健康ノート お酒と上手に付き合いましょう

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更新日:2023年8月3日

 ビール、日本酒、ウイスキーなど、最近では焼酎の人気も高まっていますが、みなさんはどんなお酒が好きですか。
 適量のお酒は、心をなごませ、人間関係の潤滑油にもなりますが、飲み過ぎは、体やこころにさまざまな病気を引き起こします。自分の体質やお酒が体やこころにおよぼす影響を理解したうえで、お酒との上手な付き合い方についてもう一度考えてみましょう。

お酒に強い体質の人と弱い体質の人がいます

 「お酒に弱い人は、訓練すれば飲めるようになる」という話を耳にすることがありますが、はたして本当でしょうか。
 実はこれは誤りです。お酒を飲むと、アルコールは胃や小腸で吸収され、肝臓へ運ばれます。そして、肝臓でアセトアルデヒドという物質をつくり、さらに酢酸に変化して最終的には炭酸ガスと水に分解されます。
 顔を赤くしたり、動悸(どうき)や吐き気、頭痛を引き起こしたりするのは、肝臓でつくられるアセトアルデヒドの作用によるもので、お酒に「強い」か「弱い」かはこのアセトアルデヒドを速やかに分解できる体質であるか否かで決まります。つまり遺伝による生まれつきの体質ということになり、お酒に弱い体質の人はいくら努力しても飲めるようにはなりません。
 日本人の約半数はお酒に弱い体質といわれています。自分の体質を認識し、体質に応じた飲み方をすることが必要となります。また、お酒に弱い体質の人に無理強いは禁物です。

お酒を飲むときは適量をマイペースで飲みましょう

 お酒を飲んだとき、体がアルコールを処理するには一定の時間がかかります。体質や体重などによってこの処理能力は異なりますが、例えば体重60~70キログラムの人がビール大ビン1本を30分かけて飲んだとして、約3時間かかるといわれています。量が多ければそれだけ長く体内に残り、二日酔いを引き起こすことになります。
 また、イッキ飲みは血液中のアルコール濃度が急上昇して、呼吸困難や意識障害などの危険な状態を引き起こすことがあります。いわゆる急性アルコール中毒で毎年命を失う人があとを絶ちません。自分の適量をゆっくりマイペースで飲み、楽しく上手にお酒と付き合うことが大切です。
 さらに、アルコールは摂取されると速やかに全身に分布されます。過剰に摂取した場合には、胃や肝臓をはじめ全身にさまざまな病気を引き起こします。これらの臓器の異常は自分ではなかなか気づきにくく、気づいたときには悪化している場合が少なくありません。
 早く発見するために、そして安心してお酒を楽しむためにも、定期的な健康診断をおすすめします。
 また、週に2日は休肝日をとりましょう。

だれもが依存症になる可能性はあります

 アルコール依存症という言葉をみなさんも聞いたことがあると思いますが、どのような病気かご存じですか。
 「意志が弱くて、お酒をやめられない人がなる病気」と思われがちですが、アルコールはほかの麻薬と同じく依存性の強い薬物で、だれもが依存症になり得るのです。
 お酒を飲み続けるうちに、お酒がないと気分が晴れず、つい飲んでしまう「精神依存」という状態がまず生じます。つぎに同じ酔いの状態を求めるために酒量が増え、ついにはお酒が切れたときにイライラや幻覚、手の震えなどの症状が出る「身体依存」状態に陥ります。
 アルコール依存症の人は、自分がそうであるとなかなか自覚することができません。臓器障害の場合も、実はアルコール依存症であるということが多いのです。アルコール依存症はお酒をやめて、適切な治療を受ければ回復する病気です。本人でなくても家族や問題を感じた人が、すこやか福祉センターなどに相談をすることが、回復への第一歩となります。そして、本人とともに疲れ、傷ついている家族の方も一緒に回復していくことが必要になります。
 すこやか福祉センターでは、お酒で困っている方やご家族からの相談を随時受け付けています。お気軽にご連絡ください。

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このページは地域支えあい推進部 中部すこやか福祉センターが担当しています。

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