エイズを正しく理解しましょう

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更新日:2024年4月17日

エイズ(ADIS:後天性免疫不全症候群)は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染することによって、体の免疫力が低下する病気です。病状が進行すると、健康なときにはほとんど発病することのない病原体(ウイルス、細菌、カビなど)に感染して、肺炎などの病気になり発症します。

HIV感染者、エイズ患者の発生動向

  • 世界中で、HIV/エイズの治療ケアや感染予防に関する研究・取り組みが進むなか、エイズ関連死の年間死亡数は2004年の180万人をピークに、2022年末時点で63万人にまで減少するなど、成果が見られています。
  • 世界でHIVとともに生きる人の数は2022年末には3,900万人、新規感染者は年間130万人と推計されています。(新規ウインドウで開きます。UNAIDS「ファクトシート2023」(外部サイト)
  • 2022年日本の、新規HIV感染者は632人、新規エイズ患者は252件で、6年連続で減少しています。しかし、新規報告(感染者+患者)件数に占める患者の割合は、およそ30%のままです。
    HIV感染者は20歳代から40歳代が多く、性的接触による感染者は全体のおよそ85%(うち同性間およそ80%)です。
    エイズ患者は30歳代から50歳代が多く、性的接触による感染者は全体のおよそ70%(うち同性間およそ70%)です(新規ウインドウで開きます。令和4年エイズ発生動向年報(外部サイト))。
  • 厚生労働省と公益財団法人エイズ予防財団は、12月1日の世界エイズデーに向けて、国内キャンペーンのテーマを募集しています。詳しくは、新規ウインドウで開きます。エイズ予防情報ネットのホームページ(外部サイト)をご覧ください。

感染経路は主に三つ

  • 現在の感染原因はほとんどが性的接触によるものです。
  • 「セーファーセックス(安全なセックス)」を心がけ、コンドームを正しく使用することが感染予防になります(新規ウインドウで開きます。東京都 予防について(外部サイト))。
  • HIVに感染した人の血液が体内に入ると感染します。医療機関での注射器による感染は心配ありませんが、麻薬使用などでの注射器の共用は非常に危険です。
  • HIVは感染力の弱いウイルスです。握手、軽いキス、せき、くしゃみ、食器の共用、おふろ・プール・トイレの共用、蚊などの虫さされ等、日常生活でうつることはありません。
  • お母さんがHIVに感染していると、妊娠中や出産時に赤ちゃんに感染することがあります。母乳による感染の例もあります。
  • 日本では、お母さんがHIVの治療薬を飲むことや母乳を与えないことで、赤ちゃんへの感染を1%以下におさえることができます。
    感染の心配がある場合には必ず医師に相談してください。

不安があれば検査を受けましょう(治療法も進歩しています)

  • HIVに感染しても発症するまで自覚症状はほとんどありません。
    「感染しているのではないか」と少しでも不安があったら、検査を受けましょう。検査は、保健所でも受けることが出来ます。
  • もし、HIVに感染していることがわかっても、適切な時期に適切な治療を受けることでエイズという病気に進行するのを防ぎ、健康な状態で長く生きていくことが出来るようになっています。

参考

感染者とともにくらしやすいまちを

  • 最近ではエイズ患者・HIV感染者のためにさまざまな社会支援が整いつつあります。
    エイズは病気の程度によって、身体障害者福祉法上の身体障害者として認定され、さまざまな福祉サービスを受けることができるようになりました。
    また、全国にエイズ治療を行う拠点病院が整備され、地域の医療機関と連携して身近なところで治療を受けられる体制が整っています。

参考

関連情報

お問い合わせ

このページは健康福祉部 保健予防課(中野区保健所)が担当しています。

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