盤を支えるたくさんの職場があり、とてもやりがいのある職種です。
また、公務員は一定期間で異動がありますので、様々な仕事を体験することができます。私も民間から公務員に転職し、多様な業務に携われる仕事にやりがいを感じています。試験勉強は大変だと思いますが皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
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