エイズを正しく理解しましょう
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更新日:2024年9月4日
エイズ(ADIS:後天性免疫不全症候群)は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染することによって、体の免疫力が低下する病気です。病状が進行すると、健康なときにはほとんど発病することのない病原体(ウイルス、細菌、カビなど)に感染して、肺炎などの病気になり発症します。詳しくは、後天性免疫不全症候群(HIV/AIDS)(東京都感染症情報センター)(外部サイト)をご覧ください。
- 世界中で、HIV/エイズの治療ケアや感染予防に関する研究・取り組みが進むなか、エイズ関連死の年間死亡数は2004年の180万人をピークに、2022年末時点で63万人にまで減少するなど、成果が見られています。
- 世界でHIVとともに生きる人の数は2023年末には3,990万人、新規感染者は年間130万人と推計されています。(UNAIDS「ファクトシート2024」(外部サイト))
- 2023年日本の、新規HIV感染者は669人、新規エイズ患者は291人で、6年連続の減少から、増加に転じました。
新規HIV感染者の感染経路は、性的接触によるものが全体のおよそ85%(うち同性間およそ80%)です。
新規エイズ患者の感染経路は、性的接触によるものが全体のおよそ70%(うち同性間およそ80%)です(2023年エイズ発生動向年報(外部サイト))。 - エイズ予防財団は、12月1日の世界エイズデーに向けて、ポスターコンクールを実施しています。詳しくは、エイズ予防情報ネットのホームページ(外部サイト)をご覧ください。
- HIVは血液、精液、膣分泌液を介して感染します。
- 感染の可能性があるのは、の三つです。
- 現在の感染原因はほとんどが性的接触によるものです。
- 「セーファーセックス(安全なセックス)」を心がけ、コンドームを正しく使用することが感染予防になります(東京都 予防について(外部サイト))。
- HIVに感染した人の血液が体内に入ると感染します。医療機関での注射器による感染は心配ありませんが、麻薬使用などでの注射器の共用は非常に危険です。
- HIVは感染力の弱いウイルスです。握手、軽いキス、せき、くしゃみ、食器の共用、おふろ・プール・トイレの共用、蚊などの虫さされ等、日常生活でうつることはありません。
- お母さんがHIVに感染していると、妊娠中や出産時に赤ちゃんに感染することがあります。母乳による感染の例もあります。
- 日本では、お母さんがHIVの治療薬を飲むことや母乳を与えないことで、赤ちゃんへの感染を1%以下におさえることができます。
感染の心配がある場合には、必ず医師に相談してください。
- HIVに感染しても発症するまで自覚症状はほとんどありません。
「感染しているのではないか」と少しでも不安があったら、検査を受けましょう。検査は、保健所でも受けることが出来ます。 - もし、HIVに感染していることがわかっても、適切な時期に適切な治療を受けることでエイズという病気に進行するのを防ぎ、健康な状態で長く生きていくことが出来るようになっています。
参考
- 2人目のHIV完治例(AFP BB NEWS)(外部サイト)
- 問題だらけのHIVの曝露前予防(日経メディカル)(外部サイト)
- 性感染症が世界的に増加 予防策の「脱コンドーム化」進む(Forbes)(外部サイト)
- 最近ではエイズ患者・HIV感染者のためにさまざまな社会支援が整いつつあります。
- エイズは病気の程度によって、身体障害者福祉法上の身体障害者として認定され、さまざまな福祉サービスを受けることができるようになりました。
- また、全国にエイズ治療を行う拠点病院が整備され、地域の医療機関と連携して身近なところで治療を受けられる体制が整っています。
参考
- 中四国エイズセンター 社会福祉制度(外部サイト)
- エイズ拠点病院一覧(外部サイト)
- 東京都人権啓発センター HIVに対する誤った認識がいわれなき偏見や差別を生む(外部サイト)
- HIVに感染しているかどうかは、自覚症状などがないので検査を受けなければわかりません。
- 検査は医療機関か保健所で受けられます(HIV検査・相談マップ(HIV検査体制の改善と効果的な受検勧奨のための研究班)(外部サイト))。
- 中野区保健所では、匿名・無料で検査を行っています。
またエイズに関する相談を保健所で受け付けています。相談や検査結果について、プライバシーは固く守られます。
詳しくは、「よし、明日は検査に行こう」エイズ検査のお知らせ」にお進みください。
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このページは健康福祉部 保健予防課(中野区保健所)が担当しています。
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